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December 29, 2005

今年のまとめ

私が今年、小説について感じたこと。
それは、最近の作品は小説マニア向けになっていないかということだ。

今、大ヒット中のニンテンドーDSは
ゲームがゲームマニアのものになってしまったことを危惧し
誰もが楽しめるゲーム機をめざして開発されたという。

小説もゲーム機のようにいつのまにか小説好きだけのために
書かれるようになってしまっていないだろうか。

たとえば、私が今年読んだなかでまったくよさがわからなかったのが
伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』とか
いしいしんじ『麦ふみクーツェ』とか
恩田陸の作品とかベルカ。

これらの本や
本屋大賞で選ばれる本、
「本の雑誌」で紹介される本って
私にいわせるとどれも似ている(ファンタジー系?)
ストーリーが違うだけだ。
そしてその類の小説はますます増殖していて
それ以外は小説じゃないくらいの勢いである。
私はそれが何とも不気味だ。
(今、山崎豊子の『不毛地帯』を見ながらこれを書いているんだけど、
社会派小説ってどこにいってしまったの?)

そして今、小説がストーリーだけで語られていないだろうか?

これについては有名な「芥川・谷崎論争」というのがある。
<参考>
芥川龍之介が
「筋の面白さが作品そのもの芸術的価値を強めるということはない」
と発言したのに対し
谷崎潤一郎が
「筋の面白さを除外するのは、小説という形式がもつ特権を捨ててしまふことである」
と反論したという話。
文芸的な、余りに文芸的な
続・文芸的な、余りに文芸的な

とりあえず、今年、感じた現在の小説のありかたへの危惧でした。
(もちろん、高村薫や笙野頼子は別ですよー)

さて、今年もお世話になりました。
コメントや訪問、ありがとうございました。
来年も「やっぱり本が好き」を管理人ともども
どうぞよろしくお願いします。
よいお年を♪

