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June 15, 2004

『武蔵丸』by車谷長吉

武蔵丸
車谷 長吉

発売日 2004/04
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車谷長吉さんは、寺島しのぶさんが映画の賞を総ナメにして記憶に新しい『赤目四十八瀧心中未遂』の原作者。
『武蔵丸』は単行本『白痴群』を改題し文庫として発売された。

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表題『武蔵丸』は車谷氏とカブト虫との日々を綴る。
妻(詩人・高橋順子さん)は「むさちゃん」と呼び、自称ケチな車谷氏は1500円のメロンを買ってくるかわいがりよう。
その様子がこちらにも伝わってくる。

秋が深まるにつれて、「むさちゃん」は段々、弱ってくる。
このあたりの描写が涙をそそる。
読者をそんな気持ちにさせる車谷氏の表現力が、川端康成文学賞を受賞させたのであろう。
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『一番寒い場所』は逆木という男と車谷氏との交流を描く。
逆木は、日本社会党委員長浅沼稲次郎を講演中に殺害し獄中で自殺した山口二矢の親友を名乗る。
三島由紀夫とも親睦があった。

ある夜、逆木は拳銃と五百万円を持って車谷のアパートへやってくる。
「創価学会の池田大作を殺れ」といわれるが、車谷は断る。
結局、逆木も車谷も山口二矢にはなれない。
そして三島由紀夫が自害する。
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昨夜、バーに行った。
スコッチの品揃えがいい事で評判のバーだ。

30代と思われる男たちが3人で、ジンフィズを飲みながらきゃっきゃっとはしゃいでいる。

三島由紀夫になれとはいわないが、男ならせめてバーくらい一人でこれないのか。
はしゃぎたいなら居酒屋にでも行ってくれ。
挙句の果てに、ジンの種類を変えて「あ、味が違う」とかジンフィズで酒を語り始めた・・・_| ̄|○

それとも隣で「エドガー・アラン・ポー」読みながらスコッチ飲んでる私が変なのか。
ちょっと悩んでしまった水無月の夜。

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