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May 18, 2004

『最悪』by奥田英朗

最悪
奥田 英朗

発売日 2002/09
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作者の奥田英朗はコピーライター出身である。
コピーライターやシナリオライター出身作家の文章は平易で読みやすい反面
何か物足りない。

<ストーリー>
鉄工所社長の川谷、銀行員のみどり、チンピラ和也。
川谷は取引先から二千万円の大型機械の導入を迫られ、その借金をめぐり銀行との軋轢が始まる。
みどりは上司からセクハラされ、和也はトルエンの取引のトラブルが元でヤクザから追われる。
それぞれの人生が転落していく中、三人は出会う。

タイトルの『最悪』から、もっとノワールな話を想像していたのだが、そうでもない。
むしろ、犯罪コメディという感じさえする。

解説では、“本作品は「群像劇」というジャンルの映画を思い出させる”とある。
具体的には『マグノリア』や『パルプ・フィクション』の名前があげられている。

群像劇=ひとつの場所に集う者たちの人生を多視点で並行的に描いたもの。
この形式は、限られた時間や場所にとらわれずに、さまざまな人物たちの人生をモザイクのように描くスタイルにかわっていく。

おっ!今、流行の『24』もそう?

ちなみに『最悪』も沢田研二主演でドラマ化されたようですが、惨憺たる出来だったようです。
(大体、沢田研二に鉄工所のオヤジ役は無理でしょ!)

「TVドラマは観るけど、小説は苦手」という方にオススメ!

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Comments

こんにちは
「最悪」だめでしたか
私は大好きな1冊です
とことん落ちていく様子に爽快感さえ感じました(笑)

Posted by: uota | May 19, 2004 at 21:36

uotaさんが奥田英朗とは意外な気がします。
uotaさんといえば格調高い海外翻訳小説!
って、決めつけちゃいけませんね。(笑)

>「最悪」だめでしたか
いえいえ、いい作品だと思います。
ただ、日々、ぼーっと暮らしておりますので、小説くらいは過激じゃないと
アルツハイマーになりそうで・・・(笑)

“かさ高紙の秘密”の記事、興味深く拝見しました。
新しい記事を楽しみにしています。

Posted by: LIN | May 20, 2004 at 01:28

海外翻訳小説はたまたま読んでいるだけですよ(笑)
どちらかというと乱読です
教かさ高紙の本を手に取ってみましたが、それほどわかるものでもないですね
まあ、わかるようじゃ仕方ないわけですが

Posted by: uota | May 20, 2004 at 21:16

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