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April 04, 2007

たらいまわしTB企画第32回「ねこ・ネコ・猫の本」

Tara32

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
今回の主催は「柊舎の書庫」のむつぞーさんです。

猫と本あるいは猫と文学…というのは、
とっても似合うとおもいませんか?
時に愛らしく、時にふてぶてしく、
身近な存在でありながらミステリアスな雰囲気をもつ猫。
多くの作家達にも愛された猫は、いろんな本に登場していると思います。
そんな猫が出てくるお気に入りの本を教えて下さい。

「猫本ね、猫好きだもん、あるある」と本棚を見渡してみたのだけれど
意外とない…

猫とともに去りぬ
ロダーリのファンタジー短編集。
ただし、猫が登場するのは表題作のみ。
駅長を退職し年金生活をしているアントニオ氏が
息子夫婦や孫にじゃけんにされて、猫になってしまうお話。

Photo
猫は殺しをかぎつける
猫は殺しをかぎつける

有名なシャム猫ココシリーズの第4作。
新聞記者クィラランが、飼い猫のシャム猫ココと協力して
事件を解決するというミステリー小説。
全部で20作以上ある(それだけ人気があるということか)。
ミステリーとしてはいまひとつかなという気がするけれど、
シャム猫ココは賢くてかわいい、そしてちょっと怖い。

Nekobungaku
猫文学大全
猫文学大全

ハックスレー、マーク・トウェインからサキ、ギャリコ、サルトルまで、
ミステリーもファンタジーも詩も、全部まとめて猫の文学。
キラ星のような傑作十六篇にピカソ、シャガール、クレー、ルッソーなどの
名画を多数、ちりばめた、贅沢きわまりない作品集(表紙案内文より)。
中古でないと手に入りません。
名画が挿絵になっているのがよいですね。
私は、あのジーヴズシリーズで有名なP.G.ウッドハウスの
「ウェブスターの物語」が好き。

主人公のランスロットは「画家をめざしたい」といって
育ての親である叔父と仲たがいしてしまう。
ところが、ある日、叔父から「アフリカに行くことになったので
猫をあずかってほしい」と手紙と猫が届く。
猫の名はウェブスター。
その日から、放蕩三昧だったランスロットの生活が変わってしまう…

overQさんがこちらの記事で書いていらっしゃる日影丈吉の「猫の泉」も好き。
ただし、現在、日影丈吉の本は全般的に入手困難。
私は『怪談~24の恐怖~』というアンソロジーで読みました。
怪談―24の恐怖
この本、手ばなさなければよかったなあ。

今回、この記事を書くにあたり、いろいろ調べていてわかったこと。
猫って時々、いなくなりますよね?
実は、その時、猫は、阿蘇にある根子岳(猫岳)に修行に行っているのだそうです。
修行から帰ると、もうふつうの猫ではない。
どの猫もげっそりやせ、耳がさけているそうです。
みなさんの猫はどうですか?
この本に詳しく書いてあるみたいです。
猫の王―猫はなぜ突然姿を消すのか

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Comments

LINさん、こんにちは~。
先日の西行の記事にコメントしようしようと思いつつ
そのままになっちゃってます… ゴメンナサイ。

「猫とともに去りぬ」、面白いですね。
なんで鉄柵を乗り越えると猫になるのよ~っと思いつつ
あまりに当然のように書かれてるのが可笑しくて。
古典新訳文庫って、こういう作品を紹介してくれるのが嬉しいです。
新訳そのものよりも、未訳作品の発掘に期待してるかも、私。
シャム猫ココシリーズは、一時期続けて読んでましたよ。
ミステリとしては甘くても、ココとヤムヤムが可愛くて♪

「猫文学大全」、面白そう! それにすごく豪華そう!
実物を見てみたいです~。

Posted by: 四季 | April 04, 2007 at 17:29

LINさん、こんばんわ、このたびはご参加ありがとうございました。
まず最初に、すみませんっ!トラックバック間違えました。
別の記事『水上のパッサカリア』のを送ってしまいました。
ごめんなさい。削除して下さいませ。

