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December 03, 2005

「闘うベストテン2005」結果発表

bestbooks2005

この1年間に刊行された国内外のミステリ小説の中から
ベストテンを決めるというミステリーチャンネルの番組です。
選者は香山ニ三郎氏、豊﨑由美氏、大森望氏、吉野仁氏、
関口苑生氏、杉江松恋氏。
何しろあのトヨザキ女史が参加してますのでバトルがすごい(笑)
宝島社発行の「このミステリーがすごい」とはまた違うランキングになるのも
魅力です。
※これからこの番組を見ようと思っている方は、読まないでね。

【国内編ベストテン】
1位
シャングリ・ラ
シャングリ・ラ

2位
隠蔽捜査
隠蔽捜査

3位
笑酔亭梅寿謎解噺
笑酔亭梅寿謎解噺

4位
ユージニア
ユージニア

5位
ベルカ、吠えないのか?
ベルカ、吠えないのか?

6位
容疑者Xの献身
容疑者Xの献身

7位
女王様と私
女王様と私

8位
モーダルな事象
モーダルな事象

9位
ダブルアップ 『このミス』大賞シリーズ
ダブルアップ 『このミス』大賞シリーズ

10位
痙攣的
痙攣的

【海外編ベストテン】
1位
サルバドールの復活〈上〉
サルバドールの復活〈上〉

2位
輝く断片
輝く断片

3位
カジノを罠にかけろ
カジノを罠にかけろ

4位
耽溺者(ジャンキー)
耽溺者(ジャンキー)

5位
パズル
パズル

6位
死影
死影

7位
ノー・セカンドチャンス 上巻
ノー・セカンドチャンス 上巻

8位
偶然のラビリンス
偶然のラビリンス

9位
嘆きの橋
嘆きの橋

10位
どんがらがん
どんがらがん

【国内編で候補にあがった30作品とメモ】
『6ステイン』福井晴敏(推薦:香)
『漆黒の王子』初野晴(推薦:香)
(香)ダークなファンタジー(吉)地下の部分がイマイチ
『羊の秘』霞流一(推薦:杉)
(杉)クイーン的。個人的に心のエラリー・クイーン賞をあげます。
『ゴーレムの檻』柄刀一(推薦:杉)
(杉)柄刀さんのベスト。『アリア系銀河鉄道』を先に読んで。
『とげ』山本申士(推薦:香)
(香)ハードボイルド。市役所の苦情係が主人公。
『痙攣的』鳥飼否宇(推薦:大)
(大)『迷宮の暗殺者』に近い。
『孤虫症』真梨幸子(推薦:香)
(香)郊外の団地で奇病がはやる。さなだ虫に名前をつけている。
『極点飛行』笹本稜平(推薦:香)
(香)南極を舞台にした冒険小説。
(吉)主人公の危機一髪度が足りない。
『死神の精度』伊坂幸太郎(推薦:吉)
(大)どうして評判いいのかわからない。フツー。
『犬はどこだ』米澤穂信(推薦:杉)
(杉)古典的サスペンス
『震度0』横山秀夫(推薦:大)
『破局の舞』千代田哲雄(推薦:関)
(関)金融謀略小説。アメリカが日本に経済で侵略してくる。
『沼地のある森を抜けて』梨木香歩(推薦:豊)
(香)宮本輝の『にぎやかな天地』もぬか床
(豊)テルはどうでもいいよ。
(大)ぬか漬け的にはリリー・フランキーの『東京タワー』の方がいい。
『少女には向かない職業』桜庭一樹(推薦:杉)
(杉)イヤな気持ちになりたい人にオススメ
『セリヌンティウス』石持浅海(推薦:杉)
(杉)頭の固い本格ミステリファンは選ばない
(大)動機をあんなロジカルに説明できない。
『神様ゲーム』麻耶雄嵩(推薦:大)
(大)児童書の体裁だけど大人向けのミステリーランドシリーズの一冊
ウチの子供には読ませないけどね。
『スタンレーの犬』東直巳(推薦:吉)
(大)伊坂幸太郎みたいだよね(吉)えーっ!?そう?
『ダブルアップ』ハセベバクシンオー(推薦:杉)
(杉)前半は歌舞伎町のバカ話だけど、後半はすばらしいギャング小説になる
『さようなら、ギャングランド』東山彰良(推薦:関)
(大)さわやかな『不夜城』
(豊)博多、台北、デトロイトを混ぜた架空の町だそうです
『バーストゾーン』吉村萬壱(推薦:豊)
(豊)孤島のクリーチャーもの
『黙の部屋』折原一(推薦:香)
(香)実在する石田黙さんという画家の話がおもしろい。
『うなぎ鬼』高田侑(推薦:吉)
(大)最初、クロムの鬼で応募したんだけどタブーに触れるのでうなぎにした。
妖しい小説。
『笑酔亭梅寿謎解噺』田中啓文(推薦:大)
(大)落語ミステリーの決定版。「タイガー&ドラゴン」よりこっちが先。
『ユージニア』恩田陸(推薦:豊)
(豊)ヒラリー・ウォーの『この町の誰かが』が好きな人にはオススメ。
『ベルカ、吠えないのか』古川日出男(推薦:豊)
『モーダルな事象』奥泉光(推薦:吉)
(吉)ミステリー的おもしろさはないかもしれない
(豊)キャンパスモデル小説
『女王様と私』歌野晶午(推薦:杉)
(杉)サイコサスペンス。妄想小説。
オタクには「こんなのホントのオタクじゃない」と叩かれてる。
『容疑者Xの献身』東野圭吾(推薦:関以外全員)
(関)この大天才があっけなく号泣するのが腹がたつ
(豊)要は「無法松の一生」。ここまで通俗にしないと直木賞、とれないわけよ。
『隠蔽操作』今野敏(推薦:香)
(香)警察のおエライさんの話(大)ミステリーというより企業小説
『シャングリラ』池上永一(推薦:豊)
(豊)これを評価しないで何を評価するんだ!!
(全員)ミステリーじゃないじゃん
(吉)東京の地形を無視してる
(大)私も今年のベスト1にした。ただしSFのね。

