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November 14, 2004

『パーク・ライフ』by吉田修一

パーク・ライフ
吉田 修一

文芸春秋
2004-10
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文庫化されたので読んでみた。
第127回芥川賞作品(乱発しすぎでありがたみのない芥川賞作品)

吉田修一の作品は『東京湾景』『パレード』に続き、3作目。
相変わらずの毒気のなさに、めまいさえおぼえる。

都会小説のつもりなのかもしれないが、出てくる小物がベタ。
主人公が居候中のマンションで飼われている猿の名前がラガーフェルド
もうちょっとひねろといいたい。

日比谷公園で出会った女性が飲んでいるのはスターバックスのコーヒー。
その後もスタバが頻繁に登場する。
主人公は、久しぶりにスタバに入るのだが、女性客に近寄り難いオーラを感じる。
主人公の同僚にいたっては「あの店にいる女って、なんかお高くとまってる感じしねぇか?」という。
そう感じる二人がどうにも田舎くさい・・・

その後も、主人公がフィットネスクラブに通っているとか、
母親が飯島愛の『プラトニック・セックス』を読んだとか、
ニーナ・シモンのCDが在庫切れだったとか・・・

大したストーリーでもないんだから、もう少し読者が「へぇ~」と感心するような小物とか場所を
演出しなさいよと思う。
日本文学の未来は果たして大丈夫なのか!?

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Comments

うん、しょーもないよね、これ。
後半の話の方も、しょーもなかった。

Posted by: きみ駒 | November 14, 2004 at 14:38

しょーもないんだ(笑)
妹が最近この小説を読んで、めちゃめちゃ酷評してたんですよ。
LINさん、きみ駒さんから見てもダメだったってことはやっぱりダメなんですね。

最近の芥川賞は信用できないなあ。。

Posted by: Mlle.C | November 14, 2004 at 15:44

( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
私も酷評(^^;読むのに費やした時間が無駄でした。
感想は「だからなんなのさ!」
芥川賞ってなんだかそんなのばかりです。

Posted by: ゆこりん | November 14, 2004 at 16:37

吉田修一斬り!(^^

たしかに話の筋だけ追っていくと、しょうもないことこのうえないです(^^
出てくるアイテムも相当ベタですしね。

でもこの作家、登場人物を設定してその人物たちがいかにもやってそうなことを描写してゆく書き手なので、好意的にみれば、都市に生きる連中がいかにくだらないかを的確に描いたと言えなくもありません(^^ かなりあざとい。

ちなみに、今年出た『長崎乱楽坂』は雰囲気が変わっちゃってまして、いきなり中上健次みたいになっちゃってます。それはそれで、どうなのかなーと思いますけど。

『パーク・ライフ』のやや俯瞰した位置に設定された「視点」なんかは、それなりによく書けていると思うんで、私はわりと好意的なんです。すみません(^^

Mlle.Cさんの仰る芥川賞を信用できないというのは、最初っからそうですね(^^
いきなり太宰治を落としてますから。。。
芥川賞は基本的に役割を終えてますから、無視していて構わないと考えています。

Posted by: yasu | November 14, 2004 at 23:02

皆さん、酷評・辛口ですね・・・。
そのときの選評、読んでみたいですね。

>いきなり太宰治を落としてますから
そうだそうだ!
太宰さんと村上春樹にあげなかったのが、この賞の二大失策だったのでは?村上さんに関しては今のこの人気を考えると、ということで思い入れはないんですが。

Posted by: take | November 15, 2004 at 00:37

>きみ駒さん
わはは、『flowers』斬りっ!(笑)
でも吉田修一って人気あるんだよね。
サクッと読めるあたりがいいのだろうか・・・謎

Posted by: LIN | November 15, 2004 at 09:57

>Mlle.Cさん
ダメならまだいいんですが、毒にも薬にもならないっていうんでしょうか?
無味無臭って感じです(・x・)ぷっ
吉田修一が描く男って、やたらさわやかで嘘くさいんですよー(笑)
多分、読んでも読まなくてもいい本だと思います。

