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October 28, 2006

地理や歴史が粗末にされていいのだろうか?

●今週、読んだ本
『猫とともに去りぬ』byロダーリ
猫とともに去りぬ
光文社古典新訳文庫の1冊。
爆笑奇想天外ファンタジー短編集。
笑えるんだけど社会風刺的内容だったりもする。
カルパ星からやってきた宇宙人がピサの斜塔を奪う物語
「ピサの斜塔をめぐるおかしな物語」とか
魚が釣れるようになるおまじないのために
何度も人生をやりなおす男の話
「ガリバルディ橋の釣り人」あたりが好き。

『喪失の国、日本』byM.K.シャルマ
喪失の国、日本―インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」
インド・エリートビジネスマンの日本体験記。
「ホントにインドの人が書いたの?」と思うくらい
日本のことがよくわかっている。
前半は、シャルマ氏の失敗談が中心で爆笑なんだけれど
後半は、三島由紀夫論や日本人の平和観への提言など
かなりシビアな内容になってくる。
オススメ。

『宇宙の果てのレストラン』byダグラス・アダムス
宇宙の果てのレストラン
「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ、第2弾。
銀河バイパス建設のため、ある日、突然、地球が消滅。
最後の生き残りである平凡な英国人アーサーは
たまたま地球にいた宇宙人フォードと宇宙をヒッチハイクするはめに…
今回は爆笑というより、哲学的だったかな。
憂鬱なロボット、マーヴィン、最高。

●マルクスの本
いろいろ買って、読んでいるんだけど、さっぱりわからん。
『カール・マルクス』by吉本隆明
『今こそマルクスを読み返す』by廣松渉
『マルクスの使いみち』by稲葉振一郎他
『資本論』byマルクス

●エカテリーナとポチョムキン
Ekaterina

日テレで放送された「女帝エカテリーナ 愛のエルミタージュ」を
後半だけ見ることができた。
番組案内人である山口智子が好きなのです♪
番組ではポチョムキンとエカテリーナとの間でかわされた
1162通に及ぶ手紙を独自に翻訳。
そして山口智子はその足跡をたずね、ロシアを旅する。
わ!以前、放送された「山口智子 ゴッホへの旅」が12月にDVD化だって。
買う、買う。
山口智子の旅シリーズ 山口智子 ゴッホへの旅 ~私は、日本人の眼を持ちたい~
山口智子の旅シリーズ 山口智子 ゴッホへの旅 ~私は、日本人の眼を持ちたい~

今回のも、早速、本を買いました。

Koibumi

●地理と歴史
高校での必修科目の履修漏れが問題になっているけれど、
何が残念って、受験のために、地理や歴史が犠牲になっているということ。
私が学生の頃も、歴史ってさーっと全体をなぞるだけで、
深くは勉強できなかったんだけど、
あの頃、地理や歴史の楽しさがわかっていれば、
人生が違っていただろうなあとふと思う。

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Comments

いまさら、とあえて書いてしまうのですが、LINさんがマルクスに興味を持たれていらっしゃる理由が気になります。最近、マルクスが評価し直されているのでしょうか。うーむ、気になります。僕もちょっとマルクスに興味を持ち始めたのですが、なんでだろう?って自分でもよく分かっていないのです。

Posted by: kyokyom | October 28, 2006 at 23:27

歴史の本って子供のころから好きだったのに、中学高校での授業が「受験対策」でおもしろくなくて嫌いでした。歴史によって今の文化が形作られている、という人類学では歴史から今を学ぶという見方を変えた学問なので、やっとまた子供のころのように歴史に興味を持つようになりました。

私もマルクス、ウェーバー、エンゲルス等の著作があります。積読ですが(笑)現代文化を考えるには避けて通れない(らしい)です(笑)

Posted by: Miwako | October 29, 2006 at 00:08

>kyokyomさん
一番、最初のきっかけは、「宮沢章夫さんのエッセイはおもしろいよー」って
どなかたに紹介されて、じゃあ、何か買ってみようと調べたら
ちょうど『資本論も読む』という本が発売された時だったのです。
その本は、劇作家の宮沢さんが悪戦苦闘して資本論を読もうとして
結局読めないというエッセイらしかったので買わなかったけど。
で、それからすぐに私の好きな吉本隆明の『カール・マルクス』が文庫化されて
買ってみたんだけど、よくわからなくて…
ああ、でもこうやってながめてみると、ここ数年、マルクス関連の本が
また活発に出版されているのかもしれないです。
私が思うに、最近、世の中が行き詰っている感みたいな感じがあって、
「資本主義ってよさそうだったけど、実際、どうなの?」みたいな考えがあって
「じゃあ、マルクスからもう一度、考えなおしてみる?」ってところに
行きついたんじゃないかしら?
あくまでも、私の考えですが。
あとは20世紀って、科学万能時代だったと思うのですけれど、
何だかその科学も行き詰ってきて、人々の気持ちが哲学にきているとか?
あとは宗教とかね。

