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April 08, 2006

『東京タワー』by江國香織

東京タワー東京タワー
江國 香織

新潮社 2006-02
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昨夜、地上波放送されていましたね。
映画の感想はコチラ

青山のセレクトショップを経営する詩史は夫がいながら、
友人の息子で20歳年下の透と付き合っていた。
24時間、詩史からの電話を待つ純粋で一途な透。
一方、透の親友の耕二は、
専業主婦の人妻・喜美子と不倫中。
耕二は喜美子と本命の恋人との間を自由に行き来していたが、
やがて、ふたつの恋にも終わりがやってくる…。

五木寛之の『レッスン』に似てます。
私は『レッスン』の方が好き。
舞台はイタリアだし、プレゼントはラリックのカー・マスコットだし。
そして主人公“ぼく”が愛する年上女性、
佐伯伽耶は詩史より感情のひだがもっと複雑だ。

年下の男の子の魅力は、まわりがよく見えなくて
自分勝手ですぐ熱くなるところだと思う。
それが欠点でもある。
ちょっとの時間を共有する分にはいいけれど
ずっとでは疲れる。
詩史も、浅野という夫がいるから
透とバランスよくつきあえるのだと思う。
映画のラストはまちがっている(笑)
時期がきたら、年上の女性から
別れをつげるべきなのだ。

~小説に登場した本やら音楽やら~
マリーフランク(デンマークの歌手)
渾成の大地(写真集)
アムラン(ピアニスト)
『情事の終り』グレアム・グリーン
テックス・ベネケ(ジャズ)
『ライオン』ケッセル
AS TEARS GO BY
ジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、CCR、
エルトン・ジョン、ローリングストーンズ
PEACOCK PIE(詩集)のTHE SHIP OF RIO
『沈黙』『白い人』『侍』遠藤周作
カリエール(芝居)
Don't let me down(フィービー・スノウ)
『ジュスティーヌ』『クレア』ロレンス・ダレル


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Comments

こんにちは。
juneさんのブログから参りました。
苗坊と申します。
この作品は、あんまり好きになれなかったのですが^^;
映画は気になっていました。
ラストが違うと言う事を、見ていないのですが知りました。
私も原作の方がいいと思いました。
不倫が認められているような気がしますし、やっぱり夫の元へ帰るのが、正しいと思うんです。

Posted by: 苗坊 | May 12, 2006 at 15:44

>苗坊さん
はじめまして♪
ようこそいらっしゃいました。
江國香織は初期の頃の作品の方がせつなくてよかったような気がします。
苗坊さんは映画をご覧になっていないのですね。
詩史は夫と透の間を、危ういながらもバランスを取っているから
詩史なのであり、また、夫も気づいているくせに気づいていないふりをしているからこそ
あの小説は成立しているんだと思いますねえ。
あの映画のラストはどうもいただけない。
でも苗坊さんにも見ていただきたいです。
苗坊さんは就活中の大学生さんなんですね。
ピチピチでいいなあ(っておじさんみたい 笑)
これを機会に本のこと、いろいろお話したいですね。
苗坊さんがお読みになった夏樹静子の『女優X』おもしろそー。

Posted by: LIN | May 13, 2006 at 09:55

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