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May 05, 2006

『リヴィエラを撃て』by高村薫

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高村 薫

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私の好きな作家、高村薫は寡作である。
今まで発表した作品はたった12冊。
そんなわけで、ケチケチ、読んできたのであるが
このGWにとうとう、『リヴィエラを撃て』に手を出してしまった。
これで、私に残された作品はあと3作品
『黄金を抱いて翔べ』
『神の火』
『李謳』
になってしまった(つД`)

1992年冬の東京。
元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
その直前、警視庁に
「ジャック・モーガンが捕まった。
<リヴィエラ>に殺される!」という電話がはいる。
果たして、<リヴィエラ>とは誰なのか。
その秘密を巡り、CIAが、M15が、M16が暗闘を繰り広げる。

いやー、よかった~。
高村薫だからあたりまえなんだけれど。
しかし、高村薫の小説に登場する男たちは、
みな、儚げですな。
生きながらにして、死んでいるというか、
死への道を探っているというか。
ジャック・モーガンしかり、合田刑事しかり、彰之しかり。
彰之の息子、秋道はどうなのでしょう?
この夏、新潮で高村さんの連載が始まるとか。
楽しみ~♪

<関連記事>
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Comments

正直、前半はだるかったんですけど、後半に入ってからめちゃめちゃ面白くなりました。今まで読んだ高村作品では一番好きかも。第一この小説に出てくる男たちがかっこいい。誰とは言いませんが、男のハードボイルド作家なんかが自己陶酔で書く薄っぺらでステレオタイプの人間とは次元が違うんじゃないかって思います。高村薫って海外でも通用する作家だと思うんですけど、翻訳はされているんでしょうか。

Posted by: kyokyom | May 06, 2006 at 12:15

>kyokyomさん
私も男の作家が書くハードボイルド小説やスパイ小説は嫌いです。
結局、海外小説の物真似なんですよね。
当然、高村薫と比較するなんて、お話にならないくらいで。
そもそも高村薫が、この日本の小説界において、別格なんです。
高村薫とまではいわないですが、
他の女性作家もポエムみたいにやたら甘い小説ばかり書いてないで
もう少し骨太の作品を書いてほしいです。
最近は、男の作家まで甘ったるいんですもん。
やれやれです。

Posted by: LIN | May 06, 2006 at 16:57

こんにちわ。これいいですよね~。
高村さん好きだーと、あらためて実感しました。

>高村薫の小説に登場する男たちは、みな、儚げですな。

すごくわかります!何でこんなにひかれるのかって
思ってたんですが、「儚げ」これがキーワードですね。
なんだかすっきりしました。
そして↑のLINさんのコメントも、読んですっきりしました(笑)。

Posted by: june | May 11, 2006 at 10:43

>juneさん
juneさんもリヴィエラ、最近、お読みになったのですねー。
ナカーマ( ・∀・)人(・∀・ )
>高村さん好きだー
私も~。
でも、何しろ作品数が少ないんですよねえ(つД`)
私は取っておきとして、小説現代で連載された
「警視庁捜査第一課第三強行犯捜査第七係シリーズ」のコピーを持ってます。
juneさんはお読みになったことありますか?
第一話「東京クルージング」小説現代1993年4月号246-274P
第二話「放火」1993年6月号128-154P
第三話「失踪」1993年8月号78-107P
第四話「情死」1993年10月号88-117P
第五話「凶弾」1993年12月号50-83P
に掲載されてます。
図書館で探してみてね♪
あ、主役はもちろん、合田です。

Posted by: LIN | May 12, 2006 at 09:48

おおお!7係のシリーズがあるのですね!
知りませんでした。
合田が主役の作品をまた読むことができるなんて、幸せです。
祐介さんもでてくるのかなぁ・・(妄想中)。
探しに行ってきます!
教えてくださって、ありがとうございます。

Posted by: june | May 12, 2006 at 13:41

>juneさん
juneさんにこの記事を書いて、私もコピーしたものをひっぱりだしてみたのですが、
四話と五話しかなかった~(つД`)
そういえば、ウチの近くの図書館にはそれしかなかったんでした!
オール読物に連載された『ヨゼフ断章』なんてのもコピーしてました。
ヨゼフ断章(オール読物連載)
1994.5 黙せる村
1994.7 天翔る花火・ヨゼフ十六歳
1994.9 蟹・ヨゼフ二十六歳
1994.11 光る闇・ヨゼフ三十六歳
1995.1 佇む人びと・ヨゼフ四十六歳
1995.3 凧・ヨゼフ断章
けど、これも全部じゃないです。
もしかしたら、juneさんのご近所の図書館にも全部、ないかもしれないですね。
juneさんが東京在住でしたら、東京都立図書館でEメールによる郵送もやってます。
入手困難なものをご紹介してしまってごめんなさ~い(>_<)

Posted by: LIN | May 13, 2006 at 09:19

LINさん、こんにちは、、。
本書「リヴィエラを撃て」は、私が、高村薫作品で一番すきな
ものです。
 思い返してもわくわくします。
最近の純文学路線になってからは、殆ど読めていないけれど、、。
でも、「新リア王」は、読みたいなぁって
思っています。でも、どうも「晴子情歌」の続編だっていうし、、。「晴子、、」も読まないといけないみたい、、。

Posted by: indi-book | May 13, 2006 at 22:57

>indi-bookさん
こんにちは~。
indi-bookさんも高村薫がお好きなのですね。
ナカーマ( ・∀・)人(・∀・ )
純文学路線のものは、確かにミステリーとは違うのですが
主人公に漂う雰囲気は、なぜか、みな似ています。
『新リア王』より『晴子情歌』の方が読みやすいかもしれないです。
『晴子情歌』は、主人公の母親が主人公にあてた手紙という形で、
主人公一族について語られます。
一方、『新リア王』は僧侶となった主人公と政治家である父親
(といっても主人公は非嫡出子)
の、4日間にわたる対話によって、政治と宗教について語られます。
読んでみてくださいね~♪

Posted by: LIN | May 14, 2006 at 10:26

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