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September 28, 2006

GODIVAオータムリーフコレクションと気になる新刊

Godiva2

GODIVAオータムリーフコレクション(10月31日迄の限定)を購入。
赤い葉がオレンジビター、
茶色い葉がアップルシナモンミルク、
緑の葉がウォルナッツプラリネ。
ステキな箱に入っており、そこそこ高価なチョコではあるのですが
ウチはぬかみその上に置いてある(笑)
チョコがぬかみそ臭くなってしまうかしら。

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WEB本の雑誌がやっている読書コミュニティ(mixiみたいなやつ)
“たなぞう”にも登録しただけで、ちゃんと記事を書いていないのに、
今度は「本を読む女。」のざれこさんが始められた
“本を読む人々。”(こちらもmixiみたいなやつ)にも参加してみました。
どちらも“LIN”で参加しております。

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飛浩隆著『象られた力』の感想をUPいたしました
すごくいいです。

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<気になる9月&10月の新刊本>

『ららら科學の子』(文庫)by矢作俊彦
『あ・じゃ・ぱん』の文庫化はまだか!?

『家守綺譚』(文庫)by梨木香歩

『極上掌篇小説』
執筆者は
片岡義男、車谷長吉、橋本治、矢作俊彦、高橋源一郎、
石田衣良、堀江 敏幸、吉田篤弘、重松清、平野啓一郎、
嶽本野ばら、筒井康隆、星野智幸、いしいしんじ、伊集院静、
歌野晶午、西村 賢太などなど。
ゴージャス!
女子率低し。

『仮)「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男』by大塚英志

『中原の虹』by浅田次郎
特別サイトはコチラ
『蒼穹の昴』の続編って感じ?
今月から1冊ずつ刊行予定のようですが、1冊ずつ買うか、
まとめて買うか、そこが問題だ。

『一、二、三、死、今日を生きよう!-成田参拝-』by笙野頼子
笙野頼子はもういいやと思いつつ…
『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』とかオタク男の話が食傷気味なの。

ハヤカワが演劇文庫を創刊しましたね。
元演劇部としては気になるところです。
別役さんの本も出るかなあ。

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オススメTV PROGRAM

Hokusai_doga

BSがご覧になられる方、
明日、9月29日、21時より、BS日テレにて
「山口智子の旅 北斎とドガ」が放送されます。
以前、やはり山口智子さんが案内人を務めた
「ゴッホへの旅」はとてもよかったです。

そしてJAZZ好きな方、
9月30日と10月1日、22時~翌1時、
NHKハイビジョンにて「東京JAZZ 2006」が
放送されます。
上原ひろみとチックコリアが共演します。

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『象られた力』by飛浩隆

象られた力

1992年発表『デュオ』を最後に2002年までの10年間
作品の発表が途絶えていたSF作家。
が、知る人ぞ知るの作家のようです。
ne_sanさんに紹介していただきました。

「デュオ」
これはSFが苦手な人でも、全然、SFっぽくないので
いけます。
特に佐藤亜紀の『バルタザールの遍歴』が好きな方にオススメ。
主人公は双子の天才ピアニストです。
どんな双子かは読んでからのお楽しみ。

「呪界のほとり」
竜のファフナーと一緒に呪界(プリガドウーン)を旅する
回廊旅行者、“万丈”の物語。
ちょっと、短すぎて、これからってときに終わっちゃう感じ。
呪界をプリガドウーン、破片造形をぺブル・アーツと読ませたり
「モラル・マルチプレックスなる思考システム」とか
SF独特の単語がばんばん出てきちゃうとこがちょっと苦手。

「夜と泥の」
こちらもSF独特の世界観。
リットン&スティンズビー協会の関係機関で一緒に仕事をしていた
仲間の“蔡(ツァイ)”の星(200光年離れている!)に訪ねてきた“洪”。
「いいものを見せてやる」と蔡にいわれ、二人でナクーン河口にやってくる。
そこで見たものは…

