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May 27, 2006

古代史にはまってます~『高丘親王航海記』など~

梅原猛の『隠れた十字架~法隆寺論』を読んでから
古代史にはまってます。

今週、読んだのは
『成吉思汗の秘密』by高木彬光
『高丘親王航海記』by澁澤龍彦

『成吉思汗の秘密』は、源義経は衣川では死んでおらず、
大陸に渡って成吉思汗になったという仮説を証明するという話。
なかなかおもしろかったので、高木彬光の古代史もの
『邪馬台国の秘密』『古代天皇の秘密』も買った。
他に井沢元彦の『猿丸幻視行』と高田祟史の『百人一首の呪』も。
ただ、高田崇史のQEDシリーズはネットを見ると、イマイチという噂も…

『高丘親王航海記』は、すごかった。
平城天皇の第三皇子として生まれた高丘親王は出家し、
仏の道につかえていたが、
67才の時に天竺行きを決意。
これはその時の航海記。
たら本の「歴史本」でpicoさんが、
「旅の文学」の時にoverQさんちょろいもさんが紹介されていた本。
澁澤龍彦の遺作になるわけなんですが、
倉橋由美子さんの遺作である『よもつひらさか往還』も
全然、ストーリーは違いますが、感じが似ているような気がしました。
先ごろ、山本周五郎賞を受賞した宇月原晴明の『安徳天皇漂海記』
まだ読んでいませんが、この作品にインスパイアされたんじゃないだろうか。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

この間のたら本「五感で感じる文学」で、Veltaさん
●20年程前に出版されたミステリ
●A4くらいの大判の本
●外国の豪華客船の中での殺人事件を推理して行く
●血の付いた布の切れ端とかの証拠品が付いている
●小さなビニールに入った血痕付きの布とか金髪(だったような…)
と紹介されていた本がどうしてもほしくて、
さがして買っちゃいましたよー。
デニス・ホイートリー著
『マイアミ沖殺人事件』
『手掛りはここにあり』
『誰がロバート・プレンティスを殺したか』
『マリンゼー島連続殺人事件』
の4冊でしたー。
Gamebook1
Gamebook2

ストーリーを読み、現物の証拠を見ながら誰か犯人か当てるのです。
こういうの大好き~。
(子供の頃、人形よりボードゲームをこよなく愛していたので)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

甥(4才)の誕生日プレゼントに本を買ってやりました。
どうも、おじいちゃん、おばあちゃんや親は、おもちゃばかり買い与え
本をあまり買ってあげていないようなのです。
もう、これは、本好きである叔母の私の役目だろうと。
まずは、ワルツさんshosenさんオススメ、爆笑必至の『じごくのそうべえ』を、
それから『ぐりとぐら』『そらまめくんのベッド』『こんとあき』
計4冊をあげました。
これからもちょくちょく買ってやろうと思ってます。
オススメあったら教えてね。

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May 25, 2006

ハクセキレイに怒られる

私の部屋はマンションの最上階にあるんだけれど
(といってもそんなに高層じゃない)
どうも、マンションの屋根(それも私の部屋の真上あたり)に
鳥が巣を作ったらしい。
その鳥は多分、この↓ハクセキレイ。
Hakusekirei04
そんなわけで、私が玄関を出入りするたびに
親鳥が物凄い勢いで、私を威嚇する。
じーっと親鳥を見ていようものなら、嘴で突つかれかねない勢い。
何としてでもひなを守ろうとするその姿は感動すら覚える。

一方、YahooNewsで見つけたこんな記事
コンビニエンスストアを経営する親から、期限切れのおにぎりやパンを
与えられている男子児童。
最近、やせ細り、元気がなかった。
校長が見かねて、栄養を補うために牛乳を飲ませているという。
子供を守り、育てるというシンプルなことが、
なぜ、ハクセキレイにできて人間にできないのだろう…

