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July 31, 2004

一挙大公開!

本好きへの100の質問に答えてみました。
興味のない方はスルーしてください。
読んでみたい方は「続きを読む」からどうぞ。
自分も答えてみたいという方はコチラ

Continue reading "一挙大公開!"

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今週の哲っちゃん

邂逅の森
熊谷 達也

発売日 2004/01/28
売り上げランキング 3,697

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TBSの朝の情報番組「王様のブランチ−哲っちゃんのブックナビ−」で紹介された本を ご案内しています。 珍しく、哲っちゃんが熱く語っておりました。 しかし直木賞受賞した作品をわざわざ紹介しなくても・・・ とチョット思った。

総合ランキング6位に菊地成孔の『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』が
入っていたのにビックリ!
そんなに一般受けするような本には思えないけど・・・?

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July 28, 2004

『ウエハースの椅子』by江國香織

ウエハースの椅子
江国 香織

発売日 2004/05
売り上げランキング 4,048

Amazonで詳しく見る4758431027

かつて、私は子供で、子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。

こんな一行から始まるストーリー
38才の主人公は画家。
恋愛にどっぷり浸かっている。
やさしい恋人には家庭がある。

主人公は恋人にいう。
「あなたは美しいわ。いますぐ床に押し倒してしまいたいくらいよ」

いくら小説とはいえこんなセリフ、陳腐だ。
それに恋人がいないと生きていけないというのもつまらないと思う。

構成としては大まかな流れはあるものの、一つ一つの章が独立しているように見える。
そして、同じような構成の小説を思い出した。
片岡義男の『and I Love Her』だ。
彼は最近、あまり書いていないから、この小説家を知らない人もいるかもしれない。
彼の小説を評価しない人も多い。
しかし、私の基本はここにある。
20才前後でこれを読み、男性に依存しない一人がサマになる女性になりたいと
強く思った。
そして、今がある。
果たして、そんな女性になれたかどうかは自信がない。
ただ少なくとも、今も目ざしているという他ない。

『and I Love Her』を好きだというtsuuさんのブログを見つけた時は嬉しかった。
彼女のブログのサブタイトルは「and I Love Her から始まった」だ。
まさに私も同じ気持ちである。
ステキな写真を撮る女性だ。
是非、ブログを訪ねてほしい。

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July 26, 2004

DJ KAORIを知ってる?

DJ KAORI\'S \"RIDE\" into the MIX
オムニバス

発売日 2004/03/24
売り上げランキング 7,978

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いつもお邪魔している「L'audace,l'audace,toujours l'audace」さん。
ジジェクや中沢新一とか読んでいらっしゃるインテリジェントなmowさんだが
「最近AGEな」というカテゴリーがあって
そこには
●鶴瓶&松嶋 きらきらアフロ
●おぎやはぎ 大人のコンソメ
●北八先生&上八先生
●ウラ関根TV
●宇多田ヒカル "Traveling":「目~指~すは~君♪」の所でクルッと回ってこちらに向かって指を指されて幸せ。
とか書いてある(^^)

mowさんの別な一面を見るようで、結構、楽しみに拝見している。

そこで見つけたのが「DJ KAORI'S "RIDE" into the mix」
早速、調べてみたところ、DJ KAORIは92年、単身でニューヨークに渡り着々と力をつけ
今や押しも押されぬ人気DJらしい。
これは彼女が初めて出した日本の楽曲によるmix。
2枚組になっており日本楽曲は1枚のみ。
餓鬼レンジャー、DOUBLE、MINMI、SOULHEADなんかがmixされてます。
mixもイイが彼女自身もステキ!
イイ女は女から見てもやっぱりイイ女なのだ。

