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September 26, 2004

『山椒魚』by井伏鱒二

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山椒魚
井伏 鱒二

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いつもコメントしてくださる多摩のいずみさんに「井伏鱒二の「へんろう宿」はいいですよ」と薦めていただき、
今回、この短編集を読むことと相成った。
表題作の「山椒魚」を読むのは学生の時、教科書で読んで以来である。

あの頃は「かわいそうな山椒魚」くらいの感想しか持たなかったが、今回は切々と胸に迫るものがあった。
長い年月を経て、私も何度か人生の挫折を経験し、山椒魚の気持ちがやっとわかる年になったのだと思う。

「一生涯ここに閉じ込めてやる!」と息巻いた山椒魚は、最後に蛙にこう尋ねる。

「お前は今どういうことを考えているようなのだろうか?」
相手は極めて遠慮がちに答えた。
「今でもべつにお前のことを怒ってはいないのだ」

井伏作品は最後の一行がずしんとくる。
どの短編も淡々と終わるのだが、そこには人生の悲哀のようなものが残る。
あまりの淡々とした終わり方に物足りなさを感じる方もいるかもしれない。
しかし、年を重ねるとともにその良さがわかる時がくると思う。

(*゜ロ゜)ハッ!!
って事は私も年を取ったって事なのね_| ̄|○

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Comments

私も読んでみたくなりました。
装丁も素敵ですね。

Posted by: るちあ | September 26, 2004 at 18:37

>るちあさん
何というか派手さはないし、あくまでも淡々としていますが、心に沁みるものがあります。
るちあさんはまだお若いから、どういう感想を持たれるのか楽しみです。

追伸
私も「ハナミズキ」大好きです♪

Posted by: LIN | September 26, 2004 at 21:27

LINさん☆ヾ( ̄ー ̄ )トントン
今日もしつこく生きてます☆ponです。ぶひ

山椒魚を「うなぎにかけたら美味しいやつ」と思ってしまった・・・
だって教科書に載ってなかったよ、このお話。
( ̄◇ ̄;)エッ 田舎は教科書内容が違う?それとも、時代が違う?
ひ、ひどいわーーー!
川 ̄▽ ̄)/~~~~☆ピシ!!o(~∇~;) ハァハァ・・・

一人遊びも悲しいから、さっさと仕事終わらせちゃお・・・・・・・・

Posted by: ponsuke | September 26, 2004 at 21:38

ガキンチョの頃、最初のページでダウンしたので、読み直したいと
思っております。
年重ねないと分からない良さって、ありますよね。

Posted by: ayaran | September 26, 2004 at 22:00

>ponちゃん
五十嵐さんに返事、書かないでいいの?
いやあ、びっくりしたわw( ̄△ ̄;)w
ホントのホントに本人?(←まだ疑っている 笑)

>山椒魚を「うなぎにかけたら美味しいやつ」と思ってしまった・・・
それは山椒やねん!ヘ(__ヘ)☆\(^^;ナンデヤネン

>だって教科書に載ってなかったよ、このお話。
まじで?( ̄ロ ̄;)
教科書も何種類もあるみたいだからなあ・・・

>それとも、時代が違う?
いや、最近、私とponちゃんはかなり年齢が接近していると確信してます(笑)

お仕事がんばってね〜(⌒▽⌒)ノP""""
私は飲むから(* ̄m ̄)プッ

Posted by: LIN | September 26, 2004 at 22:06

恐縮であります。井伏鱒二は、あまり知られていない作品にも味わい深い
ものが多く、とても好きな作家です。私は学生時代、ヒマな時に図書館で
筑摩書房版「井伏鱒二全集」を漫然とめくっていて、いつしか熱中した経
験があります。
井伏のような短編を多く書いている作家となると、代表作のようなものを
提示するのはとても難しいと思います。数ページの短い作品でも、とても
よいものが多いですから。
考えてみると、辞典や教科書に載っている、作家の<代表作>というのも
何か没個性的な気がします。

Posted by: 多摩のいずみ | September 26, 2004 at 22:24

>ayranさん
>ガキンチョの頃、最初のページでダウンしたので・・・
という事はayaranさんも教科書に載っていたなかったの?( ̄◇ ̄;)エッ
国語の教科書といえば『山椒魚』というくらい有名なはずなのだが・・・
やっぱり世代が違うのか_| ̄|○
最近の教科書は江國香織とか山田詠美が掲載されているらしいですよ。
それもどうなの?(笑)

