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May 30, 2005

『小説以外』by恩田陸

4103971061小説以外
恩田 陸

新潮社 2005-04-27
売り上げランキング : 2,778

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ワルツさん
四季さん
みらくるさん
かっこーさん
せいこさん

みーんな読んでいる『小説以外』
私も読んでみましたー。
『夜のピクニック』で本屋大賞を受賞した恩田陸さんの初エッセイ集。
といっても、本に関するエッセイがほとんどで、楽しい書評本となっている。
読む本に困ったらこれを読めばいいわけだ。

そして
「二日酔いはつらい。そのつらさは自分が望んだつらさであるからだ」と
書くほどの酒好き。
といっても、どうもビールしか飲まないらしい。
強い酒が好きな私は、ビールで二日酔いになる人の気持ちが
ちょっとわからない…(^^;

思わずうなずいた箇所は
「アメリカの不幸は、乱歩を持たないことであった。
(中略)
ポーには悲劇があり、キングには恐怖がある。
どちらにも怪談を読むという娯楽は見出せるだろう。
しかし乱歩のような艶めいた愉しみはないのだ。
(中略)
かの国の国民が正義を振りかざしてやたらと銃をぶっぱなし
若きミュージシャンがこうしなければセクシーでないという強迫観念に駆られて
ひたすら尻を振って踊り、馬鹿高い金を払ってカウンセリングに通い、
ありとあらゆる薬を飲み、どんどんファーストフードで太っていくのは
実は乱歩がいないせいなのだ。
ああ、日本に乱歩がいてくれて本当によかった」

ところで、私、恩田陸さんの小説を読んだことがないのです。
恩田さんが「わはははは、どうだ!これが私のゴシック・ロマンだぞ!」と高笑いしている
『麦の海に沈む果実』あたりから読んでみましょうか。

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May 27, 2005

旧日本兵が…

最近、殺人事件が多すぎてちょっとやそっとのニュースじゃ驚かなくなっていたが
ひさしぶりに「え~~~~~っ!!!!!」とびっくりしたニュース。

フィリピン・ミンダナオ島で、旧日本兵とみられる男性二人が
現地当局に保護され帰国を希望していることが二十六日、分かった。
二人は、山岳地帯で終戦を迎えたため引き揚げに間に合わず
そのまま現地で生活していたとみられ
ほかに数人が保護を希望しているという。

保護されたお二人は87才と83才ですよー。
他にも40人以上の旧日本兵の方がいるらしく
いずれもみなさん帰国を望んでいるそうです。
戦線から離脱したことで日本での軍法会議にかけられることを強く恐れていたんだとか…

つい、戦争って遠い昔の事のように思ってしまうけれど、まだ終わってないんだなあと
思った次第です。
みなさん、元気に帰ってきてほしいです。

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May 26, 2005

ちょうど渋谷で5時~♪

kucyu

ご存知の方も多いと思いますが
明日、夜21時からフジテレビで『空中ブランコ』のドラマが
放映されます。
伊良部役が阿部寛、看護婦が釈由美子。
私は『タイガー&ドラゴン』を見るのでこちらは録画。
録画される方はドラマの前に野球中継がありますのでご注意を。

また同じフジテレビで23時半からは「僕らの音楽2
先週、初めて見たのですが、布袋さんが今井美樹さんの「PRIDE」を
ピアノ弾き語りで歌っていてなかなかよかった。
今週は鈴木雅之さんが菊池桃子さんと「渋谷で5時」をデュエット。
テレビでは初共演だそうです。
<曲目>
■「ランナウェイ」
 トランペットに桑野信義、コーラスにAJIを迎えての演奏。
■「渋谷で5時」
 レコーディング以来、そしてテレビ初の共演!
■「ガラス越しに消えた夏」
 作曲者の大澤誉志幸とのコラボレーション。
■「君を抱いて眠りたい」
 新曲。

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May 25, 2005

『オーデュボンの祈り』by伊坂幸太郎

4101250219オーデュボンの祈り
伊坂 幸太郎

新潮社 2003-11
売り上げランキング : 3,658

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クサい。
男の子に花束をさしだされ「愛している」といわれたような気分。
「はあ…」というしかない。

nobutaさんが菊池成孔を評して
嫌らしいまでのペダンと、ナルシスティックな文調と
叩き込むような言葉のリズムに酔う。
それだけでいいんだと思う。

と書いていらっしゃるのですが、私もそう思う。
極論すれば小説はストーリーなんかどうでもよくて
その作家の世界に酔えるかどうかなのだ。
で、私はこの本ではまったく酔えなかった。

