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March 29, 2005

キリストは誰?

takeshi

最近、『ダ・ヴィンチ・コード』がらみのTV番組が多い。
先週の土曜日もビートたけしさん司会で「名画モナリザはもう1枚あった」という番組
放送された。

( ̄◇ ̄;)エッ、モナリザがもう1枚あるの?

まずは『ダ・ヴィンチ・コード』がらみではお決まりの
“最後の晩餐”でキリストの隣にいるのはマグダラのマリアであるという話。
そしていかにも偽物のモナリザの絵を登場させ、いよいよ、もう1枚のモナリザ登場!

う、うーん…
絵の審美眼がない私は、そういわれてみれば、そうなのかなあという感想

番組の結論
「今回発見された絵が、本来、ダ・ヴィンチが注文を受けたジョコンダ夫人の肖像。
ルーブルにあるのは、実はマグダラのマリアを描いたものである」

え~~~~~~~っ?

何となくもやもやしていたら、今日、Mlle.Cさんがこんな記事を書いておられた。
『ダ・ヴィンチ・コード』にはシオン修道会の歴代総長目録というものが登場し
そこにダ・ヴィンチをはじめニュートン、ドビュッシー、ユゴー、コクトーなどの著名人が名を連ねている。
それがストーリーの重要な要になっている。
しかし、コクトー大好きMlle.Cさんによると孤高を愛したコクトーがそんな事をするわけがないというのだ。
そして、衝撃の結論が!(続きはMlle.Cさんの記事を見てね)

また、もう1枚のモナリザについてはMlle.Cさんの妹さんが、
あの絵がダ・ヴィンチのものとは思えない」とばっさり斬っておられる。

そして、今日、東北大学大学院の田中英道教授が
「もう1点がコピーであることは学会でほぼ結論づけられている」として
日本テレビに抗議文を送ったことがわかった。

ああ、すっきり!

overQさんは、「マンデヴィル・コード~生き延びたキリスト」という記事を
最近、書いていらっしゃいます。
みんな、同時に同じようなことを考えていたのかと思うと、何だか楽しいですヽ(´ー`)ノ

キリスト…調べても調べても正体がつかめぬあなた。
宗教云々の前に、研究対象としておもしろすぎです。
そんな私が今、読んでいるのは…

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Comments

すいませ~ん、トラックバックさせていただきました。

Posted by: ちょり | March 29, 2005 at 18:16

私もこの番組を見ました。絵には全然詳しくないんですけど、もう一枚の絵を見た時に、んーーーなんか違うかもと思いました(笑)さっきヤフーのトピックスを見て、やっぱり違うのかとつぶやいちゃいました。だけど、これほどの情報社会になっちゃうと、こういうことって結構多いのかもしれませんね。

Posted by: tsuu | March 29, 2005 at 18:29

モナリザの話は、定番のネタです(笑)
火星の人面岩とか、UFOを調査する謎の国家機関MJ12とかと同じで、もう何回も聞いてます☆
「キターッ!!」って感じですw
というか「ダ・ヴィンチ・コード」自体が、「その手の話」系。
みなさん、真に受けているのか…その事実のほうが、ちょっとショックです。。

ダ・ヴィンチの時代で面白いのは、
オリエントに保存されてた異端思想が、
ヨーロッパに逆輸入されることかも。
イスラムから、建築や数学や天文学や伝染病と共に、
イエスについての怪しい伝説がやって来るw

イエスという人の登場は大事件で、世界の気分に大混乱をもたらしたんですね。
とくに、イエスが神の子なのか人間なのか、という点をめぐって、宗教は大分裂。
ユダヤ・キリスト・イスラムの三大宗教は同じ父(神)をもつのに、
イエスの登場のせいで、その正体をめぐって、
分裂し発生したといってもよいかもしれません。
コーランには、「イエスが神の子ではなく人間(偉大な預言者)」
「十字架にかけられたのは別人」と書いてあるのです。。

さて、新ネタです(笑)
イエスが生き延びたって説は、どうも日本にまで伝わってるらしいのです。
青森には、イエスの墓があるのだ!
わりと定番ネタなのですが、
これとコーランとレンヌ・ル・シャトーを結び付けますと、
異端キリスト教の世界的拡大が、
ネストリウス派など異端キリスト教の伝播が、
オリエント全域にわたっていたのでは、という推測ができます。
これは新説でしょう(笑)

ちなみに。
カフカは、レンヌ・ル・シャトー教会に行ったことがあります。
療養所に行くついでに、立ち寄ったようです。絵葉書が残っています。
たいへんマニアックなネタですw

