« July 2004 | Main | September 2004 »

August 30, 2004

親のエゴも役に立つ場合がある

ムソルグスキー:展覧会の絵
アシュケナージ(ウラジミール)

発売日 2000/12/20
売り上げランキング 79,891

Amazonで詳しく見るB00005HRIW

昨夜、NHKでウラディミール・アシュケナージ演奏による「展覧会の絵」を放送していた。
ついつい、見入って(聴き入って)しまった。
昔、無謀にも弾きたいと楽譜を買って、一瞬にして挫折した曲である^^;

この曲はムソルグスキーが友人であるヴィクトール・ガルトマンの遺作展にインスパイアされて
作曲したとか・・・
元になった絵を見てみたいと調べたところ、
何年も前にNHKで団伊玖磨さんとロシアで探すという番組があったようだ。
それは「追跡・ムソルグスキー”展覧会の絵”」という一冊の本にまとめられたのだが、現在は廃刊。
復刊ドットコムで復刊の動きあり。
復刊したら是非、買いたい!

それにしてもつくづく感謝するのは、母が私に無理矢理ピアノを習わせたことだ。
当時は「親のエゴを子供に押しつけてないか?」と思っていたものだ。
でもぼーっとしていた私は反発もできず、高校生まで習っていた。(そのわりにへタレ)
その後、大人になってもぽつりぽつりと習っていたし、常に電子ピアノは所有していた。

その私がこの2、3年、ピアノを持たない時期があった。
それを知った母はしばらく呆然として「アナタが弾きたくないのなら仕方ないわね」とぽつりといった。
何だか母がかかわいそうになって昨年末、私にとって3台目か4台目のピアノを購入した。
で、最近、またちょこちょこ弾いている。

そういえば子供の頃、母はいった。
「今は練習がつらいかもしれないけれど、必ずピアノがあなたをなぐさめてくれる時がくるから」と・・・
あの時は「ふんっ!」と思ったが、今はピアノが弾ける事に感謝する(繰り返しますが演奏はヘタレです)

他の習い事についてはよくわからないけれど、
ピアノに関しては、子供が多少嫌がっても習わせておくと後で感謝されるかもよ・・・
という話でした。

さて、「展覧会の絵」のアルバムと楽譜でも買いに行ってくるかな♪

| | Comments (20)

August 28, 2004

今週の哲っちゃん

その名にちなんで
ジュンパ・ラヒリ , 小川 高義

発売日 2004/07/31
売り上げランキング 647

Amazonで詳しく見る4105900404

TBSの朝の情報番組「王様のブランチ−哲っちゃんのブックナビ−」で紹介された本を
ご案内しています。

今週はジュンパ・ラヒリの『その名にちなんで』が紹介されました。
つい先日、本の師匠(ジャズバーのマスター)から薦められたばかり!
まずは文庫になった前作『停電の夜に』から読みたいと思っています。

総合ランキングでほりえもんの『稼ぐが勝ち』が第三位でした^^;

| | Comments (4)

August 23, 2004

『白夜』byドストエフスキー

01822296.jpg


白夜
ドストエフスキー , 小沼 文彦

発売日 1958/04
売り上げランキング 23,508

Amazonで詳しく見る4042087027

115ページの短編である。
1時間ほどで読み終えた。

しかしそこは巨匠ドストエフスキー。
行ったこともないのに、自分が白夜のペテルブルグにいるとのではないかと
錯覚してしまうほど情景が見事に描かれている。
少々、大げさにいえば、ペテルブルグに旅行してきたような気分である。

あとがきには「全編に甘いロマンの香りをただよわせ」とあるが、
その甘さの裏に女性独特の残虐さが隠されている。
ヒロイン、ナースチェンカが意図的にそれをしたのかどうかはわからないが、
いかにも女性がやりそうな事であり、私もやった覚えがある。
それは男性にとって残酷以外の何ものでもないのに、
女性の得意技といってもいいかもしれない

それとは・・・(以下、ややネタバレかも)

ナースチェンカは主人公にいう。
「ああ!ほんとにあなたはすばらしい友達ですわ!」
「あたしがお嫁にいったら、あたしたちはみんなとても仲のいいお友達になりましょうね」