私のことなど眼中にないかのように、夢中で昆虫の話をするような男の子の方が
私は好きだ。
そして小説もそんな感じが好きだ。
結局、読者に媚びていないってことなのだろうか。
最近の若い作家の本がどうも好きになれない理由については
今後も分析を続けます。

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May 23, 2005

『冷血』byカポーティ

reiketu

4102095039冷血
カポーティ 龍口 直太郎

新潮社 2000
売り上げランキング : 27,097

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私、昔から海外のルポルタージュを読むのが好きで、大体事件物なんですけど
それこそ最初はトルーマン・カポーティーの『冷血』から始まって。
ジョセフ・ウォンボーとかも、結構読んでいるんです。

~『まるごと宮部みゆき』より~

と、宮部みゆきがいっていた『冷血』を読んでみた。
ノンフィクション・ノベルといって、事実に基づいて書かれた小説である。
1959年、アメリカ中西部の農村で農場主とその家族4人が惨殺されるという
事件が起きる。
この事件についてカポーティが5年の歳月をかけ、膨大な資料をまとめたのが
『冷血』である。

同じ手法を取った宮部みゆきの『理由』(恐らくは『冷血』に憧れて書いたと思われる)は
そもそも何を書きたかったのかさっぱりわからないのに対し
『冷血』は犯人のその後の行動に焦点を当て、犯人の心理を浮かびあがらせていく。

ところで現在、カポーティーの伝記映画の製作が2本、進行しているようだ。
ダグ・マクグラス監督の『エヴリ・ワード・イズ・トゥルー』(原題)では
ハリー・ポッターでドビーの声を演じたトビー・ジョーンズが
ベネット・ミラー監督による『カポーティ』(原題)では
フィリップ・シーモア・ホフマンがカポーティを演じる。

<関連記事>
『理由』by宮部みゆき

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May 22, 2005

新書マップ

みなさん、新書は読まれますか?
新書の棚って、いざ買うとなると選びにくくないですか?
そんなあなたのために、den_en_relax!さんに教えていただいた
新書探しのためのツールをご紹介します。

その名も新書マップ
検索ワードを入力するとオススメの新書をピックアップしてくれます。
写真は“落語”の検索結果。

試してみてね。

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May 20, 2005

焼きそばまん

yakisobaman

昨日、「どっちの料理ショー」で餃子VSニラレバ炒めの対決をやっていて
とてもおいしそうだったので一日中「餃子ぁ~~~っ!」と叫んでいたら
餃子が届いた♪

いや、先週、nyuさんのこちらの記事を拝見して注文したのが
たまたま今日、届いたというだけの事なんですが…(^^;
食べたかったのは写真の「焼きそばまん」だったんですが、
一緒に餃子も注文したんだっけ。
我ながらグッド・タイミング!
食べたら、また感想を書きますね。

ちなみにやきそばパンマンはこの人↓
yakisobaman

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May 18, 2005

『古本道場』by角田光代・岡崎武志

先日、イーブックオフに売った古本の査定が出ました。
58冊3,145円
1冊50円ってとこでしょうか(泣)
まあ、私が読まない本を誰かが読んでくれるということで
よしといたしましょう。
もしかすると古本屋ってすごく儲かるのかしら。
老後は古本屋をやるのもいいなあと妄想してみる。

4591086275古本道場
角田 光代 岡崎 武志

ポプラ社 2005-04
売り上げランキング : 13,075

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それでというわけでもないが『古本道場』を読んだ。
岡崎武志さんに角田光代さんが弟子入りして古本道をきわめるという話。
ポプラビーチの連載を単行本化したものなので
バックナンバーをたぐって読むこともできます。
私はパソコンモニターで本を読むのは苦手なんでダメですけど。