※私が今年読んだ本のリストを最後につけておきます。

『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』by井沢元彦
『ダ・ヴィンチ・コードの真実』byダン・バーンスタイン
『gift』by古川日出男
『ペンギンの憂鬱』byアンドレイ・クルコフ
『赤い長靴』by江國 香織
『家族狩り』by天童 荒太
『ゆっくりさよならをとなえる』by川上弘美
『希望格差社会』by山田昌弘
『悪人正機』by吉本隆明・糸井重里
『一九三四年冬-乱歩』by久世光彦
『白蛇教異端審問』by桐野夏生
『イン・ザ・プール』by奥田英朗
『キリスト教暗黒の覆面史』byヘレン・エラーブ
『小説家の内緒話』by瀬戸内寂聴・山田詠美
『魂の磨き方』by落合信彦
『外套・鼻』byゴーゴリ
『本棚探偵の冒険』by喜国雅彦
『江戸川乱歩傑作選』
『世界文学を読みほどく』by池澤夏樹
『怪談~24の恐怖~』三浦正雄編
『クムラン』byエリエット・アベカシス
『タイタンの妖女』byカート・ヴォネガット・ジュニア
『進化しすぎた脳』by池谷 裕二
『遺書』by吉本隆明
『帝都物語』by荒俣宏
『壁』by安部公房
『乙女なげやり』by三浦しをん
『武蔵野夫人』by大岡昇平
『雪沼とその周辺』by堀江敏幸
『現実入門』by穂村弘
『古本道場』by角田光代
『冷血』byカポーティー
『オーデュボンの祈り』by伊坂幸太郎
『泳ぐのに安全でも適切でもありません』by江國香織
『バルタザールの遍歴』by佐藤亜紀
『あたりまえのこと』by倉橋由美子
『シャーロックホームズの事件簿』byコナン・ドイル
『四十日と四十夜のメルヘン』by青木淳悟
『検察側の証人』byアガサ・クリスティ
『カルチェ・ラタン』by佐藤賢一
『邪悪の家』byアガサ・クリスティ
『よもつひらさか往還』by倉橋由美子
『狂骨の夢』by京極夏彦
『三月は深き紅の淵を』by恩田陸
『風味絶佳』by山田詠美
『虚無への供物』by中井英夫
『容疑者の夜行列車』by多和田葉子
『光の帝国~常野物語~』by恩田陸
『カフカ短編集』byカフカ
『日本奥地紀行』byイザベラ・バード
『マダムだもの』by小林聡美
『ベルカ、吠えないのか』by古川日出男
『文芸漫談』byいとうせいこう、奥泉光
『ホワイト・ティース』byゼイディー・スミス
『誤読日記』by斎藤美奈子
『現代小説のレッスン』by石川忠司
『凶鳥の黒影』中井英夫オマージュ集
『マダム小林の優雅な生活』by小林聡美
『ペスト』byカミュ
『作家の犯行現場』by有栖川有栖
『麦ふみクーツェ』byいしいしんじ
『桃色トワイライト』by三浦しをん
『文学部唯野教授』by筒井康隆
『浄土』by町田康
『インド夜想曲』byタブッキ
『コカイン・ナイト』byJ.G.バラード
『エラリー・クイーンの国際事件簿』byエラリー・クイーン
『タイユバンの優雅な食卓』byアンドリュー・トッドハンター
『キャンティ物語』by野地秩嘉
『別役実のコント教室』by別役実
『橋本治という行き方』by橋本治
『金毘羅』by笙野頼子
『「歌枕」謎ときの旅』by荒俣宏
『宿命の交わる城』byJ・カルヴィーノ
『チャリング・クロス街84番地』byヘレーン・ハンフ
『S倉迷妄通信』by笙野頼子
『堕落論』by坂口安吾
『死の泉』by皆川博子
『批評理論入門』by廣野由美子
『贅沢貧乏』by森茉莉
『片付けない作家と西の天狗』by笙野頼子
『ネクロポリス』by恩田陸
『小説の秘密をめぐる十二章』by河野多恵子
『ドン・キホーテの論争』by笙野頼子
『秋その他』by永井龍男
『しをんのしおり』by三浦しをん
『オンリー・ミー』by三谷幸喜
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
『容疑者Xの献身』by東野圭吾
『脳と仮想』by茂木健一郎

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Comments

こんにちは 「慧の本箱」の慧です
いろんな本 そして纏わる記事やお話ありがとうございました 来年も楽しみにしています

良いお年をお迎えください

Posted by: | December 29, 2005 at 12:01

LINさん、1年おつかれさまでした。

>小説がストーリーだけで語られていないだろうか?

うんうん。その通り!
一時的な快楽は得られるけれど、残らないものが多いですね。
ある意味、読み手を馬鹿にしてるというか。。
文学的な奥行きのない薄っぺらいものが多いですね。
捨てられないものづくりをしてほしいものです。

ではでは、今年1年、たくさんの素敵をありがとうございました。
LINさん、来年も引き続きどうぞよろしくです。
よいお年を☆☆☆

PS.鐘、つきたーーーーー!!!(鐘ふぇち)

Posted by: pico | December 29, 2005 at 12:49

うわ~☆LINさん、いっぱい読んだねっ!!
今年に限らず、という目線でも
「家族狩り」
「イン・ザ・プール」
「小説家の内緒話」
「風味絶佳」
・・・おいら、読んだのコレしかない…○| ̄|_

でも、こういう一年の振り返り方っていいかもw
おいらもやってみよっかな?
(LINさんの半分くらいだろうけど。(゚m゚*)プッ)

あ~、大掃除しなくっちゃー。
と言いつつ、お買い物から帰ってビール飲み出してしもうた!!
だって、晩ご飯に☆って、うっかり餃子買っちゃったんだもん。うぴょ~♪
今年も色々((o(-ェ-o)ドモドモ(o-ェ-)o))でした。
来年も、
σ( ̄(●●) ̄)よろしくぶひぃぃぃぃぃ

