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June 15, 2005

『カルチェ・ラタン』by佐藤賢一

4087476030カルチェ・ラタン
佐藤 賢一

集英社 2003-08
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序文に「日本語訳の刊行によせて」なんてもっともらしい事が書いてあり
実在するドニ・クルパンの回想禄を作者が翻訳したというあたり(創作ではあるが)
さぞ重々しい歴史小説なのだろうと、おのずと期待は高まる。
ところがその思いは一行目で裏切られる。

~女は大きな悲鳴をあげた。おっぱいなんて本物を見るのははじめてのことだった。~

そう語る主人公ドニ・クルパンはおまけに泣き虫である。
夜警隊でいじめられているドニは
「僕は良い上司であろうとつとめたのに、ひっ、ひっく、みんな、ぼんぼんとか、
親の七光とか、ひっ、陰口ばっかで…」
と泣く。
泣いてもいいが、「ひっく」と泣くのはいただけない。

そのドニがワトソン役、ドニの尊敬する美貌の神学士ミシェルがホームズ役となり
パリで起きる謎の殺人事件を解明する。
それらの事件が宗教改革と複雑にからみあっていくのだが…。

中世という時代もパリという舞台も宗教というテーマも大好きなんですが
最後まではまれませんでした。
ドニは何かあるとすぐドラえもんに頼るのびた君のようだし、
ミシェルは中途半端な京極堂という感じ。
佐藤賢一さんの『オクシタニア』は読みたいと思っていたのだが大丈夫だろうか(^^;

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Comments

>泣いてもいいが、「ひっく」と泣くのはいただけない。

ぶはは! (≧ω≦)
確かにたしかに。
ブログとかメールのように書き散らす文ならともかく、お話を書く人がコレじゃあねぇ(笑)。

そういえばこの間、ナントカ黎人さんって人の本を読んだんですけどね。
ある殺人鬼が出てくるんですよ。
その人が、約半ページにわたって「わははははははは」と笑ってたんです。シリアスな殺人なんだけど思わず吹き出しちゃいましたね。


僕もあまり偉そうにはいえないけど、もうちょっとお上品に表現して欲しいですね。
「痛い」と書かずに描写で痛みを伝えるってのがホントの作家でしょうに。

Posted by: ろぷ | June 16, 2005 at 07:48

>ろぷさん
>約半ページにわたって「わははははははは」と笑ってた
うわ、印刷ミスだと思っちゃうじゃないねー。
でも狂っている感じは出るかも。
ネットでも掲示板にそういう書き込みしている人いるよね。

>「痛い」と書かずに描写で痛みを伝える
そうそう、そこが腕の見せどころなのにねえ。

でも、本の売上ベスト10とかにボーイズラブとか
ライトノベルとかが入っているのを見ると
マンガチックな表現の方が今は売れるのかも
しれません。
私が古いのか…(^^;

Posted by: LIN | June 16, 2005 at 12:45

読了おめでとーございますー。
LINさん、うふふ、いまいちでしたか。(LINさん正直で好き!)
確かに分かるような気もします・・
でもでも、ミシェルと京極堂を比べては、いけませ~ん。(爆)・・めちゃ、うけましたがが!
京極堂ほどの人も、ありえません。(爆)普通じゃないしーー(笑)
確かに神学論争などはあまりにも聞く側が感心しすぎて、何かしらっとしますね。(そんなぐらい知ってるわーーって??)
でも、佐藤さんの様に、日本の作家で西洋史を題材にして、エンターティメント仕立てで(娯楽小説として)を書いてくれる人は少ないように思うので、つい読んでしまうのです。
中世、パリ、カルチェラタンというだけで、許せちゃうミーハーです。(内容は、確かにあんまり・・・・)
『オクシタニア』は、面白かったかな・・・(う~~ん、ちょっと自信ない。)


Posted by: ワルツ | June 16, 2005 at 20:16

>ワルツさん
私もすごく期待していただけにホント残念なんです(つД`)
ワルツさんのおっしゃる通り、西洋史を題材にした本って
少ないですもの。

>中世、パリ、カルチェラタンというだけで、許せちゃうミーハーです。
わかる~( ^^)人(^^ )
私もテーマが違っていたら最初の数ページで
投げ出していたと思う。
でも中世のパリが舞台って事でついつい読んじゃいました(^^;
佐藤さんの本はもう一冊くらい読んでみようかなーとは
思ってます。

いっそ京極さん、西洋宗教史をテーマに
書いてくれないでしょうか?(笑)

Posted by: LIN | June 17, 2005 at 08:57

初めまして。TBさせていただきました。
私も佐藤氏の一冊目だったんですが…なんか消化不良な話で、今後読んでいくか悩んでおります(笑)。

Posted by: ぽっぽ | June 21, 2005 at 20:36

>ぽっぽさん
はじめまして(*^^*)
コメントありがとうございます。
何かミステリーとしては中途半端だし
宗教のウンチク本として読むには
中身が浅いしって感じですよねえ。
私も佐藤氏の本は『オクシタニア』を読みたいと
思っているのですが、悩むところです。
これを機会に今後ともよろしくお願いします♪

Posted by: LIN | June 22, 2005 at 11:42

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