この本を読んでいると、一般書店より古書店の方が断然、楽しそうです。
時代は古書!
角田さんがいろいろお買いになったなかで、林芙美子の『三等旅行記』は
おもしろそうだなあ。ほしいなあ。
ちょうど母から電話がかかってきて「林芙美子をめぐる旅に出るかもしれない」というので
「尾道の古書店あたりで『三等旅行記』さがしてきて」と頼む。

酔っぱらった永井龍男が小林秀雄に「エントロピーってどういうことだ」と質問し
「宇宙の中のだなア、つまり自然現象って奴は」なんてやりとりしているうちに
永井が八幡様の溝に落ちる。
すると小林が「つまりな、これがエントロピーの法則だ」といったという
落語のようなエピソードが掲載されている『酒徒交伝』もほしいなあ。

この2冊をお持ちの古書店様、ご連絡お待ちしてます(笑)

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May 16, 2005

たらいまわしTB企画第13回「美しく妖しく… 夜の文学」

tarainosukelefty

毎度おなじみたら本です。
今回の主催者さんはCiel Bleuさんです。
テーマは「美しく妖しく…夜の文学」

今ちょっと、私の中で菊地成孔ブームなので
彼のエッセイ『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』を推薦。

4093875189歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間
菊地 成孔

小学館 2004-07
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これは菊地氏が新宿・歌舞伎町裏にあるホテルケント620号室でカンヅメになって
書き上げた本。
エッセイとエッセイの合間に日記みたいなのがあって、カンヅメのはずの菊地氏が
真夜中の新宿をうろうろするあたりにミッドナイト感が出ています。
内容はブルーザー・ブロディというプロレスラーが三流レスラーに殺された話とか
マイルスとかマイルスとかマイルス(笑)
エッセイの他にも短篇とか「菊地成孔の選ぶ100冊の本」とか対談とかあって
下手な小説より小説的。

次の本は絶対、夜、読みたい本。
それも冬の夜、スコッチを片手に。
アイザック・アシモフの安楽椅子探偵物『黒後家蜘蛛の会』

4488167012黒後家蜘蛛の会 1 (1)
アイザック・アシモフ 池 央耿

東京創元社 1976-12
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毎月1回、化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の6人が
集まって、「黒後家蜘蛛の会」という晩餐会を開いている。
毎回、ゲストを一人招くのだが、そのゲストが持ち込むミステリーを
6人が解き明かそうとする。
しかし毎回、真相をいいあてるのは給仕人のヘンリーである。
私は読むのがもったいなくて2巻でやめていますが、全巻読破された方は
bookworm's blogさんのマイ黒後家ラインナップにトラックバックしましょう。

実は最近、このたらいまわし企画、読んでいないけれど読もうと思っているという本の方が
思いつくんですよねえ。
今回のテーマでも最初にぱっと思いついたのがne_sanさんオススメの『インド夜想曲』

4560042721インド夜想曲
アントニオ タブッキ 須賀 敦子

白水社 1991-01
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そしてoverQさんオススメの『千夜一夜物語』

4480038418バートン版 千夜一夜物語 第1巻 シャーラザットの初夜
古沢 岩美 大場 正史

筑摩書房 2003-10-13
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作品もさることながらお二人自身から漂う妖しく美しい匂いによろけてしまふ…

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May 14, 2005

憂鬱と官能を教えた学校

DUCHY

本が届いた。
2002年5月1日から6月26日にかけて映画美学校で菊池成孔氏が講師をした
「音楽美学講座・商業音楽理論史」の講義内容を元に構成された本。(全12回)
いわゆるジャズ理論の本です。
Mlle.CさんねるさんオススメのDUCHY ORIGINALのビスケットを食べながら、
今日は第1講「調律」を読んだ。

私たちが知っているドレミファソラシドはバッハが考えた十二等分平均律。
しかしそれ以前からあった純正律はレが低くてミが高くてラが低いんですって。
純正律主義者にいわせると十二等分平均律は病的らしい。
この本についてはひとつの講義を読み終えるたびに記事を書くかもしれません。

ところでDUCHY ORIGINALはチャールズ皇太子が創設したブランド。
ビスケット8枚で790円!と驚いてしまう私は庶民。
でも繊維質たっぷりのせいか、2枚も食べるとかなり満腹。
ダッチーオーガニック オレンジビスケット250グラム