ここに出てくるリットン&スティンズビー協会というのが
星をリースし、入植者をつのり、星の運営ノウハウを
オリエンテーションする会社なんですね。
その会社が次の作品「象られた力」でも重要な役割を
果たします。

「象られた力」
これもSF、SFしてますが、すごい作品でした。
百合洋(ユリウミ)という星が忽然と姿を消す。
シジックでは、百合洋のエンブレムがブームとなっていた。
それは、図形の一種で、ひとつひとつに抽象的な意味や寓意があり
一種の図形言語として機能するようになっていた。

この「象られた力」を読んで思いだしたがのが恩田陸の『光の帝国』。
見えない敵、一族、そして裏返される街。
「夜と泥の」に出てきたチェス盤とか「象られた力」の魔方陣とか、
『光の帝国』のオセロと重なるなあ。
作品としては「象られた力」の方が古いし、
もちろん、飛浩隆さんの作品の方が断然、すごいです。

飛さんは、この本と『グラン・ヴァカンス~廃園の天使(1)』しかなかったのですが
今月、『グラン・ヴァカンス~廃園の天使(1)』が文庫化され
来月は、『ラギッドガール』が発売されます。
この作家は買いですわよ、みなさま。

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉

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September 26, 2006

『純粋理性批判殺人事件』byマイケル・グレゴリオ

Junsuiriseihihan

19世紀、霧の立ちこめる街ケーニヒスベルクを
恐怖のどん底に陥れた連続殺人事件を追う若き判事に
助けの手を差し伸べたのは世紀の哲学者カントだった!
折りしもナポレオンはプロイセン侵攻を準備。
スパイ疑惑が政情を揺さぶる中、
跪いた死体に残された唯一の手掛かり「悪魔のかぎ爪」を追うカントは、
目撃者アルビノの助産婦に辿り着くが…。

「哲学者カントが連続殺人事件の謎に挑む!」と
書いてあったので、てっきりカントが主人公かと思ったのですが
メインはカントの弟子である予審判事ハノ・シュティフェニースでした。
カント自身は、晩年という設定なので、よれよれしてます(笑)
ケーニヒスベルクで起きている殺人事件の犯人は誰かという謎もあるのですが
主人公ハノにも、謎めいた過去があるという設定です。

駄作のような、そうじゃないような、ビミョーな作品。
「これ、カントが出てこなくてもいいじゃん」と思っていたのですが
最後の20ページくらいで「ああ、なるほど」と納得。
私はカント哲学を知りませんが、
カントの「人間とは道徳的良心の主体である」という考えに
もしも、晩年、カント自身が疑問を感じていたら…
という話なんじゃないかと思いました。

以下、ややネタばれ

Continue reading "『純粋理性批判殺人事件』byマイケル・グレゴリオ"

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September 23, 2006

癒される…

●『文明の衝突』の感想、upしました。

●癒される
ガチャピンのブログ
みんなに「ガチャピン、本当にキーボード打てるの?」と疑われているらしい(笑)

Gachapin

●癒される2
栗コーダー演奏の何とも力の抜けた「ダースベイダーのテーマ」
試聴はコチラ
ネットに「小さいダースベイダーがちょこちょこ歩いているイメージ」と
書いてあったが、まさにそう。

