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January 21, 2005

『gift』by古川日出男

gift
古川 日出男

集英社 2004-10
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『文学賞メッタ斬り』の豊崎女史が絶賛していたので買ってみた。
19の短篇集。
読み終えたら、どれひとつストーリーを覚えていなかった。

ことばづかいもキライ。
「眠うううううううい」とか「ハロー神様」なんてセリフがもうダメだ。


ラストの決めゼリフみたいのも、わざとらしい。

~元気ですか?

~愛が誕生するなんてすてきだった。

~レディ、ゴー。

これは、それぞれ別の短篇のラストのセリフ。


まあ、あえておもしろかった話をあげるとすれば・・・
(ここからネタばれ。読みたい方は”続きを読む”をクリックしてくださいね。)

まあ、あえておもしろかった話をあげるとすれば「オトヤ君」だろうか。

千葉於菟弥(おとや)は1998年2月25日に石川県で生まれる。
於菟弥は生後6ヶ月で文字を読み出す。
1歳半で三省堂国語辞典を読破する。
両親の都合で年に数回、中東に滞在するようになった於菟弥は
イスラム教徒になる。
3歳の時にはペラペラのアラビア語で「コーラン」の精髄について語る。
衛星中継カメラを使ってオンムルクラー大学で神の絶対的恩寵について発言する。
「世界を救済したい」という衝動に駆られた於菟弥は代議士になろうと決意する。
しかし「きみには参政権も被選挙権もないから立候補できない」といわれ、
絶望した於菟弥は心身を衰弱させ4歳で死ぬ。

うーん、こう書いちゃうと何かつまんないな(笑)

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Comments

私もまったく同じ感想を持ちました☆
でも…この作品、けっこう気に入っておられる方が多かったので、
私はよう書きませんでした(ヨワ
さすがLINさんや、よくぞ書いてくれた( ・∀・)v

古川日出男は、あの大作「アラビアの夜の種族」もあります。
ありますが…これも、またビミョーでw
推理作家協会賞と日本SF大賞を同時受賞で、期待が膨らみすぎるというところもあります。

この作品はたしかに、いいところもいっぱいあるんです。
なんといっても、人に紹介しやすい!
古川日出男著ではなく、古川さんがアラビアに旅行したとき、たまたま見つけた本を訳した、という形式になってるのも、面白い。
本の内容も、ナポレオンが攻めてくる前夜、幻の書物の魔力で、これに対抗する、という、すごいもの。
本について語る本、という入れ子構造になってます。
「夜の種族」というのは、物語の語り部。
今でもバグダッドなどに本当にいて、
千夜一夜物語のような話を、夜ごと人々に語っているそうです。
物語の力で戦争に対抗する!

こう書くと、かなり面白そうでしょ。
でもね…読むと、もひとつ。
文章はとてもうまいんです。
でも、映画で言う「特撮」の部分が…かなり、イタイ。

本の装丁が美麗なところもよいのです。
上記のような本の紹介をして、私は本を人に売りました(極悪

…と、コメント欄でうっぷんを晴らす私であった。。

Posted by: overQ | January 21, 2005 at 20:36

>overQさん
古川さんにはoverQさんの六十六夜を読んで勉強してほしいです。
いや、まじで!

>かなり、イタイ。
あ!わかる!
この人って、着眼点は悪くないのに表現がイタイんですよね。
多分、書くにあたって考え抜いてないんだと思います。
「あたし自身になるために外に踏み出した。
それは暑い、夏だった。」
なんて恥ずかしくて、なかなか書けないですよ(笑)

でも、最近の傾向として、「冬ソナ」とか「セカチュー」とか
恥ずかしいほど王道に行った方が売れるのかもしれませんね。

>私はよう書きませんでした(ヨワ
最近の日本の作家って、やたら小器用にちゃちゃっと書いて
これで食べていければいいやという匂いがぷんぷんするんです。
世界の三島(三島がどうかはともかく)や阿部公房を輩出した
日本の文学界はどうなるのでしょう?
せめてBlogの片隅で毒を吐き、日本の文学界のお役に立てればと思ってます(笑)
ささ、overQさんもご一緒に!

Posted by: LIN | January 22, 2005 at 10:05

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