4309267807憂鬱と官能を教えた学校
菊地 成孔 大谷 能生

河出書房新社 2004-09-11
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May 12, 2005

南米のエリザベス・テーラー

B000994SWI南米のエリザベス・テーラー
菊地成孔

インディペンデントレーベル 2005-05-02
売り上げランキング : 189

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知らない間に菊池成孔の新譜が出てた。
ココで買えば菊池成孔手帳がついてきたのに、すでに初回限定盤完売。
初回限定盤には冨永昌敬監督によるオリジナル短編映画(R-18指定)と
CD未発表音源2曲を収録したDVDが付いてくる。

Amazonは初回限定版かどうか怪しかったのでHMVで購入。
試聴はコチラ
4曲目に「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」という曲あり。
ボルヘス、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
菊池成孔ファンの子がいっせいにボルヘス読みだしたらちょっとおもしろい。

4560071144不死の人
ホルヘ・ルイス ボルヘス Jorge Luis Borges 土岐 恒二

白水社 1996-08
売り上げランキング : 20,009

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関連記事
『DEGUSTATION A JAZZ』by菊地成孔
『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』by菊地 成孔

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May 11, 2005

68,676円

book_off

本棚がいっぱいになってきたのでイーブックオフへ売ることにした。
自宅まで無料集荷に来てくれるので便利。
計57冊、定価にして68,676円。
買取金額は果たしていくらになるのか!(つづく)

book_2005

売ったと思ったら、もう新しい本が届いたし(^^;
左上から
『現実入門』by穂村弘
ほむほむ最新エッセイ。
といっても、私は初ほむほむなんですが。
どうもご結婚されたみたいです。

『短歌という爆弾』by穂村弘
8年も習っていて、いっこうにうまくならない母の短歌を何とかしてやりたい。
ココログユーザーとしては同じ短歌なら枡野浩一を買うべきなのだろうが…(笑)

『志らくの落語二四八席辞事典』by立川志らく
Love Booksさんのコチラの記事を拝見して購入決定。
落語のネタ事典です。
もっと詳しくストーリーを知りたい方は興津要さんの『古典落語』が
オススメ。

『マッチ売りの少女・象』by別役実
この中に収録されている「在る別な話」を演劇コンクールでやったんですよー。
私は“娘”の役だったんですがセリフぼろぼろ。
かくして演劇に挫折した私は落研へ転向したのでありました(笑)

『ホワイト・ティース』byゼイディー・スミス
新潮クレストシリーズ。
絶版で古本でも見つからず、ずっとさがしてました。
ジョン・アーヴィング、サルマン・ラシュディ、トマス・ピンチョンを彷彿させるらしいです。

そして今日も2冊注文。
このぶんでは、またすぐ本棚がいっぱいになってしまう.......(;__)/|
※『空港にて』は単行本『どこにでもある場所とどこにもいない私』を改題したものなのでご注意を!

4591086275古本道場
角田 光代 岡崎 武志

ポプラ社 2005-04
売り上げランキング : 18,783

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4167190060空港にて
村上 竜

文芸春秋 2005-05
売り上げランキング : 8,989

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May 10, 2005

『雪沼とその周辺』by堀江敏幸

410447102X雪沼とその周辺
堀江 敏幸

新潮社 2003-11
売り上げランキング : 27,623

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山あいの小さな町、雪沼。
そこに暮らす人々のさりげない日常を描いた7つの短篇。
ボーリング場、料理教室、製函工場、書道教室、レコード店、中華料理店…
主人公たちの職業も、ストーリーの重要な役割を担っている。

「レンガを積む」は音にこだわりを持つレコード店主の話。
主人公の蓮根さんは、学生の頃、東京のレコード店でアルバイトをしていた。
その蓮根さんの特技は…

客たちが棚を漁るときの手つきや背中の曲がりぐあい、顎のシルエットなども
ほぼ記憶していて、さまざまな印象を総合したうえで、
入荷したばかりの新譜だけでなく在庫のなかからそのときの天候や体調や
気分に合いそうな曲をさりげなくかける。
ジャズ、クラシック、演歌、歌謡曲、フォーク、シャンソン、なんでもござれだった。
むろんはずれることも多かったが、ぴたりと一致したときの反応を見るのは
他にかえがたい喜びだった。
ラベルとジャケットを読んでいく目の動きと音楽をとらえる耳の動きが
わずかにずれて、というか耳がぴくりと反応して指先にリズムが生まれ、
頬の筋肉がゆるんでくる。
あ、当たったかなと思った瞬間、客が顔をあげて、レジのほうに
ちらりと目をやる。
現在演奏中のレコードのジャケットが見えるようそこに立てかけておくからだ。
いくらかでも自尊心のある者はそこでジャケットを盗み見し、
最初から欲しかったようなふりをしてそれをさっと抜き出す。

