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February 06, 2005

ニヒル牛

nihirugyu

日曜日の14時からフジテレビで放映されている「ザ・ノンフィクション
様々な人の人生を深く掘り下げた番組で時間がある時はいつも見ている。
最近では末期がんサーファーと家族を取材した「天国で逢おう」が話題になった。

今日は西荻窪にある「ニヒル牛」という貸スペースに作品を置いている人たちを
取り上げていた。
たまのメンバーが経営している。

一人目は目玉焼きのまんなかが人の目といった、グロテスクなミニチュア作品を作る
40代の女性。
二人の子供がいて、夫は居酒屋を経営している。
彼女もその居酒屋を手伝っているものの、人づきあいが苦手なので
どうもなじめない。
夫への不満や恨みつらみが作品になっている。
uramikomiti

二人目は40代の男性で、やはり40代の男性ともう10年暮らしている。
父親にグローブを買ってもらった時、落ち込んだという。
本当はリカちゃん人形が好きなのに、親にいえず、その気持ちを隠して生きてきた。
しかし、今、同居している男性と知り合って、やりたい事をやっていいのだと気がつき
花模様のバッグを趣味で作って、いろんな人にプレゼントしている。
「ニヒル牛」にそのバッグを置きたいと考えているが、現在、順番待ち。
「幸せとは自分の中に閉じ込めていた想いをちょっとずつ開いていく事」といった彼のセリフが
印象に残った。

三人目は20代女性。
母と祖母と三人暮らし。
母親は二度離婚している。
家に帰ると部屋に閉じこもり、母親とコミュニケーションを取ろうとしない。
母親もそんな娘を持てあましている。
彼女にとって、他人とのコミュニケーションは苦痛で、会社もやめたいようだ。
そんな彼女が作る作品は、実際の虫を使って作ったセミランプとか独特な世界。
「草のように何も考えずに生きていける世界に行きたい」という。

それでも、三人とも抑圧された欲求をこういう形で表現できていいなあと
うらやましかった。
私も抑圧されているような気がするんだけど、それが何なのかわからない。
一度、じっくり考えてみたい。

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Comments

初めてコメントします。私も「ザ・ノンフィクション」を見ていたので思わずトラックバックする気になりました。抑圧を表現で開放できること私もちょっとうらやましかった。同じような気持ちで見ていました。

Posted by: かんちゃん | February 06, 2005 at 19:29

>かんちゃんさん
コメントありがとうございます。
おおっ!かんちゃんさんもご覧になっていましたか。
こうして記事にはしたものの、実際に観た人じゃないと
あの感じは伝わらないなと思ってました。
人間って抑圧されていても、周囲の目を気にして
我慢してしまうじゃないですか?
だけどあの三人は自分に正直ですよね。
ホント、うらやましいですよね。

Posted by: LIN | February 07, 2005 at 08:08

あ、この店、友達も出してるとこ☆
大人気で、なかなか空きが出ないそうです。
いつか行ってみたいなぁ。。。

と久々のカキコミ。モジモジ

Posted by: ayaran | February 07, 2005 at 16:52

>ayaranさん
私はいつも週刊アヤラ、見てますよ~。
最近、お忙しそう(笑)
「ニヒル牛」はayaranさんの世界に合っていると
思った!
是非、ayaranさんにも出品してほしいです。
そういえば、いつだったか「美人になりたい」という書き込みを見ましたが
芸術の才能溢れる貴方がこれ以上、望みすぎです!
っていうか、今でもとってもおキレイよ。
美人になる最大のコツは「自分はキレイだ」と思い込むことです(キッパリ)

Posted by: LIN | February 07, 2005 at 18:14

LINさん~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

おいらも時々この番組見てる!>大抵洗濯中
「天国で逢おう」見た見た!
でも今回は見逃しちゃったなー。
なにかを表現する、なんて難しいことは出来ないけど、作ることで解消されるということはあるかも・・・
あ、バック作らなきゃ!!

・・・ところで、カキカキ掲示板どっか行っちゃったよ~?どしたの?>おいらだけ見えないのかな??
(・vv・) ハニャ???