『猫文学大全』というのもあるんですね。
中古でないと手に入らないってことは絶版ですか。
名画が挿し絵になってるという、素敵な本みたいなのに。

Posted by: むつぞー | April 04, 2007 at 21:17

>四季さん
四季さんも『猫とともに去りぬ』お読みでしたか!
私、ロダーリの『ファンタジーの文法』という物語創作法の本を読んだのですが
相当、ことば遊びを意識しているようなのです。
が、翻訳になると、そのあたりがわからないのが残念ですよね。
>未訳作品の発掘に期待してるかも、私
同感です。
4月は
ケネス・ウォーカー『箱舟の航海日誌』
ディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』
だそうです。
どちらの作家も知らない…(・∀・;)
>「猫文学大全」
私が持っているのは文庫で、絵がモノクロなんです。
(挿絵でシャガールの絵とかあるのに!)
単行本はカラーなのかなあと、この本を紹介してくださった方に聞いてみたのですが
どうも単行本もモノクロみたい。
カラーだったら、単行本も買ったのに!
ちょっと残念です。

Posted by: LIN | April 05, 2007 at 09:12

>むつぞーさん
『水上のパッサカリア』、作者が50代の主婦ということで、
ちょうど、気になっていたのです。
ハードボイルドなのですね!
むつぞーさんの感想を拝見して、ちょっと初期の矢作俊彦っぽいのかな?と
想像しました。
>『猫文学大全』
そうなんです、絶版なんです。
説明がちょっと足りませんでしたが、挿絵になっている名画は
全部、猫がモデルなのです。
シャガールもピカソもホックニーもみーんな、猫を描いているんですね。
この中に「猫の占星術」という作品がありまして、これもおもしろいです。
たとえば、魚座ですと(私が魚座なものですから)

扱いにくい猫、躁と鬱、人なつっこさと取っつきの悪さがしばしば同居する。
「明日はお魚」の約束で簡単に和解する。
船猫や劇場猫に打ってつけで、海も芝居も同じように愛する。
最適の飼い主:蟹座、蠍座、山羊座はだめ。

というようなことが、すべての星座別に書いてあったりします(笑)

Posted by: LIN | April 05, 2007 at 09:31

昨晩、自宅PCからコメントを書こうとしたら、何故か文字が「白文字」になり・・・自分で何を書いているのか分からず・・・。林檎ネスケと相性が悪いのかしらん?と林檎IEでチャレンジするも、こちらは文字化けし・・・。さめざめ。
なんだろう、猫又の祟りとかでしょうか(ドキドキ)
「猫の王」と「猫とともに去りぬ」が興味深いです!
やっぱり「王」なら「蠅」より「猫」(笑)

Posted by: 菊花@お昼休み | April 05, 2007 at 12:05

再びお邪魔します。
「ファンタジーの文法」、どうでした?
これね、読んでみたいなと思いつつ、迷ってたんですよ。
子供の頃好きだった本の中に、ロダーリの本もあって
最近読み返しても結構面白かったので
こういうのも楽しめるかなあって思ったんですが
どうもアマゾンを見ても、イマイチどんな本なのか掴めなくて…

お、LINさんも未訳作品の発掘に期待組なんですね。お仲間~♪
新訳ももちろんいいんですけどね。
既に名訳があるのになんで新訳を出す?なんて思っちゃうのも混ざってるので…^^;

