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February 08, 2005

『本棚探偵』by喜国雅彦

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喜国 雅彦

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漫画家である著者はある時、乱歩邸への同行取材に誘われる。
もともと江戸川乱歩や横溝正史が好きだった著者は
それをきっかけに次第に古書収集にのめりこんでいく・・・

いやあ、こんなディープな世界があったんですね。
プチ潔癖症の私は、古本は基本的に苦手です。
先日、生まれて初めてブックオフに行ったのですが、あれこれ触っているうちに
手がかゆくなってきちゃいました。

それでも、古書に取りつかれる気持ちはわからなくはない。
最近の本に比べて、装丁や函に独特の雰囲気がありますものねえ。
ただ、収集そのものが目的になっちゃって読まないというのは、
活字中毒者としては理解に苦しむところです。

「読みたい時に本があるとは限らないのは昨今の出版状況を見れば明らかだ」
そう考える著者は老後のために、老後本というのが買ってあるそうだ。

『失われた時を求めて』byプルースト
『死霊』by埴谷雄高
『大菩薩峠』by中里介山etc・・・

これについては私も同意見。
本は欲しい時にいつでも手に入ると思っていたが、
最近の出版物でも絶版になっている本が多い事に気がついた。

今後は老後に備え、気になる本は、今すぐ読まずとも、買い揃えていこうと
決心した次第です。

豪華函入りハードカバーと続編はこちら。

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Comments

はじめまして。

リンクをいただいていたので、うかがってみました。
確かに、老後本という考え方はありますよね。わたしも、購入した本の5割以上は読んでいないと思うのですが、それでも買い続ける言い訳は、「老後の愉しみ」と「子どものために」です。なんの言い訳にもなっていないですね。

ちなみに、エントリーで他の作品に触れられている矢作俊彦は『ららら科學の子』、町田康は『パンク侍。斬られて候。』にもぜひ手をのばしてみてください(すでに読まれていたらごめんなさい)。

Posted by: urat2004 | February 08, 2005 at 23:50

>urat2004さん
コメントありがとうございます。
urat2004さんのblogは骨太のご意見が多く楽しく
読ませていただいております。

老後本というか本のストックはありだと思います。
毎年、物凄い量の本が発行されていますが、果たしてその中で
読みたい本がどれだけあるか・・・
それよりも自分が本当に読みたい本(特に古典)が
絶版になる事に危機感を感じます。
自分の好きな本を買い集めてサロンを作り、同じ趣味の人と
毎日語りあえたらステキかも~♪

『ららら~』は文庫になったら買うつもりでいるのですが、
町田康はねえ・・・(^^;
でも、もう一冊くらい、何か買ってみようと思います。

これをご縁に今後ともよろしくお願いします。

Posted by: LIN | February 09, 2005 at 10:05

まあ、そういわずに。

町田康は、わたしも昨年まで食わず嫌いだったのですが『パンク侍…』で、一転しました。『カラマーゾフの兄弟』の饒舌がOKなら、大丈夫だと思うけれど。

ちなみにわたしは骨太でもなんでもなくLINさんの昨年の読書リストの質&量をみて震撼しているような人間です。

Posted by: urat2004 | February 09, 2005 at 18:34

古本はダメでないですが、自分が好きな作家は新本でないとなんかいやですねぇ~。そして、古本に触っているとかゆくなる気持ちよくわかります。
なんせうちの職場の倉庫には昭和の時代の書類があって、それに触れるとかゆいのを通り越して、手がぴりぴりしますから(泣)

しかし、喜国 雅彦ってこんな本だしてたんですね~。初めてしりました。

Posted by: kuraki | February 10, 2005 at 00:39

>urat2004さん
urat2004さんの『パンク侍~』の記事、拝見しました。
ちょっとおもしろそうです。
そもそも芥川賞という賞がダメなのかもしれないですね。
『きれぎれ』を読んで、町田康を好きになる人って
なかなかいないんじゃないでしょうか。
「芥川賞なんかいらないです」っていう作家、出てこないですかねえ(笑)

