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May 28, 2004

『血と骨』by梁 石日

血と骨〈上〉
梁 石日

発売日 2001/04
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済州島から日本へ出稼ぎにきた男の半生を描いた物語。
主人公である金俊平の暴力ぶりがクローズアップされがちだが、
在日朝鮮人の歴史がそこにある。

「金俊平は伝説上の怪物ではなく、れっきとした日本帝国の植民地支配の所産の破型的な象徴である」
〜金石範の解説より〜

自己中心でイデオロギーも何もない金俊平。
一方、幼なじみの高信義は組合運動やデモに参加する。

金俊平の強烈なエピソードの裏で、在日朝鮮人がいかに苦労したかという事を
作者は書きたかったのではないか。

今秋、ビートたけし主演で『血と骨』の映画が公開される。
いつも感じる事だが、小説の映画化はむずかしい。
まず、読者がイメージしている主人公像に一致する役者がなかなかいない。
また今回の作品のように50年という年月を表現するには、2時間という時間はあまりに短い。

ただのバイオレンス映画にならないといいのですが・・・

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