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May 11, 2007

『リヴァイアサン号殺人事件』『新釈走れメロス』『夢十夜他二編』

リヴァイアサン号殺人事件『リヴァイアサン号殺人事件』はロシアの作家ボリス・アクーニンが書いた
“ファンドーリンの捜査ファイル”シリーズ第3作である。
(ちなみにアクーニンは日本語の“悪人”にちなんでいる)
豪華客船、消えた秘宝の謎、いわくありげな乗客たち…
と、ポワロものが好きな方たちにはたまらない設定。
また探偵ファンドーリンが最新ファッションに身を包んだ美青年で
さらに紳士的とチャーミングなキャラクターなのである。
日本の文学に造詣が深い著者はアオノ・ギンタローという日本人を登場させ、
作品の中で日本人論を展開している。
翻訳をした沼野恭子さんは沼野充義さんの奥様。

Subaru0127_t_1そのボリス・アクーニンのインタビューが掲載されている
すばる4月号の特集は「21世紀ドストエフスキーがやってくる」。
ドストエフスキーといえば、
昨年9月に創刊された光文社「古典新訳文庫」の
『カラマーゾフの兄弟』が全3巻あわせて7万8千部、売れたらしい。
私は未読だが、この新訳がかなり読みやすいとのこと。

この秋、18年ぶりに河出書房新車から世界文学全集が発売されるという
ニュース
もある。
古典の新訳ブームがきてる感じ。

新釈 走れメロス 他四篇『新釈走れメロス』は『夜は短し歩けよ乙女』が評判の
森見登美彦の最新作。
「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」といった
日本の古典の名作のパロディ。
(パロディっていっちゃっていいのか?)
舞台はすべて京都、登場人物のほとんどが大学生。
何というか森見さんの作品に限らないのだけれど、
1冊2時間で読めちゃう最近の日本文学の傾向はいかがなものか。
私は古い人間ですので、小説に文学的表現なんかを期待するわけで
そんな友達に話すような文体で書かれても…と思うわけです。
「山月記」はまあまあ、よかったかな。
著者の日記はおもしろいです。

夢十夜 他二篇夏目漱石『夢十夜他二編』も読んだ。
これを映画化しちゃいかんでしょう→ユメ十夜公式サイト
映画、見てないけれど、公式サイトを見る限り、
画面が明るすぎるように思います。
夢ってもっと薄暗くてぼんやりとしたものじゃない?

しばらくごぶさたしていた本好きのSNS「本を読む人々。」にはまってます。
現在の参加人数は700人。
作家別コミュ、ジャンル別コミュいろいろあります。
楽しいですよん。

家守綺譚読書中はその「本を読む人々。」で薦めていただいた
梨木香歩『家守綺譚』
名前のイメージで勝手に若い女性作家だと思ってた。
内容もイマドキのペラペラした話なんだろうと。
が、今、半分くらい読んだところだけどすばらしくいい!
感想はまた後日。
今月、文庫化される『村田エフェンディ滞土録』も楽しみ。

しかし、もうちょっとうまく感想を書けないものか、自分。
作家のことをとやかくいうまえに、自分の文章力をもっと磨けっつうの。

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Comments

文章がうまいうまくないというのは物差しがないので何ともいえないけど、
LINさんの文章は"自分らしさ"の芯がしっかりと通っているので好感が持てます。

というか大好きです。

これからもチクッと刺激を含んだエントリ楽しみにしています。

Posted by: moon | May 12, 2007 at 00:14

>moonさん
そんな風にいってくださってありがとうございます。
何だか最近、自分の文章にまったく自信がなくなってしまって…
自分の思ったことの半分も表現できてないんですよね。
「ああ、私が書きたかったことはこんなことじゃない」って。
そういう風に感じることは次へのステップになるから、
悪いことではないと思うんですけど。
>チクッと刺激を含んだ
あはは(笑)毒舌ですからねえ。
これからも精進いたしますので、よろしくお願いします。

Posted by: LIN | May 12, 2007 at 09:59

こんちはー。良いお天気になりましたねぇ。

私もLINさんの文、大好きです。
読みやすくて、わかりやすくて。
あまり自覚されてないかもしれないけれど、
リズミカルな文なんだよね。うんうん。

私自身のことを言えば、そうね、
もうちょっと賢そうな文面にしたいんだけど…
駄目みたいです。すぐ誤字脱字しちゃうし。
変換ミスも多いしねー。
後で気付いて、もうめんどーでそのままにしちゃったりするくらい。


そうそ、LINさんてあんまり、間違わないよね。
どうなんだろ、後で気付いてこっそり直してたりする?

Posted by: きみ駒 | May 12, 2007 at 15:28

>きみ駒さん
えー、きみ駒さんの文こそ、チャーミングじゃないですか。
たとえば
「リズミカルな文なんだよね。うんうん。」
この“うんうん”が何とも愛らしい。
それに、都都逸やってらっしゃるから、きみ駒さんの方こそ
文章がリズミカルですよん。
>賢そうな文面
あーん、一緒、一緒( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー
どうやったら書けるようになるんでしょうね?
写経のように、賢そうな文章を書き写すとか?
>すぐ誤字脱字
え?そう?
今まで、見たことないけどなあ、少なくとも私は。
>直してたりする?
一応、記事をアップしてから、さくっと読んで、
文章のつながりのおかしいところとか誤字脱字はなおすようにしてますが
それでも、だいぶ経ってから、ミスに気づいたりしますよー。
そうそう、ティファールの電気ポット、見たよー。
あれってコードレス?
ってことは電池なの?
私もポット、持ってないんですよー。
よくある保温もできるポットはどうもやぼったくて
置きたくないんですよねえ。
母に「ポットが置かないなんて変なの」っていわれるけど、
あれって、私たち世代の美的センスには合わなくない?
そういうデザインの意味でも、ティファールの電気ポットは売れているとみた。
あれなら置いてもいいもん。
今のところは、ミルクパンでぱっと沸かして済んじゃってるんだけどね。
(なんと、ウチにはヤカンさえない 笑)

Posted by: LIN | May 12, 2007 at 20:53

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