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May 30, 2004

カメラが聴いたジャズ

JazzSeen―カメラが聴いたジャズ
プチグラパブリッシング

プチグラパブリッシング
2002-03
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by G-Tools

くだんのマスターに「店に飾る新しい写真がほしいんだけど、インターネットで調べてくれない?」といわれ
調べていたらWILLIAM CLAXTONに行き当たった。

<プロフィール>
東海岸(ブルーノート)のフランシス・ウルフに対して西海岸(パシフィック、コンテンポラリー)のクラクストンといわれる
音楽シーン最高峰のジャズ・カメラマンの一人。
『チェット・ベイカー・シングス』『リターン・オブ・アート・ペッパー』『ソニー・ロリンズ/ウェイ・アウト・ウェスト』など
音楽史に残るジャズアルバムを数々、製作。

2002年には彼の半生を綴ったフィルム・エッセイが公開された。
私の好きなティルブレナーが音楽監督をつとめた。
その映画がDVDになって来月、発売される。

そして、昨夜。
当然、マスターはWILLIAM CLAXTONを知っていたし、写真集も持っていた。
が、映画の事は知らなかった。
マスター「見てみたいなあ。」
私「いつも、お世話になってるから、DVD、プレゼントするわ」
マスター「DVDプレイヤー、ないんだ」
私「・・・・・・・・・・。ビデオは?」
マスター「壊れてる」
私「・・・・・・・・・・」

そのマスターがWILLIAM CLAXTONの写真で一番好きだという作品。
jazz_seen.jpg

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May 29, 2004

今週の哲っちゃん

語り女たち
北村 薫

発売日 2004/04/15
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「今週の哲っちゃん」(by 王様のブランチ)では北村薫さんの『語り女たち』が
紹介されました。
未読。

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May 28, 2004

『血と骨』by梁 石日

血と骨〈上〉
梁 石日

発売日 2001/04
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済州島から日本へ出稼ぎにきた男の半生を描いた物語。
主人公である金俊平の暴力ぶりがクローズアップされがちだが、
在日朝鮮人の歴史がそこにある。

「金俊平は伝説上の怪物ではなく、れっきとした日本帝国の植民地支配の所産の破型的な象徴である」
〜金石範の解説より〜

自己中心でイデオロギーも何もない金俊平。
一方、幼なじみの高信義は組合運動やデモに参加する。

金俊平の強烈なエピソードの裏で、在日朝鮮人がいかに苦労したかという事を
作者は書きたかったのではないか。

今秋、ビートたけし主演で『血と骨』の映画が公開される。
いつも感じる事だが、小説の映画化はむずかしい。
まず、読者がイメージしている主人公像に一致する役者がなかなかいない。
また今回の作品のように50年という年月を表現するには、2時間という時間はあまりに短い。

ただのバイオレンス映画にならないといいのですが・・・

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May 26, 2004

真夏の夜のジャズ

真夏の夜のジャズ
サントラ

発売日 2000/11/22
売り上げランキング 35,674

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DVDがまだ無かった頃、ジャズの映像といえばコレでした。
1958年に開催されたニュー・ポート・ジャズフェスティバルのドキュメンタリー。
といっても、演奏者だけでなく、お客さんの映像もたくさんあって
アイス食べてるお姉さんとかみんなカッコイイ!

特にアニタ・オデイが美しい。
公式ページでその時の映像を見る事ができます。

ずっと「サントラがあればいいのに・・・」と思っていたら
知らない間に発売されてました。
早速、Amazonに注文です。

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May 25, 2004

『ワイルド・ソウル』by垣根涼介

ワイルド・ソウル
垣根 涼介

発売日 2003/08
売り上げランキング 9,579

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ブラジル移民=「ブラジルで事業に成功した日本人」だと思っていた。
マチガッテイタ・・・_| ̄|○ 
移民事業は戦後の食糧難時代に端を発した口減らし政策だったのだ。

この『ワイルドソウル』はそんな辛酸をなめさせられたブラジル移民の物語だ。
1961年、日本政府による説明会を聞き、夢を抱いてブラジルに向かう衛藤。

地平線まで緑の広がるブラジルの大地を耕して、やがては大農場を持つ身分になれるのだと
誰もが信じて疑わなかった。

しかし、待っていたのはアマゾンの密林。
強酸性の土壌で農業には向かない。
仲間はマラリアや赤痢でどんどん死んでいく。

そして40年。
日本政府への復讐が始まる。

前半の重々しさとうってかわって、後半は軽快に話が進む。
女好きで底抜けに明るい主人公ケイの存在が大きいのだろう。
その差に違和感を感じなくもないが、小説としてはむしろこれでいいのかもしれない。

ブラジル移民の真実を知るという意味で、多くの日本人に読んでほしい。

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May 23, 2004

あのVIRIDIAN ROOMの続編!【BLUE CHAMBER】

bc_thumb.jpg

BLUE CHAMBER】って、やりました?
あの【VIRIDIAN ROOM】の続編です。

英語版という事でためらっていたのですが
あやさん(coment参照)に教えていただき
ただいま、チャレンジ中!