これ、すごくわかる!
私もCDショップで「ん!」と思う音楽がかかると同じような反応をしてしまう。
でもって、演奏中と飾ってあるジャケット、ちら見するもの(笑)
そして、やはり「最初から欲しかったようなふりをして」買うのである。

新潮クレストシリーズがお好きな方にオススメの本。
ただ、知らない間に話が飛ぶので、「あれ、何の話をしているんだっけ?」と
もどって読み返さなければいけない箇所が結構あった。
私の読解力に問題ありか!?

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May 09, 2005

『乙女なげやり』by三浦しをん

4872338596乙女なげやり
三浦 しをん

太田出版 2004-06
売り上げランキング : 28,384

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『私が語りはじめた彼は』の著者、三浦しをんの自虐ネタエッセイ。
私も、プライドと笑い、どちらを取るかといえば間違いなく笑いなので
“しをん”には同じ匂いを感じる。ふふふ…。
そんなエッセイの中から気になった箇所をピックアップ。

●演技するだけの余裕や情熱がなくなってしまうと、共同生活はうまくいかない。
いかなる愛情も、つきつめれば実態は「演技する愛情」なのだ。
演技できるかどうかによって、愛情が持続するか終息するかが決まるんじゃないかと
思う。

目からうろこ。
恋愛に演技はつきものだが、結婚しても演技し続けなければいけないのね。
うーむ。

●ガクトはなんというか、「女で食べていける男」、というニオイが
プンプンと漂っているのだ。
(中略)
たとえば、アンアン「抱かれたい男」連続ナンバー・ワンの木村拓哉。
まったくどうなっているんだ、アンアンのアンケートは!
(中略)
とにかく、キムタクが女で食べていけるかといったら、
それはたぶん、不可能だと思うのだ。

ガクトがどうかはともかく、最近のキムタクに色気はないっ!
まったくどうなっているんだ、アンアンのアンケートは!

●いい男は、いい女には食傷気味なわけ。
どれだけ完璧と思われた女も、彼の心の空虚を埋めることはできない。
なぜなら、彼は完璧であろうと心がける自分に、気づかぬうちに
疲れちゃってるからよ。
(中略)
そんなある日、顔とか頭とかはフツーなんだけど、放っておけないような
ドジっ子と出会い、彼の心は揺さぶられるのであった…
「こんなダメ女は初めてだ。
だけど目が離せない。
一緒にいておもしろいし、なぜだか心がなごむと」

同感。
いい女なのになぜかモテないという人は一度、いい女をやめてみるといい。

●人生を賭しても悔いのないような楽しみを見つけるんです。
(中略)
しかし「どうしよう。何か探さなきゃ」と焦るのは禁物。
その場合は、「楽しみがひとつもない自分」を楽しめばいいのですから。

楽しみをひとつに絞りきれず、あれもこれも手を出してしまう人は
どうしたらいいんでしょう?

●「苦髪楽爪」といって、苦労していると髪は伸びるのです。

このことば、知りませんでした。
そういえば、最近、髪の毛が…(以下略)

関連記事
『私が語りはじめた彼は』by三浦しをん
『人生激場』by三浦しをん

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May 07, 2005

そらまめ

soramame

そらまめを持って母がやってきた。

娘「そうそう、母の日のお花、今日の夕方には届くからね」

母「えっ、私、明日からパパと旅行に行くんだけど…」

娘「( ̄◇ ̄;)エッ 花はどうすんのよっ!花はっ!」

母「そういえば、さっちゃん(妹)のも届いてたわね~(おっとり)」

娘「届いてたわね~じゃないわよっ!どうすんのよっ。枯れちゃうじゃないのっ。
そうだ。旅行に持っていきなさいよっ。
娘たちだと思って、2つとも、絶対、持っていきなさいよっ!」