4月刊行の2冊、私も作家さんの名前すら知りませんでした…。
でもなんだか面白そう~。
初邦訳のキプリングの「プークが丘の妖精パック」も面白かったです。^^

Posted by: 四季 | April 06, 2007 at 06:32

>菊花さん
貴重なお昼休みなのにコメントありがとうございます♪
書き込みできなかったみたいでごめんなさい。
先日も、コメントしようとしてもどうしてもうまくいかないという方がいたので
ウチのせいかもしれないです。
菊花さんはマックなのですね!
実は私も、一番、最初に買ったパソコンはマックでした。
「ぽーん」というマックの起動音がなつかしいです。
『猫の王』おもしろそうでしょ?
これは未読だったんですが、購入しました。
読んだら、感想、書きますね。

Posted by: LIN | April 06, 2007 at 09:42

「猫文学大全」、よさそうな本ですね。
大きい装丁になって再販されるといいのに(でも著作権上の問題をはらみそうな予感がw)。

ヨーロッパの近代文学は(絵画も)、猫と相性がいいですね。
これって、よく考えると、理由がありそうです。

14世紀くらいにペストが大流行して、このあたりからネズミを取るため、猫を飼いまくる。
近代になって、ヨーロッパがお金持ちになってくると、愛玩動物になっていくんでしょう。
猫の種類もヨーロッパは豊富だし、品種改良もしたにちがいない。
猫虐待の話もヨーロッパは多いのですが、そこらじゅういっぱい猫がいたってことなのでしょう。

14世紀に黒死病が流行するのは、マルコ・ポーロやモンゴルの時代だから、東からやって来たと思われます。
猫もいっしょにやって来て、それまでいた種類と混ざったんじゃないでしょうか。
シャルトリューとかロシアンブルーとか、灰色の毛の猫は、いつから登場するのだろう。
猫も世界中を旅しているようです。

…猫のことだけでも、ミニ世界史みたいになりますね☆

Posted by: overQ | April 06, 2007 at 10:17

>四季さん
『ファンタジーの文法』は、うーん、どうだろう。
サブタイトルに「物語創作法入門」とあるのですが、
そういう内容ではないですね。
言語学の講義っぽいかなあ。
なぞなぞの構造とか五行戯詩の構造とか。
あとは子供の創造力をどう伸ばすかとか。
あまりおもしろいとはいえないかも…(^^;
>「プークが丘の妖精パック」
ちょうど、『夏の夜の夢』を再読したいなあと思ってたとこなんですよ。
(you tubeで「内村プロデュース」という番組で放送した
「夏の夜の夢」パロディ版を見ておもしろかったので)
シェークスピアもちゃんと全作品、読みたいし、『オデュッセイア』も読みたいしで
時間が足りないです~。

Posted by: LIN | April 06, 2007 at 10:21

>overQさん
『猫文学大全』は柳瀬尚紀さんの訳・編なんです。
柳瀬さんご自身も相当な猫好きらしいです。
>ヨーロッパの近代文学は(絵画も)、猫と相性がいいですね
あ、ホント、これは理由がありそうですね。
さぐっていったらおもしろそう。
>東からやって来たと思われます。猫もいっしょにやって来て…
私は、猫、西から移動していったイメージです。
何といっても、元祖はエジプトですから。
古代エジプトでは、神としてあがめられていたようですから、
中世ヨーロッパでは異教的だということで、虐待されたんじゃないでしょうか?
この記事の一番、最後にご紹介した『猫の王』、現在、取り寄せ中なので
これを読んだら、そのあたりのことがわかるかもしれません。
今回、overQさんも記事で書いていらっしゃいますが、
猫、民俗学的テーマとしてもおもしろそうですよね。

Posted by: LIN | April 06, 2007 at 10:31

こんにちはー。

うん、やはり猫って「闇」とか「夜」とか「ホラー」とか
相性がいいですねー。
猫の民俗学、やりましょう、是非!(笑)
おっと、そいえば欧州の猫はエジプティアンなイメージですが
アジアの猫は「三蔵法師がお経を鼠から守るためにインドからつれて帰った」イメージがあります(^ ^;)
犬はなんとなく想像がつくのですが。猫って意外と人間にくっついての移動経路が想像しにくいです…

