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September 12, 2005

『「歌枕」謎ときの旅』by荒俣宏

自民党圧勝で大騒ぎの中、
私が住んでいる街は首都圏で、
民主党が勝った数少ない地域です。
いや、だから何ってわけじゃないんですが…
しかし、あのマドンナ候補たちが、小選挙区で負けても
比例区で受かってしまうのは、
すべりどめというか保険をかけているみたいで
何だか覚悟のようなものが感じられませんなあ。

さて、『「歌枕」謎ときの旅』を読み終えました。

4334783694「歌枕」謎ときの旅
荒俣 宏

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歌枕=歌を詠むときの典拠とすべき枕詞・名所など
古歌に詠みこまれた諸国の名所

半年かけて東北を一周した荒俣さん。
歌枕に隠された蝦夷史の謎をさぐります。

もともと歌は、都にいながらにして遠い辺境の地に思いをはせ
詠むものでした。
藤中将実方が一条天皇から「歌枕見てまいれ」といわれたが
それはいってみれば左遷のようなもの。
ところが、ほんとうに旅をしてみようという物好きがあらわれた。
それが能因法師。
能因にあこがれて旅したのが西行。
さらにその二人の後を追って東北歌枕を踏破したのが芭蕉。

ところが、どうもその歌枕の地がはっきりしない。
ほとんどの場合、その場所(例 白河関)は
江戸時代に、水戸藩主、徳川光國と白河藩主、松平定信によって
決められたものであった。
理由は、
幕府が存立する日本という国が古代からどこまでを領土とするよすがとして
古代からの占有の証拠がほしい。
その一つが、歌枕にうたわれたことであったため。
歌枕に含まれる地名であれば、そこが日本の文化圏に属しているという
証拠となった。

そして現地に赴き歌を分析しているうちに
荒俣さんが導きだした結論は…
能因にはじまり西行、芭蕉とつづいた歌枕の旅とは
「地霊を訪ねる黄泉の国巡り」の制度化だった可能性がある。
芭蕉は「歌枕」巡りの真の意味を
重大な権力に圧しつぶされた怨みの死者たちへの鎮魂と
考えていた。

この本だけでは理解しきれない箇所が多々あったので
引き続き、調べていきたいと思います。
あとがきで高橋克彦さんも大興奮の一冊です。

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Comments

比例とか良くわかんないですよね(←バカ)
なんだそれ?って思います(笑)
かく言う私はあれだけ選挙選挙と騒いでおきながら結局行きませんでしたorz
ダメダメじゃんって感じです(笑)雨降ってたしぃ
一度も行ったこと無いから書き方わかんないしぃ(←非国民)
ってかパフォーマンスばかりで実態が見えないから
いまいち真剣に考える気が起きないんですよね(毒)
この次は行こう!(緩い決意(笑))

Posted by: Bryum | September 13, 2005 at 10:00

>Bryumさん
私も比例、今ひとつわかってなかったんですが
今回、やっと理解しました(^^;
選挙、一度も行ったことないってすごいかも(笑)
でも、早くオンライン投票できるようになればいいなとは
思います。
私んとこの投票所、遠くて、片道徒歩15分はかかるので。
まあ、何事も経験ですから、Bryumさんも
一度、行ってみてね♪

Posted by: LIN | September 14, 2005 at 10:13

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