「うん、わかった~」と生返事をして母は帰っていった…

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May 06, 2005

『壁』by安部公房


安部 公房

新潮社 1969-05
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ひさしぶりの安部公房です。
昨年、『砂の女』『燃えつきた地図』『箱男』を読みましたが
この『壁』はさっぱり意味がわかりませんでした。
もう読むのが苦痛で苦痛で。
「安部公房コンプリートするぞ!」という決心も萎え気味です。

これといったストーリーはありません。
名前をなくした男の話『S・カルマ氏の犯罪』
影を盗まれてしまう詩人の話『バベルの塔の狸』
4つの短篇から成る『赤い繭』
の3部作です。

どの話からも、タイトルである「壁」は感じられませんでした。
あとがきでは、名前をなくした男ととゴーゴリ作『鼻』の鼻をなくした主人公が
似ていると書かれていますが、
もちろんゴーゴリの方が断然、よく書けています。

何かを主張したい気持ちはよくわかりますが、
読者に伝わらなければ意味がありません。
「わからない読者がバカなのだ」というのなら“作家などいなくなってしまえ!”です。

ちなみにこれは芥川賞受賞作品。
どうも私は芥川賞受賞作品は苦手だな…ぶつぶつ…

<関連記事>
『砂の女』by安部公房
『燃えつきた地図』by安部公房
『箱男』by安部公房

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May 05, 2005

がちゃがちゃエントリ

CROSSBREEDさんのコチラの記事を見ました。

過去ログって自分でもあまり見ないですよね。
まして、初めてブログに来てくださった方には、どんなブログか一番上の記事だけじゃ
なかなか判断できないと思います。

そこで「がちゃがちゃエントリ」を設置してみました。
クリックすると過去記事をランダムにピックアップして表示してくれます。
サイドバーにあるので、試しにクリックしてみてね。
思わず自分まで「そういえばこんな事も書いたなあ」と思い出にひたれます。

設置したい方は…
iBlog用
MovableType 用
ココログ用
となっております。
これ以外のブログの方は…えーと、えーと
自分でプログラムしてください(笑)

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May 04, 2005

『帝都物語』by荒俣宏

teitomonogatari

帝都物語〈第壱番〉
荒俣 宏

角川書店 1995-05
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全6巻。
明治40年~昭和73年まで、帝都破壊をもくろむ魔人・加藤保憲と
それに立ち向かう人々を描く。

1&2巻
関東大震災と震災後の復興がメイン。
東京という土地と平将門との関わりや陰陽師についても詳しく書かれており
かなり私好み。
幸田露伴が重要な役どころとして出てくる。
彼の名は授業で習った程度で、東洋神秘学研究家だったとは全然、知らなかった。
これは著書をいろいろ読んでみなくてわ!

3&4巻
2.26事件から太平洋戦争まで。
5.15事件と2.26事件の違いもわからない私はかなり勉強になった。
しかし、何でもかんでもすべて加藤の仕業というあたりが
そろそろ鼻についてくる。
あの甘粕正彦まで加藤とお友達という設定にかなり無理が…

5&6巻
安保闘争、三島事件を経て未来の東京を描く。
三島が自害したいきさつのあたりはまあまあ何とか読み進む。
が、時代は昭和60年代へ。
東京では<自転車乗り(サイクラー)>たちが通行人を跳ね飛ばす。
三原山の爆発を機に避難民が東京に流入し、人口が急に膨れ上がる。
都は図書館、ホテル、高層ビルを避難民の住居として開放する。
そして国会議事堂までその対象に…
いや、もうムリ(笑)
前半と全然、違う話になってるから。
荒唐無稽すぎるから。
というわけで、5巻半ばで挫折。
残りはななめ読みしたのでした(^^;

それでも、この本が発表されたのが1985年。
ライトノベルや京極さんの作品に大きな影響を与えたのだろうなというのが
よくわかった。
映画では加藤役は嶋田久作さんが演じられたようですが、
いやいや、原作を読むともっとかっこいい男です。
悪役なのにほれてしまいそう。
それだけでも読んだ価値があったというものだ。わはは。

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