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April 28, 2006

『絡新婦の理』『塗仏の宴』by京極夏彦

立て続けに3冊、読みました。

文庫版 絡新婦の理文庫版 絡新婦の理
京極 夏彦

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巷に横行する殺人鬼「目潰し魔」を捜索する木場修。
一方、千葉の片田舎にある聖ベルナール学院では
学園内に<蜘蛛の僕>なる黒弥撒集団が暗躍。
満月の晩に黒い聖母が出現し呪われた相手が絞殺される。
2つの事件は蜘蛛の巣となり木場を眩惑し、搦め捕る。
中心に陣取るのは誰か?

今までの4冊に比べて妖しさが足りないですかねえ。
学園が舞台だからか?
『鉄鼠』は坊さんがわやわやいましたが、
『絡新婦』はいたるところ、女、女、女ですね。
「あなたが-蜘蛛だったのですね」と京極堂がいうシーンが好きです。

文庫版 塗仏の宴―宴の支度文庫版 塗仏の宴―宴の支度
京極 夏彦

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文庫版 塗仏の宴―宴の始末文庫版 塗仏の宴―宴の始末
京極 夏彦

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「知りたいですか」
郷土史家を名乗る男は囁く。
「知り――たいです」
答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。
非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。
敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団6つ。
15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。

オールスター総出演。
華やかでしたねえ。
広げるだけ広げた風呂敷、たためるのかと心配でしたが
たためましたね(笑)
京極堂がやっぱりかっこよかった。くうっ。

このシリーズ、あとは『陰摩羅鬼の瑕』しかないんですね。
さびしい…
『陰摩羅鬼』は『邪魅の雫』が発売になってから一緒に読もうっと。

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Comments

「塗仏」まで、読了おめでとうございます。肩は凝っていませんか?
やはり、京極堂の過去があるだけにますます好きになっていまう(笑)

Posted by: 美結 | April 29, 2006 at 10:20

>美結さん
読み終わりましたー。
肩はこってないんですが、寝不足です(・∀・;)
ねー、やっぱり京極堂ですよねー。
前にも書いたかもしれませんが、
京極堂が主人公の短篇(夢枕獏の『安倍晴明』みたいなの)が
読みたいです。

Posted by: LIN | April 30, 2006 at 09:41

えと、もう記憶が定かでないのですが、塗仏の宴ってあの名前だけ登場する悪の黒幕みたいなやつが出てくるものだったでしょうか。
京極堂対黒幕(ラスボス)の対決ってなんだかありがちな構図ですが、どのように決着つけるか楽しみです。
僕は薀蓄の面白さで言うと、絡新婦の理が一番好きでした。

Posted by: kyokyom | April 30, 2006 at 19:52

こんばんは。ぞくぞく読了おめでとうございます。
こんなに連続で読まれると、口調まで京極堂風になりませんか?(笑)
私は、読んだ本世界からなかなか抜け出せないタイプ(?)なので、周りにすぐ悟られます。(あ、最近恩田陸読んだね。とか、エセ京極っぽいよ、とか。(^_^;)
『絡新婦の理』は、珍しく最初から犯人が分ってしまったという作品です。(ちょっと自慢~ごめん。笑)
この作品は、恩田陸が書いたら、『三月シリーズ(理瀬シリーズ)』になっちゃいそうで、想像して面白いです。
同じプロットで恩田陸に書いてもらいたい。めっちゃ、少女漫画チックだろうなぁ。

Posted by: ワルツ | April 30, 2006 at 22:06

>kyokyomさん
そうそう、塗仏はラスボスの奴です(笑)
時折、はさまれるラスボス視線の語りが何とも不気味でした。
『絡新婦の理』の薀蓄はすごかったですねえ。
とうとうユダヤ教まで出してきたかと(笑)
私は『鉄鼠の檻』が好きなんだけど、あれは犯人とトリックが
イマイチでしたねえ。
kyokyomさんは『陰摩羅鬼の瑕』はお読みになりました?
何かイマイチという噂がありますが…

Posted by: LIN | May 01, 2006 at 09:09

>ワルツさん
とうとう、ここまで来ました。ふぅ~。
>読んだ本世界からなかなか抜け出せないタイプ
わかる、わかる。
ワルツさんの書評って、まだ、その世界から抜け出ていなくて
とても神秘的ですもん。
作品の続きを読んでいるような、そんな感じ。
京極堂になったワルツさん、見たいです(*^^*)
>恩田陸が書いたら、『三月シリーズ(理瀬シリーズ)』
ホントですね!
学園物だからでしょうか?
私は、京極堂と学園というのが、ちょっと似合わないような気がしました。
私自身が学園物が苦手というのもあるかもしれないけど…(・∀・;)
>めっちゃ、少女漫画チックだろうなぁ。
昨日の週刊ブックレビューで『チョコレート・コスモス』が紹介されてたんですが、
あらすじが、まさに「ガラスの仮面」!(笑)
恩田さんって相当、少女漫画の影響、受けてますよね。

