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April 26, 2005

バベルの図書館

chestaton

overQさんオススメ「バベルの図書館」シリーズに
とうとう手を出してしまいましたヽ(´ー`)ノ

現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、
夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。
ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、
文学のすべてがこの30冊のなかに!

写真は第1巻「チェスタトン」
中古ですが初版本です。
といっても昭和63年だけど。
1ページ目に鉛筆で小さく「13 79 86 131」という走り書きがあるんだけど
まさか最初は13,100円だったとか!?

シリーズは全部で30巻あります。
だいたい一冊2000円前後なので、全部そろえると6万円!
さすがにいっぺんに買う勇気はないので、細々と買い揃えていこうかと思ってます。

以下、自分用メモ。

1.チェスタトン「アポロンの眼」 2344円
「イズレイル・ガウの名誉」他ブラウン神父もの4篇と、
「美しいチェスの遊戯を白い街道や白い軽騎兵、そして白い馬で武装したチェスタトンの代表作」と
ボルヘスが称えた「三人の黙示録の騎士」を収録。

2.サキ「無口になったアン夫人」 1890円 品切
人間の言葉を話せるようになった猫のトーバモリーは、居ならぶ人びとの醜聞を
次々とあばきたて、パーティーはパニックに……。
ユーモアと残酷と無垢とグロテスクの世界を描くサキの短篇。改訳決定版。

3.ホーソーン 1937円
突然理由もなく妻のもとから失踪し、ロンドンの大都会のなかで「宇宙の孤児」と化した
1人の男の物語「ウェイクフィールド」に
「人面の大岩」「地球の大燔祭」「ヒギンボタム氏の災難」「牧師の黒いベール」の全5篇。

4.カフカ「人面の大岩」 1732円
アフリカの黄金海岸で捕獲された1匹の猿が、さまざまな訓練・授業によって
ヨーロッパ人の平均的教養を身につけ、自らの半生をアカデミーに報告する
(「ある学会報告」)。
悪夢の世界を現出する短篇11篇。

5.ジャック・ロンドン「死の同心円」 1890円
まったく逆の発想から透明人間になる方法をあみ出した2人の科学者が、
透明状態のまま宿命的な闘争をおこすSF的物語「影と光」ほか
「マプヒの家」「生命の掟」「恥っかき」「死の同心円」全5篇を収録。

6.オスカー・ワイルド「アーサー・サヴィル卿の犯罪」 1890円
いまなお世界中で読まれ続けているワイルドの童話に、
貴公子の奇妙な運命譚「アーサー・サヴィル卿の犯罪」、
売家に住みつく幽霊を震えさせてしまう愉快なアメリカ人一家の話
「カンタヴィルの幽霊」を併録。

7.ヴォルテール「ミクロメガス」 2520円
シリウス星の超特大巨人と土星の超巨人が地球を訪問する「ミクロメガス」ほか、
「メムノン」「慰められた二人」「スカルマンタドの旅行譚」「白と黒」「バビロンの王女」
ゴーロワ的エスプリあふれる作品集。

8.H・G・ウェルズ「白壁の緑の扉」 1890円
夢と現実のはざまで破壊する1人の男を描いた名篇「白壁の緑の扉」。
不思議な光をはなつ水晶球の物語「水晶の卵」ほか、「プラットナー先生綺譚」
「亡きエルヴシャム氏のこと」「魔法屋」全5篇を収録。

9.メルヴィル「代書人バートルビー」 1365円
法律事務所を経営する「私」の前にあらわれた、癒しがたいまでに孤独な姿をしたバートルビー。
生の徒労感を知り究めたかのごとき一代書人、世界からの疎外者バートルビーを通して描かれる
人間悲劇の書。

10.蒲松齢「聊斎志異」 1890円
奇抜で甘美な物語の一大集成『聊斎志異』は17世紀の中国に生れた。
民間伝承に材を得たこの怪奇譚集は、美と不可思議に満ち、世界四大奇書の1冊の名にはじない。
『紅楼夢』の2つの挿話を併録した支那奇談集。

11.E・A・ポー「盗まれた手紙」 1890円 品切
臨終の人間に催眠術をかけ、死の侵入をどこまで阻止できるかをはかる奇怪な実験の物語
「ヴァルドマル氏の病症の真相」。
巨大な幽霊船に乗り地球の極へ流される船員の驚異の告白「壜のなかの手記」他全5篇。