ところで『死都ブリュージュ』はもう店頭に並びましたかね?
楽しみにしているのですが、Amazonではまだ取り扱いしていないみたいです。

Posted by: LIN | November 15, 2004 at 10:34

>ゆこりんさん
~~~ヾ(^∇^)おはようございます~♪

>感想は「だからなんなのさ!」
あはは!ホント!
今、ふと思ったのですが、吉田修一さんって男性ファンも多いじゃないですか?
彼が描くありえないほどバランス感覚に優れさわやかな主人公たちは
男性が「ああいうふうになりたい」という憧れなのかもしれないですね。

ゆこりんさんの今日の日記。
新刊本の情報はどのあたりからキャッチしていらっしゃるのか気になる~。

Posted by: LIN | November 15, 2004 at 10:44

>yasuさん
>私はわりと好意的なんです。すみません(^^
いえいえ、いろんな感想があるからおもしろいのですから、
どうぞ私の毒舌はお気になさらずに・・・(^^)

>都市に生きる連中がいかにくだらないかを的確に描いたと・・・
うーん!深い!
もしかすると『パーク・ライフ』は大人になりきれない主人公と
美術館で何かをふっきったように「きめた!」と大人になっていく女性との
対比なんですかねえ。
深読みしすぎか・・・(笑)

Posted by: LIN | November 15, 2004 at 11:09

>takeさん
太宰の話題があるところにtakeさんありですね(^^)

>この賞の二大失策だったのでは?
芥川賞って「誰だ?これ?」という人が多いですよね。
誰か一度くらい、受賞を断ってみたらいいのに(笑)
私の本の師匠は直木賞より受賞ひとつまえの作品がいいといってました。

Posted by: LIN | November 15, 2004 at 11:19

>太宰さんと村上春樹にあげなかったのが、この賞の二大失策だったのでは?
そうだそうだ!
ついでに島田雅彦も入れたってください!
太宰なんて「私に名誉を与へてください」ってぺこぺこしたのに! ぺこぺこ損!

>LINさん
『死都ブリュージュ』この間書店に行ったら平積みになってましたよ~。
うれしいな~

Posted by: Mlle.C | November 15, 2004 at 23:53

>Mlle.Cさん
芥川賞がダメというより、最近の日本文学がダメなんじゃないですかね?
こものばっかりのような気がします。

>平積みになってましたよ~。
わ!平積みですか!
それはすごい。
私も早速、買いたいと思います。
こうやって、古くてもいい本がどんどん復刊されるといいですよね♪
最近の作家に期待できないんだから(毒)

Posted by: LIN | November 16, 2004 at 14:47

(ΦωΦ)ふふふ… 皆さんカナリな酷評ですね♪

僕が読んだ感じでは…
「日記を垂れ流すな!!」って感じでしたね。
そりゃ日常的で親しみ易い単語が多いのは共感するけどさ。こんなのノートに書いてウチの戸棚にでもしまっとけ!
…と。こんな感じでしょうか(笑)。
時間つぶしで週刊誌的に軽く読めるという評価もありそうだけど、なら文庫にするなと(笑)。


んでも記事冒頭のLINさんの『乱発しすぎでありがたみのない芥川賞作品』が一番笑えました。

名前は忘れたけど、誰かが詠んだ俳句では
「実力とコネと運で芥川」
だそうです(笑)。

Posted by: ろぷ | January 06, 2005 at 10:07

>ろぷさん
>乱発しすぎでありがたみのない芥川賞作品
その候補作品がまた今日、発表されましたねえ。
わはは。

でも、吉田修一って人気あるんですよね。
あの毒気のなさがいいのかなあ(笑)
『パレード』の方がいくらかおもしろいかもしれません。

その後、ろぷさん、京極は新しいの何か読まれました?

Posted by: LIN | January 06, 2005 at 16:48

京極作品は京極堂シリーズ以外はホトンド手を付けて無いですねぇ。多々良先生とか読みたいですけど、一冊にボリュームがあるだけになかなか…

んでもこの間、試しに買った「どすこい。」が貧血を起こすほど笑っちゃいましたけどね。
「あの京極さんがスパークしてるぅ!」って感じで(笑)。

Posted by: ろぷ | January 06, 2005 at 19:06

>ろぷさん
『どすこい。』おもしろいんですか?
今、Amazonで調べたんですが、「四十七人の刺客」「パラサイトイブ」
「すべてがFになる」「リング らせん」「屍鬼」「理由」のパロディなんだあ。
元ネタを読んでおいた方が楽しめるのかしら?
でも、これは買う!買う!
教えてくださってありがとうございました。
京極堂シリーズもひさしぶりに読もうかなあ。

Posted by: LIN | January 07, 2005 at 00:07

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