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October 14, 2006

脱小説宣言

ブリジット・ジョーンズの日記

映画「ブリジット・ジョーンズの日記」(パート1の方)を見た(今頃!)
小説の『ブリジット・ジョーンズの日記』フランス語版を持っているのだが
これで少しは翻訳しやすくなるだろうか。
私はつきあうなら、いうまでもなくもちろん、誠実なマーク・ダーシーだけれど
退屈な男というのも、つきあいだすとやっかいではある。
ところで、これって、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』のパロディなんですって!?

ららら科學の子

読書中は矢作俊彦『ららら科学の子』
主人公が街をうろつくシーンがやたら多くてだれるのですが、
悪くはない。
高村薫の『李歐』が頭に浮かんだ。
感想は近いうちに…

編集者の石原正康さんがゲストだった「プロフェッショナル~仕事の流儀~」
印象的だったことば。
「我々が感動を人に話したくなるのは脳の進化。
人間一人の体験をみんなでシェアした方が人類がレベルアップできるから。」(茂木)
「優れた文学は読んだ人間に、“オマエはこのままでいいのか”と問うものである。
だから文学は危険、猛毒である。」(石原)

本の読み方を変えようかと思っている。
読書における小説の割合をぐっと減らすつもりだ。
好きな作家の小説やミステリー、気になる作品は読むけれど
それ以外はばっさり斬る。
小説以外で読みたい本がたくさんあるのだ。
ある人に、強力に小説を読むことをすすめられ、
2004年から年間100冊弱のペースで読んできた。
が、「結局、小説は虚構に過ぎない」という思いがぬぐえない。
もちろん、出会えてよかったと思う作家もいる。
でも、それはほとんど死んだ作家ばかりで
生きている作家でいいと思うのはひとにぎりだ。
そんなわけで、小説の記事は減ります。
あ、ブログはやめません(笑)
小説の感想を期待して、このブログを見にきてくださる方は
そういうわけであしからず。

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Comments

さみしい限りですね。

Posted by: moon | October 14, 2006 at 20:32

おおー、いつかくるだろうと思ってました。>脱小説
というか、今までそうでなかったのが不思議なぐらいですよ。
LINさんらしいです~。パチパチパチパチ

情報過多なネットの世界にいたら、
ばっさり斬り捨てる勇気は絶対必要だと思いますね。
私も2年ほど前から斬り始めて、読む本の傾向がかなり変わりました。
ネットを始めて以来あおられっぱなしで、間口を広げ続けてて
それはそれですごく楽しかったんですが…!
もう気が済みました。(笑)

まあ、本来の自分が好きだった方向に戻っただけとも
言えるんですけどね。叙事詩も神話もファンタジーも。(笑)

Posted by: 四季 | October 15, 2006 at 06:54

>moonさん
あ、でも、ブログはやめませんし、
小説のことも全く書かないというわけではないので
よかったらまた見にきてくださいね。

Posted by: LIN | October 15, 2006 at 09:24

>四季さん
「こんなこと、わざわざ宣言してアホじゃないか」といわれるだろうと思っていたので
四季さんも同じ考えだったと知って、すごく嬉しいです。
ねー、ネットってあおられますよね。
確かに知らない世界を知るのは楽しいんだけれど、
あれもこれもと触手をのばしているうちに、自分が本当に好きなものが
見えなくなってしまうんですよね。
kyokyomさんところのコメントも拝見しました。
私が「一生に読める本は限られている」とあせるのは年齢のせいですが、
四季さんのようにお若い方でも、そう思うんだと感心しました。
四季さんはお若くてもしっかりしていらっしゃるからなあ。
>叙事詩も神話もファンタジー
最近、四季さんのブログを拝見していて、
またこのジャンルの本を集中的に読んでいらっしゃるなあとは思っていたのです。
四季さんが、どういった理由でこういう本を読んでいらっしゃるのか
とても興味があります。
(もちろん、好きという理由が一番なのでしょうけれど)
私も神話には興味があるのです。
小説ってもとをたどれば、神話だと思うので。
ファンタジー小説はそんなに読みませんが、
神話としてのファンタジーには興味があります。
先日、アーシュラ・K・ルグウィンのファンタジー・SF論『夜の言葉』を
買いましたよ。
(『ゲド戦記』は読んでないけどね 笑)
また、そのあたりのお話が四季さんとできたら嬉しいです。

Posted by: LIN | October 15, 2006 at 09:57

こんにちは。
人生も読書も行き当たりばったりで、なんにも考えずに現在まで
来てしまった私は、LINさんの読書に対する姿勢、真剣な態度は
本当に感服いたします。
私は新刊の小説が決して嫌いというわけではないのですが、怠惰
ゆえにすぐに手が出ず、「あれを読んでみようかな」などと思った
時には、すでに入手困難になっていたりします。最近の出版界は、
とてもせっかちでついていけません。
それから、四季さんの仰るとおり、情報過多の現代では、むしろ
「ばっさり斬り捨てる」のは不可欠だと私も思います。
>小説以外で読みたい本がたくさんある
世の中には、本当に素晴らしい本がたくさんあると実感します。
ご高見、期待しております。

Posted by: 多摩のいずみ | October 15, 2006 at 12:50

こんにちは。
小説は「ばっさり斬」りますか!カッコいいです。

>小説以外で読みたい本がたくさんあるのだ。

LINさんがこれからどういう本を読んでいくのかな~と楽しみにしながらまたこっそりお邪魔させていただきます。

四季さんと多摩のいずみさんが書かれていること、どっちも本当にそうだなあとモニタの前で頷いておりました。書評系のブログを回っていると、もう煽られる煽られる(笑)「あれも!これも!」と。知らない世界を知るのは、それはそれで楽しいんですが、何か見失ってるなあという気持ちのすることがたまにあります。