●注文中の本

邪魅の雫
『邪魅の雫』by京極夏彦
ついに出ますね!
『陰摩羅鬼の瑕』とあわせて一気読みする予定。

GREENFIELDSさんに教えていただいたのですが
コチラで、京極夏彦自身による『邪魅の雫』朗読付き映像が見られます。

小説の誕生
『小説の誕生』by保坂和志
保坂さんはすっかり小説家というより小説論の人になってしまいましたね。
きっと、そっちの方が売れるんだろうなあ…

憲法九条を世界遺産に
『憲法九条を世界遺産に』by太田光
安倍さんが総裁になって、憲法九条はどうなってしまうのかとても心配。

世界の宗教と戦争講座
『世界の宗教と戦争講座』by井沢 元彦
ハンチントンの『文明の衝突』がらみで。

そして誰もいなくなった
『そして誰もいなくなった』byアガサ・クリスティー
みらくるさんとともに、アガサ・クリスティー作品全読破プロジェクト進行中。

●読書中
『純粋理性批判殺人事件』byマイケル・グレゴリオ

純粋理性批判殺人事件〈上〉純粋理性批判殺人事件〈下〉

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『文明の衝突』byサミュエル・P・ハンチントン

文明の衝突

冷戦時代、アメリカVSソ連で分けられていた世界の構造が
今は
・イスラム
・東方正教会(ロシア)
・中華(中国)
・ヒンドゥー(インド)
・西欧
・日本
・アフリカ
・ラテンアメリカ
の8つの世界に分けることができると
ハンチントンはいう。
そのうち、アフリカとラテンアメリカをのぞいた
6つの文明同士の対立が増えていくだろうということなのですが…

そもそも、最初から、アメリカとヨーロッパが
西欧とひとくくりにされていることに疑問を感じます。
同じキリスト教ということで、一緒にしているのでしょうが
私はヨーロッパはアメリカと仲間だとは思っていないような気がします。

これを読んでいると、ハンチントン自身もアメリカが一番いいと思っている節があり
アジアやイスラムが台頭してくることに恐れを感じている気がします。
しかし、今、一番、孤立しているのはアメリカではないでしょうか。
と、思っていたら、
先日、国連総会でチャベス大統領が
「悪魔が昨日ここに来た。
まだこの演台は、地獄の臭いがする。
ここで私が悪魔と呼ぶ米国大統領が、世界を所有するかのような演説をした。
精神科医に分析してもらうべきだ」
といったようですね。

とはいっても、宗教のない日本も世界の中でかなり特殊な国。
世界の紛争のほとんどが宗教がからんだ問題であることを考えると
自分たちに信仰がなくても、各宗教について理解しておくことが
大切だと思いました。
特にイスラム教。

私は、宗教を信じるという気持ちを否定はしないけれど
「自分が信仰している宗教以外は認めない」という考えが
紛争をまねくんだと思う。
キリスト教もイスラム教も、異なる宗教を尊重する気持ちが
大事なのではないだろうか。

国際情勢を理解するために、これもオススメ。
宗教世界地図宗教世界地図 最新版世界紛争地図民族世界地図 最新版

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September 18, 2006

タイプ別性格判断

ハスヨスさんも、ねるさんも、Mlle.Cさんもやっているタイプ別性格判断
ねるさんは「考えにふけってうわの空の大学教授を絵に描いたタイプ」
らしいです(笑)
Mlle.Cさんは「しょっちゅう何でも改善したくなる人」。
お二人とも当たっているような気がする…
(ハスヨスさんのは記事が見つけられなかった!)

テスト内容は
外向(E)型か内向(I)型か、現実(S)型か直感(N)型か、
思考(T)型か情緒(F)型か、規範(J)型か柔軟(P)型か、
という相対する性向のどちらかに分け、
それらの傾向を総合すると16種類のタイプができる。

というもの。

私はENFP型でした。
「余計な苦労をかってでる」タイプだそうで…
えっ!?そうなの?
あんまり苦労している気はしないけどなあ(・∀・;)

熱意を持って人生を前向きに生きているので、
胸がわくわくするようなアイデアや大儀を掲げると、
支援してくれる人が難なく集まってくる。

あー、人にはめぐまれているような気がします。
新しいアイデアを考えるのは大好き。

惜しむらくは、何かをはじめても、最後までやり遂げないことが多い。

そうそう(笑)
何かをやり始める時のエネルギーたるやすごくて
24時間、寝ないくらいの勢いなんですが
何しろ、続かないんです~。
どうしたらいいんでしょう?
でも、ブログは不思議と続いてますね。