電話をかける事はできました。

さて、その先だよ、問題は・・・










脱出できた!
詳細はcomentをご覧ください。

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May 22, 2004

今週の哲っちゃん

空中ブランコ
奥田 英朗

発売日 2004/04/24
売り上げランキング 9,398

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今朝、9時半にTVをつけたら、もう哲っちゃんが画面に映ってる。(汗)
今日は番組編成が変則的だったようで・・・
今週は『空中ブランコ』by奥田英朗が紹介されました。
『イン・ザ・プール』の続編。
Amazonでは、現在、在庫切れのようです。

そういえば、王様のブランチからデビューしたグループが
ブラン娘(ブランコ)というネーミングでしたね。
坂下ちえも今やすっかり売れっ子です。

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『アンジェラの灰』byフランク・マコート

アンジェラの灰 (上)
フランク・マコート , 土屋 政雄

発売日 2003/12/20
売り上げランキング 14,607

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「最近、おいしいもの食べてないなあ」
「ちょっと、ダイエットしに断食道場でも行く〜?」
フレンチ・イタリアン・高級寿司とグルメ三昧。

おかしいぞ!日本!
おかしいぞ!私!

『アンジェラの灰』は太平洋戦争の頃のアイルランドの物語。
主人公のフランキーはいつもお腹をすかしてる。
パンと出がらしのお茶にありつける日はマシ。
何も食べられない日もたくさんある。
彼ら家族の暮らしぶりといったら、それはひどい。

イングランドと勇敢に戦ったアイルランドを男たちは誇りに思う。
カトリック教会は「神を信じなさい」という。
しかし、彼らの暮らしは変わらない。

せめて親戚同士は助け合うのかと思えば、父親が北の生まれだからと、
母親一族はフランキー家族に冷たい。
その父親も酒びたりで働こうとしない。

14才を目前に家を飛び出したフランキーはおじの家にころがりこんだ。

おじがフィッシュアンドチップスを食べ終え、包んであった新聞を捨てる。
おじはフランキーに「家に食いもんはないぞ」という。
おじが眠るのを待ち、フランキーは油の染みた新聞を床から拾う。
フランキーはそれをなめる。
見出しをなめ、フランスとドイツでパットンとモンゴメリーが仕掛けた大爆撃をなめ
太平洋戦争をなめる。
死亡記事をなめ、悲しい追悼の詩をなめる。
スポーツページをなめ、卵とバターとベーコンの市場価格をなめる。
油の染みが一つもなくなるまで、ぼくは新聞をちゅうちゅう吸う。
あしたはどうしようかと思う。

泣けた。

フランキー、ごめん。
今日、トマトを捨ててごめん。
賞味期限切れの納豆も捨てた、ごめん。

小泉首相が今日、北朝鮮に向かう。
拉致問題が解決するといいと思う。
と、同時に北朝鮮の子供がフランキーと同じ思いをしていないか心配だ。

子供に罪はないのだから・・・

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May 21, 2004

台風の夜、孤独なアナタにJAZZを!

bluenotediagram.gif

dablog」さん経由でステキなサイトを見つけました。
元ネタはコチラ

老舗レーベル【BlueNote】のネットラジオです。
タダです。
聴いていて気に入った曲、Artistにお気に入り印、つまんない印をつけることができて、
それが以降のPlay内容に反映される仕組みとなっているようです。

もうJAZZ好きにはたまりません。
ちなみに今は
『Split Feelin's』 by Hank Mobley

「Live365」さようなら。
「i-Tunes」さようなら。

私は当分、これだけで生きてゆけます。

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May 20, 2004

『砂の女』by安部公房

砂の女
安部 公房

発売日 1981/02
売り上げランキング 10,230

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先日、『燃えつきた地図』を読み終え、さらに『箱男』を買い、すっかり「I LOVE 安部先生」状態ですが、
先生との出会いは二ヶ月前・・・
もちろん『砂の女』です。

