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May 25, 2004

『ワイルド・ソウル』by垣根涼介

ワイルド・ソウル
垣根 涼介

発売日 2003/08
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ブラジル移民=「ブラジルで事業に成功した日本人」だと思っていた。
マチガッテイタ・・・_| ̄|○ 
移民事業は戦後の食糧難時代に端を発した口減らし政策だったのだ。

この『ワイルドソウル』はそんな辛酸をなめさせられたブラジル移民の物語だ。
1961年、日本政府による説明会を聞き、夢を抱いてブラジルに向かう衛藤。

地平線まで緑の広がるブラジルの大地を耕して、やがては大農場を持つ身分になれるのだと
誰もが信じて疑わなかった。

しかし、待っていたのはアマゾンの密林。
強酸性の土壌で農業には向かない。
仲間はマラリアや赤痢でどんどん死んでいく。

そして40年。
日本政府への復讐が始まる。

前半の重々しさとうってかわって、後半は軽快に話が進む。
女好きで底抜けに明るい主人公ケイの存在が大きいのだろう。
その差に違和感を感じなくもないが、小説としてはむしろこれでいいのかもしれない。

ブラジル移民の真実を知るという意味で、多くの日本人に読んでほしい。

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