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May 30, 2005

『小説以外』by恩田陸

4103971061小説以外
恩田 陸

新潮社 2005-04-27
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ワルツさん
四季さん
みらくるさん
かっこーさん
せいこさん

みーんな読んでいる『小説以外』
私も読んでみましたー。
『夜のピクニック』で本屋大賞を受賞した恩田陸さんの初エッセイ集。
といっても、本に関するエッセイがほとんどで、楽しい書評本となっている。
読む本に困ったらこれを読めばいいわけだ。

そして
「二日酔いはつらい。そのつらさは自分が望んだつらさであるからだ」と
書くほどの酒好き。
といっても、どうもビールしか飲まないらしい。
強い酒が好きな私は、ビールで二日酔いになる人の気持ちが
ちょっとわからない…(^^;

思わずうなずいた箇所は
「アメリカの不幸は、乱歩を持たないことであった。
(中略)
ポーには悲劇があり、キングには恐怖がある。
どちらにも怪談を読むという娯楽は見出せるだろう。
しかし乱歩のような艶めいた愉しみはないのだ。
(中略)
かの国の国民が正義を振りかざしてやたらと銃をぶっぱなし
若きミュージシャンがこうしなければセクシーでないという強迫観念に駆られて
ひたすら尻を振って踊り、馬鹿高い金を払ってカウンセリングに通い、
ありとあらゆる薬を飲み、どんどんファーストフードで太っていくのは
実は乱歩がいないせいなのだ。
ああ、日本に乱歩がいてくれて本当によかった」

ところで、私、恩田陸さんの小説を読んだことがないのです。
恩田さんが「わはははは、どうだ!これが私のゴシック・ロマンだぞ!」と高笑いしている
『麦の海に沈む果実』あたりから読んでみましょうか。

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Comments

『小説以外』面白かったですねぇ。
恩田さんってこんな人だったんだぁという感じで。
かなりの本好きということで、本に関するエッセイなどは
頷く点も多く…。
書評をされていた本などはさっそく読むべし!リストに
加えました。
恩田さんの作品については…私的には当たり外れの差が大きいですね。ものすごくいい!と思うものがあったかと思うと、さっぱり入り込めないものがあったりで…。

Posted by: usagi87 | May 30, 2005 at 17:59

わ、びっくりした!(笑)
リンク張って下さって、ありがとうございます。なんとLINさんと同じ日に読んでいたんですね。そしてLINさん、この本が初恩田さんだったんですね!
すごく楽しい本でしたよね。小説から想像していた恩田さんとはまた違う姿が見えてきて、それもとても楽しかったです♪
でも私は「光の帝国」でハマって以来思わず読破してしまったほどの恩田ファンなんですが、途中すっごくいい感じでも最後はアレレ…?ってことが結構あるんですよ。だから終盤になると普通とはまた違った意味でドキドキします…(笑)
という私のベストオブ恩田は「黒と茶の幻想」です(^^)。

Posted by: 四季 | May 30, 2005 at 20:41

こんばんは。
この本読んでないのですが、恩田陸についてちょっとだけ。
結構あたりはずれがある作家だと思っています。割とラストで手を抜いちゃったりしているものもあります。なので最初に読む本が大事ともっぱらの噂。
私のお薦めは『光の帝国』(集英社文庫)。鶴先生……。泣きましたねえ。ちょっとファンタジックです。ミステリなら『三月は深き紅の淵を』(講談社文庫)がお薦め。四季さんの推薦『黒と茶の幻想』と「ゴシックロマン」『麦の海に沈む果実』はこの本からスピンアウトした話です。

Posted by: Izumi | May 30, 2005 at 20:55

わ~、リンクありがとうございますヽ(´▽`)ノ
LINさんもお買いになったと以前コメント頂いていたので、感想楽しみにしてました(・∀・)ノ

私はデビュー作「六番目の小夜子」を読んで「光の帝国」、「木曜組曲」、「ドミノ」など(ぜ~んぶ文庫(^^ゞ)読みました。
今度はドラマ化もされた(見ていませんが><)「ネバーランド」を読んでみたいです!
本当は、単行本でも色々読みたいんですけど(つД`)

>強い酒が好きな私は、ビールで二日酔いになる人の気持ちが
ちょっとわからない…(^^;