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『肉体の悪魔』byレイモン・ラディゲ

肉体の悪魔―新訳
レイモン・ラディゲ , 松本 百合子

発売日 1998/12
売り上げランキング 180,166

Amazonで詳しく見る4901142011

人妻と少年の恋愛を描いた作品。
正直、途中で飽きてきた。
しかし事情があって挫折するわけにはいかなかった。

実は「毎月一冊一緒に小説を読みませんか」というトピがあり、
これは今月の課題本なのである。

飽きてきたので、途中であとがきなんぞパラパラ見ていて、著者が20才で死んだ事を知る。
そしてこの作品が17才で書かれたという事も・・・
だとしたら、かなりの早熟ぶりだ。

愛している者は、つねに、愛情を持っていない相手をうるさがらせるものである。

どんな恋愛にも、青年期、壮年期、老年期がある。
何か技巧の助けを借りなければ、もう恋愛が僕を満足させてくれないあの最後の段階に
僕は来てしまったのだろうか。

おいおい、ラディゲ、君はオヤジか^^;

かくしてラディゲは早熟な作家として世間に騒がれる事になる。
しかしラディゲ自身はこういっている。
「年齢はなんでもないのだ。
僕はランボーの作品に驚くのであって、彼がそれを書いた年齢に驚くのではない。
すべての大詩人が、17歳で書いている。
17歳で書いたということを忘れさせるのが、最も偉大な詩人だ。」

ラディゲは『ドルジェル伯の舞踏会』という作品も書いている。
こちらも読んでから、ラディゲについては再評価したい。

※ちなみに写真は松本百合子さんの新訳だが、私は新潮文庫の新庄嘉章訳を読みました。

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July 25, 2004

カメラが聴いたJAZZ

JAZZ SEEN/カメラが聴いたジャズ ― オリジナル・サウンドトラック
サントラ

発売日 2002/01/23
売り上げランキング 20,819

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昨夜、ジャズバーのマスターからひさしぶりに返してもらったCD。
というかジャズのCDは買うとすぐにマスターに貸すはめになる。
せっかくならいい音で聴きたいからジャズバーに持っていって聴く。
でもって、マスターに「いいね」とほめられたりしちゃうと嬉しくて「よかったら聴いて」と
置いてきちゃうのだ^^;

やっぱりティル・ブレナーは吹いてこそだ!
最新アルバムは全作品がヴォーカル入りなので買わなかった。
ジェイミー・カラムが売れているからって誰でも彼でも歌わせりゃいいってもんじゃないぞ!
ユニバーサル!

これはWILLIAM CLAXTONというジャズ・カメラマンの半生を綴った「JAZZ SEEN」という映画のサントラ。
映画の方はDVDにもなっている(私も買わなくちゃ!)

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July 24, 2004

今週の哲っちゃん

Q&A
恩田 陸

発売日 2004/06/11
売り上げランキング 9,096

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「王様のブランチ」松田哲夫さんの本のコーナーで今日、紹介された本です。

都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生する。
死者69名、負傷者116名。
事故原因は特定できない。

この小説は情景描写や心理描写が一切なく、すべて会話形式で
物語がすすんでいくようです。
怖いらしいです。

よ、読みたい!
買いにいこうっと!

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July 23, 2004

アマゾンから愛をこめて

21c791e6-s.jpg

アマゾンから愛をこめて・・・かどうかは知らないが請求書と共に
本が届いた。
これらはすべてRymさんから薦めていただいた。
Rymさん、ありがとう!
左から
『そして夜は甦る』by原リョウ
『魔法飛行』by加納朋子
『死の泉』by皆川博子
『薔薇の名前』byウンベルト・エーコ

現在の積読本の数49冊。
さすがの私も失踪したくなってきた(笑)

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July 22, 2004

『地を這う虫』by高村薫

地を這う虫
高村 薫

発売日 1999/05
売り上げランキング 44,330

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今、一番好きな作家をあげろといわれたら迷わず「高村薫」というだろう。

