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June 21, 2004

『箱男』by安倍公房

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箱男
安部 公房

発売日 1982/10
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安部公房は失踪フェチだ。ま~ちがいないっ!(長井秀和風に・・・え?ネタ、古いですか?)

『砂の女』『燃えつきた地図』と安部作品の感想を書いてまいりましたが
この2作品の主人公が、彼らの思惑とは別に事件に巻き込まれるのに対し、『箱男』は確信犯です。

ええ、また失踪です。

それも、ダンボール箱かぶって・・・

ごていねいに材料表と作り方もついてます。
(※ご興味のある方は是非、トライしてみてください。)

箱男は一人、二人じゃない。
そのうち贋箱男なんていうのも現れて、誰がどの箱男なのかわからなくなる。

この作品は箱男という物珍しいテーマに目を奪われがちだが、
実は本物と贋物が錯綜するあたりに本質があるような気がする。

「そこで、考えてみてほしいのだ。いったい誰が、箱男ではなかったのか。誰が箱男になりそこなったのか。」
~文中より~

ところで、みなさんは失踪願望はありますか?
私はありません。
ウチの母はあるらしいです。
彼女がよくいうセリフ。
「ママね、山手線に乗っていると『ああ、このままどこかに行ってしまいたい』って思うの」

母よ、山手線じゃ、どこにも行けないと思うぞ。
一日中、ぐるぐる周るだけだ。

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Comments

LINさん、ご無沙汰してます。
(といっても、毎日ROMさせていただいてます)
山手線ですか...
わざといつもと逆方向に廻るのもいいかも。
私は失踪願望はあまり無いと思いますが、車を運転してて
空を見上げたら、そこに完璧な青空(紺碧って言葉好きです)
があると切なくなったり、その道の果てまで行ってみたいと
思ったりします。(だいたいシチュエーション的には
仕事の途中なので、実行したことはないですが)
女性より男性のほうがある意味ロマンチストかも。
女性は非現実からすぐ現実に切り替えれるから。

Posted by: あや | June 21, 2004 at 13:39

あやさん、早速のコメント、ありがとうございます。

>毎日ROMさせていただいてます
そのことばを励みにこれからも精進いたします〜。・゚・(ノД`)・゚・。

>女性より男性のほうがある意味ロマンチストかも。
いえてる!
いつまでも昔の彼女を忘れられなかったりね。
女の変わり身の早さといったら・・・(苦笑)

ところであやさんはblogをお持ちではないですか?
もしあるようでしたら遊びに行くので、教えてね。

Posted by: LIN | June 21, 2004 at 13:59

残念ながらblog持っていません。
5-6年前、ホームページやってましたが、
更新が面倒で2-3ヶ月で停滞、1年で閉鎖。
その点blogは気楽でいいかもと思案中です。
もし誤って(笑)開設しましたら、お知らせしますね。

Posted by: あや | June 21, 2004 at 14:42

blogはホームページと比較にならないくらい更新が楽です。
blog同士の交流も盛んだし楽しいですよぉ。
と、誘惑してみる(笑)
開設の際は是非、ご一報ください。

Posted by: LIN | June 21, 2004 at 18:53

GWに山手線一周しましたが何か?(笑)

Posted by: ベル | June 21, 2004 at 20:17

あ、ここにも失踪フェチが・・・(笑)
四、五周するとより一層、失踪感が出るかもしれません。
よければウチの母と駆け落ちしてやってください。

Posted by: LIN | June 21, 2004 at 21:18

お邪魔します〜。
LINさんのブログなんて美しい!色といい、内容といい、うちのゴチャゴチャ感とはえらい違いで恐縮しちゃいます。

と言いつつ山手線話ですが・・・ある金曜日会社で終電を逃し、仕方がないので社員3人飲みながら始発まで時間つぶししてました。
山手線に乗ったのが朝4時半過ぎ。帰宅したのが9時、どうやら3周はしていた模様。おいらに失踪願望はないにしろ、その時は帰巣本能も働かなかったようです。とほほ

Posted by: ponsuke | June 21, 2004 at 21:55

ponsukeさん、いらっしゃいませ♪

>LINさんのブログ、なんて美しい!
おほめに預かり光栄です(〃▽〃)
だけど中身は毒舌、はきまくり(笑)