12.マイリンク「ナベルス枢機卿」 1325円
主人と従僕が月遊病幻覚のなかで入れかわる多重人格綺譚「月の四人組」
恐るべき毒草アコニトゥム・ナペルスの秘密をにぎるナペルス枢機卿と
その秘密結社の呪い「ナペルス枢機卿」 他全3篇を収録。

13.レオン・ブロワ「薄気味わるい話」 1835円 品切
この世を神の書跡と天使の暗号として解読するフランスの世紀末作家ブロワの、
ブラック・ユーモアにあふれる物語集。
「ロンジュモーの囚われ人」「陳腐な思いつき」「うちの年寄り」「白目になって」他。

14.ヘンリー・ジェイムズ「友だちの友だち」 2548円
復讐の年代記「ノースモア卿夫妻の転落」、分身物語「私的生活」他
「オウエン・ウィングレイヴの悲劇」「友だちの友だち」4篇を収録。
「われわれの時代の最高級の作家」(ボルヘス)ジェイムズの短篇小説集。

15.バートン「千夜一夜物語」 2200円

16.ロシア短篇集 2446円
「文学が我々に提供しうるもっとも賞賛に値する作品」とボルヘスが絶讃する
トルストイの「イヴァン・イリイチの死」。
他にドストエフスキー「鰐」、墓より蘇った男の物語「ラザロ」(アンドレーエフ)を収録。

17.スティーヴンソン「声たちの島」 1835円
『宝島』の作者として名高いスティーヴンソンの絶妙な短篇4篇を収録。
タヒチに伝わる超自然的な話を換骨奪胎した表題作に、死んだ魔女を侍女にした
牧師の戦慄譚「ねじれ首のジャネット」他。

18.ルゴーネス「塩の像」 1835円
悪魔が変身した美女ビヨンデッタと、ナポリ王親衛隊大尉ドン・アルヴァーレの間にかわされる
不思議な恋の物語。
オカルティズムと東方趣味のうえに織りあげた、フランス幻想小説の嚆矢と目される傑作長篇。

19.カゾット「悪魔の恋」 1835円
悪魔が変身した美女ビヨンデッタと、ナポリ王親衛隊大尉ドン・アルヴァーレの間にかわされる
不思議な恋の物語。
オカルティズムと東方趣味のうえに織りあげた、フランス幻想小説の嚆矢と目される傑作長篇。

20.アルゼンチン短編集 1800円

21.アーサー・マッケン「輝く金字塔」 1835円
英文学のなかでもっともデカダン的といわれるマッケンが、
聖性と邪性の彼方に繰広げるあやかしの世界。
〈サバトの酒〉と呼ばれる薬を服用したため、醜悪な姿に変身する青年の話
(「白い粉薬のはなし」)他。

22.ホルヘ・ルイス・ボルヘス「パラケルススの薔薇」 1800円

23.ベックフォード「ヴァテック」 3364円
正篇のフランス語からの新訳と、
本邦初訳の挿話篇「アラーシー王子とフィルーズカー王女の物語」
「バルキアローフ王子の物語」を2分冊に収める。
官能と知の極限を求める男の恐るべき地獄下りの物語。

24.千夜一夜物語 ガラン版 2344円
旅の途中ババ・アブダラは謎の托鉢僧に出会った。
僧が差し出す小箱に入った膏薬は、左の瞼にすりこむと世界の財宝が見えてくるが、
右目にすりこむと……(「ババ・アブダラの物語」)。
他「アラジン」の話を収録。

25.ヒントン「科学的ロマンス集」 2344円
奇妙なオカルト的理論によって、四次元、二次元の世界を検証する不思議な物語集。
狩の途中谷に迷いこんだペルシアの王は、谷間のミクロコスモス的空間の進化を司る
高次の存在となるが……(「ペルシアの王」)。

26.ダンセイニ卿「ヤン川の舟唄」 1835円
「カフカの先駆的作品」とボルヘスが推賞する「カルカッソーネ」。
ほか、「不幸交換商会」「乞食の群れ」等短篇7篇と戯曲1篇。
アイルランドの詩人ロード・ダンセイニの想像力がつむぎだす黄昏の世界。

27.キプリング「祈願の御堂」 2242円
中世のイングランドの僧院を舞台にした「アラーの目」、
ブラウニング流の劇独白体をとった「サーヒブの戦争」ほかに、
「祈願の御堂」「塹壕のマドンナ」「園丁」の全5篇を本邦初訳。

28.アラルコン「死神の友達」 1835円
「三角帽子」の作者として名高いアラルコンの中短篇2篇を収録。
自殺をはかり意識が朦朧としているヒル・ヒルの前に死神が現れた。
死神はしばらくの命と願望の成就を約束するが……。
他に怪談「背の高い女」。

