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March 25, 2006

『鉄鼠の檻』by京極夏彦

文庫版 鉄鼠の檻文庫版 鉄鼠の檻
京極 夏彦

講談社 2001-09
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1359ページ。
凶器になるといわれるほどぶ厚い京極本。
今は軟弱な分冊版なるものが出てますが
ええ、私は今後も、ブロック本を買いますとも!

忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、
埋没した「経蔵」…。
箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―
骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で
仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。
謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、
さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾。

ひさびさに小説を読んでいるうちに明け方になってしまった。
後半、もうやめることができなかった。
京極堂が説明する禅の歴史が非常にわかりやすい。
榎木津はやはり好きじゃない。
私が読みたいのは、京極堂の活躍だ。
「この世には不思議なものなど何ひとつないのだよ」
いつものこのセリフは1254ページだった。
今川がもうちょい事件と関わりがあるかと思ったけれど
そうでもなかった。
もしかするとこの後、続くシリーズにまた出てくるのだろうか。
ストーリーはおもしろいのだが、
いつもの妖しさが少し足りなかったように思う。

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Comments

>榎木津はやはり好きじゃない。
私が読みたいのは、京極堂の活躍だ。
おお!ここまったく同感です。榎木津の出番をもっと控えめにして刺身のツマ程度にして欲しい。正直言って、榎木津の言動の部分を読んでいると支離滅裂で疲れます。でもまあ、そのおかげで京極堂の整然とした薀蓄が楽しくなるのだろうかとも思うのですが。

Posted by: kyokyom | March 25, 2006 at 20:44

 たしかに、『鉄鼠』はすこしお勉強くさいかもしれませんね。んま、今回のネタは宗教だから、あんまりおどろおどろしいはちょっと無理だったのかも。

 でもこのシリーズ、僕は大好きです。
 基本的には理屈なんだけれど、なんちゅうか「その常識はホントに『常識』なのか?」って感じがね、たまりません。
 『鉄鼠』まで来たらもう一息ですねっ。『絡新婦』で「うわー」と思わせてもらって、『塗り仏』で、今までの話のすべてがストンと落ちる感じで美しいですよ☆
 僕は塗り仏までイッキ読みして、京極さんの構成力と文章にクラクラしちゃいましたから。「そうか、あれが伏線だったのか!」って。

 でもこれだけあいだがあいていたら、前の方を忘れちゃいませんか? んま、あんまりイッキ読みできる量でもなんだけれど…… 京極本はそのあたりが唯一の悩みですね。嬉しい悩みだけど。

Posted by: ろぷ | March 26, 2006 at 06:16

京極堂シリーズは私も全部ブロック本で持っていますよ。あの重量感がいいんですよね。寝ながら読むと腕が疲れますが。(笑)
京極作品は、↑でろぷさんもおっしゃっているように、思い込みの枠をはずされる感覚がたまりませーん。
ちなみに私が一番ガーンときたのは『絡新婦』です。
あ、そういえば今日はwowowで「巷説百物語」が放送される日ですね!録画を忘れないようにしなくては。

Posted by: TRK | March 26, 2006 at 06:36

>kyokyomさん
kyokyomさんも京極堂派なんですね~♪
でも榎木津が好きっていう人、多いんですよね。
あの特殊な能力をのぞけば、
ちょっと頭のおかしい人にしか見えないですよね(^^;
今回は特にイカレ度が増したような気がします。
kyokyomさんは京極堂シリーズ、全部、お読みになりました?
私は三ヶ月周期くらいでぼちぼち読んでいるので
もう最初の方は覚えてないんですよ。
で、コメントでろぷさんもおっしゃっているんですが
後で全部、つながってくるんですよね?
今回も久遠寺先生が出てきましたが、
その時のエピソード、ほとんど忘れていて…
もう一度、最初から読みなおさないとダメかしら?