お酒が一切ダメな私は二日酔いにすら辿り着けません・・・。LINさん素敵~♪

Posted by: みらくる | May 30, 2005 at 22:30

ご無沙汰してます♪
恩田陸さん、私は「三月は深き紅の淵を」から入りました。
で、その関連本「麦の魚実に沈む果実」他を読んで、その他の作品をちょこちょことという感じです。
「三月~」がすごく好きです。
あとは「常野物語」「Q&A」かなぁ。
LINさんが何を読まれるのか、どんな感想をお持ちになるのか楽しみです。
ふふふ。

Posted by: せいこ | May 30, 2005 at 23:11

恩田さんの小説が好きでよく読んでいます。
「月の裏側」から入って「光の帝国」、「三月は深き紅の淵を」と読み進めました。
やっぱり最初は「麦の海に沈む果実」と「三月は深き紅の淵を」あたりから読み始めるのがベストかなあ。
LINさんがどんな感想を書かれるのか愉しみです。

・・・『小説以外』未読でした買いに走らねば。

Posted by: 恵一 | May 31, 2005 at 09:21

>うさぎさん
うさぎさんの感想もリンクしたかったのですが
見当たらなくてごめんなさい(つД`)
そうそう、うさぎさんのブログのサイドバー
落ちちゃってるみたいです。
話は飛びますが、レピシエのTOKIO
私も一時期はまってそればっかり飲んでましたー。
うーん、また飲みたくなってきた♪

恩田さんの小説は当たりはずれがあるのですね。
みなさんの意見を参考に慎重に選びたいと思いま~す♪

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 10:09

>四季さん
リンクしちゃいましたー(*^^*)
みなさん、同時期に読んでいたみたいで
そう考えると何か楽しいですね♪

>最後はアレレ…?
わ、そうなんですか。
これは慎重に選ばなくちゃいけませんね。
みなさんの意見を拝見していると
『光の帝国』が無難そうですね。
今、積読本消化月間なので(笑)、それが落ち着いたら
是非、読みたいと思います。

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 10:18

>Izumiさん
>ラストで手を抜いちゃったりしている
ああ、やっぱりそうなんですか~。
そこまで書いてどうして、ラスト、がんばらないのかなあ。
酒が飲みたくなってしまうのか(笑)

アドバイス、ありがとうございます♪
『光の帝国』あたりから読んでみようかなあ。
ああ、でも『三月は深き~』も本好きにとっては
たまらない内容ですね。
うーん、迷う~。

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 10:24

>みらくるさん
「つまらない本というものに対して激しい憎悪を感じる」
にはΣ(´Д`;)アワワですよねー(笑)
私は殺意を感じるくらいかな(爆)

>ぜ~んぶ文庫(^^ゞ)読みました。
おおっ!すごいっ!(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ
本はやっぱり文庫に限りますよね。
私もよほどほしい本じゃない限り単行本は
買いません(きっぱり)

>お酒が一切ダメな私
私ももっと若いうちに本に出会っていれば
あんなに飲まなかったかもしれません。
今さらながら、あのだらだら飲んだ時間を
読書にあてていればと悔やまれます(^^;

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 10:35

>せいこさん
おひさしぶり~♪
落語、どうですか?
はまりました?(*^^*)

>「三月は深き紅の淵を」
気になる~
すごく気になります。
十年以上探しても見つからない稀覯本だなんて
本好きにはたまらないですよね。
積読本消化月間なのに買ってしまいそう~。

>「Q&A」
そうそう、これも発売当時「ほしいっ!」と思ったのに
いまだに買っていません。
こうなったら文庫待ち?(笑)

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 10:52

>恵一さん
ユキノシタってああいう花なんですねー。
すてきー。
野の花の名前を覚えたいと思いつつなかなか
チャンスがありません。
また、ステキなお花、紹介してくださいね。

>「三月は深き紅の淵を」あたりから
いろいろ、検討した結果、
私の初恩田小説は『三月は深き紅の淵を』に
決定しようと思います。
舞台がお屋敷というのもそそられます。