その後、ある事件が起きるが、ナースチェンカは再び手紙を書く。
「おお、どうぞあたしを愛してください(中略)こんなにもあなたを愛しているんですもの(中略)
ああ、あなたはあたしの親友です!」

男性のみなさんにご忠告。
女性は男性と会った瞬間にその人と恋に落ちるかどうかがわかっている。
恋愛に発展しそうにない相手には「私たち、いいお友達になれそうね」と
とりあえずいう場合がある。
その後、恋人ができたとしても(へたすると結婚しても)
「これからもいいお友達でいてね」と平気でいう場合がある。
ご注意を!(笑)

| | Comments (12)

August 22, 2004

1400円の文庫本

PIC_0158.JPG
Amazonに注文していた埴谷雄高の『死霊』が届いた。
いつもコメントをくださる多摩のいずみさんから薦めていただいた。
文庫で一冊1400円。
今まで買った文庫本の中でもダントツ、高い!
ちなみに今までで一番、高いのは東野圭吾『白夜行』1000円也。

帯には
半世紀をかけた畢生の傑作 埴谷雄高作品、初の文庫化
と書いてある。

昨年2月の発売で、今年6月の段階で第六刷となっている。
すごいなあ。売れているんだなあ。

一緒に購入した同じ著者による『ドストエフスキイその生涯と作品』も
読むのが楽しみである。

| | Comments (14)

August 21, 2004

みなさん、ありがとうございました\(^o^)/

たらいまわし・本のTB企画
「第3回 全作品を読みたいor読んだ作家は誰ですか?」に
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

今回、企画に参加してくださったみなさま
日々のちょろいもさん
L'audace, l'audace, toujours l'audaceさん
ワルツの「うたかた日記」さん
AZ::Blog はんなり、あずき色のウェブログ☆】さん
Love Booksさん
edicrafts : weblogさん
おかぼれもんさん
DESERT TOWNさん
seinさん
Le Journal de La Princesse frivoleさん
Chocolat Babyさん
☆21st Century Comedyさん
Smiley Smileさん
倉庫日誌さん
open mindedさん
dargeeling and bookさん

そして、多摩のいずみさんはコメント欄で参加してくださいました。
全文を改めてご紹介させていただきます。

本当にみなさん、ありがとうございました。
そして、これからも仲良くしてねチュッ(*゜・^)ノ^☆

多摩のいずみさんからのコメントです。

お疲れ様です。お言葉に甘えまして、参加させていただきます。
>全作品を読んだ作家さん、たくさんいらっしゃるんでしょうね。
いえいえ、実は全作品読んだというのは、とても少ないですよ。
というより、全作品というのがよくわからないもので。岩波書店や
筑摩書房などの全集はコンプリートですが、なかには「全集」といい
ながら、漏れがあったりするものです。
それに、ある本を読んでいても、「今度はこっちが読みたい」とか
「こっちも面白そうだ」などと、あれこれ手を出してしまうので、
一人の作家や思想家などをじっくり読んだことがあまりないんです。
ですから、「まあ、9割くらいは読んだかなあ」という作家と言うと、
だいたい次のようになります。

W・ボルヒェルト
ランボー
マラルメ
富永太郎
ドストエフスキー
ガルシン
梶井基次郎
岩成達也
萩原朔太郎

思いつくのは、この程度です。
逆に、全作品読みたいとなると、こっちは膨大な数になります。だって、
自分の能力を無視した「無謀な願望」ですから。
とりあえず、E・A・ポーは全部読みたいですね。とくに文学論が素晴
らしい。主に詩論として展開していますが、20世紀以後の現代文学は
ポーの影響なしには考えられないでしょう。ノーベル賞をいくつとって
も足りないくらいだと思います。
それから、漱石、龍之介、小林秀雄、埴谷雄高、秋山駿、西田幾多郎、
三木清、古井由吉、宮沢賢治、宮武外骨、北村透谷、ビューヒナー、
浜田広介などは全作品を読んでみたいです。
全作品読んでみたいと思っても、いろいろな理由で無理というものが
ありますね。たとえば、
・コンプリートな全集が出ていない、または絶版
・現代語訳、日本語訳が出ていない
・お金がない
・暇がない
・体力がない
・頭が悪い
だんだん言い訳になってきました。こんな腐れた根性なしだから、本
ばかりどんどんたまっていくのであります。
長々と駄文拙言申し訳ありません。どうかお許しください。本の話に
なると、どうにも歯止めが利きません。反省しきりであります。