Posted by: ponsuke | December 29, 2005 at 18:03

LINさん、今年は(夏からですが)お世話にな
りました。コメントのやりとりをするのがとて
も楽しかったです。

今までもよくあったし、今回もそうなのですが
、LINさんのブログを読んでいると「アナタは何
故本を読むの?」というふうに問いかけられ
ている気がしてきます。それは僕が勝手に
感じとっているに過ぎないのですが、考える
のがとても面白い問いです。でもまあ、答え
が見つからないうちは本なんて面白ければ
いいじゃん路線でゆるゆる読んでいこうかな
と考えています。
来年もまたよろしくお願いします。

追伸
ファウスト読んじゃったのですが、感想書く
のはむりみたいです。せめてもう一度読めた
らと思っています。

Posted by: kyokyom | December 29, 2005 at 19:49

お久しぶりです。
私自身は結構、「本の雑誌」は好きで昔は必ず買っていました。今は「本の雑誌」を読んでいると本を読む暇がなくなってしまうので、図書館に行ったときに読むだけになりました。
偏りがあるかもしれないけれど、「本の雑誌」は本の宣伝を考えなく、「本の雑誌」の編集者の思いを伝えているというのが昔から感じていたし、それが信条だと思っていました、というか、今も思っています。なので、偏りがあるのかもしれないのですが。
「本の雑誌」に対するコメントは興味深かったです。

LINさんが今年、読んだ本と私がLINKした本は数少ないですね。「イン・ザ・プール」、「容疑者の夜行列車」、「現実入門」、「オンリー・ミー」の4冊でした。ここらへんも↑のコメントの感じ方を反映するのかなぁなんて、ぼんやりと考えています。

来年もご活躍を楽しみにしています。
それと、今年、楽しく読ませてもらったのを感謝しています。

Posted by: まき | December 30, 2005 at 00:58

こんにちは。

>私が今年、小説について感じたこと。
>それは、最近の作品は小説マニア向けになっていないかということだ。

僕はまったく逆の考えを持っています。いまの大半の小説は小説マニア向けというよりは大衆より過ぎるのではないかという気がします。まるで漫画のように読みやすくて、内容もページ数も薄っぺらで、読んでいるその瞬間だけ楽しけりゃいいじゃんという本ばかりが売れているように思います。

出版社側もそういう本をプッシュしているように思えます。本の内容よりも、印象付けを第一目的にしているのか、作家の年齢が若いことを売りにし、帯には『泣ける小説』や『心に残る小説』などと感情の押し付けのような文句を書いていたりすることがよく目に付きます。

今の時代に、分厚い小説や、メッセージ性の強い小説、社会を風刺した小説というのは受けが悪いのはわかります。でもいまの売れ筋の本ってどうなんだって思うことがよくあります。そりゃあどんな本を読もうが個人の自由ですが、もうこれから純文学というジャンル自体が廃れていきそうで寂しい思いがしています。

>そして今、小説がストーリーだけで語られていないだろうか?

これはまったくその通りですね。本屋大賞の選考作品も本当に本好きの人が選んだの?という本ばかりです。もちろんいい作品もありますが、『読みやすさ重視』『ほのぼの系重視』『エンターテイメント重視』という基準(僕にはそう見える)は本をガツガツ読んできた人が選ぶ基準なのかと疑問に思います。何も考えずに気楽に娯楽として楽しめる媒体として漫画やゲームがあるのですから、小説までそのジャンルに属することはないんじゃないですかね。商売をしている出版社側からするとそんなことも言ってられないのだろうけど。

来年こそはストーリーや設定だけでなく、表現力や文章力、構成力、洞察力で楽しませてくれる作家(作品)が出てきてくれることを期待します。そういや最近心理描写が巧いと感じた小説ってないなあ・・・。たまには古典文学のようにこれでもかというくらい人間心理を深く掘り下げている小説がでてきてほしい。

