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January 27, 2006

『僧正殺人事件』と『Yの悲劇』

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今年は本格ミステリーの古典をたくさん読もうと思い
『僧正殺人事件』『Yの悲劇』と
本格ミステリーの名作といわれる作品を
立て続けに読んでみた。
ところが、あれっ、意外とつまらない…

<僧正殺人事件 あらすじ>
コック・ロビンという弓術選手が胸に矢を射られて死んだ。
捜査協力を頼まれたファイロ・ヴァンスは
「コック・ロビンを殺したの、だあれ?
“わたしだわ”って雀が言った」
というマザー・グース童謡を思い浮かべる。
つづいて起きた第二、第三の殺人もみな、この童謡をなぞっていた。
不敵にも、犯人とみられる人物は、事件を告げる手紙を新聞社に送ってきた。
その署名は「僧正」となっていた。

<Yの悲劇 あらすじ>
行方不明を伝えられた富豪ヨーク・ハッターの死体が
ニューヨークの湾口に揚がった。
死因は毒物死。
そのハッターの一族は世間では「きちがいのハッター家」として
有名であった。
そしてハッター家で第二の事件が起き
元シェークスピア俳優、ドルリー・レーンが捜査に乗りだす

まず、ヴァンスもレーンも、
ポワロやホームズのようなカリスマ性がない。
二人とも「最初から、全て、僕はわかっていましたよ」
というような顔をするのだが、
だったら、なんで次々と人がムダに死ぬのだ!
まあ、そもそも、本格ミステリーというジャンルそのものが
トリックのために人がムダ死にするわけだけど…
しかしシャーロック・ホームズやアガサ・クリスティ作品は
トリック優先ではなく、もっと人間らしさを感じる。
2作品の最後の犯人への対処もどうもいただけない。
そして、長い!
ムダに長い!
探偵が仲間とともに、あっちへうろうろ、こっちへうろうろしすぎ。

とりあえず「今年は本格ミステリーの古典をたくさん読む」という目標は
「アガサ・クリスティ作品を読みなおす」に変更しようっと。

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Comments

>だったら、なんで次々と人がムダに死ぬのだ!

私、金田一耕助に対して同じことを思っていましたw
最初から現場にいたくせに、犠牲者を続出させた上に最後は犯人に自殺とかされてますからね。
ちょう役立たず~。

Posted by: Mlle.C | January 27, 2006 at 20:36

うふふ、ホントにねぇ。
名作と言われてるけど、パズルのようで、読んだ後、心に残らないのよね。
「僧正殺人事件」のクックロビンの歌は、途中で、違うマザーグースの歌になっちゃって、読んでて拍子抜けしたのを覚えています。
クックロビンの歌は、どんどんミステリアスに続いていって魅惑的。小説もそれで突き進んだ方が面白くなったのでは?(と偉そうに、ヴァン・ダインに意見してみる。笑)

ヴァン・ダインの「グリーン家の殺人」と、クィーンの「Yの悲劇」と、アガサ・クリスティーの「ねじれた家」と、確か、犯人が同じパターンだったように記憶してるんですけど。。
オリジナル性って難しいと思いました。
厚かましくもクックロビンで、TBさせてもらっちゃお。(*^。^*)

Posted by: ワルツ | January 27, 2006 at 23:33

 まあまあ(笑)

 このジャンルのハデさというかカッコ良さってのはドイルとクリスティが確立したようなもんですからね。しかもこの二人は別格ですから。

 現代の目でそんなに責めちゃかわいそうですよ(笑)。

Posted by: ろぷ | January 28, 2006 at 06:19

>Mlle.Cさん
あはは、金田一耕助もそうだよねえ。
「しまった!」っていつも頭をかきむしってるだけ(笑)
役に立つのは最後の謎解きだけですものね。
そういえば、このあいだの『女王蜂』見ました?
稲垣君の金田一がひどかった(>_<)
これからの若者はあれが金田一だと思って
育っていくんですねえ。
かわいそうに…