Posted by 多摩のいずみ at 2004年08月21日 07:48

| | Comments (14)

今週の哲っちゃん

乙女なげやり
三浦 しをん

発売日 2004/06
売り上げランキング 22,181

Amazonで詳しく見る4872338596
先週は上半期総集編だったので「哲っちゃんのブックナビ」は なかった模様・・・ 今週は三浦しをんさんの『乙女なげやり』が紹介されました。

| | Comments (7)

August 20, 2004

『煙か土か食い物』by舞城王太郎

煙か土か食い物
舞城 王太郎

発売日 2001/03
売り上げランキング 3,433

Amazonで詳しく見る4061821725

うわ〜ん、どうしよう・・・
全然、期待していなかったのに、舞城、おもしろすぎる!
トリックはイマイチだし、何だか冗談じみた話だし、
やたら暴力ばかり出てくるんだけど、一気に読んでしまった。
スピード感のある文章、まさに舞城マジック!!!

<ストーリー>
ある日、俺の働くERに凶報が届いた。
連続主婦殴打生き埋め事件。
被害者は俺のおふくろ。
腕利きの救命外科医・奈津川四郎が故郷・福井に降り立った瞬間、
凄絶な血族物語が幕を開ける…。

一見、ふざけたストーリーには親子の確執というテーマがちゃんとある。
一郎、二郎、三郎、四郎、四兄弟の兄弟愛もいい。
四人とも学業に秀でていて、そのうえケンカも強い。

芥川賞を受賞したモブ・ノリオ氏の『介護入門』はそのラップ文体が有名だが、
舞城のこの作品の中にも
「ゆっくり休みたければ仕事を済ませてしまえよコックサッカー。
ドントビッチアバウトエヴリシング」とか
「ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー」とか
「死ね!死ね死ね!」とかあって、
舞城の方が先じゃないかと思ってしまった。

そんなわけで、舞城作品、引き続き読む予定。

| | Comments (16)

August 19, 2004

たらいまわし・本のTB企画「第3回 全作品を読みたいor読んだ作家は誰ですか?」

tarainosukelefty

私の肝臓は朝からフル稼働でアルコール分解をして、
今、やっとその作業を終えたようです。
肝臓ちゃん、ごめんなさい
それなのにもう、体はビールを要求しているわけです(笑)


読書の方は舞城王太郎の「煙か土か食い物」を読んでいます。
(余談ですが、「煙か土か食い物か」の方が語感がいいと思うなあ、私は。)
今、半分ほど読み終えたところですが、なかなかおもしろいです。
が、全作品を読んでみたいというほどではないですねえ。

で、ふと思ったのが、「全作品を読みたい作家って誰だろう?」
私は今のとこ、高村薫、エドガー・アラン・ポー、ドストエフスキーです。
みなさんはいかがでしょうか?

派手にTB企画にしたいのですが、参加してくださる方がいるのかどうか
心配なので(←小心者 笑)こっそりTB企画にしたいと思います。
参加者がいない場合は、「TB企画」の文字をこそこそとはずします。

それから、ご承知の通り、読書に関してはまだまだ未熟者ゆえ
みなさんの回答に対し、ちゃんとしたコメントができないかもしれませんが、
そこはお許しくださいませm(_ _)m
「だったら、こんな企画やるなっ!」という話なんですが・・・

私の知らない作家についてはきっと誰かが解説してくれるだろうと
他人まかせの企画です(笑)
よろしくお願いしま〜す♪

追記
え〜と、その後、ワルツさんから
overQさんのたらいまわしTB企画にしてもらえないかしらん」
というありがたいコメントをいただき、おことばに甘えてそうさせていただきました。
みなさん、ふるって、ご参加ください!!(急に強気 笑)

☆たらいまわしの輪☆
AZ::Blogさんおかぼれもんさん→やっぱり本が好き
さて、次の方ですが、私がその読書量にいつも圧倒されかつ尊敬している
日々のちょろいもさんにお願いしたいと思います。
ちょろいもさ〜ん、よろしく〜♪

| | Comments (36)