Posted by: moon | December 30, 2005 at 01:48

>慧さん
こちらこそ、コメント・ご訪問ありがとうございました。
慧さんもよいお年をお迎えください。
来年も本の情報をいろいろ交換いたしましょうね。

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 09:02

>picoさん
picoさんも、一年間、おつかれさまでした。
ブログって連載を一本、抱えているようなものですものね(笑)
私が最近の小説に感じている想いは、
picoさんがハリウッド映画に感じている想いに
近いかもしれないです。
何にせよ、芸術が一つの方向に画一化されてしまうのは
ファッショでつまらないですよね。
今年は、ようやくWOWOWに加入して
picoさんと映画のお話ができるようになったのが
嬉しかったです。
来年も仲良くしてくださいね。
追伸
>鐘
「ごーん」じゃなくて「ぺこん」って妙に力の無い音の鐘が
ありません?(笑)
そういう時、私はなぜか萎えてしまうのでした。

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 09:09

>ponちゃん
おー、ponちゃん。
やっとお休みだね。
一年、いろいろと大変だったね。
年末、お正月はゆっくり休んでね。
ponちゃんの今年、読んだ本リスト、見たい、見たい。
時間があったらアップしてね。
今年は後半、ponちゃんが忙しくなっちゃって
前みたいにゆっくりブログで交流できなかったのが
ちょっとさみしかったです。
来年はponちゃんにブログやる時間の余裕ができるといいんだけど…
社長があのままじゃ無理っぽい?(笑)
餃子!おいしいよね。
私も好き、好き。
家で焼く時は、コツがいるんだよねえ。
>今年も色々((o(-ェ-o)ドモドモ(o-ェ-)o))でした。
こちらこそ~
来年も┌|∵|┘ヨロシク┌|-.-|┐ペコッ

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 09:16

>kyokyomさん
こちらこそ、kyokyomさんといろいろ論争できて
楽しかったです。
また、私が自信ないままに、Panzaさんとこにコメントすると
kyokyomさんが援護コメントしてくださって心強かった。
来年も本の情報、いろいろ交換しましょうね。
>アナタは何故本を読むの?
そうです、そうです。
まさにそれです。
“アナタ”にも問いかけているのですが
結局は「私は何故本を読むの?」と日々、考えるわけです。
それをつきつめると「私は何故、生きてるの?」なんです。
あとは「人間は何故、戦争するの?」とかね。
>本なんて面白ければいいじゃん
もちろん!
楽しむというのが前提だと思います。
おもしろくなくていいのなら、本はすべてノンフィクションでいいわけだから。
ただ、本は他の娯楽にない何かがあるんじゃないかと。
本もTVやスポーツや映画と一緒、ただの気晴らしだよってなっちゃうと
本好きとしてはちょっと寂しい(笑)
長くなりそうなので、このへんで。
よいお年をお迎えくださいね。

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 09:27

>まきさん
スナフキンのようにふらりと現れコメントを残していくまきさん。
そしていつも私はまきさんの背中に
「まきさん、またきてねー」と叫んでいるのでした(笑)
でも、今年、22件もコメントいただいたのですよ。
1月19日「『家族狩り』にそんなに思いいれはないなあ」という
コメントが今年最初でした。
いつもありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
「本の雑誌」は確かにすばらしい雑誌なのですが
紹介する本の傾向が似ていると思うんです。
いや、むしろ最近の小説は「本の雑誌」ウケするようなものばかりになった
というべきでしょうか?
薄くてさくっと読めるファンタジー系とでもいうのかなあ。
私はどちらかというと厚くてリアリティがあって
社会派っぽいのが好きというのもあるかもしれないです。
『容疑者の夜行列車』はよかったですね。
地図を横において読んだので、あのへんの地理に
ちょっと詳しくなりました(笑)
来年もきっと、人気のある本とはちょっとはずれた本の紹介が
多くなってしまうかもしれませんが、
またコメントいただけたら嬉しいです。
よいお年をお迎えください。

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 09:48

>moonさん
moonさんは、恩田陸の時にも「何かが欠けているのはよくわかる」と
コメントくださって、同志だと思ってます(笑)

