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October 12, 2005

文学はどこへ…

RestlessさんのBBS→Panzaさん経由情報です。

芥川賞作家で講談社主催の野間文芸新人賞選考委員を務めていた 笙野頼子さんが7日、東京都内で記者会見し
同賞選考会の約2カ月前に講談社側から委員交代を通告されたことに抗議、謝罪を求める声明を発表した。
同時に交代を告げられた旧委員の山田詠美さんらも「同感だ」としている。

詳細はコチラ

本よみうり堂の記事には
最近の新人文学賞が超若年化している話題とあわせて
「この騒動にも話題作りを優先する出版社側の思惑が見え隠れする」
と書いてあります。
高橋源一郎氏の「文学賞が、新人を燃料にして走る車になっている」という発言も
その通りだと思います。

選考会が11月上旬で交代を告げられたのが8月29日~9月6日という事は
新選考委員とはそれより前から話し合っていたんでしょうか。
講談社はいわずもがなですが、新選考委員も何も感じなかったのでしょうか?
新選考委員は江國香織、川上弘美、角田光代氏ら5人を予定しているとか。
江國香織!川上弘美!げーっ!
そもそもあの二人の作品は文学なのか?(毒)

とりあえず、今後の動向を見守りたいと思いますが、
多分、講談社が「ごめん」っていって終わりでしょうね。
読者側にも問題あるわけで、
話題性があって薄くて簡単に感動できる本が喜ばれているのも事実。
もう、作家は出版社なんか通さないで、作品をネットで有料配信して
読者も電子ブックで読めばいいんじゃない?

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Comments

えーー!!ほんとゲーッ!!ですね。
文学を語れるほど文学に精通しているわけではないのですが、
文学って何?って思わせられる今日この頃です。
川上弘美さんは読んだことがないので何とも言えないのですが
江國さんの作品は結構読んでます。
嫌いじゃないですよ。でも・・・文学じゃないでしょう(バッサリ)
私にとって暇つぶし、脳休め程度の作品です。
だったらお前書いて見ろよと言われるとかけないので
作家に対しては尊敬の念を払っているのですが、
選考委員となると話は別で。
選考委員がこの程度ならこの程度の作品しか選考されないのかな
それを求めているのかな?と思います。
最高レベルはここと随分低いハードルを置いた物だと。
世の中全ての人に自信をつけさせるのが狙いでしょうか?(笑)
世が求める作品と、文学作品の間には大きなズレがあるように思います。
うまく言えないんだけど・・・。
でも世の中には
http://yaplog.jp/bryum/archive/43
こんな子もいて、そう言うのが大多数なのかな
と思うとちょっと嘆かわしい。世も末だな。
私の言う文学は、ちょっとわかりにくくて難しくて、頑張らないと読めない本。
でもって主題がはっきりしていて読んだ後影響を受けたり、
ずっと尾を引いて考えさせられたり、
生涯にわたって作者のいわんとすることをを見つけるような本。
例えるならMlle.Cさんとかmort_a_creditさんが
好んで読んでいるような作品。
そう言うのが文学だと思います。

そして私も少女性に欠けます仲間♪
いやーでも読み物小説も好きですよ。
SF好きだしミステリー好きだし、でもちょっと
石田さんの言う読み物小説とは方向性が
ずれているような気がしないでもないです(笑)

Posted by: Bryum | October 12, 2005 at 16:29

 いやしかし、既に文学賞そのものが出版社によってブランド化されてしまっている以上、そんなことは仕方がないと僕は思うのですが。
 結局、文学賞なんて、ブランド化の果てに死んでゆくような物なんじゃないのか?というのは悲観のしすぎでしょうか。

Posted by: LSTY | October 12, 2005 at 16:51

なんか、「はぁ……」って感じですなぁ。

たしかに最近は、あんまり文学っぽい本は売れないのは事実だし、そのあたりを考慮したらこうなっちゃったのかな?
LINさんのおっしゃるとおり、読者側の理由が大きいですよね。出版社だって商売だから。

ふと思ったけど、
ここ数年で海外に翻訳された日本語の名作って、いくつくらいあるだろうね?
文学賞は毎年スゴイ数が量産されて、話題の本は何万部も売れまくってるのにさ(笑)
世界にマトモに通用するのは、そのなかのどれくらいだろ?

(?(。_。).。o0O??