>あれもこれもと触手をのばしているうちに、自分が本当に好きなものが
見えなくなってしまうんですよね。

とてもよくわかります、その気持ち。

俗にいう読書の秋ですし、こういう宣言をするにはちょうどいい機会かもしれませんね。

うーん、読んでいてわが身を省みて考えさせられました。

Posted by: epi | October 15, 2006 at 15:15

>多摩のいずみさん
私から見たら、多摩のいずみさんは、全然、いきあたりばったりではなくて
地に足をつけて生きていらっしゃるなあと思います。
>最近の出版界は、とてもせっかち
同感です。
書籍の出版点数は、1971年には2万点台でしたのに、
2001年には7万点台になったそうです。
一日、190冊も新刊が出ている計算です、びっくりです。
>情報過多の現代では、むしろ「ばっさり斬り捨てる」のは不可欠
そうなんです。
確かにネットによって便利になった部分もあるのでしょうが、
確実に何かを失っているような気分にもなるのです。
たとえば、最近は、本を読むにせよ、映画を見るにせよ
前評判をネットで検索できますから、失敗することがないけれど、
果たして、それはいいことなのか?
前評判なしに、本を読み、映画を見、音楽を聴き、「ああ!失敗した!」と
思うことも大事なのではないかと思うのです。
>本当に素晴らしい本がたくさんある
ですよね。
私はずっと、本というのは一度、出版されたらなくならないものだと思っていたのですが
こうやって、たくさん、本を読むようになって、絶版が多いことに驚きました。
どうでもいいくだらない本の新刊に押され、良書が消えていくとしたら
それはとても残念なことです。

Posted by: LIN | October 16, 2006 at 10:41

>epiさん
いやいや、ばっさりといっても、好きな作家や好きなジャンルはあるので
それは読んでいこうかと思っているのです。
ただ、やみくもに読むのはやめようかと。
>何か見失ってるなあ
そうなんです!
私もまさにそういう気持ちです。
知らない世界を知るのは楽しいんですけどね。
時間には限りがありますから、あれもこれもというわけにはいかないんですよね。
でも、epiさんの十年千冊という目標はすばらしいと思います。
きっとそのゴールには何かがあると思います。

Posted by: LIN | October 16, 2006 at 10:59

Linさん、わかる、わかる。私も虚構を楽しめなくなりました、過去に。歴史ものなんかだと読めるけど、現代が舞台だともう全然受け付けない。それと、自分が生きている今の社会の法が気になって、というかノンフィクションの方が虚構よりはるかにフィクションっぽい、ということに気づいたのでした。ノンフィクションが増えることがとても楽しみです。

Posted by: Miwako | October 16, 2006 at 22:57

>Miwakoさん
>私も虚構を楽しめなくなりました
おー、Miwakoさんもそうですか。
何か、最近の小説ってスケールが小さいですよね。
いまだに、社会派ドラマというと、松本清張や山崎豊子の作品を使うってことは
社会的事件を書く作家が今、いないってことなんですよね。
そうそう、来年、『華麗なる一族』がドラマ化されるんですが
万俵鉄平がキムタクですって。
なぜキムタク!?
>ノンフィクションの方が虚構よりはるかにフィクションっぽい
同感です。
『文明の崩壊』なんてヘタな小説よりドラマチックですよね。
>ノンフィクションが増えることがとても楽しみ
ありがとうございます。
ノンフィクションでオススメがあったらどんどん教えてくださいね。

Posted by: LIN | October 17, 2006 at 10:06

僕も小説は本当に読まないです。本自体ほとんど読まないけど。
「資本論」買っちゃったよー。読まない気がするけど。

Posted by: LSTY | October 18, 2006 at 08:39

>LSTYさん
小説を読まない人と読む人ってくっきり分かれますよね。
読まない人は、ホント、まったく読まない。
私も、3年くらい前は、まったく読まない人でした。
知り合いに「小説を読まない奴はダメだ」くらいのことをいわれ、読み始めてみたのですが、
いまだに小説を読む意味がよくわからないというのが本音です(笑)
『資本論』!すばらしい。
私、入門本を買ったけど、積みっぱなしだ(;´Д`)
>読まない気がするけど。
そういわず、一日一行ずつていねいに読み解くマルクスブログでも
一緒にやりましょうよ(笑)

Posted by: LIN | October 18, 2006 at 09:26

「ららら科学の子」のコメントにお邪魔させていただいて、こちらの記事が気になって来てみたのですが・・・・。本当にさみしくなります。
( iдi )
でも一日で読み切れちゃって、確かに面白かったけどあまり記憶にのこらないような本もチラホラ。これって読書といえるのかなあと思うことはあります。確実に自分の骨や肉になる読書をしてみたいなと時々思いますね。打算的読書?でもまだ娯楽がよかったり。どっちやねん。

Posted by: moji茶 | October 18, 2006 at 09:27

>moji茶さん
こちらにもコメント、ありがとうございます♪
もちろん、全然、小説を読まなくなるわけではないのですが、
新しい作家を追いかけるのはやめようかなーと。
特に平成になって登場した作家が、私はどうもダメなんですね。
そうすると、ここにそういう情報を求めてやってきた方のお役には立てなくなるので
一応、宣言してみました(笑)
そんなわけで、イマドキの小説ネタは減っちゃうかもしれませんが、
これからも遊びにきていただけたら、嬉しいです。
私もmoji茶さんとゴキちゃんとの闘争が気になるので(笑)
これからもお邪魔しますよ~。

Posted by: LIN | October 18, 2006 at 09:45

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