>小説までそのジャンルに属することはない
まさに!まさにその通りだと思います。
本まで「楽しく!より読みやすく!」となっていくのは
よくないと私も思います。

「小説マニア」ということばは伝わりにくかったかなと
ちょっと反省。
「小説マニア」というより
「『本の雑誌』に掲載されるような小説を好む人々」
と書きたかったんだけど、敵を増やすかなと思いまして(^^;
私がこうしてブログをやっていると感じるのは
大衆はとっくに小説を見放していると思うんです、
ベストセラーランキングに、タレント本や新書はあるけど
小説はほとんどあがってこない。
昔は松本清張とか誰もが買う本というのがあったけれど
今、人気のある本って童話系というかファンタジー系というか
大人が読む本とはちょっと違う。
だけど、小説好きの人(小説マニア)が
角田光代がいいとか伊坂幸太郎がいいとか
内輪で騒いでいる感じ?
そして、大抵がその評価基準は
ストーリーがよかったか悪かったかという話なんですよね。
>人間心理を深く掘り下げている小説がでてきてほしい。
あー、ホントですね。
ホントにいい作品というのはこれといった派手な筋書きがなくても
じーんとくるものなのですよね。

では、同志のmoonさん(笑)
来年も一緒に闘いましょうぞ!
よいお年をお迎えください。

Posted by: LIN | December 30, 2005 at 10:10

こんにちは
最近の小説に関するいろいろなお考え、興味深く拝見しました。
質の高さと、一般受けとのせめぎ合いは、文学に限らずどんな文化にもあって、いつも問題とされることなのでしょうね。

マニア化しているというのは、現代は好みが細分化されているということでしょうか。しかし、価値観みたいなものは逆に狭まっているように思います。
狭まると、わかりやすくなりますが、そこから外れたときのことが見えないですよね。
小泉さんみたいな、ワンフレーズが力強く感じられるのは、そこにいい意味での可能性も、切り捨ての怖さもあるような気がします。
すいません、抽象的で自分でもよくわからないです・・。

Posted by: shosen | December 30, 2005 at 10:32

まさか恩田陸のときに書いたコメントを覚えているとは思っていなかったのでちょっとびっくりしてしまいました。めったにコメントを書くことはないですが、こまめにチェックはしています。

LINさんのブログを読んでいると、自分ひとりでは気づかなかっただろうけど、思わず「そうそうそれがいいたかった」と思わずひざをぴしゃりと打ちたくなることがしばしばあります。何だかLINさんに思考の道を切り開いてもらっている感覚ですね。

来年はどんな道へ導いていくれるのか楽しみにしています。ではよいお年を。

Posted by: moon | December 30, 2005 at 11:41

LINさん、こんばんは∈^0^∋
よいお年をお迎え下さいね。
くまさんことくまボンでした。ではでは(^.^)/~~~

Posted by: くまさん | December 30, 2005 at 19:09

すごい。「やっぱり本が好き」 なんですね。
知ってる本がまるでない私には場違いだったかな?
でも新しい世界を開拓する意味では図々しくおじゃましようかと・・・。
私よりは読書をする娘にLINさんの本のリストを見せたらびっくりしていました。
娘は重松清さんの「ナイフ」と
江國香織さんの「神様のボート」と言う本を持っていました。
「ナイフ」の方はたまたま試験にも出たらしいです。
まずは手始めにその2冊から読んでみます。

Posted by: ともちゃん | December 30, 2005 at 20:07

>shosenさん
>好みが細分化されている
ならばいいのですが、ある限られた分野の本ばかり
出版されている気が私にはするのです。
(上にも書いたファンタジーもしくは童話っぽい小説)
時代時代に、流行り廃りがあるのかもしれませんが
今ほど、ターゲットが狭い時代もないのではないかと。
例えば、私が子供の頃に、本屋でお決まりの作家というと
松本清張とか瀬戸内晴美とか(寂聴さんですね)なんですが
本を読まない人でも名前くらいは知っている。
しかし、今、読書界で人気の伊坂幸太郎や恩田陸なんて
本、読まない人や本を読んでも経済界にいるような方々は
「誰?それ?」だと思うんです。
大人向けの小説が消えたのは
一時、どんな商品も若年層向けばかりに開発されたひずみなのかなと
思います。
高村さんのような大人向けの小説を書く作家が
どんどん出てきてくれるといいのですが…
年末、年始、お忙しいかと思います。
どうぞ、お体に気をつけて。
よいお年を。
追伸
年末読書用に『Yの悲劇』買いました♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 09:44