最近、読んだ本はこの3冊

梅原猛の授業 仏教梅原猛の授業 仏教
梅原 猛

朝日新聞社 2002-01
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宗教世界地図宗教世界地図
石川 純一

新潮社 1997-05
売り上げランキング : 129,785

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途方に暮れて、人生論途方に暮れて、人生論
保坂 和志

草思社 2006-04-21
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宗教は戦争の原因になったりするのだけれど
宗教のない日本は、今、“お金”が宗教のようになってしまっている。
それは上に書いた、期限切れのパンを子供に与える親のように
人間をおかしくさせてしまっている。

保坂さんの『途方に暮れて 人生論』で
社会学者の樫村愛子さんのことばが紹介されていた。
「現代は資本の回転が速く、商品の中に情報が蓄積されなくなり、
物語はますます一過的になる。
それに対して、学問や知は積み重ねていくことができる。
そこには安定した喜びがある。
その喜びを“享楽”という。
現代人は刹那的な快楽を求める傾向が強いが、快楽はすぐに飽きてしまう。
享楽は飽きることがない。
実用的な教育ばかりになると、実際には社会に対応しきれない人材しか
生まれない。
コンビニのアルバイト店員だって、総合的に判断して業務をおこなっているわけで、
それは一定の教養を身につけているから可能なのだということを
忘れてはいけない。」

つまり、現代は“教養”が不足しているのではないかという話。
官庁の若い幹部職員が逆境に弱いというので、その原因を調べたら
教養不足だったという。
東大を出ていたとしても、イコール「教養がある」ではないということだ。

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May 21, 2006

たらいまわしTB企画第24回「五感で感じる文学」

Tara24c

overQさん、いつもバナー作成、おつかれさまです。

たら本です。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントして
交流を深めましょうという企画です。
どなたでも参加できます。
今回の主催者はCiel Blueの四季さんです。

好きだと思う本には共通点があるんですよね。
それは情景が鮮やかに浮かび上がってきたり、
臨場感を感じられる作品だということ。
その物語が展開する場所や、登場する人々、そして登場する物が
リアルに感じられる作品が好きです。
たとえば、石造りの建物の壁のひんやりとした手触りや、
ねっとりとまとわりつくような真夏の夜の空気。
人々の喧騒や熱気。
どこかから漂ってくる匂い、流れてくる音、広がる色彩。
そういった何かが肌に感じられるような作品。
逆に言えば、いくらストーリーとしては面白くても、
そういった情景が浮かんでこない作品はあまり印象に残りません。
その時は面白く読んでいても、すぐに忘れてしまいます。
ということで、今回教えて頂きたいのは、
そんな風に色や匂い、手触り、音、味わいなどを感じることができる作品。
五感で感じられる文学です。
逆に、そういう五感を個性的に描いた作品があれば、それもぜひぜひ。

わかる~
私も本を読んでいるうちに、いつのまにか自分が
小説の世界の中にトリップしてしまうような作品が好きですね。
そんな私のオススメは…

城
フランツ カフカ Franz Kafka 前田 敬作

新潮社 1971-04
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主人公Kは測量技師。
ある城に測量の仕事を依頼され、城のある村にたどり着く。
が、城は見えているのに、その城になかなかたどりつけない。
城のある村で右往左往するK。

そこに見えているのにたどりつけない城。
村人の描写もリアルで、いつのまにか自分がKになってしまう。
「城は何なのか」「なぜたどりつけないのか」なんて理屈は抜きで、
純粋に迷子を楽しみましょう♪
そんなカー様の世界を楽しむ海外のFlashゲームがあります。
(視点がゆれて酔います。注意。)

鳥類学者のファンタジア鳥類学者のファンタジア
奥泉 光

集英社 2004-04
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第2次世界大戦末期、
音楽留学でドイツに渡り、謎の死を遂げた祖母。
36歳のジャズ・ピアニスト池永霧子は、
その幻影に導かれるように敗色の色濃いベルリンへとワープする。

主人公、フォギーの幼さとか、文体の軽さとか、
気にいらない箇所も多々あるのだけれど
これを読んでいる時、私は確かに1944年のドイツにいた。
ってことは、奥泉さんは、風景描写がうまいってことかしら?