何しろ寡作の人である。
最後に単行本が出たのは2年前の6月だ。(『晴子情歌』)
単行本を文庫化する際には必ず全面改稿する自分に厳しい人でもある。

そんなわけで、いくつか未読の作品は読まずに取ってある。
読むのがもったいないのだ。
しかし、とうとう『地を這う虫』に手をつけてしまった。

4つの作品で構成される短編集なのだが、どれも濃密で短編とは思えない
力強い話ばかりである。
短編といえども高村薫はやはり高村薫だったのだ。
この中に「羽村」という地名がちらっと出てくるが、後に『照柿』の舞台になる。
これはデビュー作ではないけれど、何か高村薫の原点を見るような思いがする。

今は日経新聞で連載中の「新リア王」が単行本化される日をただただ待つ日々である。

ちなみに安部公房とエドガー・アラン・ポーも読むのがもったいないとちょっと思ってます。

私は困難なことに挑戦したいのですよ。
簡単に登れる山には登りたくない。

〜ダ・ヴィンチ8月号 高村薫氏の記事より〜

<関連記事>
『照柿』by高村薫
『レディ・ジョーカー』by高村薫
『マークスの山』by高村薫
『リヴィエラを撃て』by高村薫

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July 21, 2004

また買っちゃいました。

451ade79-s.jpg

増える一方です。
どうする気なんでしょうか?

左から
『金閣炎上』水上勉
『姑獲鳥の夏』京極夏彦
『パレード』吉田修一
『午後の曳航』三島由紀夫
で、一番下が
『100億稼ぐ仕事術』堀江貴文(笑)

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July 20, 2004

『金閣寺』by三島由紀夫

金閣寺
三島 由紀夫

発売日 1960/09
売り上げランキング 6,042

Amazonで詳しく見る4101050082

これは実際に起きた「金閣寺放火事件」がもとになっている。

しかし、三島の『金閣寺』を読んでも、いまひとつ主人公の気持ちがわからない。
例によってゴテゴテした彼の文章からは主人公がなぜ、放火にいたったのか切実に伝わってこない。
エウリュディケーなんて舌をかみそうなギリシア神話の登場人物なんか
出してこなくてもいいだろうと思わずツッコミたくなる。

この主人公と実際に放火した犯人は似ていないという話もある。
むしろ、やたら「美」を意識する主人公に私は三島を見る。

空襲で腸の露出した工員を見た主人公はこう思う。

なぜ露出した腸が凄惨なのであろう。
何故人間の内側を見て、悄然として、目を覆ったりしなければならないのであろう。
何故血の流出が、人に衝撃を与えるのだろう。
何故人間の内臓が醜いのだろう。
それはつやつやした若々しい皮膚の美しさと全く同質のものではないか

このあたりのくだりなど、まさに三島自身を感じさせると思うのだが・・・

この事件を取り扱ったノンフィクションに水上勉の『金閣炎上』がある。
こちらはかなり事件に忠実な内容だという事なので機会を見て、読んでみたい。

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July 19, 2004

お願いだから試聴だけでもしてほしい!

マツケンサンバII
松平健

発売日 2004/07/07
売り上げランキング 16

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サ〜ンバ!ビ〜バ!サ〜ンバ!
マ・ツ・ケ・ンサンバ〜♪

試聴サイト

<追記>
ピチカートファイブの小西康陽がRemixしてます。
これがまたカコイイ!
クラブDJの間でも話題だそうです。

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『みんな誰かを殺したい』by射逆裕二

31379957.jpg


みんな誰かを殺したい
射逆 裕二

発売日 2004/05
売り上げランキング 53,616

Amazonで詳しく見る404873539X

本屋で平積みされていた。
帯に内田康夫氏のコメントとして「これだけ錯綜したプロットを構築できる才能は並ではない」とある。
目次を見た。

<第一部> 
第一賞 5分前    5月12日(日) 午前11時17分
第二章 前夜     5月11日(土) 午後10時24分
第三章 一カ月半前 3月22日(金) 午後10時27分
第四章 四週間前  4月14日(日) 午前7時8分
第五章 二時間前  5月12日(日) 午前9時28分
<第二部>
第一章 4月14日(日) 午後7時15分
第二章 5月13日(月) 午前8時11分
<第三部>
第一章 5月15日(水) 午後5時37分
第二章 5月18日(土) 午前11時18分
第三章 6月14日(金) 午後7時23分
第四章 6月22日(土) 午後7時48分
終 賞 5月12日(日) 午前10時24分