August 18, 2004

『介護入門』byモブ・ノリオ

介護入門
モブ・ノリオ

発売日 2004/08/26
売り上げランキング 935

Amazonで詳しく見る4163234608

「YO、FUCKIN'、朋輩(ニガー)」という彼独特の文体は無視して読んだ。
彼の独白だけで綴られていく介護日記。
シーンもほとんど変わらず起承転結もないので飽きてくる。

大体、日常的にマリファナや大麻を吸ってるっていうのはどうなの?
いくら小説だといっても、これを読んだ若い子が「よし、オレもドラッグキメてばあちゃんの面倒見るか」と
思ったらどうするんだ!
小説にドラッグを出すなといっているんじゃない。
ドラッグを出さなければ自分の心情が書ききれないというなら出せばいい。
ただ、モブ氏の場合、ドラッグをやっている男が介護をするというテーマでウケをねらったという
あざとさが見え隠れしている気がするのだが・・・

石原慎太郎氏は選評でこう書いている。

それぞれの主題が風俗の断片としてではなしに、作家にとって主人公にとって
人生のいかなるメタファたりえているかが、作品の存在感のよすがとなるに違いない。
その点からすれば今回の候補作はいずれも、いかにも軽くて薄いという印象を否めない.。

まったく、同感である。

ところでこの『介護入門』が掲載されている文藝春秋に「日本を震撼させた57冊」という特集があった。
こちらの方が断然、おもしろい。
久世光彦さん、田原総一朗さんを初め各分野でご活躍中の57人の方々が書評されている。

| | Comments (8)

August 16, 2004

売った!買った!

efe66f73-s.jpg
Amazonにマーケットプレイスといって中古本を売るシステムがある。
私は本を読んで「あ、これを2度と読むことはないな」と思う本は、
収納の問題もあるので売ることにしている。

お金のやりとりはAmazonが仲介してくれるが、
発送は直接、買い手に自分で送らなくてはいけない。
納品書を印刷したり、梱包したり、郵便局まで行って冊子郵便で送ったり、
結構、めんどうである。
注文もぱらぱら来るので、一冊づつの作業になる。
今回は5冊出品して、今日、最後の1冊を発送した。

ちなみに今回売ったのはこの5冊である。
『東京湾景』by吉田修一 
『負け犬の遠吠え』by酒井順子 
『恋水』by山咲千里
『おい、ブッシュ、世界を返せ』byマイケル・ムーア
『スイートリトルライズ』by江國香織

全部で純利益3000円に満たない。
正直、郵便局に行く手間などを考えたら、○ック○フに売った方が楽なんだろうけど、
一律定価の一割というのが何か悔しい気がしてしまうのだ。

それにもめげず、今日も本を買った(笑)

『昭和史』by半藤一利
(平積みされていたうえに「各紙誌絶賛のベストセラー」というコピーについふらふらと 笑)

『スズキさんの休息と遍歴』by矢作俊彦
(『ららら科学の子』の著者、らららも読んでいないのに ^^;)

『堕落論』by坂口安吾
(初坂口安吾。20代の頃、年上の女友達が坂口安吾を絶賛していたのを思い出す)

そのうえ、さっき、Amazonに新たに注文をした。

『死霊』(1)〜(3)by埴谷 雄高
(『カラマーゾフの兄弟』を彷彿させるというのでとても読むのが楽しみだ)

『ドストエフスキイ―その生涯と作品』by埴谷 雄高
(1965年の出版で絶版みたいだったのでつい・・・^^;)

そうだ!2、3日前もAmazonに注文したんだった!

『プレオー8(ユイット)の夜明け』by古山 高麗雄
(NHKスペシャルで特集されていたので)

『ソラリスの陽のもとに』byスタニスワフ・レム
mowさんのブログで見て、読みたくなった)

もう、自分がどこに向かっているのかさっぱりわからないのだが、
趣味と実益を兼ねて老後に「古本バー」(どんなバーなんだ!笑)を
やるのも悪くないかと思う今日この頃である。

| | Comments (14)

たらいまわし・本のTB企画「第2回 納涼♪霊の文学」

tarainosukelefty

AZ::Blogはんなり、あずき色のウェブログ☆さん主催の
主催者たらいまわし方式でやってみる、本のトラックバック企画!
第1回は「ダバダ〜愛の文学」がテーマでした。
そして第2回はおかぼれもんさん主催による「第2回 納涼♪霊の文学」です。
今回、初参加してみました。

