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March 20, 2007

『天皇家の“ふるさと”日向をゆく』by梅原猛

天皇家の“ふるさと”日向をゆく

梅原猛が戦後歴史学最大のタブーに挑戦。
南九州の旅で記紀の神話を実地検証。
ニニギノミコトはどこに降りたのか。
海幸・山幸伝説の隠された意味とは。
そして神武天皇を東征の旅に駆りたてた事情とは。
国産み・国造り物語が解きほぐされ、
天皇家誕生の隠れたドラマが明らかに…。

天孫の降臨された高千穂については二説あり、
宮崎県西臼杵郡高千穂町説と霧島説がある。
私は、どうも、どちらの土地もピンとこない。
天孫降臨が、朝鮮から弥生人が渡ってきたこと意味するとすれば
上陸の地は、北九州が自然であろう。
どうして、ぐるっとまわって、鹿児島または宮崎なのか…
弥生人が南から来たっていうのならわかるけど。
もしくは、すでにその頃、北九州には大きな勢力があって
そこを避けて、南九州に上陸したとか。

神話に詳しくない私は、今回、この本を読んで、
アマテラスオオミカミ、海彦山彦、神武天皇のつながりが
よくわかってよかった。
アマテラスオオミカミの孫がニニギノミコト。
ニニギノミコトが降臨し、狩猟採集民の一族と結婚して
生まれたのが海幸彦と山幸彦。
その山幸彦が漁労民の一族と結婚して生まれたのが
ウガヤフキアエズノミコト。
その子供が神武天皇となるわけである。

カラー写真満載の文庫本で629円は安い。
この本によれば、レヴィ=ストロースが日向神話にただならぬ愛情を
示しているそうだ。
レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』も読んでみたい。
読書中は、宮本常一の『忘れられた日本人』。

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Comments

Linさん復活という感じで大変うれしいです。というか、読んでる本が同じ(笑)やっぱり人類学派だわ、Linさん。日本だと民俗学とか考古学とか文化人類学とか、多岐にわかれてしまうみたいだけれど、アメリカの人類学は全部ひっくるめての学問なのです。ヨーロッパだとまたずいぶんと分野がわかれますが、、、。
私はこの本、Book Offの$1コーナーで単行本を数年前に購入。確かそのあと古事記、日本書紀にいったんだったわ。現在大学在学時代にできなかったお気楽生活中なので、もう少し院にすすむ前に脳みそをきたえたいとLinさんのブログを読んで思ったのでした。

Posted by: Miwako | March 21, 2007 at 01:49

>Miwakoさん
>Linさん復活という感じで大変うれしいです。
ありがとうございます。
また、がしがしと読んでおります。
>読んでる本が同じ(笑)
やっぱり。
Miwakoさんには何か似た匂いを感じてたんですよー(笑)
ブログで知り合った当初、Miwakoさんの専攻が人類学だからこそ、
興味を感じたというところはあります。
>日本だと民俗学とか考古学とか文化人類学とか
ねえ、統合した方が学問としての効率もあがりそうな気がしますよねえ。
特に考古学の学者って頭、かたそー(笑)
>もう少し院にすすむ前に脳みそをきたえたい
おお、どんな鍛え方をなさるのでしょう。
興味津津。
Miwakoさんは、最近はどんな本を読んでいらっしゃるのでしょうか?
Miwakoさんの学問系記事はとても刺激的。
また、書いてくださいねー。

Posted by: LIN | March 21, 2007 at 10:35

Linさん、期待を完璧に裏切ってしまって申し訳ないないです。現在読んでいるのは鬼平犯科帖です。いやあ、このドラマにもはまったのですが、本も久しぶりに読むと止まりません。あの頃はまだ独身だったっけ。学術系ではサイードのOlientalismをオーダーしましたが、全然手付かず。院に戻れるのか不安でいっぱいです(笑)

Posted by: Miwako | March 22, 2007 at 13:17

>Miwakoさん
私だって軽いミステリーなんか読んでしまいました。
脳にも休憩は必要ですって。
>鬼平犯科帖
時代小説ってほとんど読んだことがないんですけど、
はまるとはまるらしいですね~。
池波正太郎の世界には興味があるのですが(特に江戸時代の料理)
時代小説って何か苦手意識があります。
なんでだろう~?
サイードの「オリエンタリズム」!
私も気になっててAmazonのウィッシュリストにはいってます。
私がこの間、買った、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』に近いものがある?
>院に戻れるのか不安でいっぱいです(笑)
そんなこといわないで~。
Miwakoさんは私の希望の星なんですから(笑)

Posted by: LIN | March 22, 2007 at 20:23

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