ちょっとその気になるだけで「人に合わせる」ことができるし、
相手の考え方や感情に共感できるが、
うっかりすると自分のアイデンティティーを失いかねない。

うーん…そうかなあ。
あえて、争いは好みませんが、
結構、議論が好きだし、
自分のアイデンティティーを失いかねないほど
人に合わせたりはしないです。

ENFP型の子どもは
身のまわりのものはなんでも遊びの道貝になり、
その日によって、なりきる人物が違う。
たとえば、立ててある掃除機をラジオのマイクロフォンに見立てて、
ディスク・ジョッキーになりきる。

やった、やった(笑)
あまり布で、デザイナーごっことかモデルごっことか、
カセット・テープでDJごっことかやりました。
でも、掃除機をマイクに見立ててというのはやらなかったですけど。

この手のテストは問題数が多くて、うんざりしたりしますが
これは少なめ。
みなさんもやってみてね。

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September 12, 2006

やりたいことはいろいろあれど…

Keitaijuden

災害の時に、手回しでぐるぐるやって、
携帯電話が充電できるとうい装置を買ってみたのだが
なかなかそれが簡単には充電できなくて
手もだるくなってくる。
通常の充電器にさしておいたら、3分で充電できた。
電気は偉大だなあ。

有閑マドモワゼル

先日、買った『有閑マドモワゼル』を読み終えた。
ストッキングしかはかないとか(パンストは無粋だから)
老いとの戦いのためにバレエを習うとか
がんばっている著者である。
特に料理がすごい。
「料理、好きです。こんなの作ります。」といって
さらっと出てきた料理名が
「蝦蛄のすり流し」やら「甘鯛の雪花蒸し」ですもの。
「きんぴら」や「肉じゃが」作って満足している私とはわけが違う。
でも何だかがんばりすぎのような気がした。
だらだら生きている女のひがみかもしれないが
こういう本を読んで「よしっ、私もがんばるわ」と思って
翌日からだらだらするくらいが人生、ちょうどよい。

Piano_1

ジャズピアノを弾けるようになろうと決心したわけですが
それに伴い、シーケンサーソフトが必要になった。
というわけで、お取り寄せ中。
パソコンも買い替えようかなと思っている。
来年、Windows Vistaが発売されるというのに、
今、買うのはアホのような気もするが…
VAIOのtypeLにしようかと思うんだけれど
「いやいや、こっちの方がいいですよ」という情報ありましたら
お願いします。

ジャズピアノの勉強も、まだちゃんと始まっていないのに
もうひとつ、おもしろそうなものを見つけてしまった。
やり始めてしまいそうな気がする…
10月からはフランス語の勉強も再開させる予定だし、
どうする私!?

読書中はサミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』。
あと1~2週間、かかるかも。
今月から新潮で連載が始まった
高村さんの『太陽を曳く馬』は予想通り、すばらしかった。
高村さんの作品を読むためだけに900円出すのは惜しくないが
場所を取るのがちょっと困る…。

以前、日テレで山口智子さんが旅をしながらゴッホを紹介する番組があって
それがとてもよかったのですが
今月の29日、その続編のような感じで「北斎とドガ」が放送されます。
BS日テレです。

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September 10, 2006

たらいまわしTB企画
第27回「ウォーターワールドを描く本」

Tara27

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
今回の主催者は「イタリアごろごろ猫記」のねるさんです。

初めての生命は水から産まれ、生き物は水なしに生き延びれない。
でも、同時に水の大きな塊は不安にさせる存在でもある。
常に流動する水の中で通常のバランス感覚を保つのは難しい
(河童や魚は別ですが)。
そこには陸とは違う別世界がある、と思ったりするわけです。
そこで、海、川、湖、運河、雨、洪水、台風(結局何でもあり)など、
水のある場所「ウォーター・ワールド」を
印象的に描いた本を教えていただけたら、
とこんなお題にしてみました。

私は魚座なので、水なしでは生きていけませぬ。
そのわりに泳げなかったりしますが…(・∀・;)
母の田舎が海辺の町なものですから、小さい頃から、
海が、あたりまえのようにそばにあったような気がします。
被害があるのは困るけど、台風はちょっと好きだったりします。
そんな私のチョイスは…

