« 『白夜行』by東野圭吾 | Main | 『編集狂時代』by松田哲夫 »

May 03, 2004

『カラマーゾフの兄弟』byドストエフスキー

カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9
ドストエフスキー , 原 卓也

発売日 1978/07
売り上げランキング 5,305

Amazonで詳しく見る4102010106

かつて村上春樹さんのサイトに「バー・スメルジャコフ」というコーナーがあったらしい。
それはもとの名前を「全日本カラマーゾフ兄弟読了クラブ」というらしい。
「らしい」を連発するのは、そのサイトがすでにないからだ。
詳細は「村上朝日堂 スメルジャコフ対織田信長家臣団」という
CDーROM形式のエッセイに収録されているようなので、近々、手に入れたいと思っている。

で、『カラマーゾフの兄弟』だが、村上春樹さんがわざわざ「読了クラブ」を作るほどだから
読了がしんどい本なのである。

【大体のストーリー】
カラマーゾフ家は父親と息子三人で構成される。
長男は退役将校。次男は知識人。三男は見習い僧。
父親と兄二人は仲が悪い。
三男は、その仲裁に走り回る。
そして、父親が殺された。
犯人は誰?

まず、読みにくい理由として
<ホフロコーヴァ>とか<フェチュコーヴィッチ>とか舌をかむような長ったらしい名前の連続。
そのうえ、<ドミートリイ>なら<ミーチャ>、イワンなら<ヴァンカ>といった愛称があり
(<ドミートリイ>なら<ドミー>でいいじゃん!)
それらがごちゃ混ぜになっているので、もう誰が誰やら・・・
私はここのサイトを参考にした。
登場人物リストを印刷し、常に手元に置いて読んだ。

あとは三男アリョーシャにまつわる宗教の話が多い。
私はお正月に神社に行き、お墓参りはお寺、クリスマスだけはクリスチャンと典型的な日本人。
(あくまでも一般論です。念のため・・・)
宗教に関してはほとんど無知。
これを読むまで、キリスト教はカトリックとプロテスタントがあるという程度の知識しかなかった。
実際はギリシャ正教というのがあり、ロシア正教はその流れを汲んでいるようだ。
というような事がわかると、ちょっと読みやすくなる。

読み終えてみると、会話部分も多いし、父親殺しの犯人探しというミステリー的楽しみもあるし
思ったほどしんどくはなかった。

今日は外も雨。
未読の方は、この機会に読み始めてみてはいかが。
ただし、三巻いっぺんに買う事をおすすめする。
巻末の刷数を見ると、上巻で挫折している人がかなり多いようなので・・・

|

« 『白夜行』by東野圭吾 | Main | 『編集狂時代』by松田哲夫 »

Comments

小生、biccocustomから来ました。
ドストエフスキーはいつも萎えるのです、読む気が。
読破したい一冊なんですが。
今度ガンバッテみようかと。

Posted by: ベル | May 29, 2004 at 15:37

はじめまして、ベルさん。

>今度ガンバッテみようかと。
おおっ!よい心がけです。
がんばりましょう!
『カラ兄』を読破すれば怖いものは何もありません。

記事にも書いてありますが
登場人物リスト↓を手元に置いて読むと楽です。
http://www.coara.or.jp/~dost/25-1.htm
読むのがつらくなったら、いつでもここにきて愚痴ってください。
読み終わったら頭なでなでしてあげます。(笑)

Posted by: LIN | May 29, 2004 at 17:57

はっ!頭なでなでですか!
やる気が出てきました(笑)

「死の家の記録」の心理描写とか
細やかでドスト氏はすごいなぁという
印象です。

Posted by: ベル | May 30, 2004 at 10:34

ベルさんの小説、読みましたよ♪
「偶像破壊」がよかったです。

ボリス・ヴィアンの「日々の泡」は読んだ事、ありますか?
ベルさん好みではないかと思います。

鈴木いづみさんの事、知りませんでした。
今度、読んでみます。

Posted by: LIN | May 30, 2004 at 15:38

>ベルさんの小説、読みましたよ♪

マ、マジすかっ!
わざわざありがとうございます。
すいません、つたない小説で・・・。

ボリス・ヴィアンさんは知りませんでした。。。
最近のお方なんですか?

鈴木いづみ、ここ最近だと一番ハマった作家
さんなですよ。
本屋さんに行くと確実に並んでいるのは
「鈴木いづみコレクション」ですが、
結構高いのがたまにキズです。

Posted by: ベル | May 30, 2004 at 19:11

 はじめまして!初コメントです。
LINさんの蔵書を拝見しながら、かつての挫折の日々を思い出しつつ、リベンジにも燃える記事場かりで、なかなかコメントできませんでした。

 この作品は、一生かかっても読めないかもしれない・・・。
 でも、いつも側に置いて、気が向いたとき(闘志があるとき)にパラパラと抜粋して読んでも楽しいです。

 確かに登場人物の名前は覚えにくいし、ロシア正教の知識も必要な、三冊の巨大な山脈です。
 参考になるサイトを教えて頂き、ありがとうございました。

 私は、本ですが、中村健之助という方の『ドストエフスキー人物事典』(朝日選書)を手元に読んでいます。
 人物それぞれに、設定にあった意味の名前が付けられていることを知り、覚えることができて面白さが増しますよ。
 カラマーゾフ=「黒く塗られた」等々...