演劇部にかつて所属しておりましたので、劇団を自ら主催されていた安部先生のお名前は存じておりました。
放送部の先輩が、コンクールで『棒になった男』を朗読されているのも聞きました。
落語研究会では・・・
(3つとも所属していたのは事実です。笑)

それなのに、今まで安部公房を読まなかったなんて!
私、一生の不覚です。
実家にだって『砂の女』はあったのに・・・
高校生の私に向かって「あなたにはまだ早いわ」といった母。
今頃、『蛇にピアス』を読んで、ひっくりかえっている事だろう。

そうそう、『砂の女』です。
もう、ゾクゾクだ。
砂に埋もれた村。
順応していく男。
どこかの独裁国家を思わせる。

自由でない環境に、ヒトはこうして慣れていってしまうのですね。
オソロシイ・・・
私たち自身、砂の穴にいないといいきれるのだろうか。

安部先生は引き続き、他の作品も読んでいく予定です。

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May 18, 2004

『最悪』by奥田英朗

最悪
奥田 英朗

発売日 2002/09
売り上げランキング 1,811

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作者の奥田英朗はコピーライター出身である。
コピーライターやシナリオライター出身作家の文章は平易で読みやすい反面
何か物足りない。

<ストーリー>
鉄工所社長の川谷、銀行員のみどり、チンピラ和也。
川谷は取引先から二千万円の大型機械の導入を迫られ、その借金をめぐり銀行との軋轢が始まる。
みどりは上司からセクハラされ、和也はトルエンの取引のトラブルが元でヤクザから追われる。
それぞれの人生が転落していく中、三人は出会う。

タイトルの『最悪』から、もっとノワールな話を想像していたのだが、そうでもない。
むしろ、犯罪コメディという感じさえする。

解説では、“本作品は「群像劇」というジャンルの映画を思い出させる”とある。
具体的には『マグノリア』や『パルプ・フィクション』の名前があげられている。

群像劇=ひとつの場所に集う者たちの人生を多視点で並行的に描いたもの。
この形式は、限られた時間や場所にとらわれずに、さまざまな人物たちの人生をモザイクのように描くスタイルにかわっていく。

おっ!今、流行の『24』もそう?

ちなみに『最悪』も沢田研二主演でドラマ化されたようですが、惨憺たる出来だったようです。
(大体、沢田研二に鉄工所のオヤジ役は無理でしょ!)

「TVドラマは観るけど、小説は苦手」という方にオススメ!

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May 17, 2004

『1ポンドの悲しみ』by石田衣良

1ポンドの悲しみ
石田 衣良

発売日 2004/03/06
売り上げランキング 5,985

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『池袋ウエストパーク』を書いた石田衣良の最新作。
30代の恋愛を描いた短編集。

登場する男性はみんな、優しい。
きっと石田さん自身が優しい方なのだろう。

だけど私は優しい男が苦手。
私が優しくないのに、相手にばかり優しくされると心苦しくなる。
それに優しさっていうのは、ちょっとまちがえると暑苦しい。

そういうわけで、「声をさがしに」の桜井君がそっけなくてよかった。

本好きなので「デートは本屋で」も楽しめた。
待ち合わせ場所の本屋でサイン会が行われていて
主人公が「へえ、この人、写真より実物のほうがいいじゃない。」と思うシーンがある。
それって、もしかして、石田衣良さんご自身の事?(笑)

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May 15, 2004

『フューチャー・イズ・ワイルド』byドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムス

フューチャー・イズ・ワイルド
ドゥーガル・ディクソン, ジョン・アダムス, 松井 孝典, 土屋 晶子

発売日 2004/01/08
売り上げランキング 568

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わたしたち人類が地球上から姿を消して以降500万年がたった
人類絶滅らしい・・・

2億年後の地球で最高の知性はイカの子孫
火星人の姿形といえばタコなのは、まんざらウソでもないのかもしれない。


目下のところ、人類は6回目の大量絶滅が起こる原因を積み重ねているところだ。
次の大量絶滅は昔のものと違って、無数の植物や動物の生息環境を侵食していった人間の活動の集積が引き金となる。
人類は膨大な天然資源を消費しつつあるのだ。
こうした人類の及ぼす影響に対して、地球がどのように反応するかを予測するのは難しい。
わたしたちはほかの種と同じように絶滅するのだろうか。

戦争なんかしてる場合じゃないです。


ただ、一つだけは確かにいえる。
生きのびるためには、わたしたちはこの地球の仕組みについて、もっとたくさん学ばなければいけない。
そんな事もふまえ、今夜21時からNHKで放送される「地球大進化」をオススメします。
公式ホームページはコチラ