Posted by: LIN | March 26, 2006 at 11:21

>ろぷさん
>今回のネタは宗教だから
でもキョウコツも宗教だったでしょう?
いつも、冒頭に短いエピソードみたいのがあるじゃない?
今回はあれに今ひとつ妖しさが足りなかったんじゃないかなあ。
モウリョウの「ほう、」や
キョウコツの「ざざ、ざ」の話に比べると。
>前の方を忘れちゃいませんか?
そうなの!
今回、久遠寺先生のところのエピソードが出てくるけど
「えーと、そんなことありましたっけ?(; ̄ー ̄)...ン?」
って感じ(笑)
これは最初から読みなおさないとダメかもしれない。
ジョウログモはあまり間隔をあけずに近いうちに読みたいです。
私もこのシリーズ、大好きですよん♪

Posted by: LIN | March 26, 2006 at 12:08

>TRKさん
TRKさんもブロック本派なのねー( ^^)人(^^ )
そうそう、腕がだるくなるので、持って読むのは不可能。
私は大抵、寝る前に読む人なので、
枕元に置いて読むんだけど、その体制も長時間だと
疲れるんですよねー。
寝ながら読める書見台がほしい…
>巷説百物語
昨日、パート1、見ました!
今日も録画しますとも!
ただ、原作、読んでいないので、
イマイチ、話が見えてないかも~(^^;

Posted by: LIN | March 26, 2006 at 12:13

是非、このまま『塗仏の宴』まで駆け抜けてください(笑)
昨年の後半は、どっぷり京極堂を読んでいました。ブロック本または、ノベルズはレンガ本とも言われていて、これらの嵌まると後戻りができません(^_^;
わたしは、榎津より京極堂が好きです。

Posted by: 美結 | March 26, 2006 at 16:47

>美結さん
>『塗仏の宴』まで駆け抜けてください
早速、Amazonで『絡新婦の理』『塗仏の宴~宴の始末』
『塗仏の宴~宴の支度』と注文しちゃいました。
相当、重いはずです(笑)
これでやっと『陰摩羅鬼の瑕』が読めます。
実は『陰摩羅鬼の瑕』発売当時、何げなく読もうとしていた私に
ブログ仲間のみなさんが「LINさん、それは順番があるんですよ」
と教えてくださったのでした。
それから足かけ3年。
長い旅でした…(・∀・;)
おー、美結さんも京極堂派ですか!やった!

Posted by: LIN | March 27, 2006 at 09:25

LINさん、おはようございます!
私は、榎木津と京極堂を足して2でわった人がいいです。(欲張り♪)
でもって、関口くんは、守ってあげたい。(さらに欲張り?)
というか、ああいったタイプの人は、女王様になれるので、気持ちいいかも!?笑

私は、このシリーズでは、鉄鼠が一番好きですね。
バランスがとてもよいので。
あの3人が出演する必然性と、物語&禅の絵解きとがうまくかみあってるなあと思いました。

ジョロウグモは、結構踏襲されているので、間をあけずに、一気読み!がオススメです。

Posted by: pico | March 27, 2006 at 09:42

うぉ~!!読まれたのですね。
私は半分くらいで放置してました。
何か忘れていると思ったら、京極堂を読むのを忘れていました!!
4月になったらよもっと♪

Posted by: Bryum | March 27, 2006 at 10:06

>picoさん
おはようございま~す♪
そちらはそろそろ桜?

>榎木津と京極堂を足して2でわった人
そもそもあの2人は足せるのでしょうか?(笑)

>関口くんは、守ってあげたい。
いやん、picoさんの好みがますますわからなくなってきました(笑)
それは関口くんというより永瀬君を守ってあげたいのでは?