29.リラダン「最後の宴の客」 1835円 品切
残酷物語〉の待望の新訳7篇を収録。
数ある短篇小説の中でも屈指の傑作とボルヘスが言う「希望」。
中国を舞台にした奇譚「ツェ・イ・ラの冒険」。
他に、「暗い話、語り手はなおも暗くて」「ヴェラ」「賭金」等。

30.パピーニ「逃げてゆく鏡」 1835円
分裂する自我、死、自殺、鏡の反映のうちに逃げてゆく〈時〉
多彩な肩書きをもつパピーニが、ジャン・ファルコのペンネームであらわした
知られざる幻想怪奇小説。
「泉水のなかの二つの顔」ほか10篇。

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Comments

素晴らしい。
連休中に、「聊斎志異」、読み返してみましょうか。

Posted by: 多摩のいずみ | April 26, 2005 at 22:38

>多摩のいずみさん
おはようございます~~~ヾ(^∇^)
ん?多摩のいずみさんと「聊斎志異」?
そうか!
以前、こちらの記事でも薦めていただきましたよね♪
http://linlinlin.cocolog-nifty.com/lin/2004/08/post_26.html#comments
このバベルの図書館シリーズはすでに絶版になっている本も
何冊かあるので全部、揃えるのはなかなか大変そうです。
でも、たのしーヽ(´ー`)ノ

Posted by: LIN | April 27, 2005 at 09:22

こんばんはー。
バベルの図書館シリーズ・・初めて聞く名前ですが、幻想怪奇っていうのは
そそりますね。国書刊行会なんですね。

チェスタトンだけは、ブラウン神父ものを少し持っています。
短編推理ものの古典ですね。

Posted by: shosen | April 27, 2005 at 22:17

>shosenさん
実は私、チェスタトンの事、よく知らなかったのです。
昨日、江戸川乱歩の『続・幻影城』を読んでいたら
コナン・ドイルと比較されていて、
「おおっ、そんなに著名な作家だったのか」とびっくりした始末で…(^^;
読むのが楽しみです♪

Posted by: LIN | April 28, 2005 at 08:53

ボルヘスのセレクションは、はじめはすごく偏りがあると思ってました(笑)
でも、最近、アラビアンナイトを読むようになって、
ボルヘスが、「小説」のような近現代の文学ではなくて、
もっとスパンの長い文学の伝統の上にあるのがよくわかってきました。

ボルヘスの文学観では、ダンテ「神曲」が文学の頂点であり、
千夜一夜物語が文学全体をつつむ大きな母体。

彼は英語で本を読むことが多かったようです。
といっても、人生半ばで盲目になるので、書物は記憶の中にあります。
ボルヘスには、古今東西のあらゆる本を読んでるようなイメージが流布しているのですが、
それは小説「バベルの図書館」の作者であることから生まれた神話です(笑)。
どちらかというと、同じ本を繰り返し読んだのではないでしょうか。

ボルヘスが子供の頃好きだったのは、H.G.ウェルズ。
近代以降の英文学では、チェスタトン、スティーブンソン、キップリングが最高峰だと考えています。

このシリーズの欠点は、本のサイズが中途ハンパなこと(笑)
たまってくると、どこに置いたらええねん、とツッコミを入れたくなるような本の形です。
本文は翻訳のよしあしや相性もあって、印象はまちまちですが、
ボルヘスのまえがきはどれもこれもすごいもの。
前書きだけ集めて、一冊作ってほしいなぁ。。

Posted by: overQ | April 28, 2005 at 12:32

>overQさん
おおっ!overQ師匠。
『バベルの図書館』よくぞ、ご紹介くださいました。
不勉強な私はチェスタトンを知りませんでしたが
あの乱歩も「続・幻影城」で絶賛じゃないですか!

>人生半ばで盲目になるので、書物は記憶の中にあります。
『薔薇の名前』にそんな僧が出てきますね。
お、ググッたら、やっぱりあのホルヘはボルベスがモデルなんですね。

>どこに置いたらええねん
ええっ?そうですか?
私はずらっと並べることを夢みてます。うっとり。
overQさんは全巻、お持ちなのでしょうか?
最近では、安価で一冊から本を作れるようですから、
前書きだけ集めて、自分で作ってみるというのはどうでしょう?
そしていらなくなった本を私に売ってください(笑)

Posted by: LIN | April 28, 2005 at 16:52

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