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今週の哲っちゃん

臨場
横山 秀夫

発売日 2004/04/14
売り上げランキング 24,462

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「哲っちゃんのブックナビ」でもたびたび、名前があがる横山秀夫さんの新作。
今週は『臨場』が紹介されました。

横山さんといえば、直木賞にノミネートされた『半落ち』の欠点を指摘され、
直木賞と決別宣言された事で有名です。

哲っちゃんが、そこまでほめるなら、読んでみますか・・・

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May 12, 2004

『赤と黒』byスタンダール

akakuro.jpg


赤と黒 (上)
スタンダール , 小林 正

発売日 1957/02
売り上げランキング 20,379

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<あらすじ>
しがない材木屋のせがれ、ジュリヤンは熱狂的なナポレオン崇拝者。
聖職者になって出世しようという野心を抱いていた。
ラテン語に精通している事から、町長の子供の家庭教師となる。
しかし、町長を始め、町のブルジョア連中を軽蔑している。
やがてパリに出たジュリヤンは大貴族ラ・モール侯爵の秘書となる。
ジュリヤンの野心は叶うのか・・・

恋愛小説でもあり政治小説でもある作品。
当時のパリのサロンが生き生きと書かれ、“ベルばら”を彷彿させる。
ジュリヤンを愛する二人の女性が対照的で興味深い。
サロンで自分を慕うダメ男たちを次々とやりこめるマチルドが爽快。

本編もさることながら、作者自身の書評も一読の価値あり。

「・・・小間使向きの小説は、絶対にサロンにはいりこみません。
パリでは小間使向き小説に出てくる、いつもきまって完全無欠な主人公や、
不幸で純情で迫害される女性くらい、退屈なものはないのです。」

最近、売れている『世界の中心で、愛を叫ぶ』とか『Deep loveアユの物語』。
小間使向き小説;の匂いがぷんぷんすると思うのは私だけでしょうか?

Continue reading "『赤と黒』byスタンダール"

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May 08, 2004

今週の哲っちゃん

さくら伝説
なかにし礼

発売日 2004/03/30
売り上げランキング 3,044

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続くかどうかわかりませんが、「王様のブランチ」<哲っちゃんのブックナビ>コーナーで
紹介された本を毎週アップします。

今週は『さくら伝説』byなかにし礼。
未読。

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『幻夜』by東野圭吾

幻夜
東野 圭吾

発売日 2004/01
売り上げランキング 13,429

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名作「白夜行」から4年半、あの衝撃が、今ここに蘇る。

ということで、『白夜行』の続編といわれている『幻夜』。
『白夜行』の雪穂は『幻夜』の主人公美冬と同一人物らしい。
そうと思わせる箇所が多々ある。

●雪穂が食べた<ハーモニー>のプリン、美冬が食べた<ハーモニー>のシュークリーム
●美冬が勤めていたブティックの名前は<ホワイトナイト>(=白夜)

しかし、私の頭の中で雪穂=美冬にならない。

まず、美冬しゃべりすぎ!それも関西弁。それも本音。
雪穂は多くを語らず、いつも冷静だった。
亮司との接触場面も一切ない。
一方、美冬は「あいつ、邪魔だから何とかして」と雅也にはっきり依頼する。

だからといって『幻夜』がつまらないわけではない。
『白夜行』で見せなかった雪穂の裏の顔を見せるのが作者の意図かもしれない。
でも、雪穂=美冬にはどうしてもならない。

最後に雅也は思う。
“彼女の目指したものが何なのか、雅也にはとうとうわからなかった・・・”

私も、それがいいたい。
多くの罪を犯し、自分を愛した二人の男を死なせ、結局、彼女は何が欲しかったのか。
金?権力?美貌?

CROSSBREEDのayuさんによると
>次回作も出るんじゃないかとウワサされています
だそうで・・・

(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル ((((

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May 06, 2004

『編集狂時代』by松田哲夫

編集狂時代
松田 哲夫

発売日 2004/04
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土曜日の朝9時半、TBS系情報番組「王様のブランチ」は
松田さんの本の紹介のコーナーで始まる。


哲っちゃんのブックナビッ!