え〜と、全然、時期はずれですが、私は『クリスマス・キャロル』byチャールズ・ディケンズを
推薦したいと思います。
よいこのみなさんは、一度は読んだ事があるのではないでしょうか?
けちで気むずかしいスクルージの前に現れた3人の幽霊が過去・現在・未来を
見せるのだが・・・


クリスマス・キャロル
チャールズ ディケンズ, Charles Dickens, 脇 明子

発売日 2001/12
売り上げランキング 49,038

Amazonで詳しく見る4001145510

あとは『怪談・奇談』by小泉八雲。
あれは霊とはまた違うのかなあ・・・


怪談・奇談
小泉 八雲 , 平川 祐弘

発売日 1990/06
売り上げランキング 11,811

Amazonで詳しく見る406158930X

| | Comments (31)

August 12, 2004

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』by村上春樹

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉
村上 春樹

発売日 1988/10
売り上げランキング 546

Amazonで詳しく見る4101001340

いわゆるお盆の時期になりました。
オリンピック開催も間近です。
しかし海外はおろか海へも山へもお墓参りにも行く予定がなくオリンピックにも興味のない私は、
お盆期間中も淡々とここで記事を書く予定です。
「さみしい奴だ」と笑ってやってください....(;_ _)/|

さて『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み終えました。
読書好きの方はとっくの昔に読んでいる本なのですが、
今年になって読書を趣味にした私ゆえ、そのへんはご勘弁ください。

読んでいない方のために簡単にご説明すると
「世界の終り」というストーリーの主人公は“僕”。
「ハードボイルド・ワンダーランド」というストーリーの主人公は“私”。
2つのストーリーが交互に展開されていくというしくみになっています。

一見、SFファンタジーっぽい内容ですが、「自己とは何か」と改めて考えさせられます。

今回は感想を箇条書きにしてみました。

①『ねじまき鳥クロニクル』もそうだったが、変なキャラクターを作るのが村上春樹はうまい!

②私の頭の中ではなぜか“やみくろ”が黒い“にょろにょろ”(ムーミンのキャラクター)になってしまって、
いくら怖いといわれてもニヤニヤしてしまった。

③あまりにあっけないラストに「あの壮大な冒険は何だったんだ!」と
「ハードボイルド・ワンダーランド」の方の主人公に同情した。

④私が今、暮らしている街の地名が出てきて驚いた。
実は、村上春樹は昔、このあたりに住んでいたことがある。
ちなみに太宰治もだ。

⑤博士が「ふぉっふぉっ」と笑った時から私の頭の中で彼はドラゴンボールの亀仙人になった。

⑥研究に犠牲はつきものかもしれないが、さっさとフィンランドに行ってしまった博士は
あまりに冷たくはないだろうか。

⑦山に別荘を買って本を読んだり、音楽を聴いたりして暮らしたい。
そこに図書館の女の子がいるのも悪くないと思った“僕”の夢は
ある意味、達成されたという事なのだろうか。

⑧もう一つの世界が自己の深層心理から作られるのだとしたら、
私の「世界の終り」はきっとバーだらけの街に違いない。( ̄ー ̄)ニヤリッ

とにかくおもしろい本である事にはまちがいありません。

最後に図書館の女の子のセリフが印象的だったので書いておきます。

「みんな昔に一度起ったことなのよ。ただぐるぐるとまわっているだけ。
そうでしょ?」;

みなさん、楽しい夏休みをお過ごしください♪

| | Comments (6)

August 10, 2004

『小生物語』by乙一

小生物語
乙一

発売日 2004/07
売り上げランキング 1,175

Amazonで詳しく見る4344006550

乙一さんの小説を読んだことはない。
しかし、この日記は本屋でぱらぱらっと読んで即買してしまった。

おもしろい・・・
多分、20回以上、笑った。

そもそも私は、学生の頃、クラスの女子みんなから人気があるスポーツマンよりも
教室の片隅で一人、本を読み誰をも寄せつけないオーラを放った男子が好きなのだ。
この日記はそんな男子を思い出させる。
(ちなみにあとがきで乙一さんは日記の男=自分じゃないと書いています。
な〜んだ、がっかり。)

〜日記その①〜
18日の夕方に名古屋へ行きそこから9時間ほどバスに乗った。
一人スノボ合宿の始まりだった。
バスの車内では、後ろの席にいた女の子2人連れが有名人の人名しりとりをしていたので
ずっと脳内で参加していた。