【海外編で候補にあがった30作品とメモ】
『NYPI』ジム・フジッリ(推薦:関)
(関)妻子を事故で失った歴史学者がその事故に不審を抱き自ら探偵になる。
主人公が妻に宛てた手紙が泣ける。
『コロラドの血戦』クリントン マッキンジー(推薦:香)
(香)ワイオミング州の捜査官が主人公。アウトドア系冒険小説。
犬好きの人にもオススメ。
『パズル』アントワーヌ・ベロ(推薦:関)
(関)フランスミステリー。バラバラ殺人。64個の断章。
物語のプロットがパズルになっている。
『アジアの岸辺』トマス・M.ディッシュ (推薦:豊)
(豊)短編集。実験的SFが好きな人にオススメ。
『失われし書庫』ジョン・ダニング(推薦:香)
(香)元刑事が古本屋探偵になった。今回はバートンの本が見つかる。
ハードボイルド&歴史小説。
『最後の一壜』スタンリイ・エリン(推薦:杉)
短編集
『無頼の掟』ジェイムズ・カルロス・ブレイク(推薦:香)
(香)1920年代の痛快活劇。主人公はすごい義手で悪漢をいたぶる。
『悪魔の赤毛』デイヴィッド・コーベット(推薦:吉)
(吉)麻薬組織の犯罪がらみ。
『耽溺者(ジャンキー)』グレッグ・ルッカ(推薦:香)
(香)女探偵ブリジッドが主人公。麻薬組織に潜入。
(豊)女性に読んでほしい。まずは前作から読んでほしい。
『スパイズライフ』ヘンリーポーター(推薦:吉)
(吉)主人公はもとMI6の捜査官
『カジノを罠にかけろ』ジェイムズ・スウェイン(推薦:吉)
(吉)ラスベガスが舞台。ギャンブルミステリー。痛快娯楽作品。
(豊)大味!?
『最後の審判の巨匠』レオ・ベルッツ(推薦:大)
(大)1920年代に書かれた作品。アンチミステリー。
『ララバイ』チャック・パラニューク(推薦:杉)
(杉)ダークな『指輪物語』。ある詩集を読んだ子供が次々と死んでしまう。
主人公はその本を回収するため旅に出る。
『セビーリャの冷たい目』ロバート・ウィルスン(推薦:吉)
(吉)猟奇殺人をめぐるサスペンス
『デセプション・ポイント』ダン・ブラウン(推薦:香)
(香)『ダヴィンチコード』の作者。アウトドア系冒険小説。
僕はダヴィンチよりこっちが好き。
『百番目の男』ジャック・カーリィ(推薦:杉)
(杉)バラバラ殺人。心理学者である捜査官が事件を追う。
犯人がバラバラにした動機がすごい。
『死影』マイケル・マーシャル(推薦:吉)
(吉)元CIAの男が死んだはずの父親から手紙を受け取り、
両親の行方をさがしはじめる+連続誘拐事件
(豊)2つの話がなかなかつながらないのがいい。
『ニューヨーク大聖堂』ネルソン・デミル(推薦:関)
(関)IRAのテロリスト集団がNYの大聖堂にたてこもる。
『輝く断片』シオドア・スタージョン(推薦:大)
(大)SF作家として有名だけどこれはミステリーの短編集。
『愚か者の祈り』ヒラリー・ウォー(推薦:関)
(関)家出していた少女が5年ぶりにもどってくる。5年間、少女は何をしていたのか。
(大)刑事の上司と部下のコンビもいい。
『神と野獣の都』イザベル・アジェンデ(推薦:大)
(大)情けない男の子が強いおばあちゃんとアマゾンを旅しながら成長する。恩田陸の『上と外』っぽい。
『鉄槌』ポール・リンゼイ(推薦:関)
(関)やる気を失っている刑事とガンで片足を失った刑事が事件を解決するうちに友情が芽生える。
『回想のビュイック8』スティーブン・キング(推薦:豊)
(豊)警察に長く勤めた父をなくした少年が父の勤め先である警察分署でビュイック8を見つける。
(大)帯に書いてあるけど『スタンド・バイ・ミー』とは似てない。もっとグロ。
『偶然のラビリンス』デイビッド・アンブローズ(推薦:吉)
(吉)次から次へと偶然に見舞われる主人公
『クライムマシン』ジャック・リッチー(推薦:吉)
(吉)短篇小説のお手本。
『ノーセカンドチャンス』ハーラン・コーベン(推薦:香)
(香)形成外科医の主人公が病院で目覚めると奥さんは殺され娘は誘拐されている。
『みんな行ってしまう』マイケル・マーシャル・スミス(推薦:関)
(関)SFホラー。奇妙な話ばかりの短編集。
『サルバドールの復活』ジェレミー・ドロンフィールド(推薦:杉)
(杉)大学時代、親友が塔から転落死した。その塔に友人たちが閉じ込められる。
最初はゴシックミステリーっぽいんだけど、実はゴシックロマンス+青春映画。
『どんがらがん』アヴラム・デイビッドスン(推薦:関)
(関)ミステリーというかSF
(大)いやMWA賞を受賞しているからミステリーだよ。その受賞作が一番つまんないけど
(豊)私は「ナポリ」がいい
『嘆きの橋』オレン・スタインハウアー(推薦:吉)
(吉)戦後まもない東ヨーロッパの架空の国が舞台。スパイ小説。
これが5部作の最初なので今後に期待。
(大)冷戦の話なのに架空の国ってどうなのよ?