これにヤラレた!
気がついたらレジに向かっていた。

正直、登場人物の殺意が今ひとつ、伝わってこない。
しかし、これだけたくさんの人間がそれぞれ殺したい相手がいるという設定だ。
原稿枚数にも限りがある。(これは横溝正史ミステリ賞優秀賞作品、つまり公募である)
書ききれなかったという事にしておこう。

ストーリーとしてはテンポもいいし、トリックもおもしろかった。
ただ、北村薫氏は「乱歩が愛したある基本的トリック」と書いている。
わかる人にはすぐわかってしまうのかもしれない。

先日、読んだ『文学賞メッタ斬り!』で選評もおもしろいという事に気づいた。
そしてこの本には、綾辻行人、内田康夫、北村薫、坂東眞砂子の選評がついている。
本好きの方は、こちらも楽しめると思う。

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July 17, 2004

今週の哲っちゃん

感光生活
小池 昌代

発売日 2004/06
売り上げランキング 49,051

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今週は小池昌子さんの『感光生活』が紹介されました。
かなりんは「不思議な夢を見て目が覚めたみたい」といってました。
松田哲夫さんは「向田邦子の世界に似ている」というような事をいってました。
松田さんが専務をしている筑摩書房からの出版です。

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July 15, 2004

モブ・ノリオのか、顔が・・・(笑)

mobu.jpg

<芥川賞>
モブ・ノリオ「介護入門」(文學界6月号)

<直木賞>
奥田英朗 「空中ブランコ」 (文藝春秋)
熊谷達也 「邂逅(かいこう)の森」 (文藝春秋)


全部、文藝春秋っていうのが気にいらないなあ・・・
ちなみに芥川賞を受賞されたモブ・ノリオさんはRymさん先輩だそうです。

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例の二人がやっちゃってくれてます(笑)

omori.jpg

七生子さんに教えていただきました。
『文学賞メッタ斬り』のあの二人が「メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会」を
やってます。
相変わらず、毒吐きまくりで大笑いです。

受賞作決定後のコメントもあるようなので楽しみです。

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今夜、すべてが決まる〜文学賞メッタ斬り〜

文学賞メッタ斬り!
大森 望 , 豊崎 由美

発売日 2004/03/18
売り上げランキング 27,723

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今日は芥川賞&直木賞の選考会。
まだ『蛇にピアス』も『蹴りたい背中』も読んでいないというのに・・・
半年というのは早い。

『文学賞メッタ斬り』はタイトル通り、著者のお二人がこれでもか、これでもかと
数々の文学賞に対して毒を吐きまくっています(笑)
豊崎女史にいたっては、渡辺淳一を「ジュンちゃん」、宮本輝を「テルちゃん」と呼ぶ有様。
特に芥川賞選考委員の「テルちゃん」に対しては「現代文学がわからない奴」とまでいってます。
ここまではっきり書いてあると、読んでいて気持ちがいい!