Posted by: LIN | May 01, 2006 at 09:25

立て続けに3冊とは!パワフルですねー(感嘆)
濃いー所を読んだばかりだと
『陰摩羅鬼の瑕』は確かに淡白に感じるかもなので、
ちょっと間をおくのは良い判断かもしれませんね。^^
『邪魅の雫』の発売日、私もチェックしとかないとだわっ

Posted by: TRK | May 01, 2006 at 14:09

みなさん、京極堂ファンだから、全然普通なのかもしれませんが、
この表紙、特に「塗仏の宴」なんて、めちゃめちゃ怖いんですけど。

え、怖いよね。
私が変?
誰か、怖いって言って。

Posted by: きみ駒 | May 02, 2006 at 01:14

>TRKさん
『陰摩羅鬼の瑕』はオリジナルメンバーしか出てこないらしいですね。
実は、私が初めて買った京極夏彦作品はこれなのです。
発売当時に買って、京極堂シリーズは順番通りに読まないとダメだということを知り
京極夏彦マニアの妹にあげたのでした。
あまり厚くなかったような記憶があります。
『邪魅の雫』、講談社がフライング発表したのが昨年の9月。
今年の発売はあるのでしょうか!?

Posted by: LIN | May 02, 2006 at 11:05

>きみ駒さん
こんな展示会もあったらしいですよー。
http://www.tims.jp/~jackal-r/sub5.htm
リアルすぎて逆に嘘っぽくないです?
ろう人形みたいで。
もと絵である鳥山石燕の“百鬼夜行”の方が怖いです。

Posted by: LIN | May 02, 2006 at 11:53

どうもおひさしぶりですbiccoです。
僕もオンモラキはがっかりしたクチです。シリーズのそれまでの読後感をひきずったまま読むとちょっと拍子抜けかもです。来年の夏くらいにさっぱりした気持ちで読んだらいかがでしょう(笑)
それくらいには邪魅も(いくらなんでも)出るんじゃないですかね(笑)
でなかったりして。

Posted by: bicco | May 10, 2006 at 23:30

>biccoさん
わー、おひさしぶり~。
新しいお部屋の住み心地はいかがです?
emiさんの手作り弁当とか「biccoといっしょなら、どこにいてもいいよ」発言とか
うらやましくて「ちくしょーっ」とかいいながら、いつも拝見してます(笑)
そうそう、CBの「マンドラゴラの降る沼」、今月、WOWOWで放送するですよ。
http://www.wowow.co.jp/stage/cityboys/
前から、biccoさんが熱く語っていらっしゃるので、絶対、見ようと思ってます。
まあ、生の迫力はないと思いますけど…
そうそう、今、梅原猛の『隠された十字架』読んでます。
遅くなりましたが、やっと『神々の流竄』をAmazonに注文しました。
「絶対、読みますから」とemiさんにお伝えください。
二人のラブラブ日記をこれからも楽しみにしてます(笑)

Posted by: LIN | May 11, 2006 at 09:41

 京極耐久マラソン完走おめでとうございます。
 一応は、物語りも一段落ですね。

 僕が読んだときを思い出しました。
 たしか、『うぶめ』で「トリックはともかく、ウマイねぇ」と思ったくらいだったんです。けど、なにげに手を付けた続刊『魍魎』がいけなかった(笑)。
 あそこから、京極堂のいう「憑きもの」に乗り移られたようにイッキ読み。いやぁあの時はツラかったなぁ。それ以上に楽しかったけど。

 京極堂イッキ読み。
 コレ、けっこうオススメですよ。
 人物それぞれの流れが見えてきて、伏線もあって、また違った楽しみ方ができますから。
 僕的には最初の方に出てきた「金華の猫」(←こんな字だっけ?)の石榴ちゃんの性別が気になって気になって……。
 本文に書いてたかな? なにぶん前のことなので忘れちゃった。
 あぁ、もう一回読み直したくなりました。

Posted by: ろぷ | May 11, 2006 at 17:05

>ろぷさん
やっと読み終わりました。
私は2年くらいかけて、読んだのですが、
これ、実際には、1年くらいの話なんですよね?
やっぱり、最初の頃の方の事件は忘れちゃってます。
金華の猫って何?
いずれ、再読したいとも思うのですが、何しろ長いですからねえ。
それじゃなくても読みたい本、いっぱいあるし…
でも邪魅が出るのが確実になったら、再読する人、多いかもね。
邪魅、いつ出るんだろう…

Posted by: LIN | May 12, 2006 at 09:55

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