『国のない男』『高い城の男』「マルホランド・ドライブ」
お盆って何だか落ち着いて本が読めません。
それでも何とか2冊、読了。
●今週、読んだ本
『国のない男』byカート・ヴォネガット

今年の4月に亡くなったカート・ヴォネガットの遺作エッセイ。
これを読んでいるうちに、地球からすべての生物がいなくなる可能性が
なくはないんだと気づき(それも人間のせいで)
それ以来、誰もいない地球がカラカラと回る映像が
頭から離れなくて困っている。
爆笑問題のニッポンの教養」という番組で、
井田茂教授が地球外生命がある可能性は10%くらいといっていた。
(ただし、SF映画に出てくるような宇宙人という形ではない)
もし、地球外生命がいなかった場合、地球上の生物がすべて滅んでしまったら、
この広い宇宙は何のために存在しているのだろう?
『高い城の男』byフィリップ・K・ディック

『国のない男』を読んだら、猛烈にSFが読みたくなって、
とりあえず積んであったこの本を手に取る。
第二次世界大戦でもしドイツと日本が戦争に勝っていたら…という話。
アメリカは、大西洋側はドイツ、太平洋側は日本に占領されていた。
舞台は日本に占領されているサンフランシスコ。
上流階級である日本人を相手に戦前のアメリカの民芸品の店を営んでいる
ロバート・チルダン。
自分がユダヤ人であることを隠して民芸品の贋造を続けるフランク・フリンク。
フランクの元妻、ジュリアナ。
サンフランシスコ最大の貿易公団を代表する田上信輔。
スエーデンからプラスチック事業の交渉で田上のところにやってくるバイネス。
それぞれのエピソードが多視点で語られていく。
最後に全員のエピソードがカチッと合うのだろうと期待していたが
予想に反し、ぐずぐずに…
あの伏線らしきものたちは何だったんだ。
なぜ、これがヒューゴー賞?
占領軍である日本が押しつけたとされる易経(占い)。
その道具を誰もがが持っていて、何か重要事項を決定する際に必ず占い出し
右往左往するのもどうかと…
あとがきによれば、執筆当時、ディック自身が易経を日常の行動指針として
使いだしたらしい。
そういう人が、サイエンスフィクションを書くってどうなの?
サイエンスって科学でしょう?
ディックはもう読まない。
ある真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。
ただ独り助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、
留守宅へ忍び込む。
すると、そこは有名女優ルースの家だった。
そして、直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。
ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込むが、
すぐに見知らぬ他人であることを知った。
何も思い出せないと打ち明けるリタ。
手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。
ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを
買って出るのだが…。
好き好き。
特にクラブ・シレンシオのシーンがいい。
レストラン・ウインキーズの裏で、突然、何かが出てきたシーンとか、
ベティとダイアンが17号室にはいったシーンでは
心臓、止まりそうだったけど。
「シレンシオ!お静かに。楽団はいません。オーケストラも…
これは全部テープです。これらは何もかもまやかしです。」
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Comments
きゃぁああああああああ。。。(・・・と、と、とまらない興奮)
マルホとみて、かけつけてきました!!!
LINさん、好きでよかったです。うふうふうふふ。
シンレシオのシーンは最高ですよねっ!
今、ツインピークスをみてらっしゃるということですので、また機会がありましたら、「イレーザーヘッド」もぜひ!
私は、秋に公開する(関東では現在公開されてます)「インランドエンパイア」のことを思い胸がはりさけそうです。(大げさ・・笑)
ところで、地震、大丈夫でしたでしょうか。
と、LINさんの掲示板にいかなくっちゃ。
と思っていたところに、マルホの記事だったので
私の心は、大揺れに揺れ、ぐらぐらです。
記事があがってるってことは、ひとまずは、本に埋もれてはないってことで。
どうか、暑かったり揺れたりで大変ですが、ご自愛くださいませ。
Posted by: pico | August 18, 2007 at 20:39
デイビッド・リンチの中ではマルホランド・ドライブがおしゃれで一番好きです。でも、いまだ話しがよくわかってません(笑)
Posted by: uota | August 18, 2007 at 21:19
LINさん、お久しぶりです。
ディックの「高い城の男」読みましたよ、、。
ディックってね、面白い設定を思いついて
だーっと書き出して、それで途中で投げ出してしまう
作品が多々あります。
あんまり、きちっとラスト盛り上げて、
読者にカタストロフィを与えて、完結して終わらせようって
意識がないんですね、、。
気にしない、気にしない、、です。
Posted by: indi-book | August 19, 2007 at 00:40
>picoさん
「マルホランド・ドライブ」よかったです~~(/ ̄▽)/\(▽ ̄\)~~
実は見ようかどうしようか迷ってたのですが、私の大好きな伊集院光が
「デビッド・リンチ、最高!」といってたので見ました。
伊集院さんはすでに「インランドエンパイア」を見ていて、
そのわからなさは「マルホランド~」の比じゃないそうです(笑)
「ツイン・ピークス」は一度、録画しそびれて、そのままずるずる見てないのです(^^;
これはDVDを買うしかないか?