新リア王 上新リア王 上
高村 薫

新潮社 2005-10-26
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新リア王 下新リア王 下
高村 薫

新潮社 2005-10-26
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『晴子情歌』の約10年後、曹洞宗の僧侶となった彰之が、
実の父・福澤榮と向き合う物語。
長年互いに避けあってきた父と息子が突然出会い、
仏家と自民党代議士というかけ離れた立場で対峙したとき、
血やこころはどこまで通じ合うのか、
言葉はどこまで通じ合うのかを極限まで突き詰めてゆく
4日間の対決と対話が始まる。

舞台はずっと、山奥の寺のままで、
父と子の回想を中心に物語は進むのですが、
しーんとした山寺だからこそ、自分の五感も敏感になっていて
その静けさの中で木戸が風に軋む音が聞こえたり
土間で彰之が米を炊く匂いがしたり、
それらが、びりびり、伝わってくるんですよ。
父が語る国会の様子も、息子が語る永平寺の様子も
まるで、自分がそこにいるかのような気持ちにさせられます。
ああ、再読したくなってきた!

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May 17, 2006

三島賞・山本賞の発表は明日

※18日追記
決まりましたね。
第19回三島由紀夫賞、山本周五郎賞の選考会が18日開かれ、
三島賞は古川日出男氏の「LOVE」に決まった。
山本賞には宇月原晴明氏の「安徳天皇漂海記」が選ばれた。

読むならこの2冊だと思ってたので、よかった~♪

<関連記事>
『安徳天皇漂海記』by宇月原晴明

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
何だか、いろんな文学賞が、今の時期に集中してるのですね。
三島、山本賞の発表は明日。

●第59回日本推理作家協会賞(16日)
<長編および連作短編集部門>
恩田陸『ユージニア』(角川書店)

<短編部門>
平山夢明さん『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫「魔地図」収録)

<評論その他の部門>
郷原宏『松本清張事典 決定版』(角川学芸出版)
柴田哲孝『下山事件 最後の証言』(祥伝社)

●第17回伊藤整文学賞(16日)
<小説部門>
島田雅彦「退廃姉妹」(文芸春秋)、

<評論部門>
川西政明「武田泰淳伝」(講談社)

●第6回本格ミステリ大賞(15日)
<小説部門>
東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)

<評論・研究部門>
北村薫『ニッポン硬貨の謎』(東京創元社)

●第19回三島由紀夫賞候補作(発表は18日)
いしいしんじ『ポーの話』(新潮社)
古川日出男『LOVE』(祥伝社)
西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社)
宮崎誉子『少女@ロボット』(新潮社)
前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」(群像3月号)

●第19回山本周五郎賞候補作(発表は18日)
橘玲『永遠の旅行者』(幻冬舎)
阿川佐和子『スープ・オペラ』(新潮社)
宇月原晴明『安徳天皇漂海記』(中央公論新社)
福井晴敏『Op.ローズダスト』(文芸春秋)
伊坂幸太郎『終末のフール』(集英社)

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『見仏記』byいとうせいこう・みうらじゅん

見仏記見仏記
いとう せいこう みうら じゅん

角川書店 1997-06
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小学生から詳細なスクラップブックを作っているほど
仏像に魅せられてしまったみうらじゅんが、
仏友・いとうせいこうを巻き込み、日本各地の仏像を“見仏”する。

(ネットで連載されたe見仏記を見ていただければ、
この本の雰囲気がわかっていただけます)

