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February 02, 2005

『悪人正機』by吉本 隆明・糸井 重里

悪人正機
吉本 隆明 糸井 重里

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生きるってなんだ?」
以下、<友だち><挫折><殺意><仕事><物書き><理想の上司><正義><国際化>
<宗教><戦争><日本国憲法><教育><家族>・・・
様々なテーマについて「○○ってなんだ?」と
糸井重里さんが、吉本隆明さんにインタビューした本。

あまりに多くのテーマについて語っているために、ひとつひとつが短かすぎて
心に残らない。
「三島由紀夫には文学の素質がない」という箇所にだけ思わず付箋をする(笑)

あとは、口頭なので本人もいいたいことがわからなくなってくるのではないか。
私も以前、対談を文章にまとめた事があるが、あとでテープを聞くと、
私も相手も何がいいたかったのかわからない箇所があったりする。

この内容で吉本さん自身が執筆してくれたらもっとおもしろかったかもしれない。

タイトルの「悪人正機」とは親鸞の思想。
善人はいい事をして自分の力で成仏しようとする。
悪人は仏にすがるしかないから、悪人こそ救うべき対象なのだ。
みたいな考え!?
ちょっと納得できず・・・

そんなわけで、こんな本を2冊購入。
私はどこへ向かおうとしているのか・・・

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Comments

「悪人正機説」は、結構誤解している人がおおいですね。
親鸞の言う「悪人」とは、「悪いとわかっているけれど、自分だけでは改善できない人」のことだと思います。
たとえば、
優秀なライターなら、「締め切りはキチンと守ろう」と自己管理をしっかりとして、その通りに実行する。
ところが、私みたいな「悪人」ライターは、
「編集さんに迷惑をかけてしまうから、締め切りは守らなくては」と思いながら、
実際には筆が遅かったり、つい調べものに時間がかかったり、
疲れてどうしても眠くなってしまったりして、やはり締め切りを守れない。
つまり、「いけないこと、良くないことと理解しているが、体力や知力、精神力不足のために、改められない人」が「悪人」なのだと思います。
ちなみに、当時から「悪人なら極楽にいけるのか」と勘違いして、わざと悪事を働く連中が現れたそうです。
もちろん、これは論外。親鸞もそういう連中を「本願ぼこり」と言って、「考え違いだ!」と強く戒めたそうです。
いわば、「悪人」とは、ユーゴー『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンや、ドストエフスキー『罪と罰』のマルメラードフなどのような人間ではないでしょうか。

Posted by: 多摩のいずみ | February 03, 2005 at 00:14

「悪人正機」、これはキリスト教の考えと近いんですよね。
いわゆる、悪を自覚している人ほど深く悔い改めることができる、と。
わたしなんて
「そんなに悪いこと、してないもーん」ってかんがえがちなので
こういう人は救われないです(笑)

Posted by: かっこー | February 03, 2005 at 07:32

>多摩のいずみさん
ありがとうございます。
目からうろこです。ぽろり。
親鸞のいう悪人は極悪非道じゃないんですね。
スーパーでついつい万引きしちゃう人なんかがそうなのでしょうか。
締め切りのお話もわかりやすかったです。
いや、でも、締め切りってなかなか守れないものですよ~(笑)
むしろ妥協を許さない多摩のいずみさんの姿勢は
すばらしいと思います♪

Posted by: LIN | February 03, 2005 at 09:16

>かっこーさん
>これはキリスト教の考えと近いんですよね。
私もそう感じました。
「とにかく無心で神に祈りなさい」ですものね。

>「そんなに悪いこと、してないもーん」
私も~♪
あ!でも七つの大罪でいう「暴食」が・・・(^^;
それに「怠惰」で「強欲」だ(笑)

Posted by: LIN | February 03, 2005 at 09:24

おぉ! 「仏教」ですか。シブイ!
僕は仏教にはゼンゼン知識がないものでこういう本も一度は読んで見なきゃいけませぬなぁ。

この本、わかりやすいですか?
わかりやすいなら資料用に買ってみようかなぁ…

ちなみに。
僕は締め切りを守った事がありません。
っていうかいつも普段溜め込んだネタ再構成して出してくるので締め切り前までに完成するんですよ(笑)。んである程度推敲も終わったらさっさと担当さんに渡してました。
できない仕事はやらない主義なんもんで(笑)。
(ヒマだとも言う)

Posted by: ろぷ | February 03, 2005 at 10:25

>ろぷさん
ちょっと、今、宗教がマイブームなんです~。
梅原猛さんの本はおもしろいですよ。
お読みになるのなら、『日本仏教をゆく』の方が
親鸞、法然、道元などの違いがわかっていいかもしれないです。

>僕は締め切りを守った事がありません。
締め切り前に完成しているなら、締め切りは守っているのでは・・・?
私、タウン誌の仕事をしていたことがあって、
あれは毎週末が締め切りだったのでつらかったなあ・・・

Posted by: LIN | February 03, 2005 at 15:29

ある真宗の方がラジオで解説されていた言い方が、
「まず、自分自身がどんなに努力しても絶対に救
われないということを想像する。そして、そんな
自分でもかならず救ってくれる阿弥陀如来に思い
をはせる」といったような感じでした。

浄土系、とくに真宗はかなり一神教に近いですね。
上記の解説は、ちょっと専門用語ですが「易行
道」とか、「他力本願(これも誤解されやすい言
葉ですね)」とかのことを指すのかと思います。
「悪人正機」も深く関連するでしょう。イメージ
としては、禅系よりも簡単そうに見える(?)浄
土系でも、人生において上記のような態度をとっ
ていくことは、かなり難しいのではないかと想像
します。

Posted by: shosen | February 04, 2005 at 00:10

>shosenさん
最近、宗教の本ばかり読んでいて、はたから見ると
ちょっと怪しい人になってるかもしれません(笑)
でも、自分が死んだ時、どの仏教でお葬式をあげるのか
そしてその仏教はどんなものなのか、知らない方が
おかしいと思いませんか?
キリスト教はちょっとわかりかけてきたような気がしてます。
歴史をひもとくと教会の横暴さがすごいです。
仏教はこれからです。
『歎異抄』は『正法眼蔵』と違い、弟子の書いたものですから
キリスト教の福音書に似ていますね。
仏教を勉強する際、わからない事があったらshosenさんに
聞いてもいいですか?

Posted by: LIN | February 04, 2005 at 10:02

>でも、自分が死んだ時、どの仏教でお葬式をあげるのか
>そしてその仏教はどんなものなのか、知らない方が
>おかしいと思いませんか?

いやーぼーさんが聞くと涙を流して喜ぶお言葉。こんなのを伺うと、
私も勇気が出ますー。
私も分野によって得意不得意ありますけど、勉強しますワ。お役に
たてるようなことがありましたら何なりとお申し付けください。

Posted by: shosen | February 04, 2005 at 22:27

>shosenさん
よろしくお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ
多分、『正法眼蔵』はちんぷんかんぷんだと思うので・・・
根性ないので現代語訳で読もうとは思っているのですが。

>ぼーさんが聞くと涙を流して喜ぶお言葉。
でも、今、仏教、勉強する人、増えてるんじゃないでしょうか。
若い人でも四国巡礼に行く人、増えているというし・・・
あれは仏教じゃないのかなあ( ・◇・)?

Posted by: LIN | February 04, 2005 at 23:41

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