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July 19, 2004

『みんな誰かを殺したい』by射逆裕二

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みんな誰かを殺したい
射逆 裕二

発売日 2004/05
売り上げランキング 53,616

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本屋で平積みされていた。
帯に内田康夫氏のコメントとして「これだけ錯綜したプロットを構築できる才能は並ではない」とある。
目次を見た。

<第一部> 
第一賞 5分前    5月12日(日) 午前11時17分
第二章 前夜     5月11日(土) 午後10時24分
第三章 一カ月半前 3月22日(金) 午後10時27分
第四章 四週間前  4月14日(日) 午前7時8分
第五章 二時間前  5月12日(日) 午前9時28分
<第二部>
第一章 4月14日(日) 午後7時15分
第二章 5月13日(月) 午前8時11分
<第三部>
第一章 5月15日(水) 午後5時37分
第二章 5月18日(土) 午前11時18分
第三章 6月14日(金) 午後7時23分
第四章 6月22日(土) 午後7時48分
終 賞 5月12日(日) 午前10時24分

これにヤラレた!
気がついたらレジに向かっていた。

正直、登場人物の殺意が今ひとつ、伝わってこない。
しかし、これだけたくさんの人間がそれぞれ殺したい相手がいるという設定だ。
原稿枚数にも限りがある。(これは横溝正史ミステリ賞優秀賞作品、つまり公募である)
書ききれなかったという事にしておこう。

ストーリーとしてはテンポもいいし、トリックもおもしろかった。
ただ、北村薫氏は「乱歩が愛したある基本的トリック」と書いている。
わかる人にはすぐわかってしまうのかもしれない。

先日、読んだ『文学賞メッタ斬り!』で選評もおもしろいという事に気づいた。
そしてこの本には、綾辻行人、内田康夫、北村薫、坂東眞砂子の選評がついている。
本好きの方は、こちらも楽しめると思う。

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Comments

横溝正史賞って昔からずっとなんだかパッとしない感じですよね。選考委員はいい人たちなんですけどね。乱歩賞と比べるとやはり見劣りするというか。ま、そもそもわたしは角川が大嫌いなので(毒)。

記事をまたいですいませんが、ひとつ回答を。

>できればRymさんオススメの国内ミステリ作家をお教え願いたいのですが

海外ならほかにもピーター・ラヴゼイとかブリジット・オベールとか、お薦めはたくさん挙がってくるのですが(基本的に早川ミステリ文庫と創元推理文庫で育ったクチなので、そのあたりは名前を挙げるとキリがないです)、国内となると、やはり記事にも名前のあった綾辻氏とか北村薫、笠井潔あたりがクオリティ高くて、古いものでは虚無とドグラ・マグラを経て竹本健治まで、とか。個人的に好きだったのはそのあたりで(中学高校時代)、いまも読むのは京極夏彦くらいですかね(綾辻さんとか最近は出してこないし)。高村薫さんとか宮部みゆきさんあたりは当然面白いわけですけど、いうなれば原リョウや藤原伊織、樋口有介、近藤史恵さん(こちらもモブ氏と同じく先輩) 、乃南アサ、服部まゆみ、加納朋子、最近だと本多孝好あたりまで。

以上、そのへんが基本的事項ということで。ちょっと偏向してますが。
ここから反応を見て掘り下げていきましょうかね……。

Posted by: Rym | July 19, 2004 at 02:06

げ!Rymさんってミステリオタk・・・じゃなくてミステリ好きなんですね〜
海外ミステリは読みたいと思っていますが、時代小説と同じで一度手をつけると
そのジャンルばかり読むはめになりそうで未開拓です。
読書の師匠(ジャズバーのマスター)からはエドマクベインあたりから読んでみたらと
いわれてます(要するに海外ミステリはそのレベルって事)

ドグラ・マグラは先日、買おうとしたらその本屋に上巻しか見あたらなかった。
高村薫は傾倒しているといっていいほど好き。
宮部みゆきは作品による。
原リョウは『私が殺した少女』だけ買ってある。
加納朋子はちょっと興味あり。
他の作家はすべて、未読。

>掘り下げていきましょうかね……。
これじゃ、掘り下げようがないね〜^^;
レベルが低くてすまぬ。

Posted by: LIN | July 19, 2004 at 10:05

確かに「若い頃」はミステリオタkだったのかもしれないです……。
でもそのうち形式に飽いたです。とくに日本のものは読めなくなって。
海外のほうがバリエーションがあっていい。優れたミステリーがたくさんあります。
マクベインの87分署シリーズとか読みはじめると確かにキリがないですが、
先に挙げたエーコやマキャモンは単発でわりと寡作だし、おすすめできます。
『薔薇の名前』なんかはほんと、大好きなので。

ドグラ・マグラは読むべきでしょう。これをベストに挙げる人も多くいます。
高村薫は、わたしも大好きです。確かにLINさんに似合う。
宮部みゆきは『火車』と初期の短編集がいい。
原リョウは『そして夜は甦る』もいい。もろ、和製チャンドラー。
加納朋子はファンタスティックかつロマンティックな『魔法飛行』をどうぞ。
綾辻行人は鮮やか。北村薫はまわりくどい。京極夏彦は妖怪。乃南アサはスッキリ。
他の作家はべつに読んでも読まなくても(毒)。
人生、短いですから。

そうだ、皆川博子さんの『死の泉』なんてどうですかね。
ハヤカワ文庫JAから出ていますが。
未読であればぜひ。

Posted by: ミステリオタk | July 19, 2004 at 21:43

『薔薇の名前』『そして夜は甦る』『魔法飛行』『死の泉』早速、Amazonに注文しました。
ここはミステリオタkさんを信じましょう。
しめて7,014円也。
感想をお楽しみに・・・

ちなみに『火車』は持っていますが未読。
『ドグラ・マグラ』は明日、大きい本屋に行くのでその時にでも・・・

Posted by: LIN | July 19, 2004 at 22:20

なんで7,000円も!? と思ったら、そういえば『薔薇』はまだ文庫化されていなかったですね。たいへんな高級品をすすめてしまって、もうしわけない。ちょっとプレッシャ。

「お客様、こちらの小説は上下で5000円でございますが、よろしかったでしょうか?」

のひとことを付け加えるべきだったかしら。なんて。

Posted by: ミステリオタk | July 19, 2004 at 23:03

どうぞ、お気になさらずに・・・
ヴィトンを買う気はさらさらないが、本を買う金ならいくらでもあるので。
あっはっはっ!

Posted by: LIN | July 19, 2004 at 23:12

あっはっは!

Posted by: ミステリオタk | July 20, 2004 at 10:07

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