>moonさん
こまめに見ていただいているみたいでありがとうございます。
私もみなさんのコメントで、自分の中でぼんやりしていたことが
はっきりすることもしょっちゅうです。
ブログの醍醐味は記事欄よりコメント欄にありと思ってます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
恩田陸は、人気が高くて、つまらないという私の意見に
なかなか賛同者がいないのですよー(つД`)
それで印象に残ってました。
私はファッショ化しつつある読書界で
一人戦うレジスタンスの気分(笑)
moonさん、あなたも今日からレジスタンス仲間ですよ(笑)
よいお年を♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 09:52

>くまさん
おひさしぶりです。
相変わらず、精力的に記事を書いていらっしゃいますね(*^^*)
私もかなりの毒舌ですが、
くまさんの斬りっぷりは気持ちがいいです(笑)
来年も社会をがんがん斬ってくださいね。
よいお年を♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 09:59

 「小説とはなんぞや?」ですか。深いですなぁ。

 僕的考えを言わせてもらえば、最近の「いわゆる小説」というやつは本当の意味での「小説」じゃないですよ。舞台やテレビの台本みたいに見えますね。どうしてもビジュアル重視で、見えてること知ってることを前提に書かれてるとしか思えないんですよ。んま、書く人のレベルが全体的に低くて描写力が無いってのも問題ですけど(笑)。


 書く立場から言わせてもらえばね。
 僕の考える「小説」ってのは、作者の思考の流れっていうのかな、一つの思想みたいなのが見えてくるものだと思うんだよね。
 それこそが活字の小説のいちばん得意な分野で、他のメディアでは逆立ちしても出来ないことだと思うんだ。
 漱石、太宰、三島由紀夫に安部公房のようにね。


 でも最近の小説はそれをやらない。テレビやマンガと同じことを繰り返してやってるようにしか見えませんね。
 ただ「面白いお話」を語るだけだったらテレビやマンガの方が絵があるぶんずーっと上手なのにね。そんな相手の土俵で勝負しても、いずれ負けて消されるにきまってるのに。
 または映画の原作専門として落ちぶれるか。
 それなら作家なんかにならずに、映画のシナリオライターにでもなりゃいいのに。


 んま、出版だって商売ですから。
 買い手がそれを求めるのら、そのとおりに変わっていくのは必然かもしれません。

 そう思うと、買い手の方がテレビ世代で、もうそれしか受け入れられないような頭の構造になっちゃってるのかもしれませんなぁ。

 こういう話、なんか悲しいね。


 暗い話で終わるのもなんなので。

 LIN嬢の今年の本、ざっと数えたところ90冊くらいですか?
 LIN嬢ならもっと×3くらい読んでるのかと思ってたので少し意外でした。
 それでも一般的にはそうとうな読書家だと思いますよ。

 ちなみに当方は、ちゃんと数えてないけれど、300冊ちょっとかもう少し上かも。んまこれでも、書くことを志す人間としては話になんないくらい少ないけどね。
まだまだがんばらねば。

(長話ごめんね。気になる話題だったもんで)

Posted by: ろぷ | December 31, 2005 at 10:04

>ともちゃん
いやいや、私は少ない方なのですよ。
年間300冊くらい読む方もいます。
おー、お嬢さんは本がお好きなのですね。
重松清、気になっているのですが未読です。
江國香織は昔の作品の方が私は好きかなあ。
『きらきらひかる』がよかったです。
>手始めにその2冊から読んでみます。
感想、楽しみにしています。