>「小説以外」
エッセイって、結構、中身がすかすかなのが多いですが
恩田さんのはぎっしりみっしりです(笑)
是非、今日にでも買いに走っちゃってください♪

Posted by: LIN | May 31, 2005 at 11:00

LINさん、ありがとーありがとーーー。
こんな私の名前を挙げてもらって、嬉しいよぉ~。

>江戸川乱歩
の所は、私も強烈に印象に残ってます。
私も自分の所で書こうかと思ったくらいに・・。
そうなのね。日本に乱歩がいてホントに良かったね。(納得)
あの、おどろおどろしい世界・・・近親相姦、ロリータ、同性愛、幼児虐待、変態趣味・・・etc (笑)
子供の時!!この世界を堂々と体験できる稀有な作者だと、私も思います。
私も小学生で、乱歩から、変態趣味を教えてもらいました。(爆)

Posted by: ワルツ | May 31, 2005 at 21:02

こんばんは。
乱歩のくだりは、なんか強引な気もしますが非常に説得力ありますね。アメリカ(一部でしょうけど)って、しかしストレス度高そうな国ですね・・・たしかに。
そうか、私も乱歩読も。

ところで、ビールの二日酔いがいちばん苦しい、とは聞きます。それだけ酔おうと思ったらたくさん飲まなくちゃいけないでしょうし、その量が悪さをするんじゃないですかね・・。

Posted by: shosen | May 31, 2005 at 23:28

>ワルツさん
こちらこそいつもコメントありがとーありがとー♪
♪ダキ♪(●´Д`人´Д`●)ギュッ♪

今、考えると小学校の図書館に乱歩があるって
すごいですよね。
アメリカの子供がキリスト教的倫理感を植えつけられている頃
日本の子供は『人間椅子』を読んで「うへへ~」と
にやついているという(笑)
いや、ホント、乱歩がいてよかったですね。

Posted by: LIN | June 01, 2005 at 11:49

>shosenさん
乱歩は今、光文社から全集が配本されてます。
http://www.kobunsha.com/rampo/r-03.html
私も揃えたいとは思っているのですが…

>その量が悪さをするんじゃないですかね・・。
そうか!
ビールは量を飲んでしまうというのはありますね。
しかし二日酔いになるまで飲んだら、おなかが
がぼがぼにならないのでしょうか?(^^;

Posted by: LIN | June 01, 2005 at 15:30

恩田さんって、ジャンルがわかるようで、わからない。
SFのような、ミステリーのような、ホラーのような、幻想のような、ジュブナイルのような、耽美のような…。
名前を変えて、純文学の新人として出せば、芥川賞候補になりそうなのもあります。

じつは、このあいまいさ、江戸川乱歩、そして、エドガー・アラン・ポーに由来するもの。

乱歩は、自分が推理小説を書いてると思ってたんですが、
ある日、ふと、海外の怪奇小説のアンソロジーを読んでいるうち、気づいたそうです。
自分は、もっとなにか別なジャンルのものを書いてきたんじゃないか、と。
そんなようなことを、「怪談入門」のまえがきに乱歩は書いています。

ポーにいたっては、SF・ホラー・推理・ユーモア・象徴詩・精神分析など、モダン文芸・大衆文芸から、モダニズムそのものの元祖。
でも、ポー自身は、「ひとつのもの」を書いてるつもりだったでしょう。
いわくいいがたい、「ひとつのもの」。

恩田さんのいいところは、
この「ひとつのもの」に何の気なしに、
ふっと触れることができること。
「ユージニア」はやっぱりすごいらしいです。

Posted by: overQ | June 01, 2005 at 21:10

>overQさん
なるほどっ!
そういわれてみればそうですね。
恩田さんも乱歩もポーもジャンルわけできないですよね。
でもoverQさんの九十九夜もそうですよーヽ(´ ▽`)ノ
先日、佐藤亜紀の『バルタザールの遍歴』を読みましたが
彼女もそうでしょうか?