Posted by: LIN | January 28, 2006 at 10:04

>ワルツさん
TB先の記事、すごい勉強になりました。
ありがとー♪
クックロビンの歌は続きがあるんですねっ!
ホント、ワルツさんのおっしゃる通り、
あの歌の続きをミステリーにした方が
おもしろいよねえ。
しかしどう見ても、実際は、駒鳥の方が
スズメより大きくて怖そうなんだけど
スズメが駒鳥を殺すとは、これいかに?
と、ここで、私は蛙を枝にさしたりする鳥を
駒鳥と勘違い。
「あれは何ていうんだっけ?」とあれこれ検索して
「モズのはやにえ」と判明。
駒鳥はもっとかわいい鳥なのね(・∀・;)
で、推理小説の話にもどると
やっぱり推理小説をパズルとしてでなく
小説としておもしろくしたアガサ・クリスティは
偉かったなあと思うわけです。
今年は、アガサ・クリスティをばんばん読みなおしますよー( ̄‥ ̄)=3

Posted by: LIN | January 28, 2006 at 11:00

>ろぷさん
私はドイルとクリスティ以外の海外本格ミステリーは
ほとんど読んだことがないので「今年は読むぞー」と
はりきっていたのですが、がっかりです。
エラリー・クイーンなんて、はまれれば、
外国シリーズだけでも何冊もあるのになあ。
しかたないので、ポワロシリーズを読みなおすことにします。

Posted by: LIN | January 28, 2006 at 11:07

こんにちはです。
あら、『僧正』はともかく、『Y』もダメでしたか。まぁ初期のエラリーはパズルだけで、動機さえはっきりしない作品もありますからね。
LINさんのご指摘は笑えました。
また、もともと『悲劇』シリーズは別名で出してましたし、『国名』シリーズとはちょっと毛色が違うかも。
もし将来、またエラリー読んでみっかなと思われたら、ライツヴィルものをぜひ。
『災厄の町』とか『フォックス家』とかです。
これもダメでしたら、ごめんなさいですわー。

Posted by: shosen | January 28, 2006 at 17:53

>shosenさん
すみません、すみません(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ
エラリーファンのshosenさんには申し訳ないです。
shosenさんのおっしゃる通り『Y』がダメだからって
国名シリーズがダメとは限りませんよね。
トライしたいと思います。
>『災厄の町』とか『フォックス家』
おー、知りませんでした。
Amazonレビューにも
「論理一辺倒な書き方でなく物語として楽しめる」
って書いてありますね。
これは期待できそうです。
私はアガサ・クリスティびいきですが
クイーンファンの人から見ると、逆にクリスティは
物足りないのかな。
今、ふと思いました。

Posted by: LIN | January 29, 2006 at 10:08

いえいえとんでもございませんー(°°;))
いや、私のようなものが言うのもナンですが、物語としてはクイーンよりクリスティでしょう。
「国名」はもっとパズルです。殺人に至る動機というものが欠けがちです・・。

ライツヴィルものは、もう少しドラマですね。
『災厄の町』は『配達されない三通の手紙』という題で、舞台を日本にかえて映画化されています。ちょっと切なめのものがたりですわ。

Posted by: shosen | January 29, 2006 at 22:07

>shosenさん
>殺人に至る動機というものが欠けがち
そのへんは割りきって読むしかなさそうですね。
でもキライじゃないので、国名シリーズも1冊くらいは
読んでみたいと思います。
ほー、『災厄の町』映画化されているのですね。
タイトル的には『チャイナ・オレンジの秘密』に
ひかれます。

Posted by: LIN | January 30, 2006 at 10:04

わたしもライツヴィルものは好きです。
ミステリはどうしてもすれっからしになった今読むときついのですが
(クリスティもダメです)・・・。

Posted by: かっこー | January 30, 2006 at 11:31

>かっこーさん
本を読めば読むほど、あれこれ目につくようになっちゃって
ミステリーは特に、そこに人間ドラマがないと
ちょっと読むのがしんどいですよねえ。
かっこーさんはクリスティもダメですか。
ところで、「新選組!土方歳三 最期の一日」
ごらんになりました?
私は短くてちょっと物足りなかったです。
そういえば昔、TVでやったドラマ「五稜郭」は
誰が土方やったんだっけと検索したら
渡哲也でした。
ひえー、年寄りすぎるっ!

Posted by: LIN | January 30, 2006 at 14:43

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