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April 11, 2006

『夜市』by恒川 光太郎

夜市夜市
恒川 光太郎

角川書店 2005-10-26
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ワルツさん、たら本「グッドバイの文学」のオススメ本です♪

何でも売っている不思議な市場「夜市」。
幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、
弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。
野球部のエースとして成長した祐司だったが、
常に罪悪感にさいなまれていた。

ワルツさんpicoさんも書いていらっしゃいますが、
これをホラーとカテゴリー分けするのはもったいない!
世の中には私のように「ホラー」と聞いただけで
読まない人もたくさんいるはず。
これはホラーじゃないです。
ホラー嫌いの方も、是非読んでいただきたいです。
(※蛇足ですが、最近、読んだ筒井さんのエッセイに
「某社が募集したホラー大賞によって登場した多数の新人、
今では仕事がなくなってホラー浪人と呼ばれている…」
と書いてありました 笑)

そして、私もワルツさんとpicoさん同様
表題作「夜市」より「風の古道」が断然、好き!

7歳の時、父とはぐれた主人公は、
知らないおばさんに近道を教えてもらう。
しかしその道は、すべての家が玄関と反対側を向いている
奇妙な空間だった。
12歳になった主人公は、友人カズキとその道にはいり
迷ってしまう。
途方にくれた彼らは“古道”を旅する青年・レンに出会う……

「風の古道」に
「なんでも手に入る夜の市場の話」と
ちらっと「夜市」のことが出てくる。
レンをシリーズ化して、全部の作品をシンクロ化してほしいです。
恒川光太郎さん、今後、要チェックの作家です。

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Comments

どこまでもどこまでも、奥深い世界が続いていてどこかでチャンネルがつながっていく深く遠い物語、素敵ですよね~。
物語が終わっても、彼らの旅が私の中で、続いているのがすごいです。
新人さんで、久々に、酔える文学を書く人が現れたな~という感じで、次回作が本当に楽しみです。

Posted by: pico | April 12, 2006 at 02:02

LINさん、読んで下さったのですね。。。。って自分が書いてわけでもないのですが、やっぱり嬉しくて、どきどき。
楽しんで頂けてよかったです。

>レンをシリーズ化して、全部の作品をシンクロ化してほしいです。
私もレンにもう一度会いたい気がします。
でも、このまま世界をしまってほしい気も・・。道が続く限り、レンはどこかを今も歩き続けているという情景を心に残したまま。
読んだ後、私自身も、その世界に漂い続ける幸せを十分味わいました。(*^。^*)

Posted by: ワルツ | April 12, 2006 at 02:30

>picoさん
picoさんは「さめざめ泣いた」と書いていらしたので、
どこで泣かれたのだろうと考えながら読みました。
まだpicoさんの中では旅は続いているのですね。
>次回作が本当に楽しみ
恒川さん、どこかで連載していないか検索してみたんですが
見つかりませんでした(>_<)
ホント、次回作が楽しみですね。

Posted by: LIN | April 12, 2006 at 09:57

>ワルツさん
ステキな小説を紹介してくださってありがとー。
ホラー大賞というので半信半疑でしたが、すごく好みでした。
>このまま世界をしまってほしい気も・・。
ああ、そうですね。
会いたいけれど、あのまま終わってほしいような。
でも、「風の古道」でちらっと「夜市」の話をしたってことは
恒川さんは恩田さんのように、全ての作品を大きなひとつの作品にしようと
思っているのかなあって。
ところで、スーパーピアノレッスンのテキスト、買いました!
番組の第2回も見ました!
「水の戯れ」いいですね~(うっとり)
最初、「あ、私でも弾けるかも」って思ったけど、
全部、聴いて「あ、ムリ!ムリ!」と思いなおしました。
弾ける曲が一曲でも見つかるといいな。
(「月の光」「舟歌」は習ったことがあります)

Posted by: LIN | April 12, 2006 at 10:13

LInさん、こんばんは。私もラヴェルの「水の戯れ」観たよ~。
綺麗だったね。生徒さんの演奏は、「水」のイメージがかなり激し過ぎたけど。(笑)最後のお手本のミシェル・ベロフ先生の演奏お見事でした。それに「フランス語」のレッスンも素敵~♪
LINさんやみなさんは、こんなんしゃべってらっしゃるんだと妄想して一人喜んでました。(かなりアブナイ。(*^。^*)
>「水の戯れ」
LINさん、ムリ?なんて思わずに。大丈夫。昨日のレッスンは、最上級だから、実際もっともおっと、ゆっくり仕上げればいいと思う。練習もゆっくりで。
9thの音が(先生もおっしゃってたけど)ポイントなので、ジャズのテンションになってるし、現代的で楽しめると思います。(それに、他のラヴェルの曲に比べて簡単な方かも。)

今回フランス音楽で比較的弾くのが簡単なのは、ドビュッシーの「子供の領分」からの曲だと思います。「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」「雪が踊っている」「小さい羊飼い」「ゴリウォーグのケークウォーク」などは、短いし、情景も浮かんでき易くて楽しいです。
「ゴリウォーグのケークウォーク」は、黒人の操り人形のジグザグ歩きを滑稽に表していてとっても面白い。綺麗に弾けたら心うきうき!弾いてて楽しくなります。これもジャズ風です。
ではでは。長くなってすみません。

Posted by: ワルツ | April 12, 2006 at 20:22

>ワルツさん
ワルツさんってやっぱりすごい!
コメントを拝見しているうちに「私にも弾けるかも」という気になってきたもの。
ああ、こうやってワルツさんは、小さいピアニストたちを励ましているんだなあと
感動しました。
私もワルツさんに「ピアノやります」といってやってなくて
とっても心苦しいのです(・∀・;)
思うだけでなく、時間を決めて、毎日、弾くべきだと気づきました。
フランス語だって、何だかんだ、やっぱり毎日やっているのがいいと思うので。
「水の戯れ」トライしてみようかなあ…
>「水」のイメージがかなり激し過ぎたけど
あ!私も「ずいぶん、乱暴に弾く人だなあ」と思いました。
>「ゴリウォーグのケークウォーク」
かわいい曲ですよねー。
好きです。
でも今回の授業で一番の楽しみはやはりラヴェルの「スカルボ」かなあ。
でも「展覧会の絵」のうちの一曲と混乱してるかも(・∀・;)

Posted by: LIN | April 13, 2006 at 10:32

LINさん、こんにちは。
たしかに、「風の古道」のほうがいいかもしれないですね。
なぜが子供のころを思い出しながら読みました。

Posted by: uota | April 13, 2006 at 21:43

>uotaさん
>なぜが子供のころを思い出しながら
私も!
なぜなんでしょう?
私たちが忘れているだけで、
子供はみんな風の古道に行ったことがあるのかもしれません。

Posted by: LIN | April 14, 2006 at 10:01

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