…………なんか、
そのうち世界から「日本人って、マトモな文学も書けないほど頭悪い」とか思われたりしたらいやだなぁ。
(もう思われてそうで怖い)

だからって僕らではどうしようもないんだけどねぇ(笑)。

とりあえず、みんなもっと文学を読もう!!
まずはそれから!!
(`0´)ノ

Posted by: ろぷ | October 12, 2005 at 20:11

こんばんは。
現在の選考委員の顔ぶれを見ると、奥泉光・川村湊・佐伯一麦・笙野頼子・久間十義・山田詠美と、わりと硬派な方々が並んでいますね。
新しい選考委員は町田康、角田光代、江國香織、川上弘美、阿部和重。
見事に「人気作家」を揃えてきたなあという感じ。
ま、良い作家が良い選考委員になるとも限らないんですけどね…
関連記事の中で紹介されてた「大江健三郎賞」ってのは面白そうです。

>Bryumさん
私そんなたいした本読みじゃないです…
京極堂シリーズ読んで榎木津萌えとか言ってるアフォです…(涙)

Posted by: Mlle.C | October 12, 2005 at 23:23

あや☆そんなことが起きてたのかっ!!
読者(大衆の意)もさることながら、リンク先のコメント読むと、主催側もですかぃ…と思っちゃうよね。
「当方の説明のつたなさもあって」なんてさ。
曲がりなりにも、言葉を扱う仕事だろうて!

と言うおいらは、エンターテイメント系ばっかで、難しいのは耳から煙吹くから読んでないんだけどな。
ヘ('◇'、)/~ ゥヶヶヶ...

Posted by: ponsuke | October 12, 2005 at 23:55

新選考委員は、ここ数年の芥川、直木賞作家ですね。江國さんも阿部さんも好きですよ(^_^;
でも、”文学”は読まれなくなってきているから、時代の流れなのかな、と思ってしまいます。
出版社の、活字組み変えて、新装丁で発売をいくつも書店で見かけると、「○○先生」に頼っている状況が窺えしれます。

Posted by: 美結 | October 13, 2005 at 09:37

>Bryumさん
江國、好きな作品もありますが
あれが純文学だっていわれると抵抗あります。
Bryumさんも書いていらっしゃいますが
若い人が、「あの程度で文学なら自分も書ける」と
思ってしまうことが怖い。
リンク先、読みました(笑)
その子に「タモリのジャポニカロゴス見なさい」と
お伝えください。
江國、並べとくと、頭よさそうに見えるっていうのにも
笑った。
そういえば、ひさしく小説を読んでなかった私に
「LINさん、本、読まなくちゃダメですよー」と
20代の女の子が薦めてくれたのも江國だったなあ。
Mlle.Cさんとかmort_a_creditさんはすごいよね。
私もいつも勉強させてもらってます。
最近の作家は「小説で食べていこう」って思ってるでしょ?
うっかりすると映画化で莫大なお金が入ってきたりする。
貧乏じゃないといいものは書けないとはいわないけどさ
サラリーマン感覚、やめてほしいよね。
「朝7時に起きて、9時には机に向かってお昼まで執筆します…」
なんてインタビュー記事見ると、「げっ!」と思います。
この間、太宰治のドラマを見たばかりだから余計にね。

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 10:22

>LSTYさん
確かに出版社主催の賞は圧力かけてるんだろうけど
泉鏡花文学賞や伊藤整文学賞は信頼できると思います。
どっちも地方の賞だし。
出版社主催の賞は死んでいいです(笑)
最近、本に限らず何かを買う時、結構、ブログをあてにしてます。
で、検索している時に、うざいのが
LSTYさんも書いていましたが、コピー&ペースト&リンクタグの人たちです。
あと、アフィリエイトとか。
ああいうの、検索でひっかからないようにできないんですかね?

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 10:43

>ろぷさん
ライトノベルとかボーイズ・ラブ小説とか
ほとんどマンガじゃねーかという本の売上げが
伸びているというニュースを聞くと、ウツになります。
ゲームをやりすぎるとゲーム脳になってしまうように
ラノベばかり読んでいるとラノベ脳になっちゃうと
思うんですが。
>海外に翻訳された日本語の名作
少なくとも、笙野と桐野は翻訳されてますね。
こんなサイト、見つけました。
http://eiyakushosetsu.seesaa.net/
うわっ!ハガレンとグイン・サーガが…(苦笑)

ラノベでは味わえない純文学の快楽について
いつか記事にしたいと思います。

>僕らではどうしようもないんだけどねぇ
そういわず、ろぷさんは小説、書く人なんですから
傑作をお願いします。

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 10:55

>Mlle.Cさん
こんな記事書いて、わーわーいってるわりには
野間文芸新人賞受賞作を一冊も読んでいない私です(^^;
野間文芸新人賞の選評ってどこかに掲載されるんでしたっけ?
読んでみたい気もします。
と思った段階で、講談社にしてやられてるわけですが(笑)
「大江健三郎賞」はおもしろそうですね。
おお、今月の群像は大江健三郎特集ですよ。

>京極堂シリーズ読んで榎木津萌えとか言ってる
私も京極萌えですよー
『邪魅の雫』はどうなったんでしょ?
そうそう、あの発売日フライング事件も講談社でしたね。ニヤリ

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 11:20

>ああいうの、検索でひっかからないようにできないんですかね?

