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July 05, 2004

『黄金の島』by真保裕一

黄金の島〈上〉
真保 裕一

発売日 2004/05
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私は今、猛烈に腹をたてている。

この本が書店で大量に山積みされているのを見た時、何の迷いもなく買った。
真保裕一を読むのは初めてだったが、「ホワイトアウト」は有名だし
何しろ「手に汗握る迫真の国際サスペンス超大作」と書いてある。
これは期待できる。

舞台はベトナム。
暴力団の抗争から仲間に追われる主人公。
逃亡先のベトナムで現地の若者たちと出会い、日本行きを計画する。

読み始めてすぐに違和感を覚えた。
登場する暴力団がみんな安っぽい。
主人公が幹部の女とできているという設定もありがちだし
セリフもやたらクサイ。
いまどき「命の洗濯をしてこい」っていう?
高村薫の『わが手に拳銃を』でも読んで勉強してほしい。

ベトナムの悲惨な現状を語りたかったのかもしれない。
実際、胸がしめつけられるシーンもなくはなかった。
しかし、その話がだらだら無駄に長すぎる。
何度、途中で投げ出したくなったことか。
垣根涼介の『ワイルド・ソウル』(ブラジルだけど)でも読んで勉強してほしい。

次から次へと人が死んでいく中、ラストシーンは最低だ。
読後感は不愉快きまわりない。
特に主人公の恋人だった奈津は考えがコロコロ変わって、支離滅裂だ。
東野圭吾の「白夜行」でも読んで勉強してほしい。


この著者に愛は感じられない。

そう、私は今、猛烈に腹をたてている。
こんな本を書いた真保裕一に・・・

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Comments

まあまあまあまあまあまあ(笑)。
実はわたしも真保裕一には懐疑的な読者の一人です(爆)。
去年4冊読みましたが3冊に対してかなーーーり辛辣になってしまいました。
こちらに去年の感想ログが残ってますのでもしも気が向きましたら。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/4977/tytle-mystery.html

でも、『ホワイトアウト』だけはむっちゃおもしろかったですよ。
並び評される『奪取』も、未読ですが読んでみなければ、と思っています。
そ、それ以外は…………ど、どうなんだろう…。
い、いや、感想なんて人それぞれですけどね!(と、逃げをうっておこう)
LINさんにはぜひ、『奇跡の人』を読んで頂いて感想を伺いたいです。
わたしは読んだ後思わず本を床に叩きつけたくなりましたよ!(爆)

Posted by: ちょろいも | July 05, 2004 at 22:12

ちょろいもさん、こんばんは。
ちょっと興奮しすぎました(笑)
感想ログ、早速、拝見しました。
自分でも書きすぎたかと思っていたので、あの感想は心強いです。
真保裕一って有名なのにねえ。
『奇跡の人』機会を見て読んでみます。
そして私も床に叩きつけたいと思います(笑)

それはそうと、「本好きPeople」いい企画ですね。
私も参加しようかな〜

Posted by: LIN | July 05, 2004 at 23:15

こんばんは。

かなり辛辣に感想のようですね。
真保作品は「ホワイトアウト」と「奪取」しか
読了してないですが、この2作品は、素直に
面白かったです。

他の作品もよんでみようかな〜と思ってたところ
だけど、「黄金の島」は止めときますね・・

Posted by: 夢屋 | July 05, 2004 at 23:30

夢屋さん、こんばんは。

>かなり辛辣に感想のようですね。
驚かせてしまってごめんなさい(笑)
ネットで検索するとこの作品を評価している方も多いので
人によるのかもしれません。

ちょろいもさんも書いていらっしゃいますが、
真保裕一さんは『ホワイトアウト』がいいみたいですね。

>だけど、「黄金の島」は止めときますね
そう、おっしゃらず、機会があったら読んでみてくださいませ。
私はただの毒舌女なので・・・(笑)

Posted by: LIN | July 05, 2004 at 23:46

ふーん。
でもホワイトアウトは面白かったよ~ん。
損してるね。

Posted by: レイ | August 02, 2005 at 10:57

>レイさん
コメントありがとうございます。
この本は好きになれなかったですねー。
内容もさることながら文章もイマイチのような…
『ホワイトアウト』は未読です。
今度、読んでみますね。

Posted by: LIN | August 02, 2005 at 18:59

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