文学賞ガイドである一方で、多くの受賞作品が紹介されており作品ガイドにもなっています。
読みたい本が何冊も出てきてしまいました。

ところで、この対談は2003年の9月から12月に行われました。
その中でお二人は『蹴りたい背中』をべたほめしていたのですが、
見事、前回の芥川賞を受賞。
で、次に名前がやたら出ているのが舞城王太郎。
今回の芥川賞は、もしかして・・・

あと1時間で選考会が始まります。

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July 13, 2004

『クラウド・コレクター』byクラフト・エヴィング商會

新版 クラウド・コレクター
クラフト・エヴィング商會

発売日 2004/04/08
売り上げランキング 9,141

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いつも拝見しているuotaさんのblog、den_en_relax!
最近、クラフト・エヴィング商會についてよく書いておられる。

何だか気になってきてしまい、今回、『クラウド・コレクター』を読んでみた。

内容は著者の祖父による旅行記。
といっても、旅先は「アゾット」という架空の国。

アゾットは全体が21の地区に別れており、そのひとつひとつのエリアで
ムーン・シャイナーと呼ばれる不思議な蒸留酒を造っている。
そしてホテルや宿屋というものが存在せず、どのエリアも酒の蒸留所が
宿泊施設を兼業している。

おのおののエリアの酒がイラスト付きで書いてあるのがおもしろい。(つまり21種類あるという事)

たとえば、
エリアNo3は「メリー・ゴー・ラウンド」という酒である。

飲むうちに、頭の中に回転木馬が廻り、気付くと自分がそれに乗っている幻覚まで
引き起こされる。
ともすれば回転は永遠に止まらず、やがて強烈な「めまい」に陥る。
それでも人は、ふとメリー・ゴー・ラウンドに乗りたくなる時があるものらしい。

こんな解説つきだ。
酒好きにはたまらん(笑)

日記を読みすすむにしたがい著者は彼女の師匠である「ゴンベン先生」とともに、
次々に謎を解き明かしていく。

アゾットはどこの国なのか。
なぜ21の地区に別れているのか。

読み終えて、すっかり私はクラフト・エヴィング商會のとりこ♪になってしまった。
彼らの著作を全部、買いたいくらいの勢いである。

大人の童話としてみなさんにもオススメします。

蛇足ではありますが、クラフト・エヴィング商會を発掘したのは
いつもこのblogで「今週の哲っちゃん」として紹介している松田哲夫氏である。
哲っちゃん、みなおしたぞ!

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July 12, 2004

『闇の子供たち』by梁 石日

闇の子供たち
梁 石日

発売日 2004/04
売り上げランキング 105,349

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この作品の感想を安易に書くのはためらわれる。

「ひどい!」
「何とかならないのか」
といったところで、所詮、私は日本でぬくぬく暮らしている人間だ。
この事実に強い憤りを感じるが、現地に行ってNGOに参加する勇気もない。
せいぜいblogで記事を書くのが関の山である。

これはアジアにおける幼児売春と臓器売買をテーマに書いた作品である。
あまりのむごさにことばも出ない。
かなり過激な内容なので、お子さんのいる人は読まない方がいいかもしれない。

「豚や牛は捨てるところがないといいますが、人間も捨てるところがないですね」
臓器売買をしている現地マフィアのことばである。

主人公音羽恵子は、タイのNGOに参加している。
新聞記者である南部浩行と幼児売春の取材を重ねるうちに惹かれあう。
しかし、最後の最後に、二人の違いがはっきりと描かれる。
ここ(アジア)にいる音羽恵子と結局、向こう(日本)側の南部浩行。

そう、音羽恵子にいわせれば、私も向こう側の人間だ。
何もできない私だが、ユニセフでこんな記事を見つけたのでリンクしておく。

oneclick.gif

それにしても梁石日はすごい。
あとがきにも「これを書けるのは梁石日しかない」と書いてある。
私もまったく同意見だ。

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July 10, 2004

『きれぎれ』by町田康

きれぎれ
町田 康

発売日 2004/04/07
売り上げランキング 15,869

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クスリでもやってる?
と思わずいいたくなるような内容だ。
そこで「町田康」と「クスリ」で検索かけたら、千夜千冊の松岡正剛先生の記事がトップにきたのには
たまげた!
さすが、何でも読んでる正剛先生だ!