夜ふけと梅の花・山椒魚

(私が読んだのは新潮文庫。画像がなかったので)

岩屋の中に棲んでいるうちに、体が大きくなり、
外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまを
ユーモラスに描いた短篇。

これ、10代の頃に読んだ時は何も感じなかったのですが
最近、読みなおして
最後の「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」が
ずしーんと来たんですよね。
私の感想はコチラ

ソラリス

(私が読んだのはハヤカワ文庫。画像がなかったので)

今年の春、亡くなったスタニスワフ・レムの代表的作品。

赤い太陽と青い太陽を持つ惑星ソラリス。
表面はほとんど海に覆われている。
そして、その海は、惑星の軌道さえコントロールする高等生命だった。

『世界のSF文学総解説』(かなりいい!)なんていうガイドブックを買って
SFについて調べております。
SFというと「ああ、宇宙の話ね」とか「荒唐無稽な話ね」って思う方も
いるかもしれませんが、
「人間とは何か?」「なぜ私たちは生きていくのか?」なんて
哲学的テーマとSFは大変、相性がいいように思います。
みなさん、もっとSFを読みましょう!

私の感想はコチラ

にぎやかな湾に背負われた船

とある海辺の集落「浦」を舞台に、教師と恋に落ちた少女、
奇妙な昔語りにふける四人組の老人などがつむぎだす、
半世紀あまりの脱線につぐ脱線の記憶と現在の物語。
第15回三島由紀夫賞。

私はとてもいい作品だと思ったのだけれど
今、ネットを検索していて
三島由紀夫賞選考会の際、「クレオール文学の真似だからダメだ」
と何人かの選考委員にいわれていたということを知る。
ココに書いてあった)
そもそも、一般読者で、クレオール文学をわかっている人が
何人いるんだという気もするが…
特に福田和也の反対ぶりがすごい。
私の感想はコチラ

安徳天皇漂海記

壇ノ浦の戦いで、祖母、平時子に抱かれ入水し
8才で崩御した悲劇の天皇、安徳天皇。
その御霊を鎮めようとする若き詩人の王、源実朝と
クビライ・カーンに巡遣使として仕えるマルコ・ポーロの
二人の視点から描いた幻想歴史小説。
澁澤龍彦『高丘親王航海記』にインスパイアされたという作品。
第19回山本周五郎賞。

細かいところで気にいらない箇所もあるけれど
おおむね好きです、この小説。
特に、敵に追われる幼い宋の皇帝と安徳天皇が
交流を深めるシーンが泣けますね。うっうっ(つД`)
私の感想はコチラ

ウォーターランド

妻が引き起こしたある事件によって退職を迫られている歴史教師が
生徒たちに、生まれ故郷フェンズについて語りはじめる。
イングランド東部のこの沼沢地に刻まれた人と水との闘いの歴史、
父方・母方の祖先のこと、少女だった妻との見境ない恋、
その思いがけない波紋…
土を踏みしめていたはずの足元にひたひたと寄せる水の記憶。

内容をよく覚えてなかったりします(・∀・;)
新潮クレストブックスってそういうとこないですか?
あまり明確な起承転結がないというのか。
だから、つまらないかというと、そうじゃないんですよね。
不思議。
コチラで立読みできます。
私の感想はコチラ
今、新潮クレストブックスのHPを見たら
『ペンギンの憂鬱』の著者の最新刊が出てました!
今度は孤独な大統領が主人公です。

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September 07, 2006

高村薫の新連載キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

亀は意外と速く泳ぐ デラックス版

LSTYさんに紹介していただいた
「亀は意外と速く泳ぐ」を見た。
シティボーイズの舞台の脚本を書いている
三木聡さんの監督作品。

何をやっても目立たない平凡な主婦(上野樹里)が
スパイ募集の貼り紙を見つける。
スパイのミッションはなんと「平凡に過ごす」ことだった。

インテリアや音楽が、アメリっぽくてかわいい。
スパイは、結局、あんまり関係ないので
「え?スパイもの?」と思わない方がいいです。
ネットで検索すると、駄作と書いている人もいるけれど
私はすごく好き。
予算をかけ、強いヒーローや美しいヒロインが登場する映画より
等身大の人間を描いた映画が好きなのかもしれない。小説も…

