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August 12, 2004

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』by村上春樹

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉
村上 春樹

発売日 1988/10
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いわゆるお盆の時期になりました。
オリンピック開催も間近です。
しかし海外はおろか海へも山へもお墓参りにも行く予定がなくオリンピックにも興味のない私は、
お盆期間中も淡々とここで記事を書く予定です。
「さみしい奴だ」と笑ってやってください....(;_ _)/|

さて『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み終えました。
読書好きの方はとっくの昔に読んでいる本なのですが、
今年になって読書を趣味にした私ゆえ、そのへんはご勘弁ください。

読んでいない方のために簡単にご説明すると
「世界の終り」というストーリーの主人公は“僕”。
「ハードボイルド・ワンダーランド」というストーリーの主人公は“私”。
2つのストーリーが交互に展開されていくというしくみになっています。

一見、SFファンタジーっぽい内容ですが、「自己とは何か」と改めて考えさせられます。

今回は感想を箇条書きにしてみました。

①『ねじまき鳥クロニクル』もそうだったが、変なキャラクターを作るのが村上春樹はうまい!

②私の頭の中ではなぜか“やみくろ”が黒い“にょろにょろ”(ムーミンのキャラクター)になってしまって、
いくら怖いといわれてもニヤニヤしてしまった。

③あまりにあっけないラストに「あの壮大な冒険は何だったんだ!」と
「ハードボイルド・ワンダーランド」の方の主人公に同情した。

④私が今、暮らしている街の地名が出てきて驚いた。
実は、村上春樹は昔、このあたりに住んでいたことがある。
ちなみに太宰治もだ。

⑤博士が「ふぉっふぉっ」と笑った時から私の頭の中で彼はドラゴンボールの亀仙人になった。

⑥研究に犠牲はつきものかもしれないが、さっさとフィンランドに行ってしまった博士は
あまりに冷たくはないだろうか。

⑦山に別荘を買って本を読んだり、音楽を聴いたりして暮らしたい。
そこに図書館の女の子がいるのも悪くないと思った“僕”の夢は
ある意味、達成されたという事なのだろうか。

⑧もう一つの世界が自己の深層心理から作られるのだとしたら、
私の「世界の終り」はきっとバーだらけの街に違いない。( ̄ー ̄)ニヤリッ

とにかくおもしろい本である事にはまちがいありません。

最後に図書館の女の子のセリフが印象的だったので書いておきます。

「みんな昔に一度起ったことなのよ。ただぐるぐるとまわっているだけ。
そうでしょ?」;

みなさん、楽しい夏休みをお過ごしください♪

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Comments

読み終えられたのですね〜〜
LINさんの感想が、おもしろくて、大うけしておりま〜す。

②私の頭の中ではなぜか“やみくろ”が黒い“にょろにょろ”(ムーミンのキャラクター)になってしまって、いくら怖いといわれてもニヤニヤしてしまった。
◆やみくろ!?のらくろですかって、私は、のっけから、こいつの為に意味不明に陥りました。今では、地下鉄に乗るたびにやみくろ探してるんですが・・(ほんとは、怖がりで・・怖がってます。笑)

③あまりにあっけないラストに「あの壮大な冒険は何だったんだ!」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の方の主人公に同情した。
⑦山に別荘を買って本を読んだり、音楽を聴いたりして暮らしたい。そこに図書館の女の子がいるのも悪くないと思った“僕”の夢はある意味、達成されたという事なのだろうか。
◆ほんと、僕はいいけど「私」があんまり可哀想。といっても、僕は私なんだから、ある意味それがしあわせなのかな??
overQさんによると、村上春樹さんは、奥さんに言われて、ラスト(後半?)を書き直したそうです。ほんとは、あのラストじゃなかったとか・・。(もしかして、僕は自分を脱却させて、私と同化した世界を受け入れた?

⑤博士が「ふぉっふぉっ」と笑った時から私の頭の中で彼はドラゴンボールの亀仙人になった。
◆亀仙人〜〜〜!LINさんのおっしゃるとおり、そんな感じ〜〜(爆)

⑧もう一つの世界が自己の深層心理から作られるのだとしたら、
私の「世界の終り」はきっとバーだらけの街に違いない。( ̄ー ̄)ニヤリッ
◆LINさんの「世界の終り」は夢読みじゃなくて、利き酒しまくって過ごしておられそうです。(^o^)丿

では、また。TBさせてもらいますよ〜〜どうぞよろしく!
PS・・・昨晩の流れ星のお願いは、まんまと成功しました。LINさんの為に何を祈ったかは、overQさんちに書かせてもらいました。(笑)

Posted by: ワルツ | August 12, 2004 at 20:10

はじめまして。
up_down_go_goさんのblogから飛んできて、時々覗かせてもらってました。
『世界の終りと…』私は未読なのですが、色々な方に勧められて今ちょうど手を出そうと思っていたところだったので、
LINさんの感想興味深く読ませていただきました。
読むのが楽しみになって参りました。

それと…もしかしたら私、LINさんとご近所かも知れません。
(瀬戸内寂聴も住んでませんでしたか?)

Posted by: Mlle.C | August 12, 2004 at 21:57

こんばんは♪

おおっ、読まれたのですね。
わたしは村上作品全部読んでる訳じゃないしファンでもないんですが、
この作品は大好きです〜〜。

今わたしのHPのBBSで、書評で何を伝えるかの感性、という
話題が出ているんですが、LINさんの感想を読むとまさにそんなことを
思いますわ〜。
本当に、感想(ないし書評)の書き方って人それぞれですよね。
LINさんの感想、個人的にはすごーい好きですわん♪
だって面白いんだもん(笑)。

Posted by: ちょろいも | August 12, 2004 at 23:28

>ワルツさん
>LINさんの幸せ♪お祈りしときますね。(笑)
感謝感激です。(ノ_・。)
私もこれで少しは幸せになれそうな気がします・・・

亀仙人に同意していただけるとはウレシイです\(^o^)/

>LINさんの為に何を祈ったかは、overQさんちに書かせてもらいました。
>「LINさんのウエディングドレス姿!!」
あ、ありがとうございます(;◇;)
いつかそんな日がきたら、まっさきにワルツさんに報告したいと思います。
。・゜゜・(_)・゜゜・。
待っていてください!(かなり期待薄・・・笑)

Posted by: LIN | August 13, 2004 at 00:33

>Mlle.Cさん
はじめまして\(^o^)/
稚拙な書評でホント、申し訳ありません;^_^A フキフキ

Mlle.Cさんのサイト、拝見しました。
私が読みたいと思っている本がたくさんありました。

ちなみにMlle.Cさんのサイトにある太宰の写真。
あの写真がプリントされた時計を嬉しそうにはめているのは
ウチの母です。
街で見かけたら声かけてやってください(笑)

これを機会に仲良くしてくださいね(^^)v

Posted by: LIN | August 13, 2004 at 00:58

>ちょろいもさん
(^o^)こ(^_^)ん(^O^)ば(^_^)ん(^〇^)わ♪
お盆休み、いかがお過ごしですか?

>この作品は大好きです〜〜。
そうなんですか!!
やった〜\(^o^)/

>LINさんの感想、個人的にはすごーい好きですわん♪
ちょろいもさんのような読書家の方にそんな事いわれると
感激です(T◇T)
私もちょろいもさんの書評を信頼していますので、
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします!

今日、『介護入門』が掲載されている文芸春秋、買ってきちゃいました。
まだ、『蛇とピアス』も読んでないのに・・・^^;

Posted by: LIN | August 13, 2004 at 01:08

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