Posted by: LIN | September 26, 2004 at 22:34

>多摩のいずみさん
ステキな作品をご紹介いただきありがとうございました。
多摩のいずみさんから薦めていただかなかったら、恐らく読んでいなかったと思います。
どの短編もしみじみとしていい作品でした。

>教科書に載っている、作家の<代表作>というのも何か没個性的な気がします。
私もそれは感じました。
10代で「山椒魚」はなかなか理解しにくいように思います。
むしろ「屋根の上のサワン」の方がわかりやすいのではないでしょうか?
私もずーっと井伏鱒二には苦手意識があったのですが、これを機会に他の短編も
読んでみたいと思います。

Posted by: LIN | September 26, 2004 at 22:41

え゛っ。教科書に??? 知りません・・・。
光村のでしたけど…確か。

Posted by: ayaran | September 26, 2004 at 22:56

>ayaranさん
調べました↓
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/Kyoka/kokugo/C_shiryo/kindai/kindai04.asp
「山椒魚」は昭和55年度まで掲載されていたようので、そのあたりがボーダーラインかと・・・
やはり世代格差だったか_| ̄|○

Posted by: LIN | September 26, 2004 at 23:21

現在は川久保玲に戻っていますが、
最近までコム デ ギャルソン オムのデザイナーだった田中啓二は、
いちばん好きな本に井伏鱒二の『川釣り』を挙げていました。
ぼろぼろになるまで読み、何度も買い替えているそうです。

Posted by: mort_a_credit | September 26, 2004 at 23:26

LINさん〜〜〜!私もボーダーラインによれば、LINさんチームに入れそうです。
「山椒魚」、学校で習いました〜〜!印象深かったのを覚えてます。
井伏鱒二さんでは、「黒い雨」に大変、感銘を受けました(TB企画・感銘〜は、コレにしようかと思ったくらい。それか太宰の「人間失格」か・・)
被爆というこれ以上無い悲劇を静かに淡々と語る文体に悲しみの深さを思います。
確か、書かれたのは、昭和41年(?)ごろだと思うのですが、原爆症という言葉がこれで広く知られました。
記念碑的な名作です!

Posted by: ワルツ | September 27, 2004 at 00:26

太宰さんは井伏さんの弟子ですねー。
太宰さんは、学生の頃新進作家だった井伏さんの作品を見つけて、
天才を発見したと身震いしたらしいです。

Posted by: take | September 27, 2004 at 00:42

>mort_a_creditさん
コムデギャルソンの写真集を持っていたのに、いつのまにか紛失・・・(/ー ̄;)
ヴィム・ベンダースが山本耀司を撮影した「都市とモードとビデオノート」というビデオは
まだ持っています。

mort_a_creditさんはコムデギャルソンを着られるのですか?
オシャレだなあ・・・

>井伏鱒二の『川釣り』を挙げていました。
今回の『山椒魚』にも釣りのシーンが出てくる短編がありました。
調べてみたら井伏氏自身も釣りの名手だったのですね。

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 09:16

ワルツさ〜〜〜〜〜ん!!♪ダキ♪(●´Д`人´Д`●)ギュッ♪
「山椒魚」が教科書に載っているのは世間の常識かと思っていたら、思わぬ所で地雷をふんでしまいました(泣)
お仲間がいてうれしー♪

>静かに淡々と語る文体に悲しみの深さを思います。
同感です。
井伏作品は声高に何かを叫ぶのではなく、淡々とした文章から読者が何かを見出すという感じですよね。
機会を見て『黒い雨』も再読したいと思います。

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 09:35

>takeさん
>天才を発見したと身震いしたらしいです。
あとがきには、当時、青森中学一年生だった太宰が『山椒魚』を読んで
「坐っておられなかったくらいに興奮した。
・・・私は埋もれたる無名不遇の天才を発見したと思って興奮した」と驚い
たそうです。
その後も井伏さんは薬物中毒から完治した太宰を病院へ迎えに行ったり、
太宰の告別式で葬儀副委員長をつとめたりされたんですね。
そんな密接な関係だったと、今回、初めて知って驚きました。

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 09:44

わーお、こんなサイトがあったんですねーー。
LINさんってほんと、見つけるのウマイですね。

えーと・・・。わしの教科書に載ってたの、どれだっけか。
お覚えてないーーーー(TT

Posted by: ayaran | September 27, 2004 at 11:20

>ayaranさん
ε=ε=ε=( ^o^)/ やあ!!

