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April 24, 2004

『ねじまき鳥クロニクル』by村上春樹

ねじまき鳥クロニクル (第1部)
村上 春樹

発売日 1997/09
売り上げランキング 1,918

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一週間かかりました。
その間は、今年1月〜3月まで(このBlogを始める前)に読んだ本の
記事を書いてごまかしてました。^^;

失業中の主人公は妻と二人暮らし。
特に展望のないまま仕事をやめた彼は、とりあえず
家事をして毎日を過ごしている。
ある日、飼い猫がいなくなってしまう。
それをきっかけにして不思議な人が次々と現れる。
そして、妻までいなくなってしまう。
彼の妻さがしの冒険が始まる。

最初に感じたのは、「ん?大人版“不思議の国のアリス”?」
アリスはウサギを追いかけるうちに穴に落ちてしまうけど
この話も、猫の失踪から始まるし、主人公も井戸を通じて異次元へ行く。
赤い帽子が印象的な加納マルタという女性が出てくる。
「不思議の国のアリス」にも帽子屋が出てくる。

現実離れしたストーリー展開の中で、随所にはさまれる太平洋戦争のエピソードは、
とてもリアルだ。
自分が実際に戦場に立っている感覚に陥るといってもいい。

すべてを読み終えた時、いくつかの謎は残った。
「あの人はどうなったの?」
「あの人とこの人の関係は?」
でも、きっと、それは愚問なのだ。
だって、これは大人版“不思議の国のアリス”なのだから。

3冊でおよそ1200ページ。
その長さに腰がひける人は、本屋で目次だけでも見てほしい。
きっと、ちょっと読んでみたくなるはず!

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