>「ユージニア」はやっぱりすごいらしいです。
Amazonのレビューで絶賛されておりますね。
overQさんもまだ読んでいらっしゃらないのでしょうか?
是非、一緒に読みましょう♪( ^^)人(^^ )

Posted by: LIN | June 02, 2005 at 11:38

>うさぎさんの感想もリンクしたかったのですが
>見当たらなくてごめんなさい(つД`)
ほほほ…感想のアップが追いついてないのです。
読みっぱなし状態です。

>そうそう、うさぎさんのブログのサイドバー
>落ちちゃってるみたいです。
まだダメでしょうか?
MACだと大丈夫なんだけどなぁ。

>話は飛びますが、レピシエのTOKIO
>私も一時期はまってそればっかり飲んでましたー。
>うーん、また飲みたくなってきた♪
これはとってもいいフレイバーでした…。
きっと購入すると思われます。

>恩田さんの小説は当たりはずれがあるのですね。
私は『黄昏の百合の骨』を読んで恩田さんいい!と
思ったのですが、その後はいまひとつ当たらないですねぇ。
ちなみにこの作品のシリーズ前作が『麦の海に沈む果実』らしいです。

Posted by: usagi87 | June 02, 2005 at 18:14

>うさぎさん
サイドバーはまだ落ちちゃうみたいです…(^^;
全体の幅が“固定”になっていると落ちちゃう時が
あります。
“可変”にして私もなおった事があります。
あ、でも読む分には全然、問題ないですから~♪

>『黄昏の百合の骨』
洋館が舞台なのですね。
好みです~。

>いまひとつ当たらないですねぇ。
わ!そうなんですか!
とりあえず『三月は深き紅の淵を』が
注文してあるのですが、不安だ…

Posted by: LIN | June 03, 2005 at 09:03

た、た、たいへん、遅ればせながら・・・
かのユージニアで、がつんとやられ、とっぷり恩田陸さんにはまっているpicoです。
久々にコンプリ魂が燃えている作家さん!
残すところ、この本と、「光りの帝国」常野つづきの新刊と、
四季さんおすすめの「黒と茶の幻想」のみとなっています。
もったいなくて、読めずにいます。
もちろん、今のところベストは、「ユージニア」ですね。
まさに、乱歩な世界があります。
これと似たものに、高橋克彦氏の「緋の記憶」という作品がありまして・・・
こちらはもう怖くて怖くて、家の中においておくのもいやなので、友人の家においてきました。
自分がこわいからって、人におしつけるのもどうかですが・・笑
そのせいか、皆さんあちこちで話題になっている「火怨」も読めずにいたりです。

と、話題とそれましたが、こちらの「小説以外」は、早くよみたいです!

Posted by: pico | June 04, 2005 at 13:33

>とっぷり恩田陸さんにはまっているpicoです。
え?と慌ててpicoさんのブログにお邪魔して
こんな記事を見つけて(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」(」゜ロ゜)」おおっ!
http://li-cafe.mond.jp/blog/archives/001078.html
大人買いですね(笑)

そうか~やっぱり『ユージニア』はいいんですね。
絶対、読みます。
まずは『三月は深き紅の淵を』待ちです。

>高橋克彦氏
うわ、全然、スルーしちゃってた作家さんです。
『炎立つ』のイメージが強くて
司馬遼太郎の二番煎じぐらいに思ってました
(/≧◇≦\)アチャー!!
『緋の記憶』はそ、そんなに怖いの?
トマス.H.クック『緋色の記憶』というのもありましたね。

Posted by: LIN | June 04, 2005 at 19:03

はじめまして。すこし遅れたコメントでごめんなさい。恩田さんは「木曜組曲」が好きです。映画でも篠原哲夫監督がやっていて、ちょっとひと味違うサスペンスになっていて。「六番目の小夜子」をはじめに読んで、それから時々、という感じです。でもなんか映像化しているものしか見てない気がするけれどど最近の本屋大賞をとったのは友達が怒っていましたから・・・。
Linさんは現代だけでなく、近代文学もかなり読まれているのですね。安部公房とか川端康成とかが好きなので、参考にさせていただきます。ではまた来ます。

Posted by: さび | June 07, 2005 at 10:27

>さびさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
『木曜組曲』気になってました。
小説と映画ではラストが違うんですね。
うーん、おもしろそう。
是非、読みたいと思います。

>本屋大賞をとったのは友達が怒っていましたから
『夜のピクニック』ですね。
私もあれにはあまりひかれないんですよねえ。
文庫化されたら読むかもしれませんが(^^;

>近代文学もかなり読まれているのですね。
いやいや、私が本を読み始めたのはここ1年なので
読んでいない本がどっさりあるんです。
こちらこそいろいろ教えていただけると嬉しいです。
これを機会に今後ともよろしくお願いします。
(*- -)(*_ _)ペコリ

Posted by: LIN | June 07, 2005 at 13:56

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