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February 07, 2005

『外套・鼻』byゴーゴリ

外套・鼻
ゴーゴリ 平井 肇

岩波書店 1965-01
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ひさしぶりに海外古典。

解説によると、ドストエフスキーが「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から生まれたのだ」と
いったのだそうだ。

ロシア文学のもっとも顕著なる特性は、運命と人とに辱められた不幸な零落者に対する
憐憫の吐露であると言われているが、事実それがロシア文学の伝統であって、
それの強化と発展の歴史においてゴーゴリの『外套』は最も重要な地位を占めている。

~解説より~

職務に忠実な小役人アカーキエウィッチ(しかしロシア文学の登場人物って舌を噛みそうになる)が
外套を新調する話。
とはいっても、ボーナスが40ルーブルに対して、外套は80ルーブル。
アカーキエウィッチにとっては、貯金をはたいての一世一代の大事件。
そして、アカーキエウィッチに悲劇が・・・

何しろ、50ページの短篇。
あまり書くとネタばれになりますので、あとは松岡正剛さんの解説を見てください。
といっても、松岡さんの解説もかなりネタばれかも(^^;
もうひとつの『鼻』もなかなかユニークな作品です。
「ある朝、突然」というところがカフカの『変身』に似ています。

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Comments

おおゴーゴリ、素晴らしい。
中学と高校時代に熱中したものです。
『外套』はユーモラスながら悲しい物語ですね。『鼻』も何度も読みました。
それから、とくに好きだったのは『検察官』。中学時代に何度も読んでは爆笑したものです。
久しぶりに探し出して、読んでみたくなりました。

Posted by: 多摩のいずみ | February 07, 2005 at 22:47

>多摩のいずみさん
『検察官』はもう新品では手に入らないんですよー(つД`)
最近、結構、著名な作品でもすぐ絶版になる事に気がつき
「これは!」と思ったものはすぐ買うようにしています。
今、喜国雅彦さんという古本マニアの方の著書を読んでいるのですが
『死霊』は老後本として取ってあるそうです。
最近の本には興味がないのですが、今後、絶版になりそうな古典は
老後本として買いおさえておこうかと真剣に思案中です。

Posted by: LIN | February 08, 2005 at 09:59

 『外套』。ドストエフスキーの『白夜』と並んで、ロシア文学の入り口に最適。
 短編で、登場人物が少なく、人名が短ければ、言うことなしです。(笑)
あとは、徐々にステップアップですね。

 ロシア文学は、最近絶版が多くなってきています。(古典全体がそうなのかな?)

 いまだに岩波文庫の『ツルゲーネフ詩集』を探している私でした。
 それにしても、プレミア価格になっているとは・・・。

Posted by: Yossy-Mitty | February 15, 2005 at 02:01

>Yossy-Mittyさん
『外套』も『白夜』もペテルブルグが舞台ですね。
一度、行ってみたい街のひとつです。

>古典全体がそうなのかな?
復刊もしているようですが、古典の絶版は多いですね。
岩波にはがんばってもらいたいです。

>岩波文庫の『ツルゲーネフ詩集』を探している私でした。
この作品とはまた違うものでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003260872/qid=1108427001/sr=1-17/ref=sr_1_2_17/249-8291016-3370726

Posted by: LIN | February 15, 2005 at 09:31

 あれ!? あったんですか・・・?
探し物と同じ詩集だといいなぁ〜♪
 探していただきありがとうございます!

 ペテルブルグは独特の街ですね。日本にも他の国にもない雰囲気を持つ魅力的な場所です。
(行ったこともないのに、知ったかぶり)

Posted by: Yossy-Mitty | February 15, 2005 at 22:34

>Yossy-Mittyさん
お探しになっていたものと同じだといいですね♪

Posted by: LIN | February 16, 2005 at 10:00

>LINさん。
 ビンゴ!でした。ありがとうございます。
早速買ってまいりました。絶版ではなく、思い込みでした。
 オススメの一冊ですので、機会がありましたら、是非お読みください。

 『やっぱり本が好き・図書館』のLIN館長。感謝!です。

Posted by: Yossy-Mitty | February 18, 2005 at 15:50

>Yossy-Mittyさん
よかったですね(^_-)v
私、ツルゲーネフが詩集を出していた事さえ
知りませんでした。
館長失格です(笑)
詩集はどうも苦手なのですが、読む際のコツみたいなものって
ありますか?

Posted by: LIN | February 19, 2005 at 09:38

>LIN館長(笑)
 詩集を読むコツですか?
好きなように読むことです!(^_^)
 
 小説や随筆と違って、どこからでも好きなようにお楽しみください。

 でも、ツルゲーネフの『散文詩』は、詩というよりも、一編が非常に短い小説のようです。
 夏目漱石の『夢十夜』をさらに短くしたとイメージしていただければ、近いと思います。

Posted by: Yossy-Mitty | February 19, 2005 at 22:05

>Yossy-Mittyさん
>一編が非常に短い小説のようです。
あ、そういうの好みです♪

>夏目漱石の『夢十夜』をさらに短くした・・・
ちょうどブログのお仲間のne_sanさんが、『夢十夜』を
パスティーシュした作品を書かれたばかりなんですよ。
Yossy-Mittyさんもよかったら読んでみてくださいね。
http://blog.livedoor.jp/ne_san/archives/14612702.html

Posted by: LIN | February 19, 2005 at 23:39

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