みうらさんのイラストもいいのだけれど、
実物も見たいので
イチイチ、インターネットで検索しながら読んだ。
仏像鑑賞日記としてもおもしろいのだが、
私は、みうらさんといとうさんの性格の違いや
二人の繊細さゆえの危うさが、文学的でよかったと思う。

みうらさんは、あくまでも仏像を、かっこいいかどうかで判断する。
歴史的背景は関係ない。
そして、みうらさんは、突然、機嫌が悪くなったり、感情の起伏が激しい。

一方、いとうさんは、仏像からいろんなことを想像しては
思索にトリップしてしまう。
一人で黙って考え込んでしまうのだ。

そして見仏ツアーの最後に、みうらさんはついに…

みうら 「見仏ツアーもラストだから言うけどさ、
実はいとうさんの方が思い入れ激しくて、
そんで突っ走ってたって気づいてないでしょ?」
いとう 「いや、俺はバランス取るのうまい人間だよ。
京都・奈良を見たら、次は東北とかさ。
原稿の中でもきっちりバランス取ってたし」
みうら 「ほーら、わかってない。
いとうさん、分析とか始めると止まらない自分に気づいてる?
俺の方がアンバランスに見えるんだろうけど、
本当はいとうさんの原稿のバランスをさ、
いっつもイラストで取ってたんだよ」

私にいわせれば、アンタら、二人とも変である。

でも、最後にみうらさんはこういう。
「でもさ、だから俺、いとうさんが好きなんだよね。
無自覚にどっか狂ってるからさ」

「三十三年後の三月三日、三時三十三分に三十三間堂の前で
会いましょう」
という約束をかわし、京都駅構内で、握手をして二人が別れるシーンは
じーんとする。

仏友編、海外編、親孝行編もあるので、そちらも読みたい。
でもその前に、イチイチ、ネットで検索するの、めんどくさいので
仏像写真辞典みたいなのがあるなら、ほしい。

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May 15, 2006

料理は実験だ!その3「和風パスタ 」

Wafupasta

<関連記事>
料理は実験だ!その1「いももち」
料理は実験だ!その2「かぼちゃとエリンギのスープ 」
「まだ、その3なのかよっ!」というツッコミはなしで…(^^;

nyuさんと「料理は癒されますよねえ」なんて話をしたり
mowさんが、私の記事に触発されて肉じゃがを作ってくださったり
料理の話は楽しいですね。


で、調子にのって、和風パスタを作ってみましたよん。
パスタを、ツナ、なめたけ、大葉、大根おろしであえて
海苔をかけるだけの簡単パスタです。
詳しいレシピはこちら
味がちょっと薄かったので、後からなめたけを増やしました(;´Д`)
これから夏にかけて、食欲のない時にいいかも。
週末、他にも「きゅうりのひんやり漬け」とか
ごぼうのみそバターきんぴら」を作りました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ろぷさんに教えていただいた『猫文学大全』を買いました。
(絶版なので、中古でした手に入らないです)

収録作は
・ウェブスターの物語(P.G.ウッドハウス)
・動物園にて(マーク・トウェイン)
・トバモリー(サキ)
・まずいと思ったら毛づくろい(ポール・ギャリコ)
・自由への道(ジャン・ポール・サルトル) 
などなど…
多分、全部、猫が出てくる小説、のはず…

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

昨日の週刊ブックレビューを見て、
やっぱり金井美恵子の『スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館』を
買うことにした。
金井さんならではのチョイスで、金井さんならではの文体で
マティス「赤いアトリエ」やルノワール「息子、ジャン」など
絵画について書いているエッセイです。

スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館

他に
福永武彦著『現代語訳 日本書紀』
高木彬光著『成吉思汗の秘密』
保坂和志著『途方に暮れて 人生論』
も注文。
現代語訳 日本書紀成吉思汗の秘密 新装版途方に暮れて、人生論