「猫文学大全」。いいないいな、ほ、欲しいー…
と思ったら、古書でしか手に入らないのですか!!
せ、せめて見たいです。。

Posted by: 天藍 | April 07, 2007 at 20:41

>天藍さん
ねー、やっぱり猫というと、ホラーのイメージですよね。
>猫の民俗学、やりましょう
一番下に紹介した『猫の王』ゲトしました。
まさに「猫の民俗学」といっていい本でした。
著者はずっと民俗学に憧れていたという大学教授です。
>お経を鼠から守るために
その通りです。
中国から日本に仏教が伝わる際、お経を守るために猫も船に積まれて
やってきたようです。
>欧州の猫はエジプティアン
そうなんです。
猫を飼ったのはエジプト人が最初。
神としてあがめたり、他の動物にはやらないのにミイラにしたりしてたようです。
そういう異教的なところが中世になってキリスト教に嫌われて
魔女的なイメージになったのかも。
>猫って意外と人間にくっついての移動経路
基本、船のようです。
船の守り神として、必ず猫を一緒にのせた時代もあったとか。
そういえば、猫って、港にいるイメージじゃないですか?
>「猫文学大全」
アマゾンのマーケットプレイスで普通に手にはいりますよん♪
多分、ブックオフあたりにも並んでいると思います。
機会があったら、立ち読みしてみてくださいね。

Posted by: LIN | April 08, 2007 at 10:41

LINさん、こんにちは。
LINさんもたら・32回に参加なさってたんですね。
わたくし、4月初めはネット環境ゼロだったので、ご挨拶が遅れました。

えーと。
日影丈吉『かむなぎうた』もってますよ。
猫は出てきませんが…
全集欲しいひとの一人です、はい。

Posted by: ne_san | April 12, 2007 at 12:17

>ne_sanさん
overQさんの記事で、ne_sanさんが『かむなぎうた』をお持ちだということ
知ってました。
いいなあ。
ほしいとおっしゃっている全集、国書刊行会のですか?
国書刊行会の本って、みんな、高いですよねえ。
他の出版社では出しそうにもない本を出すからしょうがないのか…

Posted by: LIN | April 13, 2007 at 09:29

国書刊行会です、ええ。
高いですよねー。
でも、いい感じにマニア心を打ち抜くあのラインナップ…。
この出版社は、お経かなんかの出版を手広く手がけているらしくて、
そちらでしっかり稼げるために、道楽的な刊行体制になっているそうで。

Posted by: ne_san | April 14, 2007 at 23:32

>ne_sanさん
>お経かなんかの出版を手広く手がけているらしくて
そんなからくりがあったのですね!
国書刊行会ってHPも怪しいですよね。
地下組織っぽい(笑)
本社、あまり大きくなさそうですけど、何人でやってるんだろう?
一度、本社を訪ねてみたいものです(笑)

Posted by: LIN | April 15, 2007 at 09:33

LINさん、はじめまして。今回初めてたら本に参加した者です。
『猫文学大全』に興味をひかれたので、記事で言及させていただきました。
柳瀬尚紀編訳とのことで、とても気になります! 翻訳についてのエッセイを読んでいても猫の話が出てきてしまうような人ですから、さぞかし猫への愛に満ちているんでしょうね。
おもしろそうな本をご紹介くださってありがとうございました♪

Posted by: マオ | April 30, 2007 at 11:52

>マオさん
コメントありがとうございます(*^^*)
『猫文学大全』は作品もさることながら、ピカソとかホックニーとか
著名な画家が描いた猫の絵がたくさん挿絵になっているとこが
とてもいいです。
>さぞかし猫への愛に満ちている
あとがきに、ご自身の猫(茶坊)と一緒に写っている写真がありますし、
あとがきの中身は猫の話ばっかりです(笑)
マオさんのところにもあとで遊びにいきますね~。

Posted by: LIN | April 30, 2007 at 21:22

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