Posted by: overQ | March 29, 2005 at 19:43

お久しぶりです。
先日、マグダラのマリアが生まれてきた背景を書いた本を読んだのですが、マグダラのマリア自体が複数人物の複合されたイメージの想像物らしいです。
最後は教皇大グレゴリウスが完成させたとか。
最近は、キリスト教の説明はあとづけのなんでもありという印象です(笑

Posted by: uota | March 29, 2005 at 20:10

LINさん、こんばんは∈^0^∋
うーん、面白いですね。
ぼくはこれからだから、ポイントが絞れて楽しみです。
 キリスト教は面白い。権力がついて回れば回るほど、陰の部分があって、いろいろな説が出てくるのですね。「ダ・ビンチコード」が映画上映されるまでには、まだまだ、話題は絶えないことでしょうね。
 くまさんでした。ではでは(^.^)/~~~

Posted by: くまさん | March 29, 2005 at 20:42

いや、私も正直、10代の頃には異端とか死海文書とか聖骸布とかファティマの予言とかにハマった経験がなくもないんで、こういう話自体は嫌いじゃないんですけどねえ。(つーかむしろ好き。澁澤ファンだし)
コクトーが絡んでくるとなると感情的になってしまっていかんです。
思い入れをもっている人について、まるで見当違いな人物像が伝わるのは本当に悲しい。
実際、検索かけてみると、あの番組を見て信じてしまった人もかなりいるみたいだし…。

あの番組で紹介されていたモナリザは、故・鈴木その子さんばりに光が当たってて、なんだかよく分からなかったですね。
本家モナリザより美人でしたが、絵としてはやはり本家に遠く及ばないように思いました。

キリストものとしては、三田誠広さんが『地に火を放つ者』という小説でイエスの生涯を描いているのですが、これはトマスとイエスが双子!、さらにラザロとヨハネが同一人物!という設定で面白かったです。(専門の方から見たらツッコミ所もあるのでしょうが…)
イエスがまたワイルドな感じでかっこいいんです。
こちらでは、マグダラのマリアはヨハネと結婚してました。確か。
イエスを題材にした小説って面白いです。
太宰治の『駈け込み訴え』も大好き。

Posted by: Mlle.C | March 29, 2005 at 21:20

東北にはイエスのみならず、モーゼの墓もありますよ。そんなこたいいが、あの番組はひどすぎ。
北野武っていうのはブランドであって、それを川口浩と同等のブランドにしても良いのか?って感じで。

Posted by: LSTY | March 30, 2005 at 00:39

>ちょりさん
はじめまして。
ちょりさんのブログ、拝見しました。
韓国語ができるなんてすごい!
私もいろいろ語学にチャレンジしたのですが
ことごとく挫折してます_| ̄|○
4月だし、NHKの語学講座でも始めてみようかなあ…

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 10:52

>tsuuさん
ライブドアとフジテレビがごたごたしている時
「ジャーナリズムであるラジオ局は球団を買うのとはわけが違う」
という発言があり
「そもそもそのジャーナリズムが正しい報道をしているのか」
という話にまで発展していました。
tsuuさんのおっしゃる通り、これだけ情報が溢れていると
正しい事を見極める目が私たちにも要求されますね。
いやいや大変な時代です。

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 11:01

>overQさん
>みなさん、真に受けているのか…
普通はそうですって。
overQさんが博識すぎるんです(笑)
overQさんって実は年齢は90才近くて、
どこか著名な大学の老教授なのでわ?(爆)

異端思想はオリエントから来たのですか!(驚)
自然派生的なものだと思ってました。
ローマから遠く離れたオリエントの方が
異端思想も発展しやすかったのかなあ。

>青森には、イエスの墓があるのだ
ちょっとぐぐってみたのですが、
この話の元になっている竹内文献では、モーゼ、釈迦、マホメットも
来日した事になっているとか(笑)
キリストが日本に来た目的は天皇の元で修行するためとしてあり
結局、天皇をまつりあげるためのものだったとか。
http://bach.ss.sugiyama-u.ac.jp/~yamane/tabi/aomori/aomori.html
竹内文献、読みたくなっちゃいますね♪

こうなると、まだ積んだままなのですが、梅原先生の
『隠された十字架~法隆寺論~』に何が書いてあるのか
楽しみです。

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 11:37

>uotaさん
えっ!マグダラのマリアも実在してないんですか。
そうすると『ダ・ヴィンチ・コード』は根底からくずれちゃいますね。
実はイエスも実在の人物ではないのかも…

>キリスト教の説明はあとづけのなんでもありという印象です(笑
そうかもしれないですねえ。
世界三大宗教のひとつであるキリスト教がサブカルチャー化しているのが
何ともおもしろいです。