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『更新期の文学』by大塚英志

更新期の文学更新期の文学
大塚 英志

春秋社 2005-12
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早稲田文学に連載された文学批評。
笙野頼子の『徹底抗戦!文士の森』では
大塚氏の「文学は不良債権である」発言ばかりが
クローズアップされていたため、私は彼を誤解していた。
この本に書いてあることは、とても賛同できる。
私も金を払ってまで、
他人の自己実現や「私」の存在証明のための文章なんて読みたくない。
ほとんどの日本の作家が、なぜ、イラク戦争の時、沈黙していたんだろうと思うし
憲法改正についてどう思っているのか、と思う。
世界は大変なことになっているというのに。
「そんなことを書くことが文学じゃないんですよ」というなら
文学って何ですか?
「私」という小さな世界でうろうろする事?
笙野さんには、今こそ「文学は何故、必要なのか?」という
大塚氏の問いに答えてほしいと思う。

Continue reading "『更新期の文学』by大塚英志"

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May 13, 2006

おいしいトマトソースを作りたい

みなさんはレミオロメンをレミオメロンとつい読んでしまいませんか?
しないですか、そうですか。

梅原猛著『隠された十字架~法隆寺論』の感想、アップしました。
次は『神々の流竄(ルザン) 』を読む予定。

神々の流竄(ルザン)

読書中は大塚英志著『更新期の文学』

更新期の文学

~本文より抜粋~
「私」が「私」であることを立証する文章が
特権的な「文学」になるという図式が崩れつつある、ということ。
無数の「私」の立証を求める文章が氾濫することによって
「文学」はそこに埋没してしまうのではないか。

そうなんだよね。
ネットを使って、誰もが「私」語りができるようになった今、
果たして、作家の「私」語りを読みたい人がいるのかってことなんでしょうね。
“読む”より自分が“語りたい”わけで。
そして、今、売れているのは、「文学」というより「物語」じゃないかと。
ネットを見てると、そう感じます。
「物語」は、わくわくしたり、悲しかったりするけれど、
読者の人生を左右するような大きな影響は与えない。
私が最近の小説にずっと感じている違和感…

そんな私は今、歴史ミステリーに興味があります。
できるだけリアリティがあって濃厚なものがよくて、マンガっぽいのはダメです。
オススメあったら教えてくださ~い。
・読んでみようと思う本
高木彬光の『成吉思汗の秘密』
・実際、どうなの?と思ってる本
高橋克彦、井沢元彦の歴史ミステリー
北森鴻の蓮丈那智シリーズ

『落合務の美味パスタ』を買いました。
落合務の美味パスタ

おいしいトマトソースを作れるようになりたいです。
今んとこ、失敗続き…(・∀・;)

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『隠された十字架―法隆寺論』by梅原猛

隠された十字架―法隆寺論隠された十字架―法隆寺論
梅原 猛

新潮社 1986-02
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法隆寺に十字架があったなんて、
こりゃダヴィンチ・コードどころの騒ぎじゃないぞ
と思いながら読んだですが、そういう話じゃなかったです。
十字架なんて出てこないじゃん!

要約すると

・法隆寺は聖徳太子一族の祟りを静めるための寺である。

・聖徳太子の息子、山背大兄皇子は蘇我入鹿に殺され
その入鹿を討伐したのが、中臣(藤原)鎌足といわれているが
そもそも、最初から、すべて、鎌足が仕組んだものである。

というようなことが書いてあります。
またいかに巧みに、藤原一族が
政治の道具として仏教を掌握していったとかそんなことも。

でも、「法隆寺が聖徳太子の祟りを静める寺」説には疑問。
藤原氏一族は後々まで、聖徳太子の怨念を恐れるわけですが
殺されたのは、息子の山背大兄皇子でしょ?
事件があった時、すでに死んでいた聖徳太子が怨むでしょうか?
親だから?
聖徳太子が一族代表だから?
どうも、当事者でもない聖徳太子に強い怨念があるということが
イマイチ、ぴんとこない。
そもそも、聖徳太子は何者だったのか?(実は摂政じゃなく天皇だったという説も)

