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March 11, 2005

『七人の安倍晴明』by夢枕獏編著

七人の安倍晴明
夢枕 獏

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小説あり、紀行あり、対談ありの安倍晴明アンソロジー。

『視鬼』高橋克彦
晴明が70才なんですよー。
やっぱり晴明は若くて美しくないと。
(いくらオヤジ好きでもここはゆずれん)
それにトリックまであるんですよー。
未知なる力だからこそ晴明なのに夢がない。

『愛の陰陽師』田辺聖子
「宇治拾遺物語」から抜粋した晴明にまつわるエピソード。

『日本の風水地帯を行く』荒俣宏
<コージン様>の起源を求め、出雲、京都を旅した紀行文。
アラマタ先生、興奮しすぎて飛ばしてます。
「こんな事は当然、わかってますよね」的に書いているので
わかってない私はついていけません。
勉強して出直します。

『晴明。』加門七海
長編からの一部抜粋。
文章がアニメチックです。
「パシィッ!」とか「ギャァァッ!」とか、おごそかな夢枕版に慣れている身には
ちとつらい文体です。
晴明が「俺は天才だからねぇ」とククッと笑うあたりにも違和感を感じます。
ただ、あとがきで夢枕氏が「晴明ブームの裏には少女マンガ、少女小説がある」と
書いていて、何だか納得です。

『鬼を操り、鬼となった人びと』小松和彦・内藤正敏
「鬼が作った国・日本」からの抜粋。
下級陰陽師が政治の場から遠のくにつれ、鬼とみなされるようになったという説を
展開している。
鬼も興味のあるテーマなので原本を読んでみようかな。

『三つの髑髏』渋澤龍彦
単行本時収録の岡野玲子作「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らること」は
文庫にしないという著者の意向により未収録となり
代わりにこの作品が収録された。
渋澤氏が代役ってすごいなあ(笑)

『下衆法師』夢枕獏
晴明といえば夢枕獏ですよね。
というか、ここを引き立てるために今までの作品があったと思うくらい(笑)
やっぱり、博雅がいないとね。

<結論>
アンソロジー物って半端でビミョー・・・
陰陽師関連は、この後、アラマタ氏の『帝都物語』を読みます。

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Comments

微妙なんですか、夢枕獏の「陰陽師」は好きで読んでいるのですが、他の作家の安部晴明は読んだことがないんですよね。
感想を参考にさせてもらいます。

Posted by: まき | March 11, 2005 at 22:54

>まきさん
Amazonで「陰陽師」と検索すると、何と本家をさしおいて
一位は結城光流さんというライトノベル系作家の
作品です。
他にもコミックなどがずらり。・・・( ̄  ̄;) うーん
最近、ライトノベルの勢いはすごいですよね。
書店でもかなりの売場面積を占めてますし。
この本にも収録されていた『晴明。』を書いた加門七海さんも
ライトノベル系の方みたいです。

Posted by: LIN | March 12, 2005 at 09:15

やっぱ、荒俣~夢枕さんですよねぇ。(笑)
(渋澤氏はさておき)
岡野玲子さん、素敵ですねぇ。
安倍晴明展で、原画をみたことあるのですが、
すばらしかったですよ。
絶対、文庫にしちゃいけないと思います。

アンソロジーって、確かに微妙ですよね。
すべてが素晴らしいアンソロジーが思い浮かばないです。
「桜憑き」はいいせんいってたかも。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4334074251/contents/ref=cm_toc_more/250-7574805-9105040
名作がいくつかはいっているので、反則になるかもですね。笑

Posted by: pico | March 12, 2005 at 18:24

>picoさん
昨日、ダヴィンチの番組で荒俣氏、出てましたね。
この間はダーウィンの番組にも出てたし、歩く百科事典ですな(笑)

岡野玲子さんの絵、いいですねえ。
雰囲気出てます。
原画展に行かれたのですか。
間近で見るとまたすばらしいでしょうね。
ところで岡野さんは公式サイトでキトラ古墳について
書いているのですが、すごいマニアっぷりです。
岡野さんのエッセイ、もっと読んでみたいです。
http://www.najanaja.co.jp/index.html

Posted by: LIN | March 13, 2005 at 09:39

こちらがきっかけで、読みました。
夢枕獏しか読んでいなかったので、いろんな晴明を読めて楽しかったです。

Posted by: KOROPPY | March 25, 2005 at 13:27

>KOROPPYさん
この記事をきっかけに読んでくださったなんて嬉しいです♪
KOROPPYさんはとてもていねいな感想をお書きになっていて
私はこんなちゃらんぽらんな記事で、ホント、お恥ずかしい(^^;
岡野さんの作品の感想、楽しみにしています。

Posted by: LIN | March 26, 2005 at 09:12

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