Posted by: LIN | October 29, 2006 at 10:49

>Miwakoさん
学校の歴史の授業は、ホント、よろしくないよね。
あんなひたすら年号を覚えるだけなんて、子供たちを歴史ギライにさせるだけだよね。
>人類学では歴史から今を学ぶ
すばらしい!
人類学ってステキな学問ですね。
でも、私、心配なのは、日本は出生率が下がっていて、
これから大学の競争が激しくなっていくでしょう?
そうすると、まっさきに、就職に役立たない学部が切られて
資格が取れるような実務的な学部が増えたりしないかなあって。
それはすごくさみしい。
>マルクス、ウェーバー、エンゲルス等の著作があります
おー、マルクス、一緒に読みましょうよ。

Posted by: LIN | October 29, 2006 at 10:58

kyokyomさん、Miwakoさん、そしてLINさん

こんなにK. Marxに興味をもっている人がいるなんて (;_;)

私の読み方はずいぶん特定の方向からなので、みなさんの新鮮な読み方をぜひ、聞かせてください。

Posted by: Lamium | October 29, 2006 at 11:15

>Lamiumさん
マルクスブームがきてるんじゃないのでしょうか?
がんばって読みたいと思います。

Posted by: LIN | October 29, 2006 at 11:36

>就職に役立たない学部
まさに人類学部!でも、究極的に言えば一番包括的なんですが。私個人の意見ですが学校の先生なんかは必修です、この学問。その他、Trans Nationalな企業なんかもMarketing云々の前に「What is culture?」から学んで欲しいんですけど。今私が目指そうとしているのはこういうところなんです。直接的に「お金」には全く役に立たないけれど、人生の役に立つ学問、かな?これを人に教えられるようになりたいです。

Posted by: Miwako | October 29, 2006 at 13:46

こんにちは。
私は『資本論』を、かなり勝手な、というより乱暴な読み方をしています。
『資本論』は経済活動に関する諸要素について、個々に科学的な分析を試みている著作なので、
章ごとに独立性が強いと感じます。そこで、ある章を読むのに飽きたら、まったく別の章をランダムに
読むようにしています。
たとえば、「剰余価値率」を読んでから、次に「出来高制賃金」を読んだり、
という感じです。
『資本論』は昔は何が書いてあるのかさっぱりわかりませんでしたが、今読むと内容もさることながら、
その分析的な文章に「なるほど」と納得することが多いです。
梶井基次郎が書簡の中で、『資本論』の感想を「久しぶりに面白いものを読んだ」と
書き残していますが、こうした緻密な分析的な文章について興味深く感じたのではないかと
思ったりします。

Posted by: 多摩のいずみ | October 29, 2006 at 16:13

世界史や地理をおろそかにして、一体どんな大人を作ろうと思っているんでしょうね。
学校の世界史や地理の勉強で知識が身につくかどうかはさておき、受験に必要ないから切り捨てるという発想が教育上よろしくないかと思います。
こういう即物的な発想では日本の将来が思いやられます。

Posted by: ケロ | October 30, 2006 at 00:09

>Miwakoさん
日本では今、高校生の世界史・日本史の履修不足問題で大騒ぎなのですが
どうも、これは、学校側が受験対策のためにわかってやっていたようなのですね。
地方は、いい予備校もないので、公立高校に予備校的役割を求められるようです。
しかし、10代の時って、もっと学ぶべき大事なことがあるように思います。
最近の学校教育は、そこに人間がいないような気がしますね。
私は10代の頃から、人類学の基礎的なことは教えてもいいんじゃないかと思います。
>Marketing云々の前に「What is culture?」
ああ、これも同感。
私、Marketing、大嫌いなので。
人間を数値化しようとするなんてまちがってると思います。
ああ、考えてみれば、受験も人間の数値化ですね。