買った本は

・『象られた力』by飛浩隆

象られた力

まだ本が2冊しか出てないSF作家。
でもベテラン。
『グラン・ヴァカンス』は今月末、文庫化されるので
それを待つことにしよう。

・『有閑マドモワゼル』by長谷部千彩

有閑マドモワゼル

エルメスとか歌舞伎とか出てくるバブルなエッセイは
好きじゃないのだが、
著者の夫が小西康陽氏だという理由で買った。
(ピチカートですよー)
それから、解説と写真が片岡義男だから。

・『純粋理性批判殺人事件』byマイケル・グレゴリオ

純粋理性批判殺人事件〈上〉

哲学者カントが探偵役の歴史ミステリーというふれこみ。
こういうのはハズレだと思いっきりハズレだったりするので
とりあえず上巻のみ。

・『考えるヒント』by小林秀雄

考えるヒント

コバヒデを読む、読むといって全然、読めてない…

・『銀河ヒッチハイク・ガイド』byダグラス・アダムス

銀河ヒッチハイク・ガイド

SFづいております。
先月、シリーズ最終巻の『ほとんど無害』が発売されたばかり。
“銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。
どこをとっても平凡な英国人アーサー・デントは、最後の生き残りとなる。”

なんておもしろそうな設定なんでしょう!

そして…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
高村薫の新連載!
新潮です。
タイトルは『太陽を曳く馬』
ココで冒頭を立読みできます。
な、なんと、しょっぱなから合田が登場。
私はそんなに合田に思いいれはないですが
合田ファンは感激でむせび泣いていることでしょう。
高村さんが、編集部に
「先生、ここは、読者をがっつりつかむためにも
合田を出しておきましょうや、いっひっひっ」
とかいわれて、無理矢理書いたとかじゃないと
いいけど…
私は多分、年間購読予約することになると思います。

新潮 2006年 10月号 [雑誌]

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September 05, 2006

今年最後のとうもろこし

●音楽の嗜好っていろいろね
最近、部屋のBGMはもっぱらlive365を聴いてます。
“Jazz”とか“Jazz Piano”のTAGを選んで聴いていますが
そのあたりのジャンル分けが曖昧らしくて
へヴィメタとかハードロックとかジャンルのわからない怪しげな音楽とかが
かかることがあります。
そういう時はスキップ機能があるので、
ほとんど飛ばしちゃうんですけれど
私は普段、ほとんどJAZZしか聴かないので
世の中にはいろんな音楽があって
当然のことながら、それを好きで聴く人もいて
人間っていろいろなんだなあと改めて感銘したのでした。
みなさんも、live365で、自分が普段、出会うことがない音楽に
出会ってみてね。
(live365は日本語でアクセスするとラジオを聴くことができませんが
エンコードを日本語以外にすると聴けます)

●『法隆寺の謎を解く』を読みました
法隆寺の謎を解く

梅原猛著『隠された十字架』の記事のコメント欄で
古代人さんに『法隆寺の謎を解く』という本を紹介していただきました。
建築家の視点から法隆寺を解析している本です。
インドのサーンチー塔を例に出し
宗教における祈りはめぐること(まわること)だという話は
大変、興味深かったです。
でもやはり、私は、歴史面からアプローチした
梅原説の方が好きかなあ。
真実かどうかということより、文学的で好きです。
というと、私が日頃、「フィクション(虚構)はキライだ」といっている話と
矛盾しますが…(・∀・;)