>こんなサイトがあったんですねーー。
こんなもん調べてかえって年がバレる羽目に・・・自爆_| ̄|○

>見つけるのウマイですね。
検索女王と呼んでくれ(笑)

>お覚えてないーーーー(TT
老化にはチト、早くないですか?(笑)

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 11:57

そののりで(教科書に載っていた)「羅生門」がレッスン室においてあります。
確かに当時は授業なので全くの受け身というか仕方なく受けていたところもあってあまり興味が無かったんだけど、今読むと色々見えてきますね。
当時は筒井康隆でしたね。夢中になっていたのは。後は佐藤愛子なんてのも好きで読んでいたなあ。

Posted by: 師匠 | September 27, 2004 at 13:29

。≠( ̄〜 ̄ )モグモグモグモグモグ
今日はのんびりおうちで、炊きたて♪お昼ごはん。
( ̄ノ日 ̄) グビグビ そして緑茶 ・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:・

てな最中に、おいらも教科書チェックしてみましただ。
が、記憶にあるのは「走れメロス」だけだぞ?!

「安寿と厨子王」とか「わが輩はねこである」なぞは幼稚園の頃、家に転がってたしな〜。
「黒い雨」は見た気がするんだが、道徳の教科書とか??(これは数年来、読みたいと思う1冊じゃ)
なんせ昔のこと&小・3、中・3、高校2回と、転校しまくりだったので同級生もどこのヒトか分からん始末。ヽ(´┏∀┓`)ノダミだコリャ☆

Posted by: ponsuke | September 27, 2004 at 14:26

>師匠
なぜ『羅生門』?
自分の悪行の数々を反省してとか・・・?(笑)
芥川龍之介も、再読したい作家の一人ですねえ。

>今読むと色々見えてきますね。
でしょ?
二人とも年を取ったって事ですよ。わはは!

年齢を重ねるとともに色々な事が楽しめるようになってきましたが
恋愛はもうダメですね。
多分、誰かに夢中になるなんて事はもうないのでしょう・・・(遠い目)
師匠、どうです?
最近、ときめいてます?(笑)

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 19:03

>ponちゃん
>炊きたて♪お昼ごはん。
炊きたてごはんはおいしいよね〜
特に、今は新米の時期だしね:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:・

>記憶にあるのは「走れメロス」だけだぞ?!
はは〜ん( ̄ー ̄)
さては、私より年上だな。
ってこんな所で、醜い争いをしてどうする!(笑)

>小・3、中・3、高校2回と、転校しまくりだったので・・・
それ、スゴイ!
高校で転校ってできるの?( ̄◇ ̄;)エッ
ちなみに私、母が心配性だったので小、中、高いずれも自宅から徒歩30分圏内です.......(;__)/|
電車通学がしたかったよ〜ん(泣)
セーラー服も着たかったよ〜ん(泣)
今から着ちゃおうかしら?
え?犯罪?アヒャヒャヘ(゚∀゚*)ノヽ(*゚∀゚)ノアヒャヒャ

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 19:12

(o・ω・o)?ホエ?
走れメロスは昭和62年度〜ずっとあるヨ。

┌(* ̄0 ̄)┐ ワーッハッハッハッ・・・・

高校は編入試験受けるだよ。1問もまともに答えられなかったが、入れたよ>いい加減な!
田舎なので電車通学はなかったが、セーラー服もブレザーも色々着たでよ〜!
<o( ̄^ ̄)o> エッヘン!!←いばるトコ?
ま、LINさんは犯罪になっちゃうので妄想だけで・・・ぷ
〜16歳のponより ε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛ ふははは

Posted by: ponsuke | September 27, 2004 at 19:25

>ponちゃん
>走れメロスは昭和62年度〜ずっとあるヨ。
昭和36年からあります┌(* ̄0 ̄)┐ ワーッハッハッハッ・・・・
昭和36年にponちゃんが中学一年生だったと仮定して計算すると・・・
今、56才だ!
え?当たっちゃった?(笑)

>16歳のponより
ダダダダダッ (-_-)┳*

Posted by: LIN | September 27, 2004 at 20:58

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