先日、芥川賞&直木賞ノミネート作品が発表された。
そこで、家に放りだしてあった芥川賞受賞作の『きれぎれ』を読んでみたのである。

福島泰樹の絶叫短歌を思い出した。
昔、母に無理矢理つきあわされて渋谷ジアンジアンにコンサートを見に行った事があるのだ。
(「山手線に乗ってどこか遠くに行きたい」といったあの母です。娘の私がいうのも何ですがかなりの変人です。)
正直、前衛とかわからないんで、私はぽか〜んと見てた。
母は「すばらしいわ」と絶賛していた。(ホントにわかってんのかね)

町田康もそんな前衛の匂いがする。
正直、わかんないのですよ。
百歩ゆずって、詩として読んでもわかんない。
でも、人気あるんですよね。
町田康ファンに「芸術のわからない奴め!」とかいわれそうだ。

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今週の哲っちゃん

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン , 越前 敏弥

発売日 2004/05/31
売り上げランキング 55

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「王様のブランチ」の「哲っちゃんのブックナビ」で紹介された本を
ご案内しています。
今週は『ダ・ヴィンチ・コード』
この企画を始めて、やっと私が読んだ事のある本が登場しました。
哲っちゃんは解説が何だかしどろもどろでしたが、ホントに読んだの〜?

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July 09, 2004

高村薫氏がいい事いってる!

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今月の『ダ・ウ゛ィンチ』で高村薫氏がいい事をいっている。

私は困難なことに挑戦したいのですよ。
簡単に登れる山には登りたくない。

こんな女に私はなりたい。

<関連記事>
『地を這う虫』by高村薫
『照柿』by高村薫
『レディ・ジョーカー』by高村薫
『マークスの山』by高村薫
『リヴィエラを撃て』by高村薫

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July 08, 2004

芥川、直木賞候補決まる

第131回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が8日、次の通り決まった。

【芥川賞】
絲山秋子「勤労感謝の日」(文学界5月号)
栗田有起「オテル・モル」(すばる6月号)
佐川光晴「弔いのあと」(文学界5月号)
舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」(群像1月号)
松井雪子「日曜農園」(群像5月号)
モブ・ノリオ「介護入門」(文学界6月号)

【直木賞】
伊坂幸太郎「チルドレン」(講談社)
奥田英朗「空中ブランコ」(文芸春秋)
北村薫「語り女(め)たち」(新潮社)
熊谷達也「邂逅(かいこう)の森」(文芸春秋)
田口ランディ「富士山」(文芸春秋)
東野圭吾「幻夜」(集英社)

個人的には年に一度でいいと思うのですが・・・

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『女ごころ』byモーム

18495693.jpg


女ごころ
モーム, 竜口 直太郎, William Somerset Maugham

発売日 1960/07
売り上げランキング 148,457

Amazonで詳しく見る4102130063

金も名誉もあり誠実な年上男A
貧しくて逃亡中の身である年下男B
見た目イマイチなのにナンパなモテ男C

アナタなら誰を選びますか?

<ストーリー>
主人公メアリイは30才の未亡人。
長年、メアリイを慕ってきた年上男Aにプロポーズされる。
ところが、同時にモテモテ男Cにもプロポーズされる。
そんな時、年下男Bに出会ってしまう。

最近のドラマでありがちな設定です。
まあ、大抵、女は「年下男」に走ってしまうわけです。
なぜなんでしょうか?

私の周りでも「年下男」がちょっとしたブームです。
母性本能がくすぐられるんだそうです。
そのくせ、しっかりしているんだそうです。
マクドナルドとかでデートするそうです。
結構、楽しいらしいです。(うらやましいぞ!)

おそらく「年下男」との恋の醍醐味は

先行きが見えない不安定さ
矛盾しているようですが不安定感は恋をもりあげます。遠距離恋愛とかね。

自分の知らない世界をのぞける
女友達が突然、HIPHOPの話をし出したらその裏に「年下男」が必ずいる!