鉄鼠はストーリーの構造として完ぺきですね。
よくできてます。
やっぱりここからは一気読みした方がいいですか?
では、間をおかずに読みたいと思います。

Posted by: LIN | March 27, 2006 at 10:44

>Bryumさん
この本、危険です。
後半、止まらなくなります。
夜、読むと徹夜する羽目になります。
お気をつけください。
20代の頃は夜遊びして徹夜しまくってましたが
さすがにこの年ではつらいです_| ̄|○
あ、Bryumさんはまだまだ大丈夫ですよね(*^^*)
失礼しました。

Posted by: LIN | March 27, 2006 at 11:05

LINさんのブロック本は文庫の方ですか?
京極本は、私は全部ノベルスなんですけど、あれも結構なブロック本ですー。でも同じ分厚さでも大きさがある分、バランス的には、文庫より読みやすいような気もします。(腕は疲れますが・笑)

という私も京極堂派!
「姑獲鳥」を読み始めた時、京極堂と結婚したいと真剣に思いました… 面食いより、頭食いの私です。(笑)
榎木津も好きなんですけど、やっぱり要は京極堂ですよね。

「鉄鼠」はシリーズの中で一番好きです。墨染め一色の世界に最後に鮮やかな… という部分が特にお気に入り。
このシリーズって、時系列的に結構重なってる部分があるので、一気にいくと繋がりが分って楽しいですよ。
私が読み始めた時は「絡新婦」まで出てたのですが、「姑獲鳥」から「絡新婦」まで通して読んで、すぐ「姑獲鳥」に戻って再読し始めて、丁度「塗仏の宴」が出たので、そこまでまたしても一気にいきました。こういう読み方は、ほとんどビョーキのような気もしますが… 「姑獲鳥」に戻って再読し始めた時、京極堂の薀蓄が初読時に比べてものすごく分かりやすく入ってきて、びっくりしました(^^;。

Posted by: 四季 | March 28, 2006 at 21:23

>四季さん
はい、私のは文庫本の方です。
ノベルス、より凶器感が増しますね~(笑)
ノベルスって、私はあまり持っていないのですが、
幅が狭いので、本を広げておくのに力がいりません?(・∀・;)
>私も京極堂派!
わーい( ^^)人(^^ )
結婚したいってすごいな(笑)
でも頭食いってわかる!(頭食いって人間の頭を食べる妖怪みたい 笑)
私も頭食いです。
いわゆる二枚目には全然、ときめきません。
彼らは自己愛が強すぎて、やってらんないです。
ところで榎木津や関口や余計な奴らが出てこない
京極堂の短篇っていいと思いません?
(夢枕獏の陰陽師みたいな感じで)
『鉄鼠』はホント、完成度が高いですね。
私も、また『姑獲鳥』から再読したいなあ。
でも、とりあえず『塗仏の宴』まで読んでしまわねば。
ちなみに今は奥泉光の『鳥類学者のファンタジア』を読んでます。
四季さん、お好きなんですよね、これ。
私は舞台、ストーリーは好きなんですが、
ところどころふざけている軽いタッチが苦手かも…(・∀・;)

Posted by: LIN | March 29, 2006 at 09:24

こんばんは。
私も「鉄鼠」が好きです。でも一番は「狂骨の夢」だったです。(*^。^*)
次の「絡新婦」だけは、畏れ多くも、先が読めちゃって少し物足りなかったかも。
是非「塗仏の宴」まで行って下さいね。
LINさんは、賢い京極堂さん派なのですね。私は、彼の様なお兄様が欲しいです。
夫にするなら礼二郎さんのような方がいい。毎日有り得ない事ばかりで楽しそうだし・・。(*^。^*)
って、そういうことではないですよね。

Posted by: ワルツ | March 30, 2006 at 00:34

>ワルツさん
あー、私も雰囲気として好きなのは『狂骨の夢』かも~。
でも『函』も好きです。「ほう、」
>是非「塗仏の宴」まで行って下さいね。
おほほ、残り3冊、まとめ買いして本棚に並べてありますの。
一週間、不眠不休で読んだら、読み終わるかしら?(笑)
>夫にするなら礼二郎さんのような方がいい
えーっ!!!まじですか!
でも、確かに榎木津には、聖母マリアのようなワルツさんの大きな愛が必要かも。
私は、榎木津、それこそ弟ならいいかなあ。
夫は静かな人がいいです。
榎木津は一日中、ぎゃーぎゃーとうるさそうです(・∀・;)

Posted by: LIN | March 30, 2006 at 09:35

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