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August 18, 2004

『介護入門』byモブ・ノリオ

介護入門
モブ・ノリオ

発売日 2004/08/26
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「YO、FUCKIN'、朋輩(ニガー)」という彼独特の文体は無視して読んだ。
彼の独白だけで綴られていく介護日記。
シーンもほとんど変わらず起承転結もないので飽きてくる。

大体、日常的にマリファナや大麻を吸ってるっていうのはどうなの?
いくら小説だといっても、これを読んだ若い子が「よし、オレもドラッグキメてばあちゃんの面倒見るか」と
思ったらどうするんだ!
小説にドラッグを出すなといっているんじゃない。
ドラッグを出さなければ自分の心情が書ききれないというなら出せばいい。
ただ、モブ氏の場合、ドラッグをやっている男が介護をするというテーマでウケをねらったという
あざとさが見え隠れしている気がするのだが・・・

石原慎太郎氏は選評でこう書いている。

それぞれの主題が風俗の断片としてではなしに、作家にとって主人公にとって
人生のいかなるメタファたりえているかが、作品の存在感のよすがとなるに違いない。
その点からすれば今回の候補作はいずれも、いかにも軽くて薄いという印象を否めない.。

まったく、同感である。

ところでこの『介護入門』が掲載されている文藝春秋に「日本を震撼させた57冊」という特集があった。
こちらの方が断然、おもしろい。
久世光彦さん、田原総一朗さんを初め各分野でご活躍中の57人の方々が書評されている。

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Comments

文藝春秋はひとまず買ってあるのでいつでも読める体制です
LINさんのコメントで読んだ気になる「介護日記」(笑)

Posted by: いまだごぜん | August 18, 2004 at 13:29

安吾の『堕落論』を挙げてた久世光彦さんの小説、かなり好きなんですが、LINさんもですか。『介護入門』については、up_down_go_goさんがかなり好意的な書評を載せていらっしゃいましたね。記事を読む限りでは、例の文体に惹かれていらっしゃるみたいで。クスリについて、わたしは意外性のある構図をつくるための大事な道具だから使うのはいいとして、そのアイテムが浮いてしまわないだけの雰囲気が作中につくられているかどうかが問題だと思います。でもLINさんが引っ掛かったという時点ですでにダメなわけですが。

Posted by: Rym | August 18, 2004 at 13:34

>いまださん
>LINさんのコメントで読んだ気になる「介護日記」(笑)
いやいや、そういわず読んでください(笑)
『闇の子供たち』で、名前を出していただきありがとうございます。
奥様のコメントがおもしろいです(笑)
室井佑月さんの写真、見ましたけど「え〜と、いつもの室井さんなんですけど何か?」というのが
正直な感想でした(笑)
これからも、おもしろい記事、期待してます(^^)v

Posted by: LIN | August 18, 2004 at 14:15

>Rymさん
>up_down_go_goさんがかなり好意的な書評を載せていらっしゃいましたね。
私は直感で書いちゃう癖がありますが、やはり男性諸氏の感想は思慮深いですね。
慌ててLINKした次第です(笑)

>意外性のある構図をつくるための・・・
その意外性がね・・・ちょっと気になるわけですよ。
芥川賞、狙うんならドラッグの事、書いとこうみたいなね・・・
これで山田詠美さんは確実に一票入れてくれるだろうとかね(笑)
かつてジャズが意外性を求めすぎてその着地点がわからなくなってしまったように
芥川賞もそんな風になってきてしまっているのではないのかなあと・・・
魂こめて書いた本はこちらにも何か迫るものがあると思うんですよ。
小手先で書いた本は浅いと感じちゃうんですが、この『介護入門』はもっと深い作品なのかなあ・・・

Posted by: LIN | August 18, 2004 at 14:41

こんばんは。
「介護入門」さっそく読まれたのですね。私は未読です^^;
ドラッグですか……

>芥川賞、狙うんならドラッグの事、書いとこうみたいなね・・・
確かにそういう傾向はありますよね。
前回の金原ひとみさんの「蛇にピアス」も、
若い女の子がセックス&バイオレンスな小説を書いた!
ということばかり強調されていて、なんだかなーと思いました。

「日本を震撼させた57冊」は読んだことのない本のほうが多くて、忸怩たるものがあります。。。

Posted by: Mlle.C | August 18, 2004 at 23:13

福田恒存『平和論にたいする疑問』

これが気になります!
福田氏はそれほど読んだと言えませんが、尊敬する方です。
そういえば、「マクベス」の訳は彼でした。

Posted by: take | August 19, 2004 at 04:10

>Mlle.Cさん
>「日本を震撼させた57冊」は読んだことのない本のほうが多くて・・・
私は一冊も読んでいないという事はここだけの話にしておいてください(笑)

昔の作家のように薬に対してある種の後ろめたさを感じつつ、
しかし使わずにいられない自己と戦いつつというような表現ならまだしも
最近は「ドラッグ?普通っしょ?」といった書き方である事に驚いてしまうのです。

『蛇にピアス』は買ってあるのですが、まだ未読です。
あまり読みたいという衝動に駆られないのはなぜなんでしょうか?(笑)

Posted by: LIN | August 19, 2004 at 11:18

>takeさん
>福田恒存『平和論にたいする疑問』
私も気になります。
一緒に読みましょう♪♪♪ ( ^^)人(^^ ) ♪♪♪

Posted by: LIN | August 19, 2004 at 11:40

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