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Comments

わー、LINさん、ありがとうございます!
ウチ、ミステリチャンネルが観られないのですんごいウレシイです。感謝です~!!
しかし、今年のランキングはこんな感じなんですねー。
ぜんぜんミステリを読んでないなーということに気付きます。ははは。

Posted by: あさこ | December 03, 2005 at 22:18

>あさこさん
お役に立ててウレシーです。
今年もトヨザキさんは熱かったです(笑)
まわりが「えーっ!?」というなか、
「これを一位にしなかったらオレ、番組降りる」とまでいって
強引に『シャングリラ』を一位にしました(笑)
>ぜんぜんミステリを読んでないなー
私もこの中で読んだのは『ベルカ』だけ。
『容疑者Xの献身』はこれから読もうかなと思ってます。

Posted by: LIN | December 04, 2005 at 09:36

LINさん、こんにちは、
リスト物になると、書き込みする、indi-bookです。
 うちも、ミステリ・チャンネル見られないので、
大助かりです。
(豊)暴走!だったみたいですね、、。
まぁ、いいけど。
 ありがとうLINさん。

Posted by: indi-book | December 05, 2005 at 20:26

>indi-bookさん
おー、『ジャンキー』お読みになったんですね。
リストがお役に立ったようで、嬉しいです。
>(豊)暴走!
まあ、あの番組はトヨザキさんでもっているようなものなんだけど
それにしても『シャングリラ』一位ってねえ…(苦笑)
正直、私は『ベルカ』もミステリーに入れてほしくないです。
indi-bookさんはたくさん、ミステリーを読んでいらっしゃるのね。
私も来年はミステリー比率をあげたいと思ってますので
よろしくお願いします♪

Posted by: LIN | December 06, 2005 at 09:11

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