新鮮
普段フレンチばかり食べているとマクドナルドでのデートとか新鮮なわけです

自分も若くなった気になる
実年齢は若くなりませんよ(笑)

情熱的
男も年を取ってくると計算高くなって女が自分をどう思っているか慎重に探ってくるんですね。
その点、年下男はいきなり「好き!」ときます。

ってな所でしょうか?(あくまで推論)

しかしその一方で、「年下男」との恋は危険をはらんでいます。
そのあたりはこの『女ごころ』を読んでみてください。
古典作品ですが現代の恋愛に通ずる部分もかなりあると思われます。

ちなみに私の場合は、「年下男」たちに姐さん扱いされているので、何も起こりようがありません。
あしからず。

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July 05, 2004

『黄金の島』by真保裕一

黄金の島〈上〉
真保 裕一

発売日 2004/05
売り上げランキング 10,356

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私は今、猛烈に腹をたてている。

この本が書店で大量に山積みされているのを見た時、何の迷いもなく買った。
真保裕一を読むのは初めてだったが、「ホワイトアウト」は有名だし
何しろ「手に汗握る迫真の国際サスペンス超大作」と書いてある。
これは期待できる。

舞台はベトナム。
暴力団の抗争から仲間に追われる主人公。
逃亡先のベトナムで現地の若者たちと出会い、日本行きを計画する。

読み始めてすぐに違和感を覚えた。
登場する暴力団がみんな安っぽい。
主人公が幹部の女とできているという設定もありがちだし
セリフもやたらクサイ。
いまどき「命の洗濯をしてこい」っていう?
高村薫の『わが手に拳銃を』でも読んで勉強してほしい。

ベトナムの悲惨な現状を語りたかったのかもしれない。
実際、胸がしめつけられるシーンもなくはなかった。
しかし、その話がだらだら無駄に長すぎる。
何度、途中で投げ出したくなったことか。
垣根涼介の『ワイルド・ソウル』(ブラジルだけど)でも読んで勉強してほしい。

次から次へと人が死んでいく中、ラストシーンは最低だ。
読後感は不愉快きまわりない。
特に主人公の恋人だった奈津は考えがコロコロ変わって、支離滅裂だ。
東野圭吾の「白夜行」でも読んで勉強してほしい。


この著者に愛は感じられない。

そう、私は今、猛烈に腹をたてている。
こんな本を書いた真保裕一に・・・

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July 03, 2004

今週の哲っちゃん

こんな夜更けにバナナかよ
渡辺 一史

発売日 2003/03
売り上げランキング 3,630

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TBSの朝の情報番組「王様のブランチ−哲っちゃんのブックナビ−」で紹介された本を
ご案内しています。
今週は『こんな夜更けにバナナかよ』でした。
筋ジストロフィー患者である鹿野さんとボランティアの交流を描いた物語だそうです。
ところがこの鹿野さんは最後まで自由を貫いた方で
夜中に突然「バナナが食べたい」という。
そこからタイトルがついたようです。

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July 02, 2004

『東京湾景』by吉田修一

東京湾景
吉田 修一

発売日 2003/09/26
売り上げランキング 2,295

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『東京湾景』は出会い系サイトで知り合った男女が少しずつお互いを好きになっていくストーリー。
恋愛に臆病になっている二人は、冷めたふりをしているが心の中では本物の愛を求めている。
だけど、相手に夢中になって傷つくのが怖い自分もいる。

きっといい作品なんだと思いますが、正直、私は退屈しました。
決して吉田修一作品が悪いわけじゃないんです。
ただ、最近、恋愛ドラマも見なくなったし、恋愛感度が落ちているような・・・
や、やばい。

そんな『東京湾景』がドラマになります。
主人公が在日3世と、原作とは違った内容になっています。
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