よいお年を♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 10:14

>ろぷさん
ドラマと小説の関係について
昨日、読んだ平野啓一郎の『文明の憂鬱』に
興味深いことが書いてありました。
ドラマは主人公の発言に多少、矛盾があっても
最初から肉体を備えているから揺らぐことはないけれど
小説で、「雨が好き」といっていた主人公が
その後「雨がキライ」というと途端に輪郭がくずれてしまう。
それゆえ作家は主人公の言動に統一性を持たせるんだけど
人間というのはそもそも矛盾に満ちたものだから
そのバランスがむずかしいんだって。
>買い手がそれを求めるのら、そのとおりに変わっていく
いや、これは私、違うと思うんだ。
ドラマにせよ、小説にせよ、クリエイターは
読者、視聴者の先をいってなくちゃダメなんじゃない?
一時期、商品の開発にマーケティングという手法が流行って
(今でもそうだけど)
まずは、ユーザーのニーズをさぐるべきだという考えなんだが
私は、商品だって、ユーザーのニーズに合わせるようじゃダメで
メーカー側に圧倒的な発想があるべきだと思うんだ。
>90冊くらいですか?
毎年、100冊をめざしてるんだけど、なかなかねえ(^^;
読むスピードが遅いの、私。
ひとつ、いいわけすると、一日で読めちゃうような本は
あまり読まないというのはある。
『容疑者Xの献身』なんて3時間くらいで読めちゃったもんなあ。
ああいう感じなら年間200冊は読めるかも。
まあ、いいわけですが(笑)
>300冊ちょっとかもう少し上かも
おー、すごい。
小説を書こうと思っている人はそのくらい読まないとダメなの?
ろぷさんがめざしているジャンルがよくわからないけれど
何を書くにしても、「人間とは何か」「命とは何か」といったことを
考え抜いて書いてほしいなあ。
私の勝手なお願いです。
がんばってね♪
応援してるよー。
今年もコメントありがとう。
来年もどうぞよろしく♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 12:07

こんばんは。
今年もお世話になりました。


最近は読書もほとんど出来てない現状で、
LINさんを始め、ここに集っていらっしゃる
ハイソな読み手の皆さんについて行けるか
分かりませんが、来年も宜しくお願い
いたします。

という訳で、最近読んでないだけに、
ご挨拶だけになってしまいました。

良い年をお迎えくださいませ。

Posted by: 夢屋 | December 31, 2005 at 19:41

こんばんはー。
お元気ですか。
私は、今年のまとめがまとまりません。嗚呼。
来年も、よろしくお願いいたします。

Posted by: 多摩のいずみ | December 31, 2005 at 21:44

>夢屋さん
お仕事、相変わらずお忙しいですか?
来年は、少しのんびりできるといいですね。
最近、夢屋さんやponちゃんや、みんな忙しそうで
ブログのエントリーが少ないのが私はちょっと寂しいな。
お時間できたら、記事、書いてくださいね。
今頃、紅白をご覧になってるのかな?
私はあちこちの番組をちょっとずつ見てます(・∀・;)
今年もお世話になりました。
よいお年を♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 22:01

>多摩のいずみさん
お忙しいところをわざわざありがとうございます。
年末はホント、あわただしいですね。
私もホンの少し前、やっと落ち着いたところです。
今年もコメントありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
よいお年を♪

Posted by: LIN | December 31, 2005 at 22:06

あけましておめでとうございます。
何か1冊でも読んでから感想とともにご挨拶と思いましたが・・・。
今朝娘は「LINさんを見習って。」と言いながら
課題図書の「人生論ノート」 三木 清著を置いていきました。
要約して行くのだそうです。
お正月に読むのにはふさわしい? のですが
私が課題をしてやるわけには行きません。
この手の本が苦手なのもありますが・・・。
読書好きな方々はきっと読むのも早いんでしょうね。
娘は速読法の本から読んでいました。
薄い本ですが時間かかりそうです。
なにはともあれ読書で新年を迎えることができました。
今年もよろしくお願いします。

