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October 26, 2004

『あじさしの洲 骨王』by小川国夫

あじさしの洲・骨王―小川国夫自選短篇集
小川 国夫

講談社
2004-06
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Rymさんから紹介していただいた本です。

記事を書くにあたり、他の方の感想も見てみようとYahooで「あじさしの洲」と検索したら、
13番目にウチのブログが・・・
サイドバーの「NOW READING!」を拾ったようです。
そこまで拾うか!Yahoo!

さて、これは11篇からなる自選短編集です。
小川国夫さんは現在77才。
この本に掲載されている写真を拝見する限り、なかなかダンディ。
34才の時、ウイスキーを飲み過ぎて血を吐いてしまうオチャメさんです(笑)

氏は自分の作品についてこう書いています。
「私は将来書いて行くべき小説の流れを、三筋に分けようと決意した。
第一の筋は、聖書の世界を拡大したり変形したりした物語の流れにしよう(氏はカトリック教徒)
第二の筋は、故郷大井川流域を舞台にした架構のドラマの流れに
第三の筋は、実際の体験、交際、見聞に多少の潤色を加えた私小説風の流れにしよう
ということであった
そして、ほぼその通りになった。
私は今でもこの三筋の流れに棹差している」

一連の作品には静寂感が漂っており、作者はあまり多くを語らず、「あとはオマエが考えろ」と
読者を突き放す優しさがあります。
生死をテーマにした作品が多いように思います。

「跳躍台」は、自殺しようと思っている男と、その男と一緒に死のうと思っている女と、
その女を慕う男の物語。

さんざん道楽をして39才の時に不慮の事故で車椅子生活になってしまった工務店経営者と
主人公の交流を描く「求道者」が私は好きです。

小川国夫さんの著書は他に『アポロンの島』が購入済。

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Comments

またもうちの店をご紹介くださり、光栄です。この短篇集の登場は、わたしにとって、たいへんうれしい出来事のひとつでありました。LINさんにも気に入っていただけたようで、何よりです。『アポロンの島』の作品群は、よりスケッチ的な要素が強くなった感じです。お楽しみに。

Posted by: Rym | October 26, 2004 at 13:41

>Rymさん
こちらこそ、いつもステキな本をご紹介いただき、ありがとうございます。
もっと紹介してください。
ついでに男も紹介してください。(ウソ 笑)
ところでRymさんが撮影するほたさんはいつもステキに撮れてますね~
モデルも美人だし♪
最近はセルフポートレートばかりのLINでした(笑)

Posted by: LIN | October 26, 2004 at 19:09

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