Posted by: ponsuke | February 08, 2005 at 07:14

ニヒル牛…
なんてすんばらしいネーミングセンスなんだニヒル牛。
僕はネットオークションやフリマは少しはやってるけど、こういうスペースでの販売はしたことないんだよねニヒル牛。
こういうのを読んでると一度は挑戦してみたくなっちゃいますニヒル牛。

気が付いたらなぜか語尾がヘンですニヒル牛。

Posted by: ろぷ | February 08, 2005 at 07:32

>ponちゃん
日曜14時という、普通の女子はデートにいそしんでいる時間帯に
いつもこれを見ているponちゃんと私って・・・
わはは(笑ってごまかす)

掲示板ねえ、昨日、あまりに重くてBlog自体が表示されない状態だったので
一時的にはずしたの。
JUGEMっていつまでたってもそういう面が改善されないんだよねー。
相変わらずBlogの方も激重だし、ユーザーの人もよく我慢して使ってると思う。
掲示板、JUGEPIじゃないのを探そうかなあ。

Posted by: LIN | February 08, 2005 at 10:07

>ろぷさん
私も好きですニヒル牛。
貸スペースというとビーズ手芸みたいな手作り系の
まあ、あまりオシャレとはいいがたい品物がならんでいるのかと思ったら
そんなことないみたいですニヒル牛。
一度、行ってみたいですニヒル牛。
ところで、この語尾、クセになりますねニヒル牛。

Posted by: LIN | February 08, 2005 at 10:12

はじめてお邪魔します。ウエダと申します。
「レンタルボックスの館」で『花柄好きの男性』と取り上げられた者です。
いろんな方のブログを拝見しているうち、ここに辿り着きました。

見ず知らずの他人の奇妙な行動は、見る人にある種の嗜虐心を煽るようで、幾つかのブログでは、本人としてはかなり傷付くような表現が見受けられました。(笑)
そんな中、こちらのLINさんのご意見は、とてもうれしいものです。
「どうして男性が花柄のバッグを作るのか?」、番組ディレクター女史とは撮影を続けるうち仲良くなったものの、やはりステレオタイプな視点を変えてくれることはありませんでした。性的嗜好に偏見はない、と言われても、セクシャリティ自体が、自分のバッグ作りとそんなに密接ではないのです。つまり、自分がヘテロであってもバッグは作っていたと思うんです。
まあでも、ああいう日常を送っているのは事実ですし、テレビ的に面白い絵が欲しかったでしょうから、「強制カミングアウト」(トホホ)な結果になったのも、良しとしようと思います。「リカちゃん人形」というのは、とてもいいアイコンとなりましたが、あれは番組側の創作です。

ただ、自分としては、「バーチャルのクリエイション(Webデザインが本業)に疲れて、手触りを求めてつくり出したバッグが、自己充足を超えて他者とのコミュニケーションを生んだ」ということをいちばん言いたかったし、たくさん語ったのだけど、そういうメッセージは一切カットされてしまったんですね。そこがちょっと不満でした。
どの作家にとっても、短い映像で語られることは、自身のほんの一部であり、それがその人物の全てのように誤解されることもまた、テレビの特性なんだと思います。
けれどあのような番組で、市井の片隅の小さな創作物に、作家のいろんな思いが詰められていることをたくさんの人が知ることは、とても素晴らしいことだと思います。
また、LINさんのように番組をご覧になり「自分でもなにか作ってみたい」とご自身の抑圧から解放されたとしたら、とてもハッピーで光栄なことです。他の作家さんもきっと、同じ考えで撮影に応じられたのではないでしょうか。
ドキュメンタリーとしては「正解」なんだと思います。
長文失礼しました。

Posted by: ウエダ | February 24, 2005 at 10:15

>ウエダさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
びっくり&感激です。

>あれは番組側の創作です。
あの番組にそういう部分があるというのはちょっと
残念です。

私はウエダさんが花の位置にこだわっているところが
いいなあと思いました。
きっとあの作業をしている時のウエダさんってすごく
楽しいんだろうなあって。

>他者とのコミュニケーションを生んだということをいちばん言いたかった
ウエダさんのHPを拝見して、それはすごく感じました。
私も自分が今、抑制してしまっている思いをどうやって形にするか
ちょっとずつ探していけたらと思います。

これを機会に今後ともよろしくお願いします。
私もちょこちょこウエダさんのHP、のぞきにいきますので♪

Posted by: LIN | February 24, 2005 at 12:51

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