あれ?おもしろくないですか?
私、ココ、爆笑だったんですけど・・・
この日記はウソ日記も多い(というかほとんどウソだらけ)

〜日記その②〜
13日の金曜日だったため、町でジェイソンさんをよく見かけた。
小生が目にしたジェイソンさんは3人だった。
1人目のジェイソンさんはマクドナルドで朝マックを食べていた。
あのホッケーマスクには口の穴がないため、食べるときは少しずらして隙間から
ハッシュドポテトやらマフィンやらをねじ込んでいた。

あれれ?まだ笑えませんか?
じゃ、もうちょっとホラーな奴を・・・

〜日記その③〜
ある日、乙一さんが仕事をしていると、外で「サチー?どこー?」という女性の声がする。
その声は1時間以上も続き、最初はペットでも探しているのだろうと思っていた乙一さんだが
そのうち声の主の娘でもいなくなったのではないかと気になってそわそわしてくる。
その時、「サチー、そんなとこにいたの!」との声。
乙一さんは思わず、ベランダから下を見る。
そこには若い女性と白い猫。
胸をなでおろす乙一さん。
その時!
「サチ、探したのよ」
白色の猫の口が開き、女性に向かってそういった。

キャーq(|||`□´|||;;*)(*|||`□´|||;;)pキャー

学生の頃、スポーツマンタイプよりオタクな男子が好きだった女性に
オススメです。
ちなみに彼の著書「GOTH」「ZOO」あたりはどうなんでしょうか?

| | Comments (16)

August 07, 2004

今週の哲っちゃん

DISNEY THE FIRST 100 YEARS ― ディズニークロニクル1901-2001
デイブ スミス, スティーブン クラーク, 唐沢 則幸

発売日 2001/06/28
売り上げランキング 81,343

Amazonで詳しく見る4062107228

TBSの朝の情報番組「王様のブランチ−哲っちゃんのブックナビ−」で紹介された本を
ご案内しています。
今週の「王様のブランチ」はディズニーリゾートからの生放送。
哲っちゃんも珍しくカジュアルスタイル。
本もディズニーがらみ・・・_| ̄|○ 
ディズニーの歴史を記録したビジュアルブックだそうです。
お値段7,140円。
きゃ〜

| | Comments (2)

August 05, 2004

ジャズを歌うには早すぎる

CoCo d’Or (CCCD)
Coco d’Or

発売日 2004/08/04
売り上げランキング 1,744

Amazonで詳しく見るB0001Z31RS

昨日買った『Coco d'Or(ココドール)』
SPEEDのhiroが無謀にもジャズにチャレンジした作品。
一通り、聞き終えたので感想を・・・

ひ、ひどすぎる!JAZZをなめてる!
でも、逆に勉強になる(笑)

ジャズというのは落語と同じで、“間”なんです。
その“間”が0.1秒ずれても、ダサくなってしまうんです。
例えば「I found〜♪」って歌う時、
「ン、アイファ〜」の「ン」が大事なんですね。
だけど、彼女の場合、その「ン」がない。
バックはジャズだけど、ヴォーカルはベタベタの歌謡曲って感じ。
(あ、こんなエラソーに書くと、また師匠に叱られる 笑)

<収録曲>
01. Route 66
02. Avalon
03. And The Melody Still Lingers On(Night In Tunisia)
04. Free
05. Fly Me To The Moon
06. Summertime
07. The Face I Love
08. The Girl From Ipanema
09. It's Only A Paper Moon
10. Orange Colored Sky
11. The Very Thought Of You
12. (I Can Recall) Spain
13. You'd Be So Nice To Come Home To
14. I Can't Give You Anything But Love
15. You're Everything
16. Calling You

多分、今回のアルバムはナタリー・コールの『アンフォゲッタブル』の影響大でしょうね。
あのアルバムからの曲が16曲中5曲(1、2、9、10、11)もあります。
hiroの歌を聴くくらいなら、『アンフォゲッタブル<』を聞くか父親のナット・キング・コールでも聞いた方が
断然、いいです。

3の『チュニジアの夜』はいわずとしれたディジーガレスピーの代表曲。
Voで成功したのはもちろん、チャカ・カーン。
ハービー・ハンコック、デヴィッド・フォスターなどそうそうたるメンバーが参加。
このバンドスコアを持っている私は無謀にも全部、打ち込みしようとした事がある^^;

12の『スペイン』はVoならアル・ジャロウが一番とよくいうけど、
私は天野清継の『Branch』のアランフェス(スペインの原曲)が好きです。
JTのCMに使われた一曲目の「Azure in Paris」はもっとサイコー!

