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March 20, 2006

『フォア・フォーズの素数』by竹本健治

フォア・フォーズの素数フォア・フォーズの素数
竹本 健治

角川書店 2005-10-25
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短編集。
ホラーが収録されているということで、おびえていたが
その作品はホラーというよりグロだった。
グロはもっとイヤ(笑)

他の作品は、私は安部公房とかカート・ヴォネガットを
思いだしました。
(私はたくさん、作家を知っているわけじゃないので
このたとえは適当じゃないかもしれませんが)

好きな作品をピックアップすると…

「蝶の弔い」
標本に夢中になった少年のお話

「白の果ての扉」
料理好きの大学生、竜田は、仲間を部屋に呼んでは
料理をふるまっていた。
ある時、カレー作りに夢中になる。
辛さは日増しにエスカレートしていき…

「フォア・フォーズの素数」
4+4-4-4=0
(4+4)÷(4+4)=1
4÷4+4÷4=2
というように
4という数字4つを使って、
合計数字を0から100までを作ることに
心奪われた少年の物語。
ルート記号はまだしも
順列組み合わせとかシグマとか使い出すと
数式がごちゃごちゃしすぎて美しくないよねえ…

「チェス殺人事件」
本格ミステリーに見えるアンチミステリー。
中井英夫を思わせます。
(実際、著者は中井英夫の弟子である)
モルグ街の殺人に見立てたとあるが、
私は「僧正殺人事件」を思い出した。
あれもチェスだし。

「メニエル氏病」
宇宙船の中にあるお座敷と芸者という発想が斬新。
だって、鹿威しが聞こえる茶室で、土星を見ながら
お茶をたてるんですよ(笑)

「銀の砂時計が止まるまで」
おじいさんが死んでしまって、
その星にひとりぼっちになってしまった少年。
そこは紫の太陽がのぼり、海のある美しい星だった。
そこに、女性が不時着し…
これは「パーミリオンのネコ」というシリーズらしいので
他の作品も読んでみたい。

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Comments

春ですね~
この背景に、竹本氏!よくお似合いです・・(え?笑)
下にスクロールするにつれ、青くなっていくのが天地逆転で、桜が空に吸い込まれてくみたいでいいですね♪

私は、、「空白のかたち」が一番好好きで、
「銀の砂時計が止まるまで」のせつなさと、「非時の香の木の実」が結構、好きでした。
なるほど!「銀の~」は、バーミリオンの猫の中の一篇だったのですね。
竹本氏で、猫とつくからには・・・きゃー><ぶるぶる・・と勝手に想像し、そちらは、未読でした。
おそるおそる読んでみようかと思います。

あ、カレーもいいですね。ああ、今日は、カレーしようかしら~
そういえば、Bryumさんのところで、コチラを発見した時も、カレーを作りたくなりました。
カレーって、いったん、想念に入ると食べずにはいられないんですけど、LINさんはいかがでしょう?

Posted by: pico | March 20, 2006 at 17:54

>picoさん
いやー、春ですねえ。
だいたい、私の誕生日が過ぎると
毎年、暖かくなるんですよ。
(お祝いメッセージ、お気遣いなく。
できればひとつ年を取ったことを忘れたいくらいなので 笑)
>桜が空に吸い込まれてくみたい
あー、picoさん、詩人ですねえ。
ホント、そんな感じ。
「非時の香の木の実」はねえ、タイトルはいいと思うけど…
「空白のかたち」はいいですね。
私も好きかも。
安部公房とかカフカっぽくない?
「バーミリオンの猫」シリーズは
「銀河鉄道999」みたいなものなのかしら?
彼女が宇宙をさまよいつつ、冒険するという…
竹本さんの本、他も読みたいけど、ホラーは苦手なんですよ。
彼の小説の中でホラーが占める割合って大きいのでしょうか?
今日もワルツさんオススメ『夜市』を読む予定なのですが
夜は怖くて読めない(^^;
カレー、嫌いじゃないのですが、少量作るのがむずかしいから
あまっちゃうのですよー。
もっぱらレトルトなんです(恥)

Posted by: LIN | March 21, 2006 at 09:41

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