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July 30, 2006

『東京トンガリキッズ』by中森明夫

東京トンガリキッズ東京トンガリキッズ
中森 明夫

角川書店 2004-01
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坂本龍一になりたい少年や、ライブハウスのシンデレラ、
月曜日が大嫌いな少女や、やさしい瞳のパンクボーイetc。
東京に生きる少年少女らの姿をリアルに描いた”小さな物語たち”。 
1980年代のまっただなかに書かれ、
先端的な若者たちに熱狂的な支持を受けたベストセラー。

先日、1940年代から見た1980年代を描いた未来小説
『1984』をご紹介しましたが
これはリアル1980年代の話。
当時、雑誌「宝島」に連載されていた短篇。
それがちょうど50篇。
主人公はみな10代。

オリーブ少女、ポパイ少年。
ディスコトゥーリアからシャンデリアが落ちて
まだ生きていた尾崎豊が麻薬で逮捕された時代。

結局、10代っていつの時代も変わらないなと思う。
好きなミュージシャンや、遊びに行く場所が違うだけで
みんな、生きるのにしんどそうで、大人が嫌いで、未来が見えない。
この小説の主人公たちを、2006年に連れてきても違和感ないだろう。
現代の10代に読んでほしい小説。

ちなみに私は、10代の時、あまり苦悩しなかった。
だから私は人間として今、ダメな奴なんだと思う。
悩まない人間は未熟ってことなんだよ。
今のうち大いに悩みたまえよ、10代の諸君。

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