>地震、大丈夫でしたでしょうか。
ご心配いただきありがとうございます。
ウチは北西部なので、今回の震源地近くである北東部よりは
ゆれが小さかったのです。
そもそも北東部でも「本当に震度5弱だったのか?震度計がおかしいのでは?」
といわれているそうで、そのまま寝ていた方も多かったようです。
16日の方がゆれましたね。
picoさんも、まだまだ暑い日が続きますので、熱中症などにお気をつけて。
まめに水分補給してくださいね。
Posted by: LIN | August 19, 2007 at 10:07
>uotaさん
「マルホランド・ドライブ」は一回、見ただけでは理解できないですね。
私も「あのファミレスにいた若い男は誰なのか?」とか
頭の中に「?」がいっぱいです。
ネタバレサイトを見つけました。
http://www.coda21.net/sachi_monolog/050331mulholland_dr_netabare/
かなり詳しく解説してあるので、自分で謎を解きたいとお考えなら
ご覧にならない方がいいかも。
もちろん、この解釈が正しいとは限りませんし。
伊集院光もいってましたが、デビッド・リンチの作品を100人が見たら
100人分の解釈があるんですよね。
Posted by: LIN | August 19, 2007 at 10:16
>indi-bookさん
おひさしぶりです~♪
>それで途中で投げ出してしまう
やっぱり、そうだったか~(笑)
前半、きちんとしているのに、後半のぐずぐずっぷりはひどいですよね。
わざと物語として破綻させるというのは、私もキライじゃないのですが、
ディックの場合、まさに途中で投げ出している感があってイヤです。
もう読まないからいいけど(笑)
indi-bookさん、『イリアム』『オリュンポス』読まれたのですね~。
私はやっと『ハイペリオン』に手をつけたとこです。
追いつきますので待っててね~。
Posted by: LIN | August 19, 2007 at 10:30
LINさん、こんにちは。
「マルホランド・ドライブ」の記事に心惹かれました。見てみたいですー。
もう10年くらい前ですけど、ツイン・ピークスに大ハマリして、ビデオを借りて毎晩友人の家に集まって見てたんです…。ああだこうだ疑問をぶつけあいつつ(笑)
意味不明なシーンを解きたくて、小説『ローラの日記』なども読みましたが、小説にもまた新たな謎が出てきて、永遠に解決しなさそうでした。
カイル・マクラクラン良いですよね。当時は、勢いで彼の出演作もいくつかビデオレンタルしました。やっぱり難解な謎めいた映画ばかりだった気が。
ツイン・ピークスは後半どんどん怖くなっていった(不気味で生理的にぞわぞわする)ような印象だったのですが、マルホランド〜は怖くなかったですか?
Posted by: 典 | August 19, 2007 at 12:11
>P・K・ディック!
ほんとほんと… 昔、わたしをSF嫌いにして、読書の機会を奪ったP・Kめ!(笑)
>デヴィッド・リンチ
意外とファンが多いんだな…
でも、わたしは誰が何と云おうと嫌い〜。(再び笑)
でも、「ツイン・ピークス」は機会(と時間)があったら観てみようと思っています。
Posted by: ユイー | August 19, 2007 at 21:44
>典さん
こんにちは~。
>ツイン・ピークス
最近、CSで再放送が始まりまして、最初の方を
ちょこっと見ました。
カイル・マクラクランは「SEX AND THE CITY」のトレイの印象しかないので
妙な感じがしましたが、むしろ彼はデヴィッド・リンチの映画の人だったのですね。
私は相当な怖がりなのですが「マルホランド・ドライブ」は怖くなかったですよ。
幻想系の作品といっていいかと思います。
>永遠に解決しなさそうでした。
「マルホランド・ドライブ」は、リンチの作品の中ではわかりやすいようですが、
それでも「?」で頭がいっぱいになります(笑)
でも、それも含めて楽しめる作品だと思います。
典さんも是非、ご覧になってみてくださいね。
Posted by: LIN | August 20, 2007 at 09:27
>ユイーさん
『高い城の男』は、SFガイドブックのようなものに必ず紹介されているので
名作なのかと思ったのですが、あのラストのぐずぐずっぷりはひどいですよね。
確かにあれを読んだらSF嫌いになるかも。
「マルホランド・ドライブ」は計算された作品だと私は思ったのですが
ユイーさんが嫌いという気持ちもわかります。
「ツイン・ピークス」私は4回までしか見てないけど、なかなかおもしろそうでしたよ。
でも、作風は一緒かも。
ユイーさんの感想、楽しみにしてます。
Posted by: LIN | August 20, 2007 at 09:37