16の『コーリング・ユー』は映画「バクダッド・カフェ」のテーマ曲ですが、
カヴァーではやはりホリー・コールでしょう。
この曲が須永さんのアレンジなわけですが、あの曲をサンバにするなんざ、
さすがです。
あ、でも歌は・・・

それ以外のアレンジは3とか8とか、オリジナルをもろパクってる感は否めません。

いろんな意味でツッコミ所、満載のアルバムでした(笑)

| | Comments (28)

August 03, 2004

『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』by菊地 成孔

歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間
菊地 成孔

発売日 2004/07
売り上げランキング 72,899

Amazonで詳しく見る4093875189

菊地成孔
スパンクハッピーのリーダーで、
デートコースペンタゴンロイヤルガーデン(DCPRG)というバンドもやっていて
山下洋輔バンドのサックスプレイヤーとして20年も前にデビューした人で
ペンギン音楽大学という学校(菊地氏の妻が校長)の講師をしていて
アテネフランセ映画美学校の「音楽美学講座」の理論科主任講師で
とうとう東京大学教養学部の非常勤講師になってしまった人である。

専門である音楽に関しては様々なジャンルに渡り詳しい事はもちろん
彼の知識は精神学や哲学にまでおよぶ。

この本はそんな彼が今まで発表したエッセイの類に解説をつけたものである。
その解説が新宿コマ劇場裏のホテルで6日間、カンヅメになって(いわゆるホテカン)
書かれたもので、またおもしろかったりする。

ソシュール ヴィドゲンシュタイン フランス語 シュトックハウゼン 
浅田彰 ブルーザーブロディ タモリ 小沢健二 カヒミカリィ
コーネリアス タツヤ・オオエ サン・ラー マイルス・デイビス
ピエール・シェフェール ノゲーズ スロヴォイ・ジジェク テオ・マセロ

この中でピンとくる単語が一つでもあったら読んでみるといいと思う。

私は半分はわからなかったけど、半分は笑えた。
菊地氏の原点であるジャズバーのマスターの死に関するエッセイは泣けたな。

そして、今夜の私は、いつものジャズバーでマスターと
この本に書かれているマイルス論と来月、発売の村上春樹の新作について
語ることになりそうだ。

| | Comments (8)

August 01, 2004

『私が殺した少女』by原りょう

私が殺した少女
原 りょう

発売日 1996/04
売り上げランキング 20,388

Amazonで詳しく見る4150305463


平成元年下半期、直木賞受賞作品。
いわゆる正当派ハードボイルド小説。

作者はもともとジャズピアニストだったが、30才を過ぎてレイモンドチャンドラーに心酔し
42才で作家デビューした。
エッセイを含め5作品を発表したが、もう7、8年、書いていない。

主人公の沢崎は私立探偵。
行方不明になった娘の調査を父親に依頼されそこから事件に巻き込まれていく。

ところで、私がよく行くショットバーに「扇子3兄弟」という
中年男3人組の客がいる。
3人ともたいそうおしゃべりで、ふと間があいた時、3人同時に扇子を取り出して
ぱたぱたとあおぐのだ。
「珍しく1人でいるなあ」という日でも、あっという間に残りの2人を携帯で呼び出してしまう。
よほど1人で飲むのが苦手なようだ。
私はショットバーという場所で、男がつるんで飲んでいる、
ましてぺちゃくちゃしゃべる姿にはどうも違和感を感じてしまう。
黙ってウィスキーのロックを2、3杯飲んでさっと帰るというハードボイルドな男など
もういないのだろうか。
ハードボイルドが「固ゆで卵」という意味ならば、
扇子3兄弟はさしずめ「温泉卵」?(笑)

原りょうについては『そして夜は蘇る』も読む予定。
(こっちがデビュー作なので読む順番が逆なんだけどね ^^;)

| | Comments (12)

« July 2004 | Main | September 2004 »