Posted by: ともちゃん | January 04, 2006 at 13:22

すみません。書き込む場所間違えました。

Posted by: ともちゃん | January 04, 2006 at 13:26

>ともちゃん
あけましておめでとうございます。
『人生論ノート』未読ですが、おもしろそうですね。
若いうちからこんな本を読んでいるなんて
お嬢さん、しっかりしてらっしゃいますね~
私は20代の頃、遊びまくってました。あはは…
本を読むのは私も遅い方じゃないかと思います。
すこし長いですが、以下の文章を読み比べてみてください。

A.
先頭を行く牛が落としたばかりの、
まだ湯気が立っている糞に足を取られながら、
乳房を重たい鐘のように揺らして牛の群が歩いていた。
牛の息が静かな霜の降りた空気に立ちのぼり、
昇る朝日のりんとした輪郭をかすませた。
最後の牛が、肢の間に突進してきた茶色のねずみを
蹴り上げた。

B.
比較的やせた高地の方が、牧羊は盛んだった。
だが、牧羊の収益は徐々に薄くなり、
牧草地も次第に野生の状態に戻りつつあった。
隣町からやって来る訪問客は喜んだが、
牧羊で生計をたてる農家にしてみれば、
これは悲劇以外の何ものでもなかった。

Aの方が早く読めた人は言葉で考えるタイプ。
Bの方が早く読めた人はイメージで考えるタイプ。
そしてイメージで考えるタイプの人は言葉で考える人よりも
文章を読むのに2、3割、時間がかかるそうです。
それにしてもお嬢さんが薦める本を母親が読むって
いいですね。
ウチは、両親ともに大変な本好きなのですが
どうも二人とも最近、読んでないらしいのです。
まあ、年とともに目が悪くなって読むのがしんどいらしいのですが、
それでも読む人は読むでしょう?
「本当に両親は本好きだったのか」と
ちょっと疑っている娘でありました(笑)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: LIN | January 05, 2006 at 09:58

LINさん、こんにちは☆
年末年始は挨拶に来られる方々が多いので、すぐの再コメントを遠慮しておりました。
>ただ、本は他の娯楽にない何かがあるんじゃないかと。
分かります、分かります。僕は楽しければいいじゃんというのは本を読む上での重要ではあるけれど、ひとつの側面なのだと考えています。文学にだって娯楽的な楽しい要素はあると思います。ですが、文学ですら知的で高尚な娯楽としてしか読まないというのはなんか違う気がするんです。まだ何故なのかはわかりませんが、やはり娯楽以上の意味があると思います。どんな意味があるんでしょうか?LINさん教えて下さい(笑)
それにしても先ほど、おんたこの記事を読ませて頂いたのですが、刺激的で考えさせられる内容ですね。確かに現代では純文学って商品としては二流品だと思います。現実を見れば動かし難い事実です。だけど、そういう状況であることに僕は問題があると感じます。人が生きていくということをまじめに深く考え表現する人がいることに尊敬の念を抱くことのできない社会が健全であるとは思えないのです。うーん、でもこういうのってきれいごと言っているのかなあ(弱気)

Posted by: kyokyom | January 10, 2006 at 22:08

>kyokyomさん
>再コメントを遠慮しておりました。
私はコメントを書くのはちっとも苦じゃないので
これからはどうぞそんなご遠慮なくね。
おんたこの記事で、「純文学いらない」と思っている人が
結構いるみたいで、じゃあ、何故いるかという説明は
むずかしいなあと思いました。
今日の段階で私が思ったのは
純文学は、自分がつらい時、苦しい時、
また世界を憂えた時の友じゃないかということです。
>まじめに深く考え表現する人がいることに尊敬の念を抱くことのできない社会
まったくです。
いつから、まじめであることがダサいといって
さげすまれるよういなったのでしょう。
多分、純文学もそんな理由から人気がないのかもしれないです。
2ちゃんねる見ていても「おちゃらけている=クール」
みたいな感じだものね。
やれやれ。

Posted by: LIN | January 11, 2006 at 11:13

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