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May 25, 2006

ハクセキレイに怒られる

私の部屋はマンションの最上階にあるんだけれど
(といってもそんなに高層じゃない)
どうも、マンションの屋根(それも私の部屋の真上あたり)に
鳥が巣を作ったらしい。
その鳥は多分、この↓ハクセキレイ。
Hakusekirei04
そんなわけで、私が玄関を出入りするたびに
親鳥が物凄い勢いで、私を威嚇する。
じーっと親鳥を見ていようものなら、嘴で突つかれかねない勢い。
何としてでもひなを守ろうとするその姿は感動すら覚える。

一方、YahooNewsで見つけたこんな記事
コンビニエンスストアを経営する親から、期限切れのおにぎりやパンを
与えられている男子児童。
最近、やせ細り、元気がなかった。
校長が見かねて、栄養を補うために牛乳を飲ませているという。
子供を守り、育てるというシンプルなことが、
なぜ、ハクセキレイにできて人間にできないのだろう…

最近、読んだ本はこの3冊

梅原猛の授業 仏教梅原猛の授業 仏教
梅原 猛

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途方に暮れて、人生論途方に暮れて、人生論
保坂 和志

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宗教は戦争の原因になったりするのだけれど
宗教のない日本は、今、“お金”が宗教のようになってしまっている。
それは上に書いた、期限切れのパンを子供に与える親のように
人間をおかしくさせてしまっている。

保坂さんの『途方に暮れて 人生論』で
社会学者の樫村愛子さんのことばが紹介されていた。
「現代は資本の回転が速く、商品の中に情報が蓄積されなくなり、
物語はますます一過的になる。
それに対して、学問や知は積み重ねていくことができる。
そこには安定した喜びがある。
その喜びを“享楽”という。
現代人は刹那的な快楽を求める傾向が強いが、快楽はすぐに飽きてしまう。
享楽は飽きることがない。
実用的な教育ばかりになると、実際には社会に対応しきれない人材しか
生まれない。
コンビニのアルバイト店員だって、総合的に判断して業務をおこなっているわけで、
それは一定の教養を身につけているから可能なのだということを
忘れてはいけない。」

つまり、現代は“教養”が不足しているのではないかという話。
官庁の若い幹部職員が逆境に弱いというので、その原因を調べたら
教養不足だったという。
東大を出ていたとしても、イコール「教養がある」ではないということだ。

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Comments

ほんのちょっと前の本を読んだり、いろんな人のエッセイを読むと自分の教養のなさに泣けてきます。なんで昔の人はこんなに教養を身につけられたんだろう?私もなんとか自分のために古典の総ざらいをやろうと考えてます。梅原猛のこの本は知らなかったです。要チェックですね。人生論的なもの、私は森本哲郎を改めて読んでるんですが、うなってしまいます。おすすめです。ちなみに梅原猛も森本哲郎ももともとは西洋哲学専攻、というところが興味深いです。

Posted by: Miwako | May 27, 2006 at 23:00

>Miwakoさん
昨日、NHKで東大の教授と爆笑問題が討論するという番組がありまして
やはり議題は“教養”でした。
http://d.hatena.ne.jp/I407/20060512
私は今まで、“教養”=“知識”ととらえていたのですが
保坂さんの本を読んで、教養不足は単なる知識不足では済まないと
感じました。
>なんで昔の人はこんなに教養を身につけられたんだろう?
現代人より時間はあったと思います。
TVもなかったし、仕事も今のように夜中まで残業なんてことないだろうし。
現代人って忙しくて、毎日、ばたばたするうちに、肝心なことは
何ひとつ見つけられないまま、人生を終えてしまうような気がします。
森本哲郎って知らなかったです。
森本毅郎のお兄さん!(正直、弟はあんまり好きじゃないかも…(^^;)
私も今度、読んでみます。
>もともとは西洋哲学専攻
やはり西洋哲学だけでは、限界があるってことなんでしょうか?

Posted by: LIN | May 28, 2006 at 11:21

こっちの記事にも。(笑)
「教養」については、やはり「思索」の時間が大切なのかなとも思います。
なんで私たちって、こんなに余裕が無いのでしょうねえ。
ところでLINさんは、保坂和志さんのWEB草思の新連載の方も読んでらっしゃいます?
今回のエッセイは先日の「文学」の件も少し絡んでるような気がしたし、
それこそ都会と田舎の問題にも触れていて考えさせられましたよーん。
http://web.soshisha.com/archives/world/2006_0525.php

Posted by: TRK | May 28, 2006 at 13:45

>TRKさん
こちらにもコメントありがとー♪
土曜日の深夜、NHKで、爆笑問題と東大の教授が、東大で
“教養”について語るという番組やってましたね。
TRKさん、見た~?
>「思索」の時間が大切
そうそう、“教養”を身につけると“思索”が深くなりますよね。
“教養”がないと、考えが短絡的になるような気がします。
WEB草思はRSSリーダーに入れてるんですが、更新情報が来てなかった!
TRKさん、教えてくださってありがとう。
ちょうど義経に関連する『成吉思汗の秘密』という本を読んだばかりなので
タイムリー。
地方(ということば好きじゃないですが)はどんどんプチ東京化していて悲しいです。
今はすぐフランチャイズ店が出店するから、どこの地方都市も
マックがあって、スタバがあって、みんな見た目、一緒なんですよね。
ほら、ドンキホーテBBSにいらしているきはさんも、
地方にいることをコンプレックスに感じていらっしゃるでしょう?
どうしてかなあって。
日本という国を考える時の、今後の課題ですね。
今、書いているうちに思ったのですが、
中央の官公庁から発注される公共工事によって
地方経済が成り立っているという仕組みに問題があるのかも。
経済が中央を向いていると、精神的にも文化的にも中央を見てしまうでしょう?
TRKさんと、またこのお話、ゆっくりしたいです。
(実は私も、地方都市に4年ほどいたことがあるので、
都会から見た目で、部外者としていっているわけではないです。)

Posted by: LIN | May 29, 2006 at 10:08

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