この時代を理解するために
山岸涼子のマンガ「日出処の天子」を読もうかと思ったんですが
聖徳太子が超能力者&同性愛者という設定らしいのでそれはちょっと…(・∀・;)
どうして、マンガってすぐ、すっとんきょうな設定にしてしまうのでしょうか?
わかりやすく、この時代をミステリー仕立てにしたような小説はないのかなあ?
やっぱり『日本書紀』を読まなくちゃダメ?
関裕二さんがお書きになった『聖徳太子は蘇我入鹿である』なんて本もあるそうで。
その説もスゴイな(^^;

<関連記事>
『日本人は思想したか』by吉本隆明・梅原猛・中沢新一

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May 05, 2006

『リヴィエラを撃て』by高村薫

リヴィエラを撃て〈上〉リヴィエラを撃て〈上〉
高村 薫

新潮社 1997-06
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リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫
高村 薫

新潮社 1997-06
売り上げランキング : 67,072

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私の好きな作家、高村薫は寡作である。
今まで発表した作品はたった12冊。
そんなわけで、ケチケチ、読んできたのであるが
このGWにとうとう、『リヴィエラを撃て』に手を出してしまった。
これで、私に残された作品はあと3作品
『黄金を抱いて翔べ』
『神の火』
『李謳』
になってしまった(つД`)

1992年冬の東京。
元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
その直前、警視庁に
「ジャック・モーガンが捕まった。
<リヴィエラ>に殺される!」という電話がはいる。
果たして、<リヴィエラ>とは誰なのか。
その秘密を巡り、CIAが、M15が、M16が暗闘を繰り広げる。

いやー、よかった~。
高村薫だからあたりまえなんだけれど。
しかし、高村薫の小説に登場する男たちは、
みな、儚げですな。
生きながらにして、死んでいるというか、
死への道を探っているというか。
ジャック・モーガンしかり、合田刑事しかり、彰之しかり。
彰之の息子、秋道はどうなのでしょう?
この夏、新潮で高村さんの連載が始まるとか。
楽しみ~♪

<関連記事>
『地を這う虫』by高村薫
『照柿』by高村薫
『レディ・ジョーカー』by高村薫
『マークスの山』by高村薫

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『美食の道』by立原正秋

美食の道美食の道
立原 正秋

角川春樹事務所 2006-02
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直木賞作家、立原正秋のグルメエッセイ。
かなりの酒好きで
朝、10時頃に目をさますとまず中壜のビールを飲むらしい。
時には朝からビフテキと一緒にウイスキーやブランデーも
飲むらしい。

しかし、毒づくというか、口が悪いというか。
私はこの作家をを好きになれそうにもない。
たとえば、妻が作った料理に対して、
「おいしい料理だが私は家人の腕をほめたことがない。
こうしたのをこしらえるのが当然だからである」
と書いている。
エライ作家だか何だか知らないが、大変、感じが悪い。
また
「ニコチンの少ないタバコがいいなんて馬鹿な話だ」
「“友吉屋”というはなはだ田舎くさい名の店」
など、人を見下したような発言も多い。
何か逆にコンプレックスでもあるんだろうか?

エッセイ自体は美食の本質を突いており、
本当のグルメなんだと思う。
湘南に住んでいたからか、魚には相当、うるさいようだ。
ある時、編集者に連れられ、鯵のたたきがおいしいという店に行くのだが、
鯵を見たとたん、いやになる。
鯵が大きくて、色のつやもよくないのである。
果たして、その鯵のたたきは生臭くて食べられる代物ではなかった。
「東京で売っている魚は前日あがった魚であり、
鯵のたたきを都会で食べようということがどだい無理である」
とも書いている。
これには私も賛成で
「東京のものは何でもおいしい」という考えは田舎臭いよね。

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