>わたしは骨太でもなんでもなく・・・
いやいや、私の方こそ稚拙な感想ばかりでお恥ずかしいです。
私なぞ「好き嫌い」で本を読んでいるに過ぎませんが、
urat2004さんはそのおもしろさがどこにあるのかという事まで
分析されていてすごいです。
これからも記事、楽しみにしています♪

Posted by: LIN | February 10, 2005 at 10:12

>kurakiさん
おお!ぴりぴりですか。
紙が劣化する事によって、何か別の物質が発生しているのでしょうか。
古書の匂いも独特ですよねえ。

>喜国 雅彦ってこんな本だしてたんですね~。
って事は、kurakiさんは彼の漫画をご存知なんですね。
でも、このエッセイを読むと仕事してないんじゃないかというくらい
古書店めぐりばかりしてますよ(笑)

Posted by: LIN | February 10, 2005 at 10:16

LINさん、こんにちは~!
いろいろ、コメントしようと思いつつ、
しそびれておりました。

乱歩邸、私も取材でいったことあるんですよ。
不思議な世界でした。
何かが、うようよといましたよ~ひゅぅ^^;
LINさんは、プチ潔癖で、古本だめなのですね。
私も苦手です。
以前、住んでいた所の近くが、古本屋街で、
はいる度に、くたくたになって精気をすいとられてしまってました。笑
ならば、入らなければよいのに…つい入ってしまうんですね。ふら~っと。
そうそう、その古本屋さんで購入したタロットカードが、異様に当たりました。
占いするとぐったりするし、気味悪くなったので、封印しました。

こちらの本、表紙絵は、喜国雅彦さんのものなのでしょうか?
あまり知らないのですが。。。
どんな漫画なのでしょうか?
そちらのほうが、興味深いです。
そうそう、京極さんちの本棚も覗いてみたいですね。

Posted by: pico | February 10, 2005 at 16:20

喜国雅彦氏のマンガ作品は、昔から愛読しておりました。しかし、ご婦人方にお勧めしてよいかどうかが迷います。
ちなみに、私の本棚も、気が付けば絶版だらけです。自分が書いた本も含めて。嗚呼。

Posted by: 多摩のいずみ | February 10, 2005 at 21:16

>picoさん
いつもこばんちゃんの写真で相変わらず、癒されております~♪

picoさんは乱歩邸に行かれた事があるんですか。
それも取材とはうらやましい。
いつか行ってみたいものです。

>精気をすいとられてしまってました。
私はある経営者の方に、古本に限らず中古品というのは
持ち主の運気が下がっているから手ばなすわけだから
(最近はそうとも限らないけど)
買わない方がいいといわれた事があります。
確かに古本や中古品には、持ち主の気みたいなものが
残っていますよねえ。

この表紙は喜国さん自身がお描きになったものです。
彼の漫画、実は私もよく知らないのです(^^;
picoさん、もしお読みになったら感想、聞かせてくださいね。

>京極さんちの本棚も覗いてみたいですね。
あ、見たい!見たい!
実は喜国さんが乱歩邸に同行取材で行った時、京極さんも
行ってるんです。
その時、京極さんが撮影したビデオはNHKドキュメント班さながらの
凝ったものだったようです。
何か納得(笑)

Posted by: LIN | February 11, 2005 at 09:11

>多摩のいずみさん
多摩のいずみさんが漫画とはちょっと意外です(驚)
この発言は漫画への偏見になっちゃいますかね?(^^;

>気が付けば絶版だらけです。
お宝だらけって事じゃないですか。
それにしても、最近、絶版になるの早すぎです。
その一方で講談社文芸文庫が昔の本を復活させる動きは
ありがたいですね。
出版社もただ新しいだけの駄本を出してばかりいないで
古くてよいものを発掘してほしいものです。

>自分が書いた本も含めて。
多摩のいずみさんはどんなジャンルをお書きになっているでしょうか?
読んでみたいなあ。

Posted by: LIN | February 11, 2005 at 09:58

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