 ついでに、ドストエフスキーは苦手、という方のために同氏の『ドストエフスキーのおもしろさ』(岩波ジュニア新書・絶版)をお勧めします。
 各作品や創作ノートから、興味深いキーワードを抜粋して、作品や登場人物、作者の思想や背景を解説してくれる良書です。
 子供向けの本なので、ひとつの話が見開き1ページなので、好きなところを手軽に読めて「なるほど!」の連続です。
 参考まで↓を。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E5%81%A5%E4%B9%8B%E4%BB%8B%2C%20%E4%B8%AD%E6%9D%91/249-5036239-5619520


 

Posted by: Yossy-Mitty | February 14, 2005 at 15:01

>Yossy-Mittyさん
おおっ!『ドストエフスキー人物事典』は便利そうなのに
絶版とは何とも残念です。
『ドストエフスキーのおもしろさ』は読みやすそうですね。
いろいろ、ご紹介ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
私は江川卓の『謎ときカラマーゾフの兄弟』と
埴谷雄高の『ドストエフスキイその生涯と作品』が
買ってあるのですが、まだ手つかずでして・・・(^^;
『カラマーゾフ~』は私もまた読みたいと思っている作品です。
Yossy-Mittyさんのようにパラパラと抜粋して読むというのも
いいですね♪

Posted by: LIN | February 15, 2005 at 09:18

 江川卓氏の『謎ときカラマーゾフの兄弟』。
ありましたね。買おうと思って忘れてました。
Amazonに行かねば!
 埴谷雄高氏の本も、そそられます。
 
 中村健之助氏の本も同じですが、余り詳しく解説されると、詠む楽しみが減ってしまうと贅沢なわがままを感じている私でもありました。

 でも、『カラ』は、ガイドなしに登るには、険しい山です。

Posted by: Yossy-Mitty | February 15, 2005 at 22:40

>Yossy-Mittyさん
埴谷さんの存在は私もこのBlogに遊びに来ている方に
教えていただいたんです。
『死霊』という本を薦めていただいたのですが、
まだ積んだままでして・・・(^^;

>余り詳しく解説されると、詠む楽しみが減ってしまう
それはあるかもしれないですね。
一度、ざっと読んで、解説本を見てまた読むという方法は
どうでしょうか?
私も今年、再チャレンジしたいです♪

Posted by: LIN | February 16, 2005 at 10:16

>LINさん。
 『死霊』も険しい山です。本屋さんで手に取り、「今は読めない」と断念しました。
険しいほどに、登り甲斐もあるのですが・・・。
将来の楽しみですネ!

Posted by: Yossy-Mitty | February 16, 2005 at 15:44

>Yossy-Mittyさん
私の大好きな作家、高村薫さんがこんな事をおっしゃっています。
「私は困難なことに挑戦したいのですよ。
簡単に登れる山には登りたくない。」
ともすれば、ぐうたらになりがちな私は、こういう強い女性に
とても憧れます。
『死霊』、お互い、がんばりましょうね♪

Posted by: LIN | February 17, 2005 at 10:46

最近、ドス様にハマりつつあるろぷでございます。
とりあえずコレと『罪と罰』を買ったんだけど… なかなか読めないッス!! いや。物理的に読む事はできるんだけど、「くみ取る」となると大変ですな。深いです。恐るべしドス様。

勢いに乗って不精、僕もドス様コンプリート目指そうかな(笑)。
それにしてもドス様。古い本が多いから入手自体がタイヘン。
(;´Д`A ```

Posted by: ろぷ | March 01, 2005 at 10:21

>ろぷさん
ドストはおもしろいですね。
是非、ご一緒にコンプリートしましょう。
作品数、そんなに多くないしね。

『カラマーゾフ~』は深いよね。
ドスト氏はこの続編を書く予定だったのにその前に死んでしまった。
三男アリョーシャが革命を起こして、最後は死刑になる話。
読みたかった・・・

西洋の古典を理解するのにはやはりキリスト教が
わかんないとダメだなと、
最近、その手の本ばかり読んでます。
いろいろ裏があっておもしろいです。

Posted by: LIN | March 01, 2005 at 11:03

The comments to this entry are closed.

« 『白夜行』by東野圭吾 | Main | 『編集狂時代』by松田哲夫 »