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 11:48

>くまさん
そうだ!映画化されるんでしたね。
映画完成の際は、また広告宣伝用に何かインチキネタが
でっちあげられるのでしょうか(笑)

>キリスト教は面白い。
同感です。
ネタとしておもしろすぎ。
信者の人に知れたら怒られそうですけど(^^;

くまさんはまだ『ダ・ヴィンチ・コード』を
お読みになっていないのですよね。
くまさんの感想、楽しみにしています♪

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 11:57

>Mlle.Cさん
>あの番組を見て信じてしまった人もかなりいるみたいだし…。
ネットをやっていなければ真実は闇の中…
真実がはっきりしたら、日テレには「あれはまちがいでした」特番を
やってほしいですよね。ぷんぷん。

それにしてもMlle.C姉妹の直感はスゴイ!
真実を知る前に、Mlle.Cさんは「コクトーがそんな事するわけがない」と
妹さんは「あの絵は違う」と感じられたわけですから。

>モナリザは、故・鈴木その子さんばりに光が当たってて
爆笑(≧∇≦)ノ彡
確かにそうでした。

『地に火を放つ者』と『駈け込み訴え』を教えてくださって
ありがとう。
是非、読んでみたいです。

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 12:09

>LSTYさん
私も今日、ぐぐって知ったのですが、
青森のイエスの墓について書かれた竹内文献では
モーゼ、釈迦、マホメットも来日した事になっているとか。
日本ってすごい(笑)

>北野武っていうのはブランド
たけしだから余計に信じちゃったというのはありますよね。
芸大の教授になるんだからしっかりしてほしいです。

Posted by: LIN | March 30, 2005 at 12:14

ご無沙汰しております。
最近、「謎」という言葉が大安売りされている気がいたします。
ちょっとでも不明な点があれば「謎」、理解できなければ「謎」。
そんな使い方なら、私の学生時代にはテスト問題は「謎」だらけでありました(笑)。
そして、「謎だ、謎だ」などと大騒ぎしながら、実はその手の研究者などの間では、
とっくに結論が出ていることだったりします。
テレビの製作スタッフたちは、基本的な勉強もしないんでしょうか。そうだとしたら、
とてもうらやましいなあ。

Posted by: 多摩のいずみ | April 01, 2005 at 14:42

>多摩のいずみさん
その後、体調はいかがですか?
あまりご無理なさいませんよう…

>「謎」という言葉が大安売りされている
「謎」はいいと思うんです。
わからない事を調べるというのは最高の知的遊戯ですから。
問題はTVを見てわかったような気分になる事でしょうね。
TVをきっかけに自力で調べていくと楽しい作業になるはずなのですが。

日本のマスコミはもう信用できないですね。
来週、衛星アンテナがつく予定なので、
今まで見られなかったヒストリーチャンネルが受信可能になるんです。
それに期待したいと思います。

Posted by: LIN | April 01, 2005 at 23:28

 テレビも見ておらず、本も読んでいないのにコメントするのも恐縮ですが。
「キリストは実在するのか?」、「聖書に書かれているは事実か?」。昔から大きな疑問でした。
 だって、聖書の内容が、余りにスゴ過ぎるんですもん!!

 キリストやキリスト教を否定するのではなく、2000年の昔に、こんな史上稀に見る壮絶な人間ドラマがあったとは・・・と絶句します。
 懐かしのミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』でのユダの苦悩が、現代人のキリスト教観を予言していたような気がします。
 「テレビもマスコミもない時代。どうして、こんな砂漠なのか? あなたは一体誰なのですか? 何が目的なのですか?」。

 宗教とは人間の心が生み出す『マトリックス』のような世界?
『ダ・ヴィンチ・コード』の次作(『デセプション・ポイント』)の舞台が、ホワイトハウスというのも興味深いです。結局読めずにくじけ、LINさんのレビューにフムフムとする日を心待ちにしております。(^_^) 

Posted by: Yossy-Mitty | April 14, 2005 at 01:04

>Yossy-Mittyさん
お元気そうで何よりです。
「始まりの春」の空、きれいですね~(うっとり)

宗教は私もいろいろ本を読んでいますが、まだまだ
よくわからないです。
世界宗教分布図を見ると、ほとんどの国に信仰する宗教があるんです。
日本は「その他」に分類されてます(笑)
「仏教」には分類されていません。
宗教に影響されなかった日本、興味深いです。

『デセプション・ポイント』発売されましたね。
村上龍の最新作、『半島を出よ』も朝鮮半島の話だし
最近、政治がらみの小説が増えてるなあという感じがします。
読みたい本はたくさんあるのに、読むスピードが追いつきません(^^;

Posted by: LIN | April 14, 2005 at 09:42

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