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April 14, 2006

『錦繍』by宮本輝

錦繍錦繍
宮本 輝

新潮社 1985-05
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テル様大好きみらくるさんを始め、
いろいろな方から薦められていた作品。
やっと読みました。

運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、
紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。
そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る…。

なぜか高村薫を思い出して
読み終えた後、高村薫の『晴子情歌』も
同じ書簡小説だからだと気づいた。
あれは母から息子へのラブレターだけど。

美しい小説ではありましたが
私がどうしても気になってしまったとこ。

・後半、急に小説のトーンが変わる。
流れが何だか唐突。
令子の変貌ぶりも突然。

・由加子があの事件を起こした時の心理がよくわからない。
著者自身がどうも「女はそんなものだ」と考えている節がある。
そういう業の女であるという片付け方でなく
思わず自分も靖明を刺したくなるような、
そんな気持ちになりたかった。

・138~146のあたり
靖明が体験したもうひとつの自分
そのあたりがぐっとこない。
ぐっとこないから「だから離婚した」という理屈もよくわからない。

私はおじさま好きなんだけど、
もし宮本輝と実際に会う機会があったら(あるわけないけど)
絶対、ケンカすると思う。
宮本輝はきっとクラブでねちねちホステスをいじめるタイプだ。
写真を見ているとそんな気がする。

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Comments

LINさん、こんにちは。

私が『錦繍』を最後に読んだのが随分前なのですが、LINさんの感想を読んだら、もう一度読んでみようかなと思いました。
LINさんがひっかかった部分、自分はどうだったかな~と確認するために。
『錦繍』ではそうでもないのですが、テル様の小説は凛とした女性が描かれているところが好きです。あと初期の作品では少年、青年が主人公で関西が舞台の小説とかも好きです。

それから、新潮文庫の写真は確かにあまりいけてません(;´Д`)
最近の白髪交じりのテル様などなかなかいけてると思いますが♪

Clazziquai、LINさんのご紹介でK-POPを聴かない方にも興味を持ってもらえたらいいなぁ~(*´Д`)
あと、レンジでプリン、興味深々です!自分では作ったことないのですが、プリン大好きなので。レポ楽しみにしてますね!

Posted by: みらくる | April 14, 2006 at 16:41

>みらくるさん
きゃー、みらくるさん。
書きたい放題、書いてしまってすみません(;´Д`)
あとで自分で、本を読んだ時、どんなことを感じたかを思い出すには
いいことより、悪いことの方が思い出しやすい気がしてつい…
『錦繍』は名作だと思うし、テル様もなかなか
ナイスなオヤジだと思います(笑)
テル様は引き続き、読むつもり。
次は『オレンジの壺』かな~。
Clazziquaiはすごくいいと思う。
m-flo好きな人はたまらないはず。
実際、m-floのコンサートにも出てるみたいだし。
レンジでプリンは、作ったらレポしますね。
みらくるさんの昨日の記事、拝見しましたが
私もミスドでは「ポン・デ・リング」が好きですー。
もちもちしてる食感がたまらないです。
以前、住んでいたマンションの真ん前がミスドだったので
毎朝、通ってました~。

Posted by: LIN | April 15, 2006 at 10:22

あれっ?
ごぶさたしているうちに模様替えなさったんですねぇ。
びっくり。
LINさんに似ているなぁ。
と眺めていたら瞬きするんですね。
感激です。

今回の読書用のいす。いいですねぇ。
ベランダでこれからの季節ゆっくり日向ぼっこしたいです。
もちろん読書も(^^;)

Posted by: ともちゃん | April 16, 2006 at 13:11

またコメント欄間違ったみたいです。
お許しを。

Posted by: ともちゃん | April 16, 2006 at 13:15

>ともちゃん
ココログはあまりいいテンプレートがないのですが
今回「お!これは!」と思い、模様替えしてみました。
いつも模様替えしても2、3日でもとにもどしちゃうんですけど
これはしばらく変えないかも♪
>LINさんに似ているなぁ。
あひゃひゃ。
私はこんなにかわいくないです(笑)
でもいつもこんな姿勢で本、読んでます。
>ベランダでこれからの季節ゆっくり日向ぼっこ
ともちゃんちはベランダが広いのでしょうね~。
ウチのマンションは変に凝ったデザインで
ベランダが異様に狭くて1畳しかないんです(つД`)
間取りや外観とか気にいってるんだけど
そこだけが不満。
外で読書といえば、ともちゃんちの近くだと
私はあの農場がいいなあ。
あそこに今回、買った椅子を持っていって、
のんびり本が読みたいです。

Posted by: LIN | April 17, 2006 at 10:02

むかーし読んだときは描写が好きでしたが
去年(?)読んだら、そうでもなくて
あまり感慨に浸れませんでした。
物語と年齢の相性ってあるなーって実感しました。
「知らない世界だから好きな物語」
「知っている世界だから好きな物語」とか、あるなーとも考えたりしました。

Posted by: るちあ | April 22, 2006 at 22:36

>るちあさん
「描写が好き」ってすごくわかります。
私も描写は好きです。
でもね、ストーリーにところどころ破綻があるような気がするのですよ。
それが描写の美しさにだまされちゃっているような…
>物語と年齢の相性ってあるなーっ
それはありますね。
年齢とともに恋愛小説にはまれなくなります。
「こんなことあるわけない」って醒めた目で見てしまうんです。
「冬ソナ」にはまっているおばちゃんたちは
案外、純情なのかもしれません(笑)
もしくは、彼女たちも「こんなことあるわけない」ってわかってても
気づかぬふりをしているだけなのか。

Posted by: LIN | April 23, 2006 at 11:56

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