~塔フェチのRさんへ~
この本によると、仏舎利(ブッダの遺骨)を納めるストゥーパが
漢字になって卒塔婆(そとば)になり、塔婆→塔と
変化していくらしいですよ。

●ジャズピアノ、弾けるようになりたいかも…
ワルツさんに「クラシックピアノの練習、がんばります」
といったその舌の根も乾かぬうちに
「やっぱりジャズピアノ、ちゃんと弾けるようになりたいなあ」と
思い始めています(・∀・;)
ちょっとおもしろい学習方法を見つけちゃったのです。
うまくいくようだったら、またここで報告します。

●え?今、「好き」っていったの?
この間、男の人に「好きだ」っていわれて
ちょっと浮かれていたら
あまり深い意味はなかったらしい。
純情な私の心をもてあそばないでいただきたい(笑)
(純情というのはウソです)

●今年最後のとうもろこし
北海道の人からもらったとうもろこし。
多分、今年、最後のとうもろこし。
夏も終わりですね。

Corn_1

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September 01, 2006

『小説のストラテジー』by佐藤亜紀

小説のストラテジー

フィクションとは、作者と読者が互いの手の内をうかがいながら
丁々発止とわたりあう、遊戯的闘争の場である。
超一流の書き手にして読み手が、古今東西から選りすぐった実例にもとづき、
その戦略・技法の全てを具体的かつ実践的に伝授する。(帯より)

小説も、音楽や絵画と同じ芸術であり
同じように楽しむべきだといってるんだと思う。
小説にはストーリーがあるので、ついそこに目がいきがちだけど
音楽や絵画と同じように「感じろ」ってことではないだろうか。

そもそも私は、小説を語る際、ストーリーを云々することに
違和感を感じている。
ストーリーは作品のおまけに過ぎないんじゃないかと。
著者は、
「物語が必要なのは、そこから記述を生み出すため」(57)
といっている。

また、音楽に、“リピート”や“転調”があるように
小説にも、構造美というものがあるので、
それを堪能するべきのようだ。
が、これについて私は違和感を感じた。
それは、まるで、茶道において、茶器を楽しむようだと
思った。(表面的)

一番、驚いたのは
「小説は哲学上の真を語らない」ということ。
私は小説に、哲学上の“真”を求めていたのかもしれない。
哲学というのはむずかしいから
それを易しく大衆に伝える手段のひとつとして
小説があるんだろうと思っていた。
しかし、小説はどこまでいってもフィクションであり
表現や様式の美を楽しむもののようだ。
(ここでいう“真”とは、プラトンのいう“真”なのだが
プラトンは「理想国家から詩人は追放されなければならない」と
主張した。)
「書くことで何かプラトン的な真を教えることができると錯覚した書き手と
読むことで何かプラトン的な真を学べると錯覚した読み手」(143)

また著者は、バフチンが語った小説の出自に関する文章を例に出し
こう続けている。
「近代の言語そのものが多様性へと向かう自壊的傾向ないし
遠心力を孕んでいた」
「近代文学が終わって、というか、中心化の英雄時代が過ぎ去って
素町人の文学が栄えるのは、ある意味では当然です」
「士族と国家エスタブリッシュメントの近代文学にしか興味のない方は
背を向けて立ち去ればよろしい」(146)

かなり、むずかしかったので、誤読しているかもしれないが
結局、著者は、「小説はただ表現や文体を楽しめばいい」と
いっているのだろうか?
だとしたら、それは、私が小説に求めているものとは違う。

本よみうり堂に、先ごろ、死去したノーベル文受賞作家
ナギブ・マフフーズ氏のことばが紹介されていた。

「イスラムと西側との『衝突』は不可避ではない。文明は『対話』できる」

「文学は、人間の存在、人間を取り巻くものの美しき解釈であり、
生きとし生けるもののすべての記録である。
文学の役割が、人間間のコミュニケーションを図ることにあるとするならば、
文明間の最良の対話は、文学を通じてなされるはずである」

私も、そう思っている。

<読書メモ>
142
同一言語の使用者として規格化し、
国家に従属させることこそ、近代文学の課題だった。

144
「近代文学」が存在したり、それが「終わった」と論じたりする前に…

柄谷氏のこと?

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