「ゴーヤー王」「黒糖バニラ」が気になります。
明日にでも探してこようと思います。

Posted by: LIN | June 21, 2004 at 23:14

アハ。
そのとき、水曜どうでしょうばりに
行き先を決めたら「山手線一周!!」だって。
おめでとう!
そんなわけでみんなで仲良く一周。

よければウチの母と駆け落ちしてやってください。

今度機会があれば…。
本でも読みながらだったら行けるかと。。。

Posted by: ベル | June 22, 2004 at 22:06

『水曜どうでしょう』は関東では見られないの。・゚・(ノД`)ヽ
そんなにおもしろいものなのですか?

ちなみに母は「五能線に乗れたら死んでもいい」といっているので
機会があったら乗せてやってください。

Posted by: LIN | June 22, 2004 at 23:14

どうでしょう
人によりけりかと。
そこらへんはbiccoが詳しいですよ。

五能線
お母様はもしや、マニア???
渋いですね。
鉄道のことはさぱーりなんで…。

Posted by: ベル | June 23, 2004 at 23:37

biccoちゃんといえばさあ(ちゃんづけかい 笑)、最近の記事でメガネかけている写真があるけど
あれがbiccoちゃん?(やっぱりちゃんづけ)

五能線はベルさんの家の方だと思うんだが・・・↓
http://rokusayo.milkcafe.to/haikai/pages_go/gono_main.html

Posted by: LIN | June 24, 2004 at 00:05

古いところをほじくりかえしてすみません。

今でこそほとんど翻訳もの状態ですが、かなり昔、安部先生は僕のお気に入りでした。残念ながら、本当にかなり昔のことですのでそれらの詳細は忘却の彼方ですが… 「他人の顔」かな、特に好きなのは。

顔は不思議です。こういうところで(他人の顔を被ってはいないものの)顔なしの僕は普段の僕とは異なるまったくの別人っぽいです。

Posted by: hasyos | September 04, 2004 at 16:15

>hasyosさん
>古いところをほじくりかえしてすみません。
いやいや、逆にこんなところまで読んでいただいてありがとうございます。

>安部先生は僕のお気に入りでした。
安部公房は、ドストエフスキーと並んで、全作品読みたい作家の一人です。
ただ、すでに亡くなられている方ですから一気に読んじゃうとその先がないので、
ぽつりぽつりと読んでます。
「他人の顔」ですね。
頭に入れておきます。

>顔なしの僕は普段の僕とは異なるまったくの別人っぽいです。
普段のhasyosさんはどんな方なのでしょう?(^^)
ネットって考えながら書くので、理路整然とし過ぎてしまうと思いませんか?
私もここではかなりキッチリ記事を書いていますが、実物はかなりハチャメチャです(笑)

Posted by: LIN | September 04, 2004 at 17:12

 『箱男』。
 安部作品の中では、「他人の顔」と同じくらいお気に入りの作品です。

 なんていうかねぇ。『他人の顔』にも言えることなんだけど、作者から、
「お前のオリジナリティってどこまでが自分で作ったものなんだ? どうせ遠くから見れば世間一般とかわりがないくせによぉ」
と言われてる気がして考え込んじゃったのを記憶しております。
 僕は箱男になるほどの勇気はないんだろうな。きっと。

 ちなみに。
 当記事を読んで「箱男」を読み返してみたんですけどね。つくりかたのくだりで頭の中に「amazonさん」が出てきて困っちゃいした(笑)

⇒amazonさんの作り方
http://n-styles.com/main/archives/2004/07/20-033333.php

Posted by: ろぷ | January 03, 2006 at 12:26

>ろぷさん
なるほど、ろぷさんは『箱男』をオリジナル表現と
とらえられたわけですね。
私は『砂の女』『燃えつきた地図』とたてつづけに
読んだということもあって、自己喪失の物語と
とらえました。
安部公房は全作品、読みたいと思ってるのですが
『壁』でつまづいて、それから読んでないなあ。
また読み始めたいです。
amazonさんは、顔こそ書きませんでしたが
かぶってみたことはあります(笑)

Posted by: LIN | January 04, 2006 at 09:46

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