Posted by: LIN | October 30, 2006 at 08:48

>多摩のいずみさん
>梶井基次郎が~久しぶりに面白いものを読んだ
そうそう、そうなんですよ!
小説好きな方は、小説と『資本論』は対極にあると感じるかもしれないですが
そうじゃなくて、『資本論』も小説と同じおもしろい読み物なんですよね。
同様なことがノンフィクションや国際問題を扱った本にもいえると思うのです。
でも、小説好きな人って、大抵、小説ばかり読んでいらっしゃって
あまりこういう本には手を出されないようですよね。
逆に私は、最近、ますますフィクションぎらいになってしまって、
ごく限られた小説以外は読む気になれなくなってしまいました。
フィクション好きとノンフィクション好きは、何か脳に
違いがあるんでしょうかね?
多摩のいずみさんの『資本論』の読み方、参考になりました。
ありがとうございます。

Posted by: LIN | October 30, 2006 at 09:08

>ケロさん
>一体どんな大人を作ろうと思っているんでしょうね。
ホント、ホント。
私はそもそも、受験が得意な人がエリートとかいわれて、
官僚になっているのが、納得いかないです。
受験が得意というのは、ある種、ゲームが得意というのと
あんまり変わりないと思うので。
もっと、発想力とか思考する力を持った人を、採用してもらいたいです。
>日本の将来が思いやられます。
ですよね。
また、今回の県は、国が救済措置を行なうみたいで…
そうやって、根本的解決をしないで、その都度、切り貼り的解決するのが
日本という国なんですよねえ。

Posted by: LIN | October 30, 2006 at 09:48

トラックバック失礼致します。

Posted by: toshiki | October 30, 2006 at 21:18

こんにちは。
遊びに来させて頂きました。
さすがに色んなジャンルの本を
読んでらっしゃるんですね〜
またこれから勉強させて頂きます。

山口智子さん、私も大好きです。
唐沢さんが書いた「ふたり」も
読みましたが、けっこうグッときました。

また遊びにきますね〜

Posted by: ジャック | October 30, 2006 at 22:44

>toshikiさん
トラックバック、まだ、きてないようですが、
記事に関連のないTB、ウチへのリンクのないTBはおことわりしておりますので、
よろしくお願いします。

Posted by: LIN | October 31, 2006 at 09:29

>ジャックさん
いらっしゃいませ~
>色んなジャンルの本
いやー、あれもこれもと手を伸ばしてしまって、
深く掘り下げられないのが悩みです(・∀・;)
『ふたり』は私は未読です。
山口智子さんって、ステキですよね。
これを機会に今後ともよろしくお願いします。

Posted by: LIN | October 31, 2006 at 09:32

こんばんは。
地理とか歴史って、俺は凄く好きだったんですが、
確かに受験という事を考えたら軽んじられる傾向に
ありましたよね~

丁度、高校の頃は司馬遼太郎を貪り読んでた頃
なんで、特に日本史なんかは司馬作品とリンクさせて
考えたら、自然と頭に入って一番の得意教科だったん
ですけどねw

自分の国や他の国の過去を知るという事は、
考えてみれば一番大切な勉強だと思います。
それが、LINさんが仰ってられるように、
受験の為に軽んじられ、そして犠牲になっている
という現状はホントに残念で不幸な事ですよねぇ

Posted by: 夢屋 | November 02, 2006 at 17:48

>夢屋さん
夢屋さんは地理や歴史、得意科目だったのですね(*^^*)
私は、歴史のおもしろさがわかったのはつい最近ですねー。
学生の頃は、暗号を覚えるばかりの授業がイヤでしょうがなかったです。
でも、だからこそ、若い人には、歴史のおもしろさをわかってほしいと
思います。
授業も教科書通りじゃなく、もっとおもしろくしてくれればいいのにね。

Posted by: LIN | November 03, 2006 at 10:34

こんにちは。私の学校は受験科目のみ教えるというところではありませんでしたが、日本史はなんとペリーが浦賀に来港しませんでした。
日本の曙を見ずにうちの日本史はおわりました・・・・。
世界史は、なんと唐の時代で終わりました・・・。
産業革命すら訪れていません。

歴史って全部おしえきるには一年は短すぎるのかな?

Posted by: moji茶 | November 06, 2006 at 11:30

>moji茶さん
そうそう、歴史の授業って教科書全部、終わらないんですよね。
moji茶さんはペリー来航、習ってないのですね。
あれって、教師にも問題あると思いません?
4大文明あたりはのろのろやってたくせに、十字軍のあたりになると
急にばたばたしだす。
毎年、教えてるんだから、いい加減、ペース配分、わかれよ!
って、私は学生時代、思ってました(笑)
教え方のヘタな教師にだらだら教わるくらいなら、
自分で勉強した方が早いかも。

Posted by: LIN | November 06, 2006 at 15:32

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