このかけ声とともに、松田さんおすすめの一冊が紹介される。
このコーナーの影響力は大きく、書店には「王様のブランチで絶賛」といったPOPが立つ。

松田さんは筑摩書房の専務である。
口数少ないダンディなおじさま。
きっと、お仕事もバリバリできるに違いない。
彼にそんなイメージを抱いていた私は『編集狂時代』をいそいそと読み始めた。
しかし、読み進むうちに、とんでもない勘違いをしていたことに気づく。

彼の半生記である『編集狂時代』より抜粋してみた。
●少年時代→ただのオタク
●都立大学在学中→学生運動に参加。この頃、警察に拘留される。
●大学中退。
●筑摩書房入社→かなりテキトーなお仕事ぶり
●1973年雑誌「終末から」創刊。一年で休刊。
●筑摩書房倒産
●野坂昭如選挙活動の際には会社に全く出勤せず社内での評判は最悪。
●1995年雑誌「頓知」創刊。一年で休刊。
●この間、ガロ、マッチ収集、宮武外骨など、はまったもの数知れず。
(そのほとんどが私には理解不能)

な、なんだこの人!

世代の違いか、はたまた私の教養不足か。
「終末から」?
「頓知」?
し、しらない・・・
(「終末から」では井上ひさしさんが『吉里吉里人』を連載していたようだ。)
それにしても「頓知」?
ネーミング、ださっ!

かくして、私の「抱かれたい男リスト」から松田さんは消えた。

このたび、パブリッシングリンクの社長に就任されたとか・・・
Sonyの電子書籍「LIBRIe」のソフト部分を支える会社である。
陰ながら成功を祈るばかりである。

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May 03, 2004

『カラマーゾフの兄弟』byドストエフスキー

カラマーゾフの兄弟 上 新潮文庫 ト 1-9
ドストエフスキー , 原 卓也

発売日 1978/07
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かつて村上春樹さんのサイトに「バー・スメルジャコフ」というコーナーがあったらしい。
それはもとの名前を「全日本カラマーゾフ兄弟読了クラブ」というらしい。
「らしい」を連発するのは、そのサイトがすでにないからだ。
詳細は「村上朝日堂 スメルジャコフ対織田信長家臣団」という
CDーROM形式のエッセイに収録されているようなので、近々、手に入れたいと思っている。

で、『カラマーゾフの兄弟』だが、村上春樹さんがわざわざ「読了クラブ」を作るほどだから
読了がしんどい本なのである。

【大体のストーリー】
カラマーゾフ家は父親と息子三人で構成される。
長男は退役将校。次男は知識人。三男は見習い僧。
父親と兄二人は仲が悪い。
三男は、その仲裁に走り回る。
そして、父親が殺された。
犯人は誰?

まず、読みにくい理由として
<ホフロコーヴァ>とか<フェチュコーヴィッチ>とか舌をかむような長ったらしい名前の連続。
そのうえ、<ドミートリイ>なら<ミーチャ>、イワンなら<ヴァンカ>といった愛称があり
(<ドミートリイ>なら<ドミー>でいいじゃん!)
それらがごちゃ混ぜになっているので、もう誰が誰やら・・・
私はここのサイトを参考にした。
登場人物リストを印刷し、常に手元に置いて読んだ。

あとは三男アリョーシャにまつわる宗教の話が多い。
私はお正月に神社に行き、お墓参りはお寺、クリスマスだけはクリスチャンと典型的な日本人。
(あくまでも一般論です。念のため・・・)
宗教に関してはほとんど無知。
これを読むまで、キリスト教はカトリックとプロテスタントがあるという程度の知識しかなかった。
実際はギリシャ正教というのがあり、ロシア正教はその流れを汲んでいるようだ。
というような事がわかると、ちょっと読みやすくなる。

読み終えてみると、会話部分も多いし、父親殺しの犯人探しというミステリー的楽しみもあるし
思ったほどしんどくはなかった。

今日は外も雨。
未読の方は、この機会に読み始めてみてはいかが。
ただし、三巻いっぺんに買う事をおすすめする。
巻末の刷数を見ると、上巻で挫折している人がかなり多いようなので・・・

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May 01, 2004

『白夜行』by東野圭吾

白夜行
東野 圭吾

発売日 2002/05
売り上げランキング 1,928

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1973年、質屋の主が殺された。
その息子、桐原亮司。
そして、容疑者の娘、雪穂。

二人が成長していく過程で、様々な犯罪が起きる。
レイプ、殺人、カード偽造・・・

亮司と雪穂が接触するシーンは一切ない。

「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。
太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。
あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。」

この雪穂のセリフで、彼女にとって亮司がどれだけ大切な存在だったかがわかる。

19年前、何故、質屋の主は殺されたのか。
ラストで明かされる衝撃の事実。

雪穂の裏の顔は一切、明かされない。
表の雪穂は、あくまでも華やかで美しい。
その雪穂の暗い過去。

ノワールの傑作!
これから『幻夜』を読もうと思っている方は、是非、先にコチラを読んでほしい。

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