 Googleがブログサーチを始めたということは、多分RSS生成ページと旧来型のwebページをなんらかの形で分けようとしているのだろうとは思います。そういった試みの中から、少しずつ改善されるだろうとは思いますが。
 今はRSS生成してるだけで検索上位に入ってしまいますからね。

Posted by: LSTY | October 13, 2005 at 11:41

>ponちゃん
ponちゃんの好きな山田詠美も抗議してるわよー。
(黒バラのかずえ口調でね)
今回のこの事件は、ただの委員交代じゃなくて
裏でいろいろ画策したんだと思う。
特に笙野さんは群像新人賞の選考委員を
やめさせられた経緯もあるし。
まあ、私がここでどうこう書いても何も変わらないかもしれないけど
文学が出版社にコントロールされるのはイヤだなあと思って。
そうそう、『ファッションファッショ』新しいのが出たんだね。
文庫化かと思ったらマインド編?
ほしい気もするが、おすぎの『バカバカバカ!』も気になるー。
毒舌バンザイ!!

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 11:49

>美結さん
私自身、ごちゃごちゃ書いてるわりに「文学」とは何なのか
わかってないのかもしれませんが
主人公が困難にぶつかってそれが解決してめでたし、めでたしは
ちょっと違うかなーと思ってます。
お、美結さんは阿部和重、お好きなんですね。
『シンセミア』が気になってるんですが、どうですか?

>「○○先生」に頼っている状況
確かに!
村上春樹の新作なんて、おもしろいかどうかの前に
名前で売れているような気がする。
そんな私も恩田陸の最新作『ネクロポリス』を買いましたが
これは作家買いじゃなくて、中身がおもしろそうだったからです。
ホントです。
信じてくださいってば~(笑)

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 12:42

>LSTYさん
情報ありがとうございます。
ブログサーチの存在は知ってましたが
てっきり英語版なのかと思ってました!
これ、使えますねー。
活用したいと思います。
「アーブズ」というゲームの情報を知りたくて入力したら
自分のブログが上から4番目でびっくりしたー。
あー、でも「恩田陸 ネクロポリス」で検索したら
新刊のせいかやっぱりリンクだけの情報ばっかりだー。
自分の文章を一言も書かずにリンクだけしてる人って
何がおもしろいんだろ?
アフィリエイト目的?
自分は何もやらないで自動でリンクを生成しているブログも
ありますよね?
うざい!

Posted by: LIN | October 13, 2005 at 12:49

I am not a refined avid reader.
I am a nebbish who indulges in sex, drink, rock'n'roll.

I like Kawakami, Ekuni, Machida, and Abe too.
However, I don't think that it has the ability
they serve as the selection committee.

The selection committee of Nobelprize also get into trouble.
http://www.asahi.com/international/update/1012/007.html

It decides it soon.
http://nobelprize.org/

Posted by: mort_a_credit | October 13, 2005 at 13:25

こんばんは
『シンセミア』はエログロで、登場人物はアコギです。ただ、『グランドフィナーレ』で芥川賞受賞は、ちょっと腑に落ちませんでした。
シンセミア、グランドフィナーレ、ニッポニアニッポンは繋がっていますので、まとめ読みをお奨めします。
以下参考になれば
http://greenfields.269g.net/article/512840.html

Posted by: 美結 | October 13, 2005 at 21:34

>mort_a_creditさん
いつもご不自由かけてすみません。
読みたい方もいらっしゃるかもしれないので
私の拙い訳ですが翻訳しておきますね。

“私は洗練された読書家ではないです。
女、酒、ロックンロールにふけるつまらない人間です。
私は川上、江國、町田と阿部も好きです。
だからといって彼らに選考委員としての能力があるとは思いません。
ノーベル文学賞の選考委員会も、トラブルに巻き込まれています。
もうすぐ決まります。”

決まりましたね。
英国の劇作家でしたね。
国際問題をテーマにした作品を書いていらっしゃるようですね。
読んでみたいなあ。
mort_a_creditさんは海外の文学にも造詣が深くていらっしゃるから
読んでそうな気がします。
mort_a_creditさんとこ、本のプレゼント企画(?)を
実施中なんですね。
ラブクラフト、ちょっと興味ありなので
いただきたいなーと一瞬、思ったのですが、
やっぱり怖そう…(^^;

Posted by: LIN | October 14, 2005 at 10:07

>美結さん
情報、ありがとうございま~す。
芥川賞って人にあげるもので作品じゃないのかも。
町田康の芥川受賞作品『きれぎれ』は町田作品の中で
そんなに有名ではないでしょう?
阿部和重も『グランド・フィナーレ』よりむしろ『シンセミア』
読んでいないでいってるので、おかしなこといってたら
ごめんなさい(^^;
リンク先の記事、参考になりました。
『シンセミア』近いうちに読みたいです。
しかし、恩田陸の最新刊も買ってしまったし
高村薫の新作ももうすぐだし、あれもこれもで
嬉しい悲鳴